その9
2004/05/02(金)
さて、写真はサワヤカなトレドの朝です。ここへ至る過程を、まずはご説明。
この前の晩、つまり、トレドの宿を決めたのは、カンポ・デ・クリプターナの夜でした。
ビンボーの神様の申し子、カズちゃんが「トレドはさぁ、パラドールってとこに泊まっていいよぉ。」
というので、大喜びで、パラドールに連絡をしました。が、当然ではありますが満室。
では。。と選んだのは「トレド在住20年の日本人女性」が勤務されているホテルでした。
そして、何と何と、フロントにいたのは、日本人女性だったのです!!!!
お名前はユキさん。
もう、完璧な日本語で、質問をしました。
「昨日、予約の電話を入れましたサトウと申しますが。」に始まって、
「晩御飯を食べるところを探しているんですが、お値打ちで、ここから遠くなくて、子豚の丸焼きが食べられるような所はないでしょうか?」
まで。ああ、何て完璧な日本語なんでしょう。気持ちいい。。。
そして、完璧な日本語で教えてもらったお店へ行きました。
非常においしかったです。私はラムを食べました。アスパラ焼きも生ハムも絶品でした。
ワインも飲んで大満足。そして、お会計は。。。100ユーロ超えてました。
アケミもカズちゃんも同時に「ホテルより高いよ。。」と驚いてました。
(かなりキレイなホテルだったのですが1部屋100ユーロいかなかった。)
その時は、私も一緒に驚きましたが、今思えば、1人5000円くらいなんだよねぇ。。
名古屋にあったら行きたいくらいでゴザイマス。
ちなみに、この日はトレドのお祭りだったそうで、ユキさんに
「町外れにある教会の鐘をならすと、よい伴侶が見つかるという言い伝えがあるんですのよ。」
と教えられました。が、飯が大事で、鳴らしには行けずでした。ま、そんなもんですわ。
そして、このサワヤカな朝を迎えたのでした。
こちらは朝食風景。左のアケちゃんが着ているのはパテルナで買った服で、被っているのはアリカンテで買った帽子。
スペイン風なヒッピー・スタイルですね。
さて、前の晩、ユキさんに
「トレドは、周りから見ないとだめですのよぉ。」と何度も言われました。
トレどは3方を川に囲まれた街なのです。その川に沿って、外から街を眺めると、それはそれは美しいとの事です。
何でもソコ・トレンという観光バスがあって、それに乗るとよいとの事です。
朝食後、張り切って乗りに行きました。
そして、これが、その眺め。立派でしょう。
ちなみに、これはアルカサルと言います。そばを通った時は、すごく普通の建物だったのに、遠くから見ると立派です。
さて、トレドに行った事のある方なら、不思議に思うはずです。
なぜ、こんな中途半端な所で写真を撮っているの????
もっと素晴らしいビュー・ポイントがあるはずよ?????
そう、前述の通りソコ・トレンに乗ったはいいのですが、何と坂の途中でエンスト。
ウンともスンとも言わなくなってしまったのでした。
退屈なので、みんな外におりてウロウロ。
あまりに直らないので、さらにウロウロ。こっちのが眺めがいいわね〜と、みんな記念写真とりまくり。
なかなか楽しかったです。
そして、やっと救援のおじさんがやってきました。
どうやら、冷却水がなかった模様。ううううん、そんなの乗車前点検しておくれよ。
乗客の命を預かるという気持ちはないのかい??? ないだろうなぁ。。。。
この後渋滞にはまりまくったソコ・トレン。40分で周るというところを2時間以上かかりました。
えっと、おすすめしません。もし、あなたが車を持っていたら、かなりお勧めしません。自車で回りましょう。
さて、気を取り直して市内観光です。まず、目指したのは大聖堂。カッシードロ。
それはそれは立派な建物でした。
この旅の中で、もっとも感動したポイントの1つでしょう。
これこそ、どれだけ見ていてもあきません。
ミラノのドォーモもそうなんだけど、こういう石造りの彫り物を盛り込んだ建物って、
それを作った人達の執念みたいなものが伝わってくる気がするのでしょうか。
目が離せなくなってしまうのです。いやぁ、よかったよ。
目を離そうとすると、「もう、2度と見る事はないのかもしれない。。。」という想いが頭をもたげるのでした。
そして、こちらはカズちゃんのお目当てだったユダヤ教会。残念お休みでした。
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