トイカメラ写真館

2002年4月30日設置

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30万画素のデジタルトイカメラの限界

トイカメラとは。

とにかく滅茶苦茶だし、理不尽だし、お馬鹿なことこの上極まりない。
たまに面白い絵が撮れるけれども、「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」方式だから
狙っていい絵が撮れることは滅多に無い。

そのトイカメラの唯一の長所は、圧倒的に面白い事だと思う。

外観がチャチで人前で撮影するだけでも恥ずかし過ぎて死にたくなる破滅的ドM感。
動作が滅茶苦茶で、お馬鹿で、それでもたまにはいい絵が撮れる宝くじ的意外性。
コントロール不能な理不尽さを受け入れるしか無い絶望的脱力感。
不確定要素や設定不能な開放的大暴走から生み出される意味不明な変な絵。
そして何より低価格であるがゆえの敷居の低さ(これ重要)。
「安かろう悪かろう」の言葉がこのカメラにとっては最大の賛辞になる。
そんなトイカメラは、だからこそ愉しい。

私はNikonのフルサイズ一眼レフD700も使っています。
このカメラは様々な設定が可能で、多様な環境に柔軟に対応出来
また当たり前だけれども狙った通りに撮影できる。
自分の敷いたレールの上を予定通り走る。
そんな決まりきった予定調和の先に「計算どおり」の写真が撮れる。
それはそれで正しい。間違ってはいない。

ただ、普段から「計算どおり」の写真を撮っている私にとっては
トイカメラの理不尽さとお馬鹿さがとても新鮮に思えるのです。
どうしようもないくらい使えないカメラのおかげで、自分の計算は通用しないし
代わりに全く意図していない変な絵が撮れる。
それが愉しいと思う。

最近のデジカメに搭載されているトイカメラ風撮影機能では絵は再現できても
愉しさまでは再現できないし、そんな物ではトイカメラの良さはわからない。
極論を言ってしまうと、トイカメラは便利に撮れるべきではない。
制約の多い中で偶然「突き抜けた」絵が生まれることが凄いのだ。
その制約が多ければ多いほど、突き抜けた時の勢いが違うのだ。
そう思う。

トイカメラは馬鹿で理不尽で変なカメラではあるけれども
私はこの長所を最大限生かして、積極的に撮影しながら愉しもうと思います。

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