2004.12.18毎日新聞

愛知の2環境団体、フェロシルトの野積みで公開質問−−野呂知事に /三重

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/mie/archive/news/2004/12/18/20041218ddlk24040019000c.html

基準超す放射線量を検出 県が認定したリサイクル品 /三重記事を追加 04.2/24NEW!
2004.12.18 名古屋地方版/三重 29頁 三重版 (全376字)     利用を推進するリサイクル製品として、県が認定した粘土状の埋め戻し材が、業者の不適正管理で愛知県内に山積みされ、基準を超える放射線量を検出したことが17日、分かった。    県や愛知県の環境団体によると、酸化チタンの製造で出た、放射性物質を含む汚泥をリサイクルして作る「フェロシルト」という物質で、石原産業四日市工場が認定を受けている。  
 現場は愛知県瀬戸市の蛇ケ洞川沿い。フェロシルトは雨水で溶け出すため覆土が絶対条件だが、同県春日井市の業者が20メートルの高さまで野積みしているという。このため、放射線量は最高で1時間当たり0・26マイクロシーベルトが検出され、国の規制値0・11マイクロシーベルトを超えた。人家はなく、そこに居続けない限り影響は出ないという。    愛知県が業者を直接指導する一方、県も製造元の石原産業に対し、販売先に注意事項を徹底するよう求める方針。  
朝日新聞社  
リサイクル推奨品 「認定経緯説明を」 県に愛知の環境保護団体が公開質問状
 2004.12.18 朝刊 15頁 三重総合版 (全409字)中日新聞社 

 【三重県】県がリサイクル推奨品として認定した、土地造成などに使われる埋め戻
し材「フェロシルト」が環境を悪化させているとして、愛知県の環境保全団体「ダイ
オキシン・処分場問題愛知ネットワーク」(吉川三津子代表)などが十七日、三重県
に認定の経緯などの説明を求める公開質問状を提出した。

 フェロシルトは、酸化チタンの製造過程で出た硫酸廃液をリサイクルした製品で、
四日市市の化学メーカーが開発。三重県は県内から出た廃棄物のリサイクル製品を推
奨品として認定しており、フェロシルトは昨年九月に認定した。

 吉川代表によると、愛知県瀬戸市の造成工事現場にフェロシルトが野積みされ、雨
が降る度に大量のフェロシルトが蛇ケ洞川に流れ込み、同川に生息する国の特別天然
記念物「オオサンショウウオ」への影響が懸念されているという。

 三重県循環資源室は「野積みされるのは想定外。覆土するなど適正に使われれば、
製品そのものは安全だ」と話している。(山本真嗣)
瀬戸に野積み 埋め戻し材 三重県に質問状 リサイクル推奨品認定で 環境団体
 2004.12.18 朝刊 14頁 なごや東版 (全406字) 中日新聞社

 【愛知県】三重県がリサイクル推奨品として認定した、土地造成などに使われる埋
め戻し材「フェロシルト」が環境を悪化させているとして、愛知県の環境保全団体
「ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク」(吉川三津子代表)などが十七日、
三重県に認定の経緯などの説明を求める公開質問状を提出した。

 フェロシルトは、酸化チタンの製造過程で出た硫酸廃液をリサイクルした製品で、
三重県四日市市の化学メーカーが開発。同県は県内から出た廃棄物のリサイクル製品
を推奨品として認定しており、フェロシルトは昨年九月に認定した。

 吉川代表によると、瀬戸市の造成工事現場にフェロシルトが野積みされ、雨が降る
度に大量のフェロシルトが蛇ケ洞川に流れ込み、同川に生息する国の特別天然記念物
「オオサンショウウオ」などへの影響が懸念されているという。

 三重県循環資源室は「野積みされるのは想定外。覆土するなど適正に使われれば、
製品そのものは安全だ」と話している。

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