環森12―159号
                             平成17年8月17日

   ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク 様
 瀬戸市にこれ以上産廃はいらない会      様 
くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク 様
 放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜  様
 RDFを考える会              様
          
                           三重県知事 野呂 昭彦

       「フェロシルト」自主撤去に関する公開質問書について(回答)

   平成17年8月2日付けの公開質問書について、下記のとおり回答いたします。  

                   記  

1 汚染されたフェロシルトの撤去先について  

 ご質問のありました汚染されたフェロシルトについては、製品としての価値がなく、施工現場から掘り返した時点で不要物(廃棄物)と判断せざるを得ないと考えています。また、石原産業(株)は廃棄物を保管する上で必要な廃棄物処理法上の許可を持っていないため、汚染されたフェロシルトを四日市工場内に搬入・保管することはできないことから、管理型最終処分場に直接搬入し適切に処分するよう、石原産業(株)に指導しているところです。  なお、石原産業(株)は、企業責任において早急に処分先を確保した上で、適切に自主回収を進めていく方針であり、三重県としても、早急に石原産業(株)から自主回収計画の提出を求め、その内容を十分チェックした上で、必要な指導等を行ってまいります。

  2 石原産業敷地内のフェロシルトから基準の7倍の六価クロムが検出された問題について  

 三重県では、自主回収にあたり、フェロシルトの埋設場所や六価クロム等の汚染範囲・程度を確認する必要があることから、三重県内すべてのフェロシルトの施工現場について、ボーリング調査などの詳細調査を実施するよう指導しており、石原産業(株)も了解しています。
 また、愛知県内の自主回収は愛知県の指導のもとで実施されると聞いておりますので、瀬戸市から石原産業(株)四日市工場に持ち帰ったフェロシルト等の分析結果もふまえ、愛知県としてのご指導をいただくものと考えています。  

3 六価クロム・フッ素汚染の原因究明について  

 六価クロム等の汚染原因については、学識経験者で構成する「フェロシルト問題検討委員会」を設置し、究明していくこととしております。委員会メンバー等については、
別紙記者発表資料をご参照ください。

4 酸化チタン及びフェロシルトの詳細な工程公開について  

 酸化チタン及びフェロシルトの詳細な工程については、技術ノウハウに関わる企業の機密情報が含まれており、県が石原産業(株)に公開を強制することはできませんが、汚染原因については「フェロシルト問題検討委員会」で検討し、その結果を公表してまいります。        

                 事務担当 三重県環境森林部ごみゼロ推進室  
                      岡本 井上
                  059(224)2385 FAX059(222)8136 

 
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