石原産業 フェロシルト撤去開始
12月15日までに瑞浪の3万8000トン

   
撤去作業が始まった瑞浪市稲津町の現場
 瑞浪市稲津町に土壌埋め戻し材「フェロシルト」が不法投棄されている問題で、製
造元の石原産業(大阪市)は19日、現地での撤去作業を開始した。
 同町には、土砂などを含めたフェロシルト約3万8800トンが埋まっているとされ、県
から撤去命令が出されていたが、地権者との協議がまとまらず撤去が大幅に遅れてい
た。石原産業は13日、県に「12月15日までに全量撤去する」とした計画書を提出した。

 撤去作業は早朝から開始され、重機で掘り起こされたフェロシルトが次々にトラッ
クに積み込まれた。初日は計9台分が関西方面の最終処分場へ搬出された。

 地元の稲津町フェロシルト対策委員会(熊沢清和委員長)では「トラックの出入りな
どが多いが、住民らに危険のないよう作業を進めてほしい」と話していた。

(2007年3月20日  読売新聞)

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