さっぽろ市営バス情報館トップページ＞札幌市営バス路線データファイル＞(白７)米里線

米里地区は、その名の通り、米の実る豊かな里にしたいという入植者の願いがこめられた農業地帯です。
古く明治時代から入植が始まり、戦後も入植者は更に増えて、昭和24年になると「白石村立東米里小学校」が開校し
ます。その後すぐに、札幌市と旧白石村が合併しましたが、宅地化が進まない中では、市営バスも旧白石村役場のあ
った付近の「白石駅前」起終点がやっとであり、米里地区へ乗り入れたのは、昭和30年代になってからのことです。
当時は「米里(現在の「菊水元町９条３」付近)」発着便がメインで、東米里小学校前まで乗り入れる便は僅かにとど
まっていました。

しかし、この路線が市営バスの歴史の中で最も驚くべき「乗り入れ記録」を残すのは、その後のことでした。
昭和45年５月、米里線は江別・大麻団地の人口増に対応すべく「大麻12丁目」まで一気に延伸します。これにより、
札幌市営バスは江別市に乗り入れることとなり、定期路線で唯一「行政区域外」乗り入れを果たしました。同系統は
丸10年で休止となりましたが、これは市営バス史上、最初で最後の「市外乗り入れ」となりました。
【詳細は「市営バス事典」参照】
それでもなお、当時は「米里」発着便がメインでした。昭和51年になると、米里発着便が廃止され、「東栄西」「東
米里小学校前」「上新川」発着便が設定されます。

そして、昭和57年３月の地下鉄東西線(白石〜新さっぽろ間)延長開業によるバス路線再編成に伴って、それまでバス
センター発着だった路線は、東栄西発着便と東米里小学校前発着便の一部を除き、ほぼ全てを「菊水駅前」発着に短
絡されるようになり、便数、運行区間ともにほぼ現在の路線体系に近づきます。
その後、平成５年には白石営業所移転に伴い、菊水駅前〜白石営業所前便が新設されたほか、平成８年には北海道札
幌白陵高等学校が東米里地区に開校し、東米里小学校前発着便は全て「白陵高校前」まで延伸されました。
そして、平成12年４月には、市営バスと長らく並行してきたジェイ・アール北海道バスへ一部系統(バスセンター、
菊水駅前発着便)が移譲されました。翌年４月には、北海道中央バスへの白石営業所移行と厚別支所廃止に伴って、
残りの地下鉄白石駅前発着便も、同社に移行となりました。





★参考資料

現在の「大麻12丁目」停留所付近
(平成18年11月撮影)

★参考リンク
各駅停車様の「各駅倉庫」所蔵の
該当路線時刻表画像ページへジャンプします。
昭和47年11月15日改正
昭和48年５月１日改正
昭和48年11月10日改正
昭和49年５月１日改正
昭和49年12月改正
昭和50年８月改正　　【平日】　【日・祝日】
昭和50年12月20日改正
昭和51年６月10日改正
昭和51年12月改正
昭和52年５月改正
昭和57年３月21日改正【平日】　【日・祝日】

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