またもや あの
    
海上・四ツ沢のサクラバハンノキ 伐採される!
 2001年2月、瀬戸市が東海豪雨による災害復旧工事を行う際、工事の妨げになると
して、四ツ沢のサクラバハンノキ(準絶滅危惧種、アセス書にも記載)の大木を根こ
そぎ切り倒した事件はご記憶のことと思います。海上の森を守る会では、放置されて
いた切り株を保護し、再生するよう見守りました。その後、サクラバハンノキはひこ
ばえを伸ばしていたのですが、4月2日、守る会の長沢さんが、高さ1m以上に伸び
ていたひこばえ2本が刈られているのを発見。加藤徳太郎さんが市へ問い合わせたと
ころ、昨年度、愛知県農林水産部森林保全課が管理上必要として下草刈りを行ってい
たことがわかりました(瀬戸市とも打ち合せを行っての作業とのこと)。4月9日、
急きょ、有志6名ほどが集まり、今後、誤って傷つけられることがないよう、保護柵
を設け、名札をつけました。ひこばえの小枝にはかわいい新緑が芽吹いていて、なん
とかがんばってほしいと願うばかりです。
 01年の伐採の際に、サクラバハンノキの再生活動に参加された林進教授(岐阜大農
学博士)は、事の重大性を訴え、瀬戸市長に意見書(海上の森通信NO.27 2001.6.5
掲載)を提出されました。その中で、「森のシンボルでもある木を何の配慮もなく工
事の支障との理由のみで伐採したことは批判を受けてもやむを得ない」「ミスを引き
起こしたシステムの欠陥を十分認識し、今後適切な対応をなされるよう望む」と進言
されています。
 今回の伐採からは、結局、環境への配慮を徹底させるシステムが構築されていない
ことがうかがえます。この付近の川岸には、サクラバハンノキの幼木も多数成長して
おり、今後は慎重かつ適切な「管理作業」が行われるよう、県、市のシステム改善が
求められます。



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