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感想

小阪

おかげさまで、3年目にして初めて優勝することができました。

ロボコンの難しさは、ロボット作りもさることながら、チームの運営でない かと思います。チーム「YosaQ」は、96年度のロボコンでチームメイ トが抜けて本番で動かすことのできなかった人、興味はあったがやっていな かった人などが「今度こそは」と、やる気のある人を集めて作ったチームで す。活動も毎週月・水・金の夜7時からと、サークルのようでした。夏休み も自主的にロボコン部屋に来ることが求められていましたし、それにみな、 答えていました。(まぁ、来てもぷよぷよをやったり、だらだらしていまし たが…)

学祭前には、昔は平気だった徹夜や、L棟に泊まったりがつらかったり(老 いたなぁ)しつつもがんばり、そうして、完成した苦心の作が今年の 「YosaQ Next Generation」である。

本番では、予定外の激走ぶり(チーム一同青ざめてた)を発揮してみごとに完走で きてとてもうれしかった。

最後に、このロボットを完成させるために協力してくださった方々、ありが とうございました。

中井

実は今年は裏の目標として「今年限りで今回の課題を終らせるぐらいの走り をしよう!!」というものを掲げていました。というのも、今年の課題は「環 境を用意して競技する」といった形式で、今までの「既存の環境の中で競技 する」と いったものではなかったからです。しかし、実際にやってみると、 周りの既存の環境に制御が大きく左右され、結局、窓から入る光を遮ったり、 前方に人がいないようにしたりと、かなり環境をいじってしまいました。そ んなところから今年の結果の満足度は50%くらいです。

3年間ロボットコンテストをやってきたわけですが、技術的な難しさよりも メンバー全員のいろいろなアイデアや意見をまとめる事の難しさの方が大き かったように思います。ロボコンの結果を大きく左右する夏休みは、ある者 は鳥人間、ある者は自動車免許合宿、ある者は院試とスケジュールの折り合 いがうまくつかない時期もありましたが、最後はみんなで目標を達成する事 ができて良かったです。

鈴川

今年は3年間やってきたことの集大成として、最後に優勝という有終の美を飾 れて今は大変満足しています。やれなかったこと、やらなかったこと、やって おけばよかったこと、その他いろんな事がありますが、終えてみて無事に満足 の行く結果が得られてほっとしています(少々寂しくもありますが)。

振り返ってみると、1年生のときは本番になっても、ロボットは形にもなって いませんでした。2年生では危ういながらも走り、最後には第3学群棟を1周す る事ができました。そして今年、チームの各人が自分の役割をこなし、目標に たどり着くことができました。

ここまでこれたのもチームメイトや色々助言してくださったり助けてくださっ た方々のおかげだと思います。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとう ございました。

風見

今回のコンテストでは個人的に夏休みが忙しくて作業時間がとれず、他のメ ンバーに迷惑をかけました。本当に申し訳ないと思います。少し言い訳がま しいですが夏休み前はちゃんと作業に参加していました(本当です)。

今後、コンテストに参加する人へ助言をあたえるのなら、最終的にアルゴリ ズム担当という肩書きになっていましたが、アルゴリズムや制御方法という のは、完全に決まりきった方法もありますが、普通は創造力あふれる人でな いと勤まらない仕事だし、みんなで頭を寄せあって考えるものなので、担当 と名付けられてはいても、みんなの意見収集やそのまとめなどが仕事になり ます。ちなみに私は非常に創造力の乏しい部類の人間です。何が言いたいの かというと、肩書き(役割分担)と仕事は、必ずしも対応がついていないと いう事です。柔軟に仕事をしていった方が良いと思います。

コンテスト全体の感想として、やはり、「ものづくり」というのは、日頃か ら自分で考え、自分の手を動かして作業をしている人でないと何をしていい か分からずにまごついてしまうものだという事が、このロボットコンテスト に参加して一番感じたことです。また、当たり前のことばかり書いているよ うに思えますが、ロボットコンテストはグループを作り、メンバーと協力し て作業を行います。しかしこの「協力して作業をする」というのが案外難し い。個人個人に考えがあり、時間的な都合があり、意見がぶつかることもし ばしばです。この問題を解決するには、やはり多くの話し合いをすることだ と思います。自分が今何を考えているのか相手に伝えることの重要さもコン テストでは勉強になりました。一言で言うと、「良い経験をした」というの が感想です。

最後に、コンテストを通じていろいろな人にお世話になりました。みなさん にお礼を申し上げます。ありがとうございました。


 

Takao NAKAI
1999年1月18日