平成15年11月11日
2005年日本国際博覧会に関わる環境影響評価委員殿

                 瀬戸市上之山町三丁目町内会会長  田中 良二
     瀬戸市上之山町三丁目町内会ゴンドラ(環境)対策委員会委員長 岡田みどり

                   要求書

 御貴殿方におかれましては万博の環境影響評価会委員として御精勤のこと誠にご苦労様でございます。
 当 瀬戸市上之山町3丁目町内会は 2005年日本国際博覧会会場間ゴンドラ計画に対し 平成14年7月より町内会総意にて白紙撤回運動を押し進めて参り、今日に至っております。
 このゴンドラ計画は、当町に対し
1,プライバシーの侵害の危惧
2,道路造成のきっかけへの危惧
3,保安林を安易に開発することにより後後 当町に災害をもたらす危惧
  (当町を囲む保安林は、愛知県発行の「災害マップ」では「土石流危険渓流」及び「急傾斜地崩壊危険個所」でもあるとされておりますが、それについては過去の住民説明会でも1度も説明はありませんでした。)(資料1,2)

 等等 多くの危惧をもたらすものと思われるので、万博協会に対し第4回目の説明会及び、計画白紙を求めて、この1年あまり「要望書」「抗議文」を提出し(数十枚)、抗議の横断幕を政府要人方に御披露し 座り込み行動を行い 万博参加国大使に
要望書(資料3,4)をお送りする等の活動をして参りました。しかし、協会の返事は 当町が10月16日に提出した「緊急要望書」への回答に見られるように(資料5,6) 住民理解を得る努力をなさっているとは全く思えません。

 今回の評価書についても 工事に新たにヘリコプターを使うこととされていますが ホバリングによる騒音、強風などが近くの住宅、及び人間 もちろん森林自身、そしてここに生息する絶滅危惧種に与えるだろう多くのダメージをお考えでしょうか?又、「工事道具」を持った「多くの人間」が入り込む(単に歩くのみでなく)ことによる、この地へのダメージもお考えでしょうか?

 すぐそばに「オオタカ」が生息しております。「ぎふちょう」もおります。「かざぐるまそう」もあります。「人間」と呼ばれる生き物も住んでいます。皆、数値でははかりきれない「生命」を持っております。この万博2会場に挟まれた、災害危惧地に取り囲まれた稀有な町の「生命」を尊重していただきたい。御岳山での国内初のゴンドラ死亡事故も、併せて考慮されたいゴンドラ計画を白紙にして下さい。