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さっぽろ市営バス情報館トップページ>(特別展)地下鉄東西線開業30周年を記念して

  特別展 地下鉄東西線開業30周年を記念して

昭和51年6月10日に、札幌市営地下鉄東西線は開業しました。
地下鉄東西線は、南北線に次ぐ2番目の路線として、発寒勤労者団地から厚別副都心までの
路線が計画され、まずは優先整備区間として、30年前、琴似〜白石間が開業しました。
このページでは、これまで地下鉄東西線が歩んできた歴史を簡単に振り返ります。

東西線6000形車両(大通駅)
画像提供:ラジオ様今年登場、連結部に扉が付いた!(東西線新型8000形車両)
(画像提供:ラジオ様)


1.東西線で進化したもの
 東西線開業から遡ること約5年、南北線が北24条〜真駒内間で開業しました。
南北線の両駅間の各駅の壁と東西線を較べると、南北線はオレンジ色一色や白地のレンガ調の模様が
多くみられるのに対して、東西線では、札幌市の木「ライラック」、札幌市の花「スズラン」、札幌
市の鳥「カッコウ」、中島公園にある豊平館、旧北海道庁本庁舎が描かれ、ほとんどの駅にこの壁面
パネルが取り付けられており、駅のデザインにもまとまりが出てきました。
 また、駅名板も、南北線開業時に取り付けられていた白地に青字で駅名、オレンジ色でローマ字駅
名表記のものから、黒地のものとなり、より駅名とラインカラーが強調されました。なお、東西線開
業時は、駅ホーム天井に取り付けている「●番ホーム ●●方面」の看板は緑色の文字で掲示されて
いましたが、後に、東西線のラインカラーのオレンジ色の文字へ変更されています。
 さらに、車両は、集電方法も南北線とは変わり、パンタグラフが取り付けられ、ATCとATOが
取り付けられ、安全性が格段にアップされました。車内も、南北線では、壁が茶色の木目調だったデ
ザインだったものから、前述の札幌市の木、花、鳥のほか、大通公園や時計台のイラストパネルが壁
面に採用されました。このデザインをベースとして、その後、東豊線7000形車両の壁面にも似たよう
なパネルが採用され、東西線6000形以降に開発された車両の車内はますます明るいイメージになって
いきました。
(上)南北線の旧駅名表示版、(下)東西線の駅名板
駅名表示板と壁面パネル

2.東西線が影響を与えたもの
 地下鉄東西線建設工事が進む中、並行して、大手スーパーのダイエーが、新たな終点となる琴似駅に
目をつけ、琴似駅と直結させる形で、ダイエー琴似店の建設工事を進めていました。
 その後、ダイエーの成功を見て、これまで住宅地や商店街付近に出店していた大手のスーパーは地下
鉄の集客率に目をつけ、駅前に出店させるケースが多くなったのです。他に、同じダイエー東札幌店、
札幌フードセンター(当時)も、東西線沿線の菊水店などを皮切りに、南北線沿線にも平岸店、澄川
店などを出店、今ではターミナル型店舗の多さが同社の利点となっているほどです。また、市民生協(当
時)も、琴似24軒生協や大谷地生協(現:ルーシー店)を出店し、首都圏で一般的だった「駅前にスーパー
あり」という店舗展開が標準化されました。
 これに併せ、大手不動産デベロッパーも、分譲マンションを次々に建設し、消費者からは好評を得ま
した。それからというものの、マンション建設はとどまるところを知らず、一戸建てでは到底手の届か
なかった「駅前生活」が、マンションの増加により市民にも実現されることとなりました。
※お詫び※ 一部記載に誤りがございました。ご指摘頂いた方には心より御礼申し上げます。
(左)コープさっぽろ琴似24軒店(中)ダイエー琴似店(右)札幌フードセンター菊水店(当時の名称)

3.バス路線は史上最大の再編成へ
 地下鉄東西線開業を前に、市営バス路線を見てみますと、市営バス創業以来、路線に番号が付与され
ていきましたが、路線の急速な拡大により、路線番号が膨大に増加し、市民にとっては利用のしづらい
ものとなっていました。
 そこで、市営バスでは、東西線開業と同時に、路線番号を大幅に再編成し、数字だけで構成していた
路線番号から、「方面+番号」が組み合わされた路線番号が誕生しました。この番号体系は、市営バス
事業廃止となる平成16年まで残り、民営事業者へその役割が移った現在でも使用する事業者があるほど
であり、市民に根づいた番号体系となったといえるでしょう。
 特に、東西線開業に伴う昭和51年6月のダイヤ改正では、琴似・山の手地区、もみじ台・厚別地区は、
長らく都心直通便が運行されてきましたが、これを改め、大部分の路線を西は琴似駅、東は白石駅の発
着に短絡させ、大きく運行体系が変更されています。また、新たな試みとして、都心循環バス(都心環
状線、中央環状線、東苗穂環状線/いずれも後に廃止)が運行され、東西線開業を前に路線廃止となった
市電の代替機能、都心内の移動需要の開拓のためにと開設されたものの、あまり成果は上がりませんでした。
 その後、昭和57年3月には、東西線「白石〜新さっぽろ」間、平成11年2月には、東西線「琴似〜宮の
沢」間がそれぞれ開業し、バス路線もそれぞれの駅での発着に改められることになりました。
当時のバス時刻表

4.東西線開業30周年を祝うイベントの開催
 今年6月3日(土)、地下鉄大通駅構内にて、「地下鉄東西線開業30周年記念イベント」が催されました。
その中でも、(個人的に)注目のイベントがあり、ちょっと参加してみました!
 というのは、「地下鉄スタンプテーリング」なるイベントです。
「●●テーリング」といえば、現在は小学生の方々が数多く参加している毎週土曜日に開催の「サタデー
テーリング(平成5年から)」がかなり定着しており、皆さまもご存知かと思いますが、それが始まる以前
には、「夏休みスタンプテーリング」があって、なぜか市営バスの営業所にもスタンプチェックポイント
があり、所内に入ってスタンプを押すという、かなり通な企画もあり、記念品も地下鉄ロゴ入りの紙製の
オペラグラスという豪華絢爛(?)なものでした。今となっては懐かしいものです。
 今回は、そんな過去の思い出を抱きつつ、大通駅のイベント会場でまず、スタンプ帳をもらうのと同時
に、まず1個目のスタンプを押してもらいます。しかし、実はクイズに正解しないとスタンプは押されま
せん。どんな内容かといいますと「大通駅3番ホームから発車する電車は●●行です。行先をお答えくだ
さい」というもので、3つの選択肢から選びます。もちろん正解しなくても、係員が誘導してくれました
ので、まったく知識がなくてもスタンプは押してもらえます。
 そんな流れで、東西線に乗り、一気に白石駅へ。その後、菊水駅、琴似駅、二十四軒駅と制覇していき
最後の大通駅へ戻ってまいりまして、記念品と交換してもらい、終了となりました。
たった5駅だけを回って、記念品を頂けるのですから、かなりおトクな印象を受けました。しかしながら、
私以外に参加していたのは、サタデーテーリングのスタンプ帳も下げた小学生3人組くらいしか見られず、
盛り上がりには欠けるものとなっていました。
 

 さて、記念品はこのようなものでした。ミニノート「みんなのしえいこうつう」と記念品の袋に入った
札幌市交通事業振興公社特製カードホルダーの2点でした。

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