平成十六年六月十五日
 二千五年日本国際博覧会協会   御中
 環境影響評価アドバイザー会議  御中
 環境影響評価アドバイザー会議委員 各位
                  
要望書

          瀬戸市上之山町三丁目町内会会長             山本照彦
          瀬戸市上之山町三丁目町内会ゴンドラ(環境)委員会委員長 岡田みどり

 日頃は二千五年日本国際博覧会協会環境影響評価アドバイザー会議委員としてのご活動ご苦労様でございます。
 昨年8月28日行われた貴会議の内容の中で ゴンドラの索道が国道155号線の上空を横切って行き来する事は交通事故多発の誘因になるのではという当町の不安の声に対し
「電線と同じであるので影響はおおむね回避又は低減できる」という内容の貴会の見解をお聞きし微苦笑を禁じ得ませんでした。確かに国道155号線の「上之山」から「八草インター北」間約1300メートルのみを見ても110本ほどの「電線」が横切っておりますが 本ゴンドラのキャビンのように16秒に1台(双方向8秒に1台)絶えず「動く物体」をつり下げている電線は1本もありません。近年 本国道は交通量は増え ただでさえ傷ましい事故が多くなりました。万博が開催されれば更に交通環境は悪化します。それに追い打ちをかけるような「当住宅地ただ一つの出入り口上空を通過するゴンドラルート」です。視覚上の注意力を奪われずにはいられないドライバーが交通事故を多発させるでしょう。これは当町住民にとっては命がかかっている事柄なのです。いったい何を根拠に「ゴンドラは電線と同じであるから交通事故多発危惧の誘因にはならない」という見解にお達しになったのでしょうか。
 真剣に国道155号線の現在の状況や 当町住民の不安を理解しての見解だったのでしょうか?貴会のような「権威のある会議の見解」は県民に重く受け止められます。
貴会のこの見解はゴンドラに対し一つの「免罪符」を与えました。

 当町を囲む森の奥で(ゴンドラルート近く)この五月末 オオタカの雛が三羽誕生しました。この事実でこの森がオオタカにとってもバランスの取れた健康な場所ということができます。しかし来年の今頃は8秒に1台通過するゴンドラキャビンが森を分断します。貴会の見解は「オオタカの繁殖期の作業をやめる事で環境への回避、低減が図られる」との事ですがこれは「ゴンドラの運転もオオタカの繁殖期はやめるように」との見解と解釈してよろしいのですか。

                 要望
 一、「ゴンドラは電線と同じ」という見解の根拠をお示しください。
 二、オオタカの繁殖期でのゴンドラ運転についての貴会の見解をお示しください。
  上記二点につき文書での回答を六月三〇日までお願いします。

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