万博ゴンドラ鉄塔工事予定地の
   絶滅危惧種カザグルマの保護を!







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                                  2004年5月14日

財団法人2005年日本国際博覧会協会 豊田 章一郎 様
愛知県知事 神田 真秋 様
経済産業大臣 中川 昭一 様
環境大臣 小池 百合子 様

                                海上の森を守る会 

        絶滅危惧種カザグルマの保護を求める要請書

 万博ゴンドラ鉄塔工事予定地にて、絶滅危惧植物に指定されているカザグルマの開花を確認しました。
 昨年も同様な要望を万博協会等へ行いましたが、その時の万博協会からの回答は、「関係者は専門家の指導を受けて貴重な動植物に対する配慮をしながら業務を進める」「カザグルマ群生に対し慎重に対応してきた」というものでした。
 しかし、現地の状態は、このような回答は全く無視された状況です。現地では、今年2月から、昨年確認されたカザグルマ生育地で鉄クイが打ち込まれ、仕切りロープが張られ、途中で放置されたままにされるなどの乱暴な工事が行われてきました。
 カザグルマ生育地を踏み荒らすといった環境への配慮が全く欠落した工事作業によりカザグルマの生育に大きな影響が出ています。
 来年3月の万博開催に工事を間に合わせるために、アセスメント書に示された環境負荷増大の回避、低減への取り組みは無視されています。
 これでは、「自然の叡智」は自然破壊を隠すために掲げられているにすぎないのではないかと思わざるを得ません。
 至急、現地を調査し、カザグルマの保護を行うよう質問、要望します。

1.カザグルマ保護のために、カザグルマ群生地での専門家の指導はどのような内容で検討され、実施されていますか。また、どのような専門家に依頼されたのですか。現地ではマーキング等一切行われていませんが何故ですか。

1.現地での調査を至急実施し、カザグルマ保護のため、工事の中止、変更を行うこと。

 尚、現地はアセスメント評価書では調査欠落地ではないかと思われますが、ご不明の場合はご案内いたしますのでご連絡ください。

 また、回答は5月25日までにお願いします。

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