ドラムトリガー初級編

初めに、

今回ドラムトリガーを初級編として紹介します。ドラムトリガーで何が出来るのか、から 紹介する手順としてまず単純に音が出る所から各種機能の紹介、スイッチの仕方など、 ハードウェア中心に紹介しています。MIDI音源などをある程度触った事がある人にはここ までは簡単かもしれません。 なお解説用にmp3ファイルと動画(.mov)ファイルを作りましたがAS氏の自宅で演奏さ れた為、実際には楽曲用のPAD+DTXTJ+JV2080とドラムセットの代わりにPAD+DTXPRESSを 使用しています。ドラムセットの代わりのPAD+DTXPRESSにも本番同様PADにPAD+DTXTJ+ JV2080側のピックアップを取り付けています。その辺をご理解お願いします。

今回AS氏に協力、監修して頂き有難うございました。

ヤマハDTXTJ(下)とローランドjv2080(上)

導入

ドラムトリガーを開始するにあたって通常販売されている名称はサイレントドラムシステムです。 ドラムトリガーシステムを解説するに当たってトリガーシステム本体をヤマハDTXTJという機種を 基本とします。又、トリガーシステムにつなぐMIDI音源をローランドjv2080という機種を基本と します。

ヤマハDTXTJとローランドJV2080の組み合わせでどんなことができるの?

PAD及びドラムに付けたトリガーセンサーによってドラム一人で楽曲の演奏が出来ます。 以下をお聞きください。

演奏はここを押してください(.mp3 1.29Mb)

このようにドラム一人で演奏できます。

なぜヤマハDTXTJ(トリガーシステム)とローランドJV2080(MIDI音源)の組み合わせなのか?に ついて、

それではなぜヤマハのDTXTJなのでしょうか?。

実はトリガー装置やMIDI音源についてはほかの物でも良さそうに感じますが、ドラムトリガー装置 についてはDTXJとDTXPRESS、DTXPRESSUに機能がついています。他との違いは叩く位置(音の割付) を任意に変えて叩くことが出来る事、この機能が有る事で演奏の自由が生かせます。 DTXJとDTXPRESS(U)の違いについてはDTEXPRESS(U)は機能の方向性をエフェクターに振ってあ る事で操作性も全然違うそうで今回紹介する使い方においては楽曲の打ち込みが少し面倒だそうです。 (DTXPRESS(U)は曲が15分程しか出来ず、さらに曲を保存することが出来ない)

1・ 純然としたサイレントドラムシステム、(ドラムの音のみ)

2・サイレントドラムシステムにエフェクター等(効果音など)がついた物、(DTXPRESS)

3・そして今回解説するのは3番目のサイレントドラムシステムに音源をコントロール又は叩く位置   の割付をする機能を強化した物です。(DTXTJ)

大別すると純粋なドラム練習用セットと音源をコントロール又は叩く位置の割付をする機能を強化し た物、

AS氏によるとヤマハのDTXTJでは一つのトリガーセンサー(ピックアップ)、PADに対して単音最大9 音まで入力することが出来る「オルタネート機能」コードでは6音「スタック機能」、それを1チャ ンネル、チャンネルが全体で16チャンネル、PAD、ドラムに付けるセンサーを合せて16チャンネル 分取り付ける事が出来ます。 しかし16チャンネルの内1チャンネルは楽曲の進行(メモリーされた音の呼び出し)に使用されます。 したがって演奏に使えるチャンネルは15チャンネルです。

楽曲の進行(メモリーされた音の呼び出し)の解説、

楽曲の進行に使われる1チャンネルはメモリーされているプログラムを切り替えさせる為の「スイッ チ」として使われます。

それではなぜローランドJV2080なのでしょうか?。

次に音源側JV2080ですが、まずJV2080の機能について簡単に解説します。 いきなりですがこの機種は旧機種だそうです。ではなぜこれなの?、という事になりますがこの機種の生い 立ちはもともとヒップホップ、テクノ、アジア、ラテン等、使う側の用途に応じて音が選択出来る為好都合 な様です。 拡張ボードで音のジャンルが選択可能なことでリズムなどのロールバック(繰り返し)の音も楽曲ごとに違 う音のパターンに切り替える事が可能なので様々な楽曲を多数演奏することが出来ます。 もちろん自分で新しい音を作って拡張ボードからJV2080本体に登録することが出来るそうです。 (内臓されている音プラス8スロット分の音のジャンルを使うことが出来る。) 因みに上記の機能が無い音源でも出来るようですが、限られた音で演奏する為、音の使いまわしをする事に なり、違う楽曲でも同じ音が頻繁に出ることになります。

拡張スロットと音のジャンルについて。

JV2080では、内臓されている音プラス8スロット分の音のジャンルを使うことが出来ると 書きましたが、そのスロットに刺さる増設ボードはジャンル別に販売されているます。 ジャンルとはたとえばピアノならピアノ、太鼓なら太鼓などのような形です。 一枚のボードにピアノを例に取ると128種類の違うピアノの音が入っています。 このジャンルが少ないとどうしても使いたい音が使えないという可能性があります。 音の使い回しの発生が考えられますが、JV2080では無い音は作っておける利点があります。 問題はJV2080の様な機能の無い音源ですが、音の使い回し等工夫をすれば(楽曲のディテールは落ちる)演奏 できない事は無いようです。

使いやすい音源使いにくい音源

使いやすい音源はMIDI16チャンネルを1パフォーマンス(JV2080の場合)としてその楽曲に応じてパフォーマ ンスを切り替えられる機種は音色の使い回しをする事が無く多彩な音色を選び出す事が出来ます。 使いにくい音源は1度設定された音、16チャンネルを使いまわさなければならないタイプの音源で音色の多彩 さに欠けます。

トリガーシステムでドラムセットを使う意味

トリガーセンサー(ピックアップ)を使うとどうなるの?

センサーは生ドラムに付けられるタイプ(ヤマハ、型番DT20)が有り生ドラムを叩いた時でも音源を鳴らすこ とが出来ます。(生ドラムとリンクして音源から多彩な音を発音出来る)

神保彰モデルです。黒いのがドラムに付けられたピックアップ

ピックアップ拡大(ヤマハ、型番DT20)

PADだけだとどうなるの?

PADだけではリズムを奏でる為に使ってしまうと曲の為のアプローチが出来ずこれをカバーする為に生ドラムで リズムを奏で、PADでコードやメロディーを鳴らす事でより多彩なオーケストレーションが可能になります。 更に生ドラムにロールバックの入っている音源などを鳴らしてやるととても一人で演奏しているようには思え ない程多彩な演奏が可能になります。

02年10月13日メイプルホールライブ、ヤマハDTXTJとローランドJV2080の組み合わ せでどんなことができるの?、の所に在る演奏と聞き比べてみてください。(.mp3 2.64Mb)

曲入れ、練習の時は?

曲入れ、練習の時は当然自宅で行うことになります。という事は大きな音のするドラムセットは使えません。 この様な時AS氏はトリガーセンサーを付けたPADを用意(誤動作有り、調整が大変らしい)してありそれで曲入 れ、練習を行います。PADには別途に用意したDTXPRESSを接続してありそれからドラムセットの音のみを発音しています。

実践に行く

実践に行く
前のページに戻る
ホームに戻る