愛知万博入場、初の７万人突破
４日連続の増加 リニモ待ち３０分
2005.03.30 中部朝刊 1頁 （全367字） 読売新聞社
好天に恵まれた２９日、「愛・地球博」（愛知万博）会場には、朝から家族連れや
団体客が大勢訪れ、入場者は約７万５０００人と、開幕以来最高で、初めて７万人を
突破した。これで開幕翌日の２６日から４日連続で入場者数を更新しており、次第に
入場者が増え始めている。
会場付近はこの日、早朝から強風が吹いた。秒速１８メートルの風が５秒以上連続
した場合は停止することにしているゴンドラは、風速計が同２１メートルを計測した
ため、長久手、瀬戸両会場は開場時から終日、運行を停止。博覧会協会は会場間を運
行する燃料電池バスを増発して対応した。長久手会場内の南北を結ぶゴンドラも減速
運転した。
また、名古屋市営地下鉄とリニアモーターカー「東部丘陵線」（リニモ）が接続す
る藤が丘駅（名古屋市名東区）では一時、乗り換え客の待ち時間が３０分に達し、開
幕後、初めて混雑した。
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愛・地球博：開幕５日目 入場者数、最多の出足
2005.03.29 中部夕刊 8頁 社会 （全203字）毎日新聞社
愛知万博開幕から５日目を迎えた２９日は、午前１１時現在で入場者数が４万６８
５２人。同時刻では最多となった。
◇強風でゴンドラ見合わせ
長久手、瀬戸両会場間を結ぶ「モリゾー・ゴンドラ」が２９日午前９時半から、強
風のため運転を見合わせた。ゴンドラの支柱に設置された風速計が秒速２１メートル
を記録したため。強風による運転停止は内覧会以来、２回目。万博協会は会場間燃料
電池バスを増便して対応している。【樋岡徹也】
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愛知万博 地球賛歌 人気のモリ・コロ限定品 名古屋名産 土産物店 長い列
外国館では値引き交渉 つかの間の海外旅行気分
2005.03.29 夕刊 12頁 第２社会面 （全1118字）中日新聞社
客足の伸びはいまひとつの愛知万博だが、会場の土産物店は元気だ。マスコットキャ
ラクターのモリゾー、キッコロをあしらった会場限定品などを求め、客が店からあふ
れる盛況ぶり。団体客には名古屋名産が人気。外国館は値引き交渉できる店もあり、
客たちがつかの間の“海外旅行”を楽しんでいる。
公式記念品ショップは長久手会場（愛知県長久手町）内の三カ所。ピークの夕方は
レジを待つ人の列が店外にはみ出し、店内が混雑し、入店制限するほどのにぎわいだ。
人気なのは、黄色やピンクなど八色のキッコロのぬいぐるみなど会場限定品。また
夏場の日よけを想定していたモリゾーのテンガロンハットも予想外の売れ行き。早速
かぶって会場を散策し、万博気分に浸る女性の姿も目立っている。
また団体客のバス乗り場近くには、遠方の客を取り込もうと、地元の和菓子店など
が共同出店。こちらは金シャチのキーホルダーやういろうなど名古屋グッズが売れ筋
という。
一方、外国館では母国の商慣行を反映し、値引き交渉が可能な店も。インド館二階
のアクセサリー店では、値札のない商品も並ぶ。電卓で五千円を提示されたブレスレッ
トが交渉次第で三千円まで下がる例も。利用客が外国人の店員を相手に片言の英語や
身ぶり手ぶりで、値下げ交渉する光景があちこちでみられている。
マンモス以外にも
足を運んでほしい
経産相、来場者に要望
「マンモスだけではない。幅広く行っていただければ」−。中川昭一経済産業相は
二十九日の記者会見で、愛知万博（愛・地球博）で人気が集中しているマンモスなど
以外のパビリオンにも足を運んでほしい、と来場者に要望した。
経産相は、万博の客足について「当初予測の一日当たり七、八万人より少ない」と
する一方、「人気館は入場制限したところもある」と指摘。「八万人が来て（人気館
に）集中すると、大変なことになる」と警戒感を示した。
強風でゴンドラ運行休止
愛知万博は開幕五日目の二十九日、平日にもかかわらず、午前十一時現在で最多と
なる約四万六千八百人が入場した。晴天には恵まれたが、強風が吹き、長久手会場と
瀬戸会場を結ぶゴンドラが開場時から運行を休止した。運休は開幕後、初めて。午後
一時半現在、復旧していないが、両会場を結ぶバスは運行しており、大きな混乱はな
い。
午前九時半の開場前に最大風速で秒速二十一メートルと、運行停止の基準となる同
十八メートルを超えたため、会場間ゴンドラの「モリゾー・ゴンドラ」は運転を見合
わせ。
万博会場への主要交通手段のリニモ（東部丘陵線）も藤が丘駅で最大四十五分待ち
になり、万博開幕後、最も混雑。午前八時四十七分のピーク時には、二千百人が待機
施設や地下構内に列をつくり、混雑は同十時半ごろまで続いた。
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