第9話 哀・戦士たち

(マップ終了後)

セレイン「お前、ひどいケガをしているな。来い、手当てが必要だろう」

レラ「ほ……ほっといてよ!」

セレイン「そうしても構わないが……このまま死にでもされたら寝覚めが悪い。
いいから来い」

レラ「アタシは1人で大丈夫だ!あんたたちの世話になんかならない。
恩着せがましいんだよ!」

セレイン「しょうがないガキだな。格好からすれば、お前もゲリラの一員だろう。
お前が死んでも喜ぶのは帝国軍だけだぞ」

レラ「くっ……わかったよ!さわんないで!1人で行けるよ」

セレイン「ならば早く来い」

レラ「行って……やるよ……あうぅっ……」

セレイン「おい」

レラ「……う……」

セレイン「ふん」


(エンドデモ)

レラ「う……ん」

セレイン「気づいたようだな」

レラ「ここは……」

セレイン「地球解放戦線機構のガルダアウドムラの中だ。死なずにすんでよかったな……。
どこへ行くつもりだ?」

レラ「アタシは街に戻る。またいつ、奴らが来るかもしれないんだ」

セレイン「無理だな。今はホンコンに向かっている。空の上だ」

レラ「な……なんだって!?どうしてなのさ!」

セレイン「お前の都合で動くわけじゃない。そういうことだ」

レラ「冗談じゃない!今すぐおろしてよ。そうすりゃ自分で帰るから、ううっ」

セレイン「もうわかったと思うが、お前はまともに動ける状態じゃない。そんなに嫌ならば、
治ってからなら好きにするがいい。それくらいは手配してやる」

レラ「くぅ……」

セレイン「痛むのか?いっておくが、私は別にお前に親切にしてやっているわけじゃない。
動けるものなら放り出していただろうからな」

レラ「なら、礼は言わなくていいね」

セレイン「ああ、好きにするがいい。しかし当分はここにいるんだ。不便だから、
名前くらいは聞いておこうか」

レラ「……レラ」

セレイン「私は、セレイン=メネスだ」


(中略)

セレイン「ん?デュオ=マックスウェル。こんな所で何をしている?」

デュオ「あんたか……いや、地球で見る月はキレイだなと思ってさ。コロニーじゃ月がはっきり
見えすぎて、まるで墓場みたいだった。帝国の基地もあったしな。俺はいつまでこの月を
見ていられるのかなあ……。あいつは、月なんか見やしないだろうけどな……」


(感想)
もう1人の重要人物、レラとセレインとの出会い。初めて会った時から、セレインとしては、
何か感じる所があったのだろうな、と思います。
同じ匂いがする、というか…。
ちなみに、一番最後のデュオのセリフは、個人的にすごく好きなので入れてしまいました。
多分「ガンダムW」本編にも出てくるセリフなのだと思うのですが、私は見たことがありません。
このセリフを、関さんのお声で聞いた日には…、落ちますね(どこに?)。

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