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札幌市営バス路線データファイル

(西14)荒井山線 旧番号:(45)荒井山線
平成15(2003)年3月31日移行

(西14)荒井山線
昭和45年11月時点 平成15年3月31日移行時点
円山ターミナル…円山公園、北海道神宮
|       まるやまいちば、札幌フードセンター円山店
動物園前…円山動物園

総合グランド前…円山陸上競技場、円山球場

アフターケア前…アフターケア

荒井山

神社山横

小別沢分岐点

聖心学院入口…札幌聖心女子学院

盤渓発着便(昭和52年まで)

小別沢分岐点

盤渓小学校前

盤渓
円山公園駅前…円山公園
|      まるやまいちば、札幌フードセンター円山店
北1西27…市長公邸

神宮前…円山公園、北海道神宮

宮の森1条10

総合グラウンド前…円山陸上競技場、円山球場

荒井山

大倉山競技場入口…大倉山ジャンプ競技場、
|        札幌聖心女子学院
宮の森2条16

宮の森2条17

宮の森シャンツェ前…宮の森シャンツェ



この路線は、地下鉄東西線円山公園駅前と宮の森地区の住民の足として、そしてこの路線の当初の起終点であった「札幌聖心女子学院」に
通う女子学生の通学路線として利用されています。

今回の「荒井山線」編の執筆にあたりましては、付近に在住のT様に、当時の様子を教えていただきました。以下に掲載した写真とともに、
多大なるご協力を頂いております。誠にありがとうございます。


市電が円山公園まで延びていた頃(昭和48年3月廃止)は、円山ターミナルに接続し、昭和51年6月の地下鉄東西線開業後は、円山公園駅に
設けられた市営バスターミナルに接続しており、地下鉄開業によって使い勝手が大きく変わった市内の市営バス他路線に比べると、昔なが
らの原型をとどめた路線といえるでしょう。ただし、盤渓地区に乗り入れる系統だけは、昭和52年に
ばんけい観光バスに移譲され、
早々と市営バスの手を離れています
(市営バス事典参照)

聖心女子学院が宮の森の現在の地に、学び舎を設けたのが昭和38年。はっきりとした運行開始年月日は不明ですが、この前後に荒井山線は、
運行を開始しました。現在、札幌市交通資料館(札幌市南区)に保存されているマイクロバスは、この路線でも運行されていたものです。
当時、この地域に住む子供たちは円山小学校、向陵中学校まで、この荒井山線で通学しており、ただでさえこぢんまりとしたマイクロバスに
子供たちがみんな乗り込む通学時間帯は、すさまじい混み様だったようです。その様子は、T様所蔵の下記写真からもうかがえます。

荒井山線で使用されたマイクロバスの車内(T様所蔵)BMPdatan1404.gif神社山横」停留所付近(T様所蔵)

途中停留所に目を向けますと、「神社山横」停留所前には、当時は「山水閣(現在の宮の森中学校付近)」という温浴施設もあったそうです。
ジンギスカンや釣り堀が楽しめるので、桜の花が咲く季節になると人が押し寄せたようです。自動車が各家庭に普及するちょっと前の話です。
上の右写真がまさに「神社山横」停留所付近とのことです。当時の地域の子供たちが写っていますが、こんなのどかな砂利道をマイクロバスが
走っていたのですね。
このころ小学生だったT様によりますと、仲間どうしで市営バスに乗って、当時、神社山にあった旧日本軍の地下壕を探検に行ったり、秘密基地
づくりに行かれたというような楽しい思い出を語ってくださいました。

市営バス 円山ターミナル(T様所蔵)※管理者にて画像調整
その後、市電(円山公園〜一条橋の一部)が廃止となり、円山公園電停前にあった円山ターミナル(写真参照)もやがて廃止されます。
北海道拓殖銀行アパートのあった所に、地下鉄東西線の円山バスターミナルが新たに建設されました。
その代替地として、この写真の円山ターミナル跡地に、北海道拓殖銀行アパートが建てられました。
拓銀こそ破たんしてしまいましたが、継承した北洋銀行は老朽化したアパートを手入れしながら維持しています。
周囲の建物が変わっていく中で、姿を変えないこのアパートは、初詣客や花見客で賑わう円山公園の入口を見つめ続けていることでしょう。


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