よくいただく質問にお答えします。

CD-ROMを使った授業の形態は、実際どのようにすればよいのでしょうか?具体的に教えてください。

授業形態について、こうしなければならないなどという型はありません。さまざまな展開が考えられます。詳しくは、「指導の具体例」のページをご参照ください。

CALLの授業での教師の役割は何ですか?パソコンさえあれば、教師はいらないのでしょうか?
CALLを実践するに当たり、「パソコンさえあれば、教師はいらない」ということは決してありません。教師が教材や指導法をよく理解しているか、そして指導に対する熱意があるかどうかが指導を成功させる鍵を握っていると言っても過言ではないのです。

具体的に、教師の担う主な役割を挙げます。

・学習者への不断の動機づけ
・教材の補足説明
・学習のペース設定
・テストおよびフィードバックの実施
・学習者への3R学習に関するアドバイス
・学習者からの質問に答える
パソコン相手の勉強では、学生は飽きてしまいませんか?
それは、教材の扱い方しだいと言えるでしょう。学習者を飽きさせないために、まず学習時間は40〜50分程度を限度とすること。それ以上パソコンと向き合っていても、集中力に欠け、目も疲れてくるため、効率が極端に落ちてきます。

また、受身的な学習にさせないために、パソコンでの学習直後に教材に出てきた内容を口に出して言わせたり、ペアワークをさせて発表させたりと、授業中にバラエティに富んだ活動を取り入れることも良いかもしれません。

さらに、教材と似たような場面、トピックの応用素材を用意し、聞かせることにより、「聞けるようになってきた!」と学生に成就感を味わわせることも、学生のやる気を持続させるためには良い方法と言えます。
どんなペースで学習させるのが良いのですか?自由にやらせっぱなしにしてもよいのでしょうか?
授業中の時間を使って学習させるにしても、自習として自宅で学習させるとしても、学生に完全に自由に学習させることはあまりお勧めできません。

特に、数十人単位の授業の際には、定期的にUnit Quizを行うなどしてペース設定をしてあげたほうが、学習者は勉強しやすいようです。具体的なペース配分は「補助教材」を参照してください。
評価はどうすればよいですか?
評価方法は次の4種類を組み合わせて使用することが考えられます。

[1] CD-ROM教材のなかのUnit Testを使用する
[2] 自作のUnit Quizを使用する
[3] 外部テストを使用する
[4] アンケート調査を行う

詳しくは「評価方法」を参照してください。
テストの形式や内容で参考になるものはありませんか?
Unit Quizとして、記述形式のテストと選択式のテストを用意してあります。こちらから、「解答用紙、テスト用音声、模範解答」をダウンロードしてお使いください。
3R教材を授業で使い始めて2ヶ月経ちますが、あまり効果がないように見えます。なぜでしょうか?
外国語の学習を効率的に行うには良い教材が必要です。そして、三ラウンド・システムの理論を採用したCALL教材は外国語の指導に極めて効果的、効率的に使えることが実証されています。

しかし、それも相対的なもので、外国語の習得には必然的に「ある程度の学習時間」は必要になります。語彙力の弱い最近の学生には、語彙力の向上のための学習を含め、TOEICスコア100点の上昇に正味70時間前後(期間にして約3〜4ヶ月)の学習が必要と考えるべきでしょう(TOEICスコア600以下の場合)。

学習者のレベルが上がるにつれて必要な学習時間はさらに増えます。
3R教材を授業で使い始めて半年経ちますが、あまり効果がないように見えます。原因はなんでしょうか?
効果が見られない原因としては、いろいろと考えられます。高い効果を上げるには、たくさんの要素を揃える必要があります。

一方、その必要な要素がひとつでも欠けると、望まれる効果の半分、1/3、1/10になってしまいます。この「要素」として、どのようなものがあるか、「効果が出ない原因」を参照してください。何かヒントが見つかると思います。
パソコンがない場所でも、学生がCD-ROM教材の予習や復習ができるようにはできないでしょうか?
できます。以下のような資料を用意してあるので、意欲のある学習者に使用させることをお勧めします。

1. Words & Phrases印刷資料および音声
CD-ROM教材中のWordsとPhrasesを抽出したもの。

2. Transcript印刷資料および音声
CD-ROMの中の教材そのもの。ただしTranscriptは、学習する前、または途中で読ませてしまうことのないように注意してください。

先にスクリプトを読んでしまうと何となく聞けた気になるかもしれませんが、リスニングの学習には全くなりません。かならずCD-ROMでの学習が終わった後に学習者に渡すようにしてください。
「何かの拍子にフロッピーディスクが壊れてしまった」という学生がいます。その学生の学習履歴はどうなりますか?また、学習はそのUnitの最初からやり直させなければいけないのでしょうか?
残念ながら、フロッピーディスクが壊れてしまうと、学習履歴を調べることはできなくなります。ただし、前回終わりにしたところから学習を再開する裏技はあります。

まず、教材のなかの「進度表画面」にいってください。そこで、「自分が行きたい箇所の枠内を、Ctrlキーを押しながらクリック」してください。
学習履歴を保存する場所が、フロッピーディスクかハードディスクのCドライブしか選べない設定になっていますが、私の大学のパソコンでは、どちらも選べません。どうすればよいでしょうか?
学習者が自分で学習履歴を保存する場所を選定できるバージョンのCD-ROM(試作)がありますので、個人的にご相談ください。
この教材はWindows XPにも対応していますか?
Introduction to College LifeとCollege Life IIは対応しています。また、First ListeningとCollege Lifeも、平成14年4月以降にプレスされたバージョンでは対応しています。