その3

2004/04/27(日)の続き
ふと思い出したチンチョンでのエピソードを1つ。
マドリッドで英語の通じなさ具合を痛感した私は、土曜の夜、一生懸命スペイン語を覚えました。 が、なかなか頭に入らないんだなぁ。。。消滅気味の脳細胞で戦っていました。 そして、チンチョンのお店でアケミに「トイレどこって何て言うの???」と聞かれた私。 それは、昨晩覚えたばかりのはずのフレーズ。私は鼻パンパンで答えました。
「アブラ ウステ セルビッシオン だよ。」
そっかぁ、ありがとぉぉ、と答えて席を立ったアケミは笑顔で帰ってきました。
ちゃんと通じたよぉ、すごいねぇ、と言われ鼻パンパンだった私。
懸命なみなさまは、もうお分かりね。私の絶滅寸前の脳細胞の中では、 「あなたは英語を話せますか?」の「アブラ ウステ イングレス?」と 「トイレはどこですか?」の「ドンデ エスタ エル セルビッシオン?」が混ざったんですね。 つまり、アケミは「あなたはトイレを話せますか?」と聞いた訳です。 ああ、何てアタマの悪い。。。。ごめんね、アケちゃん。

さて、そんなアタマ悪い感じの我々。今夜のお宿はクエンカです。60kmくらいかなぁ、突っ走りました。 クエンカなんて街が存在する事すら知りませんでしたが、この街は世界遺産なんです。 本当に世界遺産なんだよ。(犬山とは違います。) この旅で唯一の贅沢だわ。。。という勢いでパラドールを予約していきました。 パラドールとはスペインに85ヶ所ある国営のホテルで、修道院とかお城とかを改築したホテルです。 人気のパラドールは1年先まで予約が取れないとの事。 1週間前でも予約が取れちゃったクエンカのパラドールですが、地図を見る限り、眺めがよさそう。 期待いっぱいで向かいました。
そして、到着パラドール@クエンカ。写真は全景。この右半分の立派な建物です。素敵。


こんな立派なホテルなのに、ホテル前で車を仕切るおにいちゃんは、英語を話せない。。。。 身振り手振りで駐車場を尋ねたのでした。
が、さすがパラドール。フロントは英語バッチリ。ホッとして、街へでかけました。 写真は街中の様子。
クエンカは「奇岩都市」です。変な形の岩岩の中に街ができています。 果たして、街は坂だらけなのだ。アケミに「坂を降りるって事は、また上るって事なんだよ!?!?」 と文句を言われながらもガシガシ歩きました。
ふと入った土産物屋で売っていたのは、KKK団みたいな白装束を模った瓶のお酒。 この地方では、このKKK団もどきもゆうめいなのでしょうか。誰かご存知???


そして、これがマヨール広場。スペインの各街にはマヨール広場があります。 マヨールって何て意味だったかなぁ。市民だったかなぁ。 街の中心にあって、市民の憩いの場所らしいです。 クエンカのマヨール広場はご覧の通り、カラフルなおうちがありました。
晩御飯はマヨール広場付近のレストランで食べました。英語メニューがありました。ああ、すばらしい。
この頃、アケミが、やっと「グラシアス」を覚えてくれました。これまた素晴らしい。。。


さて、こちらはパラドールの窓から見た眺め。中庭に面した部屋でした。 1泊110ユーロくらいだから、日本の値段から考えたら、とってもお得でしょ。 お風呂はバスタブつきだし、洗面は2つあるし、冷蔵庫はあるし、清潔で気持ちよい。 日本にも国営宿舎でこんな立派なのがあったらいいのにな。
すごく気持ちよかったので、朝早く目覚めたのをいい事に回廊のソファーで中庭を眺めてボーーっとしました。 真ん中の木で、リスがウロウロしてました。平和な眺めでした。
ちょっと贅沢をして、朝ご飯をホテルで食べました。ビュッフェだったんだけどね。。。。 これが、美味いんだ。生ハムがあるのよ。朝から生ハムを食べた事はありますか???? そして、何よりオレンジ・ジュース。蜜柑ちっくな味なのです。 オレンジじゃなくて蜜柑。アケミも私もご満悦でした。昼ごはん分まで食べたもんね。


さて、こんな素敵なクエンカですが、夜、ふと空を見上げると、ボーーーーーっと光るものが1つ。 ひゃーーーーー。何これーーーーーーー!?!?!?!?!? って、すごく怖かったんだよ。コレを見た時は。分かる???この怖さ!?!?!?!?
じっちゃんの名にかけた解決編は翌朝に。。。。


04/04/28(月)

クエンカの名物は「宙づりの家」です。まるで宙に吊るしてあるように見える家らしい。。。 って、どんなやねんーーと見てみたら、これでした。 うううむ、どこが宙づり???? アケミは何か答えを見つけていたようですが、私にはやはり分からない。 想像力の欠如でしょうか?
ま、宙づりの家はさておき、クエンカの街並みはすばらしかったです。 何でこんなとこに家をたてるかなぁ。。。。って思いと、ここに家があったらいいよねが交錯する感じかな。 非常によい街でした。


これはパラドールとクエンカの街を結ぶ橋。 パラドールは元修道院で、敬虔なせいか、街とは川を隔てた所にあります。 その川越えるため、坂を降りなくてもよいようにできたのがこの橋。 ああ、資本主義の賜物ですね。
それはさておき、鳥さんもキレイ。声はいまいちだったけど。


さて、これが昨晩の光の答え。山の上のキリスト像でした。 いったい、誰がライトをつけるのでしょうか。 タイマーでオンかなぁ。。。いや、敬虔な信者がいると信じよう。 元修道院の名にかけて。

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