<読売新聞2004.6.12>
愛知万博のゴンドラ支柱建設、3件目の提訴
愛・地球博(愛知万博)の長久手、瀬戸両会場を結ぶゴンドラの支柱を、保安林の指定を解除せずに建設するのは違法だとして、愛知県瀬戸市の住民5人が11日、神田真秋知事を相手取って一時作業許可を出さないよう求める訴訟を名古屋地裁に起こした。ゴンドラをめぐる訴訟は、3件目。同県は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
<毎日新聞2004.6.12>
ゴンドラの支柱建設反対で、住民団体が提訴 愛知万博、瀬戸・長久手会場
愛・地球博(愛知万博)で入場者を運ぶゴンドラの支柱が保安林内に建設されると、土石流の危険が高まるなどとして、地元住民が11日、愛知県知事に対し、工事を許可しないよう名古屋地裁に提訴した。
訴えたのは同県瀬戸市上之山3丁目の住民グループ5人。訴状などによると、瀬戸・長久手両会場を結ぶゴンドラは全長約2キロで、ケーブルを支える支柱14基を建設する。うち1基が保安林内の土石流危険地域に建設される。工事で保安林が破壊されることで土砂災害が心配されるほか、環境が悪化すると主張している。
保安林内で伐採や開墾などを行う場合、森林法は知事の許可が必要。県森林保全課は「工事面積や工事期間など国の基準を満たせば支柱建設を許可できる」と話す。原告団は「保安林解除せずに大規模工事を行うのは森林法の形がい化につながる」と反発している。
住民グループは昨年12月と今年4月にも、万博協会などを相手に、支柱の建設差し止めを求めて提訴している。
【加藤潔】
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