3月24日、愛知万博の開催にあたり、皆で抗議の意思表示をいたしました。

  

  

                                2005年3月24日

 財団法人2005年日本国際博覧会協会会長 豊田 章一郎 様
 経済産業大臣 中川 昭一 様
 愛知県知事 神田 真秋 様

  環境博に名を借りた環境破壊博開催に抗議する
                 
                           反「愛知万博」市民運動連合
                              代表 影山 健

 本年3月25日より瀬戸市と長久手町を会場として愛知万博が6ヶ月間開催されま
す。
 「自然の叡智」をテーマとする「環境博」と言われています。
 しかし、先日行われた事前公開でも明らかになったように、万博の呼びものは、ロ
ボットの演奏や映像を使った出展であったりしています。IT技術や映像技術が中心
となり、環境保護問題への取り組みはどこかへ追いやられています。「自然との共生」
は飾りものとなっています。トヨタをはじめとする大企業の先端技術を披露する展覧
会と言えます。
 環境万博と言いながら、会場予定地で6000本もの樹木を伐採し、ギフチョウ、ハッ
チョウトンボの生息地を消滅させています。オオタカ、ムササビの生息地を分断し、
ホトケドジョウも勝手に移植させています。日本野鳥の会、日本自然保護協会、WW
F日本委員会の環境三団体が万博出展・参加を取り止めたのは当然のことと言えます。
 環境博に名を借りた環境破壊博となっています。
 「参加」「交流」と言いながら、住民との話し合いを拒否し、ゴンドラ建設を強行
しています。
 有権者によって選出された議員に対して、一方的に開催式典出席を拒絶し、排除と
選別を行っています。
 「参加」「交流」などする気がないのです。
 財政面でも、競輪、競馬などの公営ギャンブルからの寄附金が予定通り集まらず赤
字が予想されています。赤字の責任は誰がどのように取るのか全く決められていませ
ん。
 野宿労働者のテント小屋を強制撤去して、人権無視をするだけでなく、失業者がい
なくなり、万博による経済効果があったかのように見せかけています。
 愛知万博は、二度に渡る万博の賛否を問う住民投票条例制定の請求を否定し、県民
の意思を問わぬまま開催されようとしています。
 巨額の税金を投入することを正当化しようと大規模博と言っていますが、万博条約
上は特別博に過ぎません。
 愛知万博は、市民にとって、多くの疑問と問題が残されたまま開催されます。
 私達は、このような愛知万博開催に抗議するものです。
 「愛知万博は環境破壊のペテン博だ」 

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