実践の前説

オルタネート機能とは・・⇒入力(叩いた)順番に従い1チャンネル最大9音まで叩くたびに入力した順に音が 出てきます。

Stack(スタック)機能とは・・⇒入力した物が1チャンネル最大6音まで同時発音します。

KITとは・・⇒ドラムトリガーシステムDTXTJの16チャンネルの音の構成を1KITとしてメモリー出来る。 DTXTJでは40KIT作ることが出来る、作った物を呼び出すことが出来る。(U1〜U40まで)

ヤマハDTXTJのツマミとボタン類
ヤマハDTXTJのカーソルキーです
ヤマハDTXTJのUTILITYボタンです、JV2080にも同じボタンがあるので混同しないでネ。
左から2番目のツマミ
左から3番目のツマミ
左から4番目のツマミ、

実践

それでは実際に音を鳴らす所まで解説します。 ドラム等にトリガーセンサーを貼り、センサー、PAD、MIDIケーブルの配線、接続を説明書通りに済ませた状態 として話を進めます。

発音させるまで

それでは簡単に音が出るまでの操作方法を説明します。

まず音源側(JV2080)で使いたい音を1チャンネルに設定します。 次にDTXTJ側ですが、先に書いた16チャンネルの内15チャンネルが使えると書きましたが、この16チャンネ ルの構成をDTXTJではKITと呼びます。このKIT(16チャンネルの一組)をDTXTJでは40KIT作ることが出来ます。 DTXTJのPLAYボタンを押しU1(ユーザー1)〜U40(ユーザー40)が自分の好きな音色、音程を自分で設定しメモリ ーすることが出来ます。 ではU1を設定し、そこで音作りをしてみます。DTXJのページカーソルボタンで(トリガーエディットモード) Trg MIDI2のページを開きます。 使用したいPAD、あるいはトリガーセンサーを叩く事により、叩いた場所の設定変更が出来る様になります。 音を出す為にDTXTJ側を1チャンネルに変更します。 これで叩いた場所が音源の1チャンネルが発音されるようになります。(*オルタネート、スタック機能共通)

次は音程の設定です。

これはDTXTJ側でコントロールしますので、DTXTJの真ん中一列に並んでいるつまみの左から3番目のツマミで必要な 音程に設定します。これで音程を変化させることが出来ました。

Stack(スタック)機能の使い方

DTXJのページカーソルボタンでモードをStack(スタック)にします。 左から3番目のツマミで音程を設定し、左から2番目のツマミで重なる音を順次指定していきます。(同時発音に よりバッキングに有効です。)

上記の操作を繰り返し、おのおののPAD、トリガーセンサーの音を作っていきます。

STORE(ストアー)

すべての音が完成したらDTXTJのSTORE(ストアー)ボタンを押しYESキーを2回押す事でU-1(ユーザ1)というKIT が完成します。 これで1KIT完成、ですがこれでは曲としての変化に乏しいのです。曲にはイントロ、間奏、さび、等変化に富んで います。そこで2個目3個目のユーザーKIT(U-2,U-3)を製作していきますが、必ずしも1、2、3、の順で曲が出来 ている訳ではありません。そこで順番を並び替える作業をして行かなければなりません。そこで次に登場するのが CHAIN(チェーン機能)です。

ではCHAIN(チェーン)機能を説明していきます。

CHAIN(チェーン)機能ボタンを2回押します。DTXTJの真ん中一列に並んでいるつまみの左から5番目のツマミを回 してKIT(キット)を選択これを繰り返してKITを使う順番に登録していきます。これを32、登録することが出来ま す。STOREボタンを1回YES2回押すことによりCHAIN=1の完成です。

さあこれからいよいよスイッチの説明に入ります。

16チャンネルの内1チャンネルをスイッチに割り当てると書きましたがどのPADを割り当てるかは個人差はあります が、神保彰氏とAS氏は左側にセットしています。これはドラムの手順による物だそうです。さてその設定の仕方で すが、まずUTILITYボタンを押します、ページカーソルボタンでUT7のページを開きます。DTXJの真ん中一列に並ん でいるつまみの左から4番目のツマミを回してスイッチにしたいチャンネル番号を指定します。これをする事により CHAIN機能で設定した順番どおりスイッチを叩く事で曲が進行していきます。

音源側のパフォーマンス設定について。

まずパフォーマンスについての解説ですが、JV2080のMIDI16チャンネルをパフォーマンスといいJV2080では32パ フォーマンス作成することが出来ます。そこで実践の初めに音が出るまでの操作方法で説明した音源側で好きな音 をチャンネルで設定していった場合2、3と使うチャンネルが増えていくわけですが、場合によっては16チャン ネル以上使いたい場合がありますが、その場合にパフォーマンスを作っていく事になります。 好きな音を16チャンネル並べた物を1パフォーマンスとしてU1(ユーザー1)に登録します。 JV2080の操作@UTLITYボタン⇒AMENU1ページを開き項目1のWRITEボタンを押す⇒EXECUTEボタン⇒メモリーが完了 される、(注=パフォーマンスにプロテクトが掛かっているとUSER MEMRY、WRITE PROTECTEDがONと表示されます、 これをDECボタンでOFFにしてOKにする、最初のメモリー設定からやり直して下さい) 以上の操作を繰り返してU2,U3とパフォーマンスを製作していきます。 しかし以上の方法ではまだ手動でユーザー(U1,U2,・・・)を選ばなくてはなりません。 そこでDTXTJ側のチェーン機能で説明したスイッチが活躍するわけです。

スイッチを叩くと?(.mov 4.27Mb)

(ドラムトリガーシステムDTXTJとMIDI音源JV2080のリンクについて)

スイッチでパフォーマンスU1〜U2と変更する場合には、バンクセレクトをしなくてはなりません。 まずDTXTJ側でVOICEボタンを押し、MIDIのページを開きTRANSMITをONにする。BaNK.MSDをローランド(JV2080の製造 販売元)に限り80に設定します。次にBaNK.LSBは0に設定してください。PC♯をパフォーマンスU1を選びたい時には 1に設定し、U2に設定したい時には2に設定、必要なパフォーマンスの数字を入れる、ここで音源のパフォーマンス 変更をする為のDTXTJのKITを完成する。JV2080側のパフォーマンスを変更する場所にDTXTJのチェーン機能の所で説明 したDTXTJのチェーン機能の変更したい場所に入れ登録することが出来ます。

以上で機器の説明を終わります、難しいのはこれから音を入れて演奏する段階になってからだと思いますが、基本的に は音入れする段階で叩く場所を考えながら作業をするのが良いでしょう。又、センサーの付いてるドラムセットやPAD の一つ一つには叩く順番も決定されてしまいますので音入れの段階でメモを取って叩く順番を記憶しておく事をお勧め します。演奏中に叩く回数を間違える(叩き忘れなど)があると正しい場所を叩いたにもかかわらずいきなりちがう音 が出てきたりしてびっくり・・なんて事があるようです(^^;。後、ピックアップの調整ですが残響音(振動)を拾 わない様に調整してください。残響音(振動)を拾うとその間そのピックアップのチャンネルの音が単音が最大9音、 コードでは6音繰り返しに発音されてしまいます。色々注意点を挙げましたがこのシステムはドラムのみならず工夫 次第では 打楽器全般で使えるので色々な打楽器に組み込みひとりで演奏することが可能です。 海外では割と人気がある ようですが日本で流行らないのは歌が無いからだそうです。チャレンジする人が居れば目立つこと間違いないでしょう。 最後になりますが諸般事情(当ホームページの事情)によりAS氏の活動などが今の所紹介できません。このページがサ イレントドラムとしてではないドラムトリガーの数少ない紹介例だと思われます。今後どのように展開していくかは決 めておりませんが今後の反響により更に内容の拡充なども考えております。

2002年10月

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