2005年11月25日
財団法人2005年日本国際博覧会協会
会長 豊田 章一郎 様
万博関係者による海上の森への不法投棄に強く抗議する
海上の森を守る会
海上の森くらぶ
海上の森野鳥の会
愛知万博から海上の森を守るネットワーク
11月18日夜、万博工事業者による不法投棄が発見され、現行犯逮捕されるという驚
くべき事態が発生しました。万博長久手会場にて作業をしていた業者が、工事で不要
になった資材を、会社まで持ち帰ることが邪魔になるとして、海上の森県有地に捨て
去ろうとしていたものです。住民に発見されなければ、約2トンもの工事資材全てが不
法投棄されるところでした。全く許すことのできない行為です。
しかも、不法投棄の原因が万博工事にあった訳ですから、循環型社会形成を目指し
た万博は失敗したと言わなければなりません。万博協会の責任は重大です。
万博協会は、工事に参加する業者に対して環境万博の理念を十分理解するよう教育、
研修を行ったはずではなかったのでしょうか。
万博協会が言うように、万博が成功したとすれば、このような不法投棄は決して起
こらないはずです。それとも、リサイクル、リユース、リデュースを手抜きして、安
上がりな工事を行い、万博の黒字を作り出そうとしているのでしょうか。
不法投棄により、住民は生活不安を感じています。ここ以外の場所でも人知れず、
ひそかに不法投棄が行われているのではないかという懸念を抱かせます。万博工事で
は、昨年のゴンドラ工事においても、森林法違反、砂防法違反、消防法違反を起こし
ています。今回は、廃棄物処理法違反といった不祥事を引き起こしました。繰り返し
違法行為を行うことは許すことができません。万博協会の業者に対する指導・管理失
敗の責任が厳しく問われなければなりません。
1.万博協会は、海上の森での不法投棄について、海上町住民、県民に対して謝罪する
こと。
1.不法投棄事件の経緯を明らかにすること。
1.万博協会による工事業者への環境教育はどのように徹底、指導されているのか明ら
かにすること。
12月5日までに回答をいただきますようお願いします。
連絡先 海上の森を守る会
代表 加藤 徳太郎
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