第27話 OZ分裂 前編(独立軍ルート)

(シナリオデモ)

リッシュ「グリスウェル一級特尉、入ります」

バスク「来たか。どのような用件か、わかっておろうな」

リッシュ「は……いえ、自分にはわかりかねます」

バスク「フン、貴様の指揮能力に対する評価はこのところ、いちじるしく低下しておる。我々OZも、
あまり余裕のある状況ではない。これ以上の失敗は容認できん」

リッシュ「はっ、それはよくわかっております」

バスク「汚名返上のチャンスをやる。マーチウインドの連中が、どうやら地球へ降りるようだ。
ヤザン特尉とともに、これを阻止しろ。ここでやってみせねば、最後だと思え」

リッシュ「は……了解であります」


(マップ開始)

リッシュ(けっ、そろそろ俺の豪運も尽きかけてきたかよ。ここいらでしまいにするのもいいかもな……)
「セレイン、聞こえるか」

セレイン「……なんだ」

リッシュ「これで最後にするぜ。だからよ、最後に一つ、聞いてくれないか」

セレイン「何が言いたい」

リッシュ「何度も言うが、俺がお前に惚れてるってのは、こりゃマジだぜ。俺もこれまでかなり好きに
生きてきたがよ、おかげでずいぶん、妙なことになってきちまった。俺としたことがな」

セレイン「……それで?」

リッシュ「ま、俺はお前の敵だった。だから、どんな結果でも、そりゃあ仕方ねえ。だけどな、俺がお前に
惚れてた男だったってことだけは、覚えておいてくれ」

セレイン「……いいだろう、覚えておいてやる」

リッシュ「フッ、そいつを聞いて安心したぜ。それじゃま、いくかい」


(セレインがリッシュを説得できる場合)

セレイン「おい、聞こえるか」

リッシュ「ああ、いい声だ、よーく聞こえるぜ」

セレイン「いい加減ふざけるのはよせ!いいか、一度しか言わないぞ。お前にその気があるなら、
マーチウインドに来い」

リッシュ「おっ?なんだ、お前も俺に惚れてたのかよ」

セレイン「違う」

リッシュ「ちっ、そんなにあっさり否定するこたあないじゃねえか」

セレイン「お前は、少なくとも連中とは違うと思った。だから言っている。我々は戦い続けるために
戦力が必要だ」

リッシュ「お前の口からそれが聞けるとは、涙が出るほどうれしいねえ。が、まだ俺はOZの士官だ。
また生き残れたら、そうさせてもらうぜ」

セレイン「どういうことだ、リッシュ=グリスウェル?」

リッシュ「悪いな。俺にも一応、俺なりのこだわりってもんがあるのさ。なに、俺も”不死人”と
呼ばれた男だ。そう簡単にゃくたばらねえよ」

セレイン「そうか……ならば撃破する」


(リッシュ撃破時)

リッシュ「くっ……やられっちまったか……へっ、生きてたらまた会おうぜ、セレイン、じゃあな……」

セレイン「……馬鹿な……奴だな……まったく……」


(感想)
いよいよ崖っぷちに立たされたリッシュは、セレインに告ります(前から告ってるような気もしますが)。
それを聞いたからかどうかはわかりませんが、彼女はリッシュを自軍に誘うのです。
セレイン自ら、というのが大きなポイント。
そして、リッシュのセリフ「俺もこれまでかなり好きに生きてきた」というのが、きっかけとなって、
私の色々な想像(妄想ともいう)が、形となる事になります。(小説とか、イラとか)
セレインの最後のセリフ、「…」が入るのと入らないのとでは、全く意味が違ってくると思うのです。
「…」の間、セレインは何を思っていたのでしょうね…。

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