| 平成１６年６月２１日 「万博」環境グループ御中 ６月２５日予定の「アセス市民の会」にて下記の質問をいたしますのでよろしくお願いします。 上之山町３丁目町内会 上之山町３丁目町内会ゴンドラ（環境）対策委員会 質 問 １．「万博アドバイザー会議」が平成１５年８月２８日に行った会議のなかで「ゴンドラは電線と同じ」との見解を示されたが（当町の 国道１５５号線をゴンドラが横切ることで交通事故など各種の危険性が誘発されるのでは という意見に対して）これは 環境グループを含む万博協会全体の見解と理解して良いか？ ２．同じく「アドバイザー会議」及び「オオタカ検討会」がオオタカとゴンドラ建設について「オオタカの営巣期をはずして工事するので問題はない」との事であるが 「８１デシベルもの音」と「自然界ではめったにあり得ない風」を伴って飛翔する工事用ヘリコプターの出現は オオタカに脅威を与え次回の営巣を断念させるものではないか。又、ヘリコプター運行そのものの環境への負荷はどう評価するのか。 ３．又 ８１デシベルもの工事用ヘリコプター騒音は万博工事によりただでさえ悪化している当町住民の住環境にも悪影響を与える。この町のものは逃げも隠れもできない。身体の不自由な方 夜勤の方へどのような対応をしていただけるのか。そもそも環境省の言う「住宅地での適正な騒音基準」は５５デシベルとの事だが 当町より２３０メートルしか離れていない場所でのこのような騒音は人権侵害ではないのか。又 ヘリコプターでの工事着手時期はいつか？詳しい工事計画はいつ示されるのか。 ４．「オオタカの営巣期をはずす」工事であるので問題はないというゴンドラ建設であるが「ゴンドラの運転」も営巣期をはずすのか？ 万博協会もゴンドラルート間近の複数の営巣木の存在 及びオオタカの飛翔ルートを承知していると理解している。当然 ゴンドラルートとオオタカの飛翔ルートが「ぶつかる」事も承知しておられると理解している。 （かつて万博会場最終選択時に 当初より想定されていた「海上の森１会場」を断念した大きな理由の一つに「ただ一組のオオタカの存在を尊重して」という「自然の叡智」をテーマとした本万博にふさわしい理由があったと理解している。しかし今回 複数のオオタカの存在が本ゴンドラルート近辺に公式に確認されているにも係わらず ゴンドラ断念の報は聞かれない。万博協会の「テーマ」に反するのではないか。ゴンドラは必要不可欠な集客装置ではない。きわめて不可思議である。） 工事の期間を営巣期以外にしても 運転も営巣期は中止しなければ意味がないのではないか。今のままではオオタカの「バードストライク」のおこる確率は高い。 「バードストライク対策」等は施されるのか。また、ゴンドラでのオオタカ死亡事故が おこった時点で すくなくとも「自然の叡智」をテーマとした万博としては失敗であったと協会は認めざるを得ないと思うがいかがか。 ５．ゴンドラ８号支柱直近の「カザグルマ」に付いては去年からその存在を公表したにも係わらず 「要望書」で保全をお願いするまでマーキングもなかった。当町の絶滅危惧種についてどのような保全計画を立てておられるのか。又は「無策」なのか。又 マーキングの仕方はあれで正しいのか。又 柵内マーキングのため柵外が踏み荒らされ かえってまずいことになったという報告があるが マーキングはどこのどなたが 何を注意してやったのか。 ６．今回のゴンドラ建設は「追加アセス」という異例のアセスメントで行うものであるが この「追跡アセス」というのは正式なアセスといえるのか。 ７．「ゴンドラで主に会場間輸送を行うのでアセスメントの数字（環境負荷の数値）が良くなる。」と当町は当初から協会より聞かされてきた。 ゴンドラで主に会場間観客輸送を行う場合と 当初計画のシャトルバスのみの場合とでの環境及び資金面での比較検討はなされたのか。その結果はどのようになったのか。 ８．「森林に完全に復旧させる」のがゴンドラ第７号支柱での保安林内一時作業許可の絶対条件とお聞きしている。（当町としては当該許認可は違反であると考える）ゴンドラの撤去時期および方法 及び森林の復旧計画はどうなっているのか。又 アセスメントの後 撤去しない方針に変更という展開はあり得ないと当町は理解して良いのか？ ９．他所では絶滅しつつある「カザグルマ」がこの町では清楚に咲いている。 他所ではやはり絶滅しつつある「オオタカ」がこの町では３羽の雛が孵っている。 （今年生まれた１番大きい雛はもう枝づたいを始めているとの事） この町の森は絶滅しつつある動植物の数少ない「砦」ではないか。このような場所を侵してもゴンドラを作らなければならない意義、必要性をお教えいただきたい。 |