共通ルート第37話 真実の輝き

ブライト「バカな…いったいどうやって!?」

ギャリソン「まったくわけがわかりませんな。急にアクシズ…
あの小惑星が現れるなど」

万丈「見逃していた…なんてことはあるわけがないか」

アムロ「ああ。アクシズの様子は連邦の別働隊に
監視されていた。…それに、コロニーレーザーの射線から
きっちり外れているのは不自然だ」

アクセル「空間転移…これしかない」

レイカ「そんな大きいものが…可能なの? 相手は
小惑星よ?」

アクセル「大きさは単純に出力さえ出せれば問題ない。
今まではそれだけの出力が不可能だったんだ、こいつがな」

ビューティー「それが可能になったということは…」

アクセル「単純に転移装置の出力が安定したということさ。
…ここまで来れば…次のステップに進める」

バニング「次のステップというのは、まさか…」

アクセル「そのまさかさ、大尉。次元転移…パラレルワールドへの
行き来が可能になる」

大介「…なんと」

マリア「ねえねえ、じゃあ、ほっといても帰っちゃうじゃないの?
ヴィンデルって親玉」

アクセル「…ボソンジャンプの技術を導入し、強化された
次元転移装置…これが完成したらどうなる?」

ルビーナ「どうなるって…」

アクセル「…俺たちがこちらの世界へ来た時に起きた事故…
そんなことが起こらない安定した装置によって奴は…」

アムロ「…あらゆる世界に戦争の火種をまいて回る」

アクセル「正解だ。さすがアムロ大尉。模範的だな」


レモン「転移は成功したようね」

ヴィンデル「ああ。…予定よりも安定している。次元転移が
可能になるまで、あと少し手を加えるだけだ」

レモン「だったら…もう、おさらばしてもいいんじゃないかしら?
ネオ・ジオン…私は、ハマーン・カーンという女性、
甘く見ない方がいいと思っているんだけど?」

ヴィンデル「…別にネオ・ジオンに義理立てをするわけではない。
これは復讐だ」

レモン「復讐…? 誰に? 私たちがもといた世界に…というのなら、
もう少し我慢なさいな。次元転移は…」

ヴィンデル「…違う、奴にだ」

レモン「…アクセルに? 放っておきなさいな。彼は…もう私たちとは
関係ないのよ…」

ヴィンデル「奴は『我々のような者に居場所はない』と言った」

ラミア「…それは私たちWナンバーの存在を否定されたも同じです」

レモン「W17…」

ラミア「お話中、申し訳ありません。…ロンド・ベル隊旗艦
ラー・カイラム、およびネルガル重工の機動戦艦ナデシコが、
アクシズ前衛と戦闘に入ります」

ヴィンデル「奴が正しいのか、それとも私が正しいのか…
はっきりとさせてから、次元転移装置の最終調整に
入る。でなければ…私の気がすまん」

レモン「……」

ラミア「いいのですか、レモン様。この戦いで…」

レモン「何度言わせればわかる、W17。あの男はもう敵だ。
私を…いえ、我々を裏切った…憎むべき敵よ」

ラミア「…わかりました。様子を見て、抹殺します」

レモン「その時は、私も行くわね。…私の手で…決着をつけたい」

ヴィンデル「アクセル…生き残った方が正しい。それは歴史が
証明していることだ」


(敵全滅後)

ユリカ「ルリちゃん、敵の反応は?」

ルリ「ありません」

リョウ「手こずりはしたが…敵の本拠地のわりに、案外
あっさりと片付いたな」

ハヤト「…どうかな」

ミナト「意外と数は少ないのかもねえ」

アルゴ「…逆に引っかかるがな」

レモン「ご名答。さすがは元宇宙海賊」

アクセル「レモンか…!」

トロワ「…シャドウミラーの女幹部か」

一矢「幹部自らお出ましとは…いよいよもって追い詰められた
ようだな、シャドウミラー」

レモン「それはどうかしら? そうそう、バーム星人との和平締結、
ご苦労様ね。一回目からうまくいっていれば、もっとよかったの
でしょうけど?うふふ…」

一矢「…てめえ…ッ!」

チボデー「挑発に乗るな、リューザキッ! …ヘイ、女幹部さんよ。
なにしに出て来やがったんだい? スリーサイズくらいは
教えてもらいたいもんだな」

レモン「残念ながら秘密。アクセルに聞きなさいな」

ヒカル「ええ!? アクセルさんってもしかして?」

アクセル「昔の話だ、レモン…これがな。後ろのもう一体は…
W17か」

ラミア「……」

ドモン「ムダ話を! 時間稼ぎのつもりか。親玉を出して
もらおう」

レモン「慌てない慌てない、キング・オブ・ハート。
親分たちはアクシズの中にちゃんといるわよ」

ユリカ「もしかして…話し合いに出てきたんですか?」

レモン「話し合い? ふふっ、恋愛相談なら、乗ってあげないでも
ないけど?」

ユリカ「…え? あ、あの…アキトと…年下の彼とうまくやって
いくには…」

アキト「はぁ!?」

鉄也「なに…!? まさか催眠波か何かか!?」

甲児「いいかげん慣れろって、鉄也くん! ユリカ艦長!
飲まれてんじゃねえ!」

デューク「シャドウミラー、何を言われても、我々の答えはノーだ」

ラミア「もとより何も言うつもりはない。レモン様、お遊びが過ぎます」

レモン「そうね。ひとつ伝えておくわ。次元転移装置…
もうじき完成よ」

アクセル「!!」

クワトロ「それを聞いたら、おとなしくしてはいられんな。…そこを
どいてもらう」

万丈「あまり正義の味方が使う言葉じゃないけど、力ずくでもね」

レモン「私たちはそれを止めに来たってわけ。では…
始めましょうか、アクセル」

アクセル「…もう今さら、やめようなどと言うつもりはない。
いくぞ、レモン」

レモン「どうぞ。そして…さようならね、アクセル」

ラミア「アクセル艦長、お覚悟を」

アクセル「人形ごときに俺を止められると思わないことだ、W17」
(おかしい。いくらなんでも2機だけで、というのは
無茶だ。…なにを考えている? レモン…)


(ラミア撤退時)

ラミア「損傷率70%オーバー…レモン様」

レモン「ご苦労様、W17。撤退して」

ラミア「しかし…よろしいので?」

レモン「口答えは許さないわ、W17」

ラミア「了解しました」

アクセル「逃げた!?」

レモン「アクセル、まだ私が残っててよ? お相手してもらいたいわねえ。
昔みたいに」

アクセル(何を企んでいる、レモン…お前の真意はどこに
あるんだ?)


(レモン撤退時)

レモン「お見事…! だけど、ここで終わりじゃないの。
…待っているわ、ふふ…」

ブライト「撤退した!?」

ルリ「敵の撤退経路がわかりました。直接、中に入れそう
ですけど?」

勝平「お、いいじゃん! 突入できそうだぜ?」

恵子「敵が教えてくれたみたいね」

ユリカ「ブライト艦長、どう思われます?」

ブライト「…罠だな」

アムロ「そう思うな。仕掛けてきたのも、あくまで様子見の
つもりだろう」

アクセル「転移しなかったのも不自然だな、これは。
レモン…どういうつもりなんだかな」

ジュドー「増援を待ちたいけど…」

クワトロ「それをさせないために、次元転移装置が完成間際だと
いうことを知らせに来たようにもとれるがな」

シロー「嘘か本当か…そこまではわからないけど…」

コウ「艦長!」

ブライト「…よし、これよりアクシズ内部へ突入する!」


(感想)
レモンに本気で恋愛相談をもちかけるユリカ艦長が良いですね。

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