保安林解除の告示に対し、
         異議意見書を提出してください!
 11月22日まで
 地元の方々が意見書の書式を既に用意されています。開発地域近郊の皆さんは勿論、瀬戸市民の生活環境、自然環境の一層の悪化に危機感を共有してくださる皆さんが広く意見書提出にご参加くださいますよう呼びかけます!書式が必要な方は、「紺屋田の森を歩く会」の上杉さんまでぜひご連絡を! 
 意見書の
提出の仕方はこちら
 

 『瀬戸市紺屋田町・東印所町にまたがる保安林解除の書類(愛知県珪砂鉱業協同組合提出)が許認可権限を持っている国に上げられました。今後、国で認可され、県に戻されて30日間の異議申立て期間を経て、何も問題がなければ採掘工事が始まります。この30日間は、開発に対する不安、疑問、問題点など行政に対して出す事ができます。そして重要な問題点があれば公聴会が開かれ、最終的な審判が下されます。最後に残されたチャンスに自分達が安心して暮らしてゆくため、瀬戸の自然環境を守るために、ご協力をよろしくお願い致します。皆さんに知っていただきたいのは、この森は現在、瀬戸市の中心市街地の中に唯一残された瀬戸独自の自然環境が残る最後の森であり、施工後100年を迎えるホフマンの工事跡からは絶景のパノラマが望めるすばらしい森であるという事です。万博のPRにつかわれる由縁です。また山奥ではなく民家に隣接する森林で行われる開発であり、過去に死者まで出した土石流急傾斜地域での開発です。(東海豪雨の折りには印所公園まで流出物が山積みになったと聞いております。森林のお陰でここで止まったのです。)』
<意見書提出呼びかけ文より>

 この他にも、このような問題が!

◆ オオタカも飛来するこの森は、ノウサギなどが生息し、数多くの野鳥がいます。ギフチョウやハッチョウトンボ、イシモチソウ、サギソウ、トウカイコモウセンゴケなど、この地域特有の希少種やその生育地である湿地などの残る自然があり、特に自生とみられるモンゴリナラは、これほどまとまって残されているのはこの地域でもこの森くらいではないかと言われています。珪砂採掘は土ごとごっそり掘ってしまうため、植物の根もタネもすべてとりつくしてしまいます。元のような環境への回復は困難です。市は自ら環境調査もせず、事業者である珪砂組合に対する環境保護に関する指導も消極的です。

◆ 住宅地に大型ダンプが行き交うことで交通事故や大気汚染を招くこと、採掘による砂ぼこりなど、10年もしくは更新された場合それ以上の間、生活環境の悪化を余儀なくされます。

◆ そもそも、瀬戸市環境基本計画では「まとまった樹林地として保全する」とされた場所でありながら、珪砂業界出身の市長が、瀬戸市土地利用調整条例第8条6号(その他特に土地利用上支障がないと市長が認める開発行為等)を適用し、開発協議対象外としたことも大きな問題です。

◆ 事業者である珪砂組合は、地元の三つの自治会に町内会費との名目で毎年5万円ずつ10年間、合計150万円を支払うことにし、昨年度より既にその支払いが始まってます。(県の担当者は、住民の方の問い合わせに対し「瀬戸のならわしでしょう」とのご回答。)保安林解除の前に、このような金銭の支払いがあることは公正な手続きをゆがめることにつながり問題です。

◆ また、地下資源の過去の試掘調査では、「区域北端の一部を除いて採掘価値はないので可採量を推定せず」とされた地域のはずが、今回提出された施業案では砂礫が利用価値の高いB珪砂として扱われ400万トンの埋蔵量が見込まれています。現在は輸入珪砂に押されて珪砂価格は低迷し、精製されたB珪砂でも1トン2000円前後。一方、土木工事で使われる砂、捨石などは1トン3000円前後であることから、原砂を珪砂に精製することなくコンクリートの骨材や埋め立て用の土砂などとして販売したほうが収益性にかなうとも見られており、事業自体への疑問もあります。

 ぜひ意義意見書提出にご参加ください!


  
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