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OSはFreeBSD(98)R2.2.6Rev2を用いました。FreeBSDを採用した理由としては次
のような理由が上げられます。
- 私たちの使うビデオキャプチャカードを標準でサポートしており、
画像の取り込みと画像の解析が容易であるから。
- MSDOSだとプログラムを組むときに、変数として使うことのできる
メモリの量が制限されているため、画像処理のような大量のメモリ
ーを消費するような用途にはMSDOSは不向きであると思われたから。
- フリーで良質なプログラミング環境が提供されている。
- PC-UNIXで制御を行うのに興味があったから。
しかし、MS-DOSではなくFreeBSDを使うことで、次のような問題も生じました。
- 1.
- YosaQは、プリンタポート、シリアルポート、マウスポートをIOポー
トとして利用してきたが、これらのポートをFreeBSDでもうまく扱う
ことができるのか。
- 2.
- タイマー割り込みを使って、一定の間隔でロボットを制御すること
ができるのか。
- 3.
- ある程度のマシンパワーが必要なため、開発することのできる計算機が
限られる。
これらの問題をどうすればいいのか探ってみたところ、3.ロボットに乗せるパ
ソコン以外にも、FreeBSDを動かすことのできるパソコンを確保することができ
ました。また 2.については結局タイマ割り込みを使いませんでした、1.はデバ
イスドライバを書かずに直接IOポートをたたくのであれば、それほど難しくあ
りませんでした。
Takao NAKAI
1999年1月18日