◆2/10海上地区会場計画モニタリング委員会開催◆

 会議では、昨年12/7付けで、森山、吉田両委員から開催の要望が提出され、今回の開催となったことが説明された。瀬戸会場の日本館の撤去作業が乱暴だっため、環境への影響を懸念してとのこと。吉田委員らが訪れたのは日曜で工事はしていなかったというが、同じ頃、工事をしていた様子はこちら▼
<05.12/1撮影。粉じんを押さえるために散水しながらガリガリと崩していた。すさまじい音と粉じん。「リユース」「リサイクル」のイメージとはほど遠い。「環境万博」の解体工事とはこんなものなのか?ご近所のお宅は大変ではないか?と感じた。現場の作業従事者は、渾然一体となった解体ゴミ(産廃)は、このまま中間処理業者に渡し、分別され処理されると説明した。>。

モニタリング委で、協会は、「作業スペースが狭いので、先に防音シートを建てる部分を確保し、内部からの解体と落下解体を採用した。水質汚染もない。」と説明していた。つまり、写真のような状態は、スペースがないため仕方がなく、その後、そこに防音シートを建て、その内側で作業を行ったので環境への影響に考慮しているということか?しかし、そもそも、吉田川にはりついたこのような場所に無理やり建設することを避けるべきではないのか。
 ムササビについては、吉田委員が、「愛知県館のコナラの木を残しても、となりの日本館を撤去して駐車場にしたら,ムササビはどのように移動できるのか。外溝部分の植樹とはどういうものか」と質問。整備をする県の森林保全課の担当者は「植栽ですぐに利用できるものではない。木を植えて長い間かかって利用できるようになる」な
どと回答。協会のムササビの調査状況としては、昨年末に3頭目のテレメトリ調査を行ったとのこと。今回も別室モニターによる傍聴、しかも「希少種の位置情報のため」として映像がなかったためわからないが、「大体この辺で7頭くらいいるだろう」と説明していた。
 また、これまでの環境調査のデータをどこが引き継ぎ、活かしていくのかもまだ決まっていないということであった。愛知県のしかるべき部署が「継承」「発展」するほかにないだろうと思われるが、なぜ未だに決まっていないのか疑問である。一方で、海上の森の自然環境保全地域指定や青少年公園整備計画が「万博の理念継承」などとして進められている。「理念継承」の基本であるこれまでの環境調査の引き継ぎさえ決まらないまま、何を継承しようというのであろうか。なお、同日の同じ時間帯に、同会館で、青少年公園整備計画の「愛・地球博 理念継承エリア検討委員会」も開催されていた。            (Y)

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