ゴンドラ工事で条例違反  
 二〇〇五年日本国際博覧会(愛知万博)の長久手会場と瀬戸会場を結ぶゴンドラの支柱建設工事の一部が事前申請と異なり、県が条例違反として発注者の万博協会に申請のやり直しを指導、協会も工事を自主的に中断していたことが八日、分かった。
 県は同日、協会の再申請を許可し、工事は近く再開されるが、協会は「残すべき土地や山を誤って掘削してしまったが、安全上の問題はなく、工事はスケジュール通り進める」としている。
 十四基あるゴンドラ支柱のひとつ「7号支柱」の現場を「海上の森を守る会」など市民団体が調査したところ、掘削の広さや深さが申請の二?三倍以上だったことが判明した。
(2004年10月8日 共同通信)  

愛・地球博のゴンドラ建設問題 市民団体、工事中止求める要望書を提出 
 愛・地球博(愛知万博)の長久手、瀬戸両会場を結ぶゴンドラの建設工事が設計図と異なる仕様で実施されていた問題で、「海上の森を守る会」など12の市民団体は8日、工事の中止などを求める要望書を万博協会の豊田章一郎会長や神田真秋知事らに提出した。
 県尾張建設事務所によると、問題となった工事は、ゴンドラ支柱14本のうち瀬戸市上之山町付近の7号支柱。事前申請で支柱を埋める穴は二つとしていたのが一つの大きな穴にまとめられていたり、穴の深さが浅いなどの問題が発覚した。砂防指定地内の工事は砂防法に基づく県の許可が必要で、県は協会に対し、工事通りの設計図を提出するまで建設を一時中止するよう指導。工事は現在も中断している。
 要望書は「万博協会による違法工事は住民の生命と生活の安全を無視した極めて悪質な行為」と批判。工事を一切中止して原状回復を図るほか、経緯の説明や県による厳正な対処を求めている。【浜名晋一】(2004年10月9日毎日新聞)
 
 協会や知事に住民が抗議書 ゴンドラ支柱工事
 愛知万博の2会場を結ぶゴンドラの支柱の基礎工事の内容が設計と異なるため、愛知県が工事中断を万博協会に指導した問題で、地元の同県瀬戸市上之山町3丁目町内会は8日、協会や神田真秋知事らにあて説明会の開催などを求める抗議書を提出した。
 住民らは、保安林内での工事にもかかわらず、森林法に基づく一時作業許可を受けた設計では残すはずだった部分が掘削されたことなどに反発。住民側が指摘するまで公表しなかった理由などの説明を求めている。(2004年10月9日 朝日新聞)              
 2004年10月9日中日新聞→

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