青番号:カバー曲
黒太:オススメ#
赤太:マイ・ベスト・トラック3曲

[ SLEEPWALKER ] ('77)
1977年キンクスの17th。アリスタ移籍1発目。カラッとしたアメリカン・ロック盤としてもokなゴキゲンな#目白押し。個人的にも良く手に取るアルバムです。#1「life on the road」は前作の流れをくむ優しいメロディ・ラインから始まるロック#。バックで流れるロッキン・ピアノの音色好きです。#2「mr. big man」は物憂げなギターがいかにも西海岸のアメリカを思わせます。後期イーグルスとかクラプトンに近いですね。そこら辺好きな人はストライクでしょう。と言ってるところでタイトル#3「sleepwalker」で初期ドゥービーブラザーズやスティーヴ・ミラーみたいなアメリカンロック#が聞えてくる。途中にはキンクス節やローラぽいメロディもしっかり聞かせくれてます◎。#4「brother」は超メロウなバラード。レイ・デイビスお得意の郷愁メロディとハーモニーで名曲に仕立て上げてる。#5「juke box music」はドゥービーブラザーズみたいなシャープなギターと英国的なメロディが融合したダイナミックなロック#。#6「sleepless night」もイーグルス「one of these nights」のようないかにもアメリカ人好みの#。ハッキリいって大好きです(笑)。#7「stormy sky」も大好きな曲。キンクスらしいメロディとも取れるし、穿った見方をすればこれもイーグルス「sad cafe」(1979年)のような志向とも取れる。何にしても名曲!後半の「we're under a stormy sky〜♪」と歌い上げるところなんか最高に気持ちが良い。#8「full moon」はエルトン・ジョンぽいイントロ→ジミヘン「hey joe」みたいなメロディにコーラス/ハーモニーで美味し味付けだ。#9「life goes on」も大好きな曲。ぱっとフリ−トウッドマック「Over My Head」やドゥービー「listen to the music」が思い浮かぶ。レイが歌うアメリカン#と最後までコンセプト崩さず。以上9曲。とにかくどの曲も元ネタがありそうで、それは特にビルボードヒット曲だったりするのでアメリカのみで大ヒットってのも頷けますね。個人的にはこの辺も大好物なのでそこにキンクス・フレーヴァーが加われば最高って事で。ちなみにアルバム再発時にボートラとして追加された「artificial light」「prince of the punks」「the poseur」はどれも素晴らしいのですがそれはまた違う話。
@life on the roadAmr. big manBsleepwalkerCbrotherDjuke box musicEsleepless nightFstormy skyGfull moonHlife goes on

[ MISFITS ] ('78)
1978年キンクスの18th。基本は前作同様にアメリカン・ロックに傾倒した内容だが幾分メロウ。さっそくのタイトルトラック#1「Misfits」。前作の中でも名曲とよべる「Stormy Sky」と同系、フォーキーなメロディが逸品の佳曲。レイ自身もお気に入りなんだとか。#2「Hay Fever」はRCA時代を思わせる曲。エッジが効いてるロック#だがレイ節も効いて英国的、『A Soap Opera』『Schoolboys in Disgrace』に入っていたほうが馴染みがよいかもね。#3「Black Messiah」はお気に入りの1曲。レゲエ調のリズムが聴くほどに自分のリズムになって好きになります。歌詞の内容ごとに高音/低音を繰り返すレイのvo.はまるで落語のようで最高だ。そしてそして名曲#4「A Rock 'N Roll Fantasy」である。個人的には5本の指に入るほど大好きな曲。この曲だけのアルバムとは言えないが、この曲が入ってるだけで僕的には価値が上がる。歌詞、メロディが相まって感動させるという意味では「Celluloid Heroes」と双璧と言える。#5「In A Foreign Land」は2曲目「Hay Fever」同様にキンクスらしいロックチューン。凡庸な曲とも言えるが実はライブで聴くと評価が跳ね上がる可能性あり。#6「Permanent Waves」はT・レックスを思わせるブギー調のリフが印象的。前年77年はキンクスを敬愛するマークボランが事故で亡くなっているが、少し影響あったのかな?#7「Live Life」は後のハードロック路線への布石となるような曲でカッコイイ。好き。#8「Out Of The Wardrobe」は隠れ名曲の佇まい。それもキンクスとしてでなくレイ・デイビスとしてってほうがしっくりくる。#9「Trust Your Heart」は個人的にアルバム後半のハイライト曲。叙情的で重厚感のあるロック#。キツそうに張り上げるデイヴの声もマッチしてて今作においてのデイヴの存在の希薄さを回収する。#10「Get Up」も好きなサウンド。後期ザ・フーとも共鳴しそうな気もするし、曲が進むにつれてマイケル・マクドナルド的なセンスも感じます。以上10曲。バンド内のいざこざのためか、レイのソロっぽい雰囲気も感じなくはないですが曲のクウォリティはしっかり押さえててさすがです。性急な佳曲が欲しかったところで再発時には「Father Christmas」がボートラで入っていますので要チェック。
@misfitsAhay feverBblack messiahCrock'n roll fantasyDin a foreign landEpermanent wavesFlive lifeGout of the wardrobeHtrust your heartIget up

[ LOW BUDGET ] ('79)
1979年キンクスの19th。アリスタ期も前作まではまだトータル性のあるアルバム作りでしたが、今作はジャケから振り切った感じだ。#1「Attitude」はハードロック要素を加えたパンクロック。デイヴのギターの印象が残らなかった前作を振り払うかのようなキレのあるギターが響く。#2「Catch Me Now I'm Fallingr」もギターがメイン。メロウな曲なのに合間にストーンズ「Jumpin' Jack Flash」のフレーズやサックスを使いながら転調をするのでミドルロックチューンに仕上がってる。6分もあってそこは・・。#3「Pressure」は若々しくキャッチーで大好きな曲。ドライヴィング・ロックンロール!#4「National Health」は入り組んだアレンジとユーモアのあるサウンドとコーラスでヒネクレ・ポップとよべる。その流れからヒット曲#5(wish I Could Fly Like) Superman」と違和感なく繋ぐ。この曲はディスコサウンドを取り入れたポップロックでめっちゃ好きだ。ブライアン・フェリー「Tokyo Joe」(1977)にも通じるリフが最高に気持ちがイイ。余談ですがアジカン「君という花」もこれ系ですね。タイトルトラック#6「Low Budget」は『Muswell Hillbillies』の曲を大味に変身させた感じ?のブルージーなロック#だけどあくまでコーラス含め明るいサウンド。#7「In A Space」はロックミュージカル「Jesus Christ Superstar」をパロったフレーズが印象的で高音でハモるデイブが最高。全体の印象はパンクだ。#8「Little Bit Of Emotion」はアルバムに潜む佳曲。レイのメロディセンスがそのまま垂れ流された優しい曲だ。#9「A Gallon Of Gas」は「Low Budget」よりもさらにブールズに寄った曲。#10「Misery」はパンキッシュなロックンロール#で大好き。この手の曲はよくありますが、僕の嗜好にカチっとハマりました。#11「Moving Pictures」はモータウンなメロディ×レゲエ調の曲。ダブぽいベースがディスコサウンドにも通じて時代感ありますね。以上11曲。サウンド的にスタジアム・ロックバンドへ変身を遂げたので初期/中期ファンはここでお別れした人もいたのでは?アルバムはタイトル通りのロウ・バジェット(低予算)で作られたにもかかわらずヴァン・ヘイレン「You Really Got Me」(1978)ヒットの後押しもありアメリカでヒットしました。
@attitudeAcatch me now I'm fallingBpressureCnational healthD(wish I could fly like)supermanElow budgetFin a spaceGlittle bit of emotionHa gallon of casImiseryJmoving pictures

[ ONE FOR THE ROAD ] ('78)





@openingAall day and all of the nightBlolaClow budgetD(wish I could fly like)supermanEattitudeFcelluloid heroesGthe hard wayHwhere have all the good times goneIyou really got meJpressureKcatch me now I'm fallingLvictoria

[ GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT ] ('81)
1981年キンクスの21th。『Low Budget』〜ライブ盤『One For The Road』と立て続けにヒットさせてのアルバム。『Low Budget』をさらに押し進めてのハードロックサウンド全開。#1「Around The Dial」。バリバリのハードロックながらキンクス的産業ロックといえるメロディラインと多声アレンジ、バックコーラスがそれを中和させてる。最高のオープニング#。タイトルトラック#2「Give The People What They Want」も引き続きハードドライヴィングなロックンロール。前作でいえば「Pressure」と同類な曲だけど比べてレイの歌い方が重くてソリッド。でもギターソロ前のコーラスなんかはやはり分かってらっしゃる。#3「Killer's Eyes」キンクスらしい転調技がみられるメロウなミドルバラード。コステロ『Goodbye Cruel World』なんかに入ってそうな雰囲気で好きな曲。#4「Predictable」はキンクスらしさの1つの側面。音からシニカルさが漂い、そこに鼻にかかったレイの声がのる。#5「Add It Up」はニューウェイヴィーな曲。パンク的だしジャム『Sound Affects』と一緒に聴いても違和感なし。80sジャパニーズロックぽいとも言える。#6「Destroyer」は自ら「All Day And All Of The Night」をパロっててまさにレイ・デイビスらしい(ドアーズへの当てつけとも?)。UKらしいメロディラインながらアメリカ受けしそうな曲になってますね。続く#7「Yo-Yo」も「I'm Not Like Everybody Else」をこの時代に改めて再構築したような雰囲気。とにかく高揚感のあるメロディが聴けるサビが逸品。途中レゲエぽい「ヨー!ヨー!」の掛合いも◎。リフで押しまくるメタルな#8「Back To Front」はAC/DCでもいけちゃうのでは?と思わせる。当然ながらデイヴが輝く曲。そこから一転#9「Art Lover」は「Predictable」と同系のポップソングですがよりメロディが際立ってレイ・デイビスぽい。#10「A Little Bit Of Abuse」は腰にくるロック#。単調に進みますが、一瞬にしてフックが効いてくるところがめっちゃ好き。そしてラストにして名パワーポップチューンの#11「Better Things」。駆け上がるようなイントロにナキメロ満載。ハードロック化しているこのアルバムに収録されたことが奇跡的だがまさにシングル曲と言えるキラーチューンである。ちなみにトリビュート作でのFOWのカヴァーも是非聴いて欲しい。オリジナルを凌駕する出来ばえです。以上11曲。またまたアメリカでもヒットし第2の絶頂期。アリスタ期のキンクスの象徴的作品です。
@around the dialAgive the people what they wantBkiller's eyesCpredictableDadd it upEdestroyerFyo-yoGback to frontHart loverIa little bit of abuseJbetter things

[ STATE OF CONFUSION ] ('81)
1983年キンクスの22th。ジャケからして前作と兄弟のようなアルバム・・なのだが、ハードロックな曲に混じってパイ期を思わせるようなポップな曲も復活してきてその加減が個人的には嬉しい。クラッシュ「London Calling」のような「ジャッ、ジャッ」となるギターが印象的な#1「State Of Confusion」「London Calling」はもともと「「Dead end street」が元ネタと思われるからいつものお返しか?。曲自体はハードロックといえるが、あえてダイナミックなパンクロックと形容したい。#2「Definite Maybe」はアリスタ期キンクスの特徴的ドライヴィングロックチューンだ。アルバム前半においてこの手の曲の登場はここ数作で同じみな展開。ベースが良い。#3「Labour Of Love」はデイヴによる「結婚行進曲」のギターイントロから始まる70s的でミディアムなハードロック。そこから翻ってポップなヒット曲#4「Come Dancing」へ。カリプソ風味が60sの彼等を思わせてニンマリする。エンディングにおけるブラスアレンジも◎。大好きな曲。個人的に90sブリットポップの象徴的なバンドであるパルプから受けるキンクス臭はこの曲である。#5「Property」は『Sleepwalker』『Misfits』の頃のような曲。シンセの音もあいまってとてもメロウだが中盤以降ダイナミックに盛上る。エフェクトも新鮮だ。そしてこの雰囲気はノスタルジックな名曲#6「Don't Forget To Dance」でダメ押しされる。「Stop Your Sobbing」〜「Stormy Sky」〜「A Rock 'N Roll Fantasy」の名曲の系譜。#7「Young Conservatives」は個人的に好きなパワーポップ/ロックだけど正直アルバムの隙間を埋める曲。こんな立ち位置の曲でさえトキメキ感じられるのだからアルバムのクウォリティが分かるってものだ。そしてパワーポップ好きに個人的にオススメしたい#8「Heart Of Gold」。めっちゃポップ&キャッチーなコード進行を持つアコースティックフォークサウンドが最高だ。#9「Cliches Of The World (B Movie)」はストーリーテラーな歌詞と曲展開がRCA期を思わせる。語りもはさむ。サウンドはハードロック寄り。#10「Bernadette」はデイヴがAC/DCに通じるような常時高音で歌いあげるハードロックンロール。派手に締め。以上全10曲。本編以外で再発時にボートラの1曲として収録された「Long Distance」(カセットverのみ収録された)が素晴らしいのでイレギュラーですが紹介しときます。個人的にはアリスタ期では『Sleepwalker』かこのアルバムでしょうか。
@state of confusionAdefinite maybeBlabour of loveCcome dancingDpropertyEdon't forget to danceFyoung conservativesGheart of goldHcliches of the world(B movie)Ibernadette

[ WORD OF MOUTH ] ('84)





@do it againAworld of mouthBgood dayCliving on a thin lineDsold me outEmassive reductionsFguiltyGtoo hotHmissing personsIsummer's goneJgoing solo

[ UK JIVE ] ('89)





@aggravationAhow do I get closeBuk jiveCnow and thenDwhat are we doingEentertainmentFwar is overGdown all the days(till 1992)Hloony balloonIdear margaretJbright lightsKperfect strangers

[ PHOBIA ] ('93)





@openingAwall of fireBdrift awayCstill searchingDphobiaEonly a dreamFdon'tGbabiesHover the edgeIsurvivingJit's alright(don't think about it)Kthe informerLhatred(a duet)Msomebody stole my carNclose to the wireOscattered

[ did ya] ('93)





@did yaAgatta move(live)Bdays(new version)Cnew worldDlook through any doorwar


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