(エンドデモ、ハマーンと協力することに納得のいかない大作とジュドー達)
リッシュ「やーれやれ、ガキどもはまったく大変だぜ」
セレイン「せめて純粋なのだといってやれ。この戦いの中で、いまだにああいえる奴が、いったい
どれだけいるというのだ。彼らは正しい。間違っているのは私たちだ」
リッシュ「ひゅ〜、あいかわらず厳しいねえ、セレインちゃん。だがよ、それじゃ戦いには勝てないぜ」
ショウ「そうだな……そう思うよ、あんたのいう通りだ」
セレイン「そんなことはわかっている。それとこれとは別だ。私は生きている限りは、どこまでも
戦ってみせる。勝つためなら、ハマーンでも何でも利用するだけだ」
シモーヌ「そうね。納得できなくたって、やるしかないんだものね。いまさら、他にはどうしようもない、か」
リッシュ「そういうこった。辛気くさいツラ並べてたってどうにもならん。それによ、いちおう先は
見えてきたんだ。これまでに比べりゃ、ずいぶんマシな状態なんだぜ?」
セレイン「ああ……そうもいえるな。勝つか負けるかはわからないがな。いいかげんに見えるようで、
それなりに物事はわかっているようだな」
リッシュ「お、惚れ直したか?」
セレイン「ふん、最初から何もなければ、直しようもない……」
ショウ「?どうしたんだ、セレイン。まだ何か気になることがあるのか?」
セレイン「いや……だが、妙なものだ」
シモーヌ「なにが?」
セレイン「この戦いの終わりが見えてきたというのが。そこまで生きていられると、考えたこともなかった」
リッシュ「ばかいってんなよ、セレイン。この戦いは、お前らの手で決着をつけにゃなんねえんだ。
最後まで見届ける責任ってもんがある」
セレイン「…ひと事のようにいってくれるな……しかし……戦いの終わりか……」
(感想) 戦いの終わりが見えてきたことに対するセレインの複雑な思い。 そして、はからずも、それを教えた形になったリッシュ。 セレインにとって、今までは考えられなかったことなんですよね。 そんなセレインに、リッシュが力を貸してくれるといいな、と思います。 リッシュに惚れ直せ、セレイン! |