(財)2005年日本国際博覧会協会様 2003年10月16日
愛知県知事 神田 真秋 様
瀬戸市長 増岡 錦也 様
上之山3丁目町内会会長 田中 良二
上之山3丁目町内会ゴンドラ(環境)対策委員会委員長 岡田みどり
緊急要求書
当町内会は、万博会場間ゴンドラ計画についての「第4回目説明会」を再三にわたり
要求してまいりましたが、8月23日の「ゴンドラ工事説明会」は「測量、設計等を終
えてから再度、上之山町3丁目で住民説明会を行う。」との貴職自身の回答を反古にす
るものでした。これでは住民理解を得ようと「努力義務」を尽くしているとは認められま
せん。このゴンドラは、「災害マップ」で「土石流危険渓流」と認定された、しかも
「土砂流出防備林」という使命をも持った「保安林(地番2−1)」を開発するものです。
このような災害のおそれのある、法律の縛りもある土地、そしてその中に人間が住んで
いるとわかっている土地を、それでもあえて万博のゴンドラのためには侵してもよいの
ですか?災害マップで、この町は災害危惧のある地であると「警告」しておいて、他方で
は災害を呼ぶおそれのあるゴンドラ建設を「ご理解ください」と強引に進めるのですか?
又、第7号支柱の土台部分では終了後、掘り返すと、大きな環境負荷を土地に与えること
になり、後、当町に土砂災害をもたらす「もと」になるかもしれないという不安な意見を、
専門家よりお聞きしました。しかし森林法では、掘り返してもとの森林に戻すというのが、
一時作業許可の認可条件です。これについては早急にはっきりしていただきたい。
又、ゴンドラは万博のためですら、必要不可欠の「装置」ではありません。(BIE登
録時の会場間輸送計画はシャトルバスのみでした。)又、6ヶ月の使用期間後は巨大な産
業廃棄物になるものに、国費50億円を費やすことに国民の理解は得られているのです
か?当町は、その点も納得出来ません。当町住民の当初からの危惧であるプライバシーに
ついても説明は不十分です。又、このプライバシー対策のための調光ガラスは「輸送に
娯楽性をもたらす」というゴンドラ導入の意義のかなりの部分をなくさせるのではありま
せんか?又、このことをチケット販売時に購買者に説明しなくてもよいのですか?この他
にも当町住民としても、納税者としても疑問はいっぱいあります。
10月15日に、御岳ロープウェイにて残念な事に、国内初のゴンドラでの死亡事故が
ありました。もはやゴンドラに「安全神話」はありません。万博のゴンドラではこのよう
な時、責任は誰に問えばよいのですか?事業者ですか?協会ですか?
このように、本来なら「工事説明会」を行う前に開催すべき「第4回目住民説明会」
でありました。今からでも遅くありません。当町住民の「万博」そのものへの信頼心を
失わせないためにも「第4回住民説明会」を早急に当町にて開催してください。
「要求」
第4回住民説明会を当町にて早急に開いてください
(尚、回答は、10月31日までに文書にてお願いします。)
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