TheKinks

青番号:カバー曲
黒太:オススメ#
赤太:マイ・ベスト・トラック3曲

[ THE KINKS ] ('64)
キンクスの記念すべき1st。14曲中8曲がカバー。当然ながら僕がベスト盤の次に買ったキンクスのアルバムです。#1「beautiful deliah」はチャックベリーのカバー。僕はチャックベリーのカバー#の中では1番好きで原曲よりもタテノリでブリティッシュ・ビートに仕上げてます。#2「so mystifying」もガチャガチャしたリズムにロカベリー調のメロディがカッコいいビート#。#3「just can't go to sleep」もビート#で「you really got me」をネタに作られたと思われるけどハンドクラップを加えたサビが印象的です。#4「long tall shorty」は僕も大好きなドン・コヴァイのカバーですが持っているベスト盤には収録されてないな。デイブの声がとにかくカッコいい。#5「i took my baby home」は軽快なR&Bでハーモニカも含めノリノリで聴ける大好きな#。#6「i'm a lover not a fighter」はレイジーレスターのカバー。ブルース#だけどいつも通りドタバタなビート#に荒々しいけどそこが◎。#7「you really got me」は説明不要のロックの大名曲。この時代にしてまったく新しい音だったんじゃないかと思います。元祖H/Rとも。#8「cadillac」はジャングル・ビートのボ・ディドリーの#で駆け出すビートに血が騒ぐ!ちなみにイエモンの「アヴァンギャルドに行こうよ」の元ネタとにらんでます。#9「bald headed woman」も伝統歌のカバーみたいですが不明。レイのvo.が1番クリアに聞こえる。ミディアムからアップテンポして次の#へ橋渡し。#10「revenge」はブルースハープを前面に出したインスト。#11「too much monkey business」は再びチャックベリーから。#1に比べるとまとまった印象でなかなかって感じ。#12「i've been driving on bald mountain」は#9と同じく伝統歌。出だしは以後のレイ・デイビスぽくある。デイヴは10代なのに生まれ持ったロック愛な声をしている。#13「stop your sobbing」。1stでこの手のポップな名曲を生み出すあたりが他のビートバンドと違うところ。プリテンダーズもカバーしました。#14「got love if you want it」はスリム・ハーポってブルースマンのカバー。原曲は未聴ですがキンクスらしさの出た後半の盛り上がりは◎。ってことで#7が思いっきり浮くほどR&B色の濃い内容ですね。
@beautiful delilahAso mystifyingBjust can't go to sleepClong tall shortyDI took my baby homeEI'm a lover not a fighterFyou really got meGcadillacHbald headed womanIrevengeJtoo much monkey businessKI've been driving on bald mountainLstop your sobbingMgot love if you want it

[ KINDA KINKS ] ('65)
キンクスの2nd。12曲中2曲がカバー。オリジナル比率が高いのはさすが。1stに比べると後のパンクに通じるがむしゃらさが無くなった代わりに落ち着きというか味が出てくるアルバム。それを象徴するような#1「look for me baby」でスタート。突っ走るのを止めたみたいで最初は違和感があったけどメロディがじっくり聴ける。#2「got my feet on the ground」でのデイブの歌いっぷりはやっぱりカッコいい!ホッとしました。#3「nothin' in the world can stop me worryin' bout that girl」はアメリカのS&Gも感じるトラッド・フォーク#。USライブバンドのフィッシュを聴いてこの曲を思い出した事もあります。#4「naggin' woman」はブルージーな#でカバーのようだ。ビートルズもこんな曲をカバーしていたな。#5「wonder where my baby is tonight」はこの頃の定番的リズムで一緒に口ずさんじゃうメロ含め好きな曲。初期の代表曲の1つ#6「tired of waiting for you」はレイの才能開花の過渡期の作品だけあってミドル#ながらキンキーサウンドも絡んでくる。モータウンの名曲カバー#7「dancing in the street」。いつものカバー通りキンクス色に染めていて◎。アルバムに潜む隠れ名曲といえる#8「don't ever change」はヘビロテで聴きまくった覚えアリ。哀愁あってグー。ロックンロール#9「come on now」も大好きな#でサビでの追っかけコーラスに何よりも疾走感。そして、もちろんデイブね。#10「so long」は小品フォーク#でこんな曲挟んでくる所が成長なんでしょう。聴くほどに味が出る。#11「you shouldn't be sad」はオリジナルながらもマーサ&ザ・バンデラス「heat wave」な雰囲気もありモータウン調。ラストも佳曲#で締めくくり#12「something better beginning」。メロディも素晴らしいけど歌詞がまた好きだったりします。なんとも中途半端とも言えるアルバムではあるけど次回作に通じる佳曲も多いです。
@look for me babyAgot my feet on the groundBnothin' in the world can stop me worryin' bout that girlCnaggin' womanDwonder where my baby is tonightEtired of waiting for youFdancing in the streetGdon't ever changeHcome on nowIso longJyou shouldn't be sadKsomething better beginnning

[ THE KINK KONTROVERSY ] ('65)
キンクスの3rd。短期間でのアルバム製作が続く。飛びぬけた曲は少ないのだけど70点〜80点な秀作揃いなアルバムで個人的にも好きなアルバム。アルバム中唯一のカバー#1「milk cow blues」からスタートしますがこれがもうねシビレルほどカッコいい!vo.を兄弟で取り合うのだけど最高だ。#2「ring the bells」は一転アコースティック#。優しいメロディがベルベットな声に乗せて。#3「gotta' get the first plane home」は1stに回帰したかのようなハーモニカも聞こえるR&B。#4「when i see that girl of mine」はギターポップ#といえるメロディで○。誰かカバーしないかな。#5「i am free」は風のような#でデイブの声はボブ・デュランみたいだ。これこそキンキーサウンドの象徴#の#6「till the end of the day」。イントロでやられるでしょ。あらゆるバンドにカバーされているビート#でマジ大好き。#7「the world keeps going round」。ミドル#ながらバックの音はバタバタして起伏があるところはレイお得意の#ってところ。#8「i'm on an island」は大好きな#でピアノが効果的に鳴っていてカリプソなメロディとレイデイビス節が混ざり合いが新鮮。ヴァンヘイレンやボウイもカバーした#9「where have all the good times gone」はフックの盛り上がりが大好きで必ず一緒に口ずさむ。言葉数が多い感じはボブ・デュランの影響かな。#10「it's too late」も好きな曲でそれはやっぱり平坦なメロディから一転するフック。1曲目の「milk cow blues」から作ったような軽めのC/W、#11「what's in store for me」。ユルめのロック#12「you can't win」。ラストにしては弱い曲かなと思うんだけどピアノが全編でなっていて味わいある#。
@milk cow bluesAring the bellsBgotta' get the first plane homeCwhen I see that girl of mineDI am freeEtill the end of the dayFthe world keeps going roundGI'm on an islandHwhere have all the good times goneIit's too lateJwhat's in store for meKyou can't win

[ FACE TO FACE ] ('66)
キンクスの4th。ついに全曲オリジナル。初期を代表するアルバムで個人的にもどんどんと好きになったアルバムです。けたたましい電話のベルからスタートとする#1「party line」はビートルズ「help」のようなロックンロール#でお気に入りの#。#2「rosy won't you please come home」は暗めのメイン・メロディなのにバックはチープで、でもキラびやかな音。なんとも引き込まれる。今は大好きな#。#3「dandy」はレイのvo.がカッコイー、ロック#。ハーマンズハーミッツもカバーしてます。レイ・デイビスのノスタルジックなメロディが素晴らしい佳曲#4「too much on my mind」。うっとりします。#5「session man」も同じく美メロ。出だしは昭和の女の子向けアニメ(キャンディ・キャンディとか・笑)のようだけど#4よりはテンポがあってギターポップとして聴けます。#6「rainy day in june」からは後のコンセプトアルバムを彷彿とさせるアレンジを含む。雷を効果音に物語な歌詞にAメロを歌い、サビがポップで、典型的な#。地味目のロックンロールながら個人的にはツボに入る#7「house in the country」はプリティシングスもカバーしてます。#8「holiday in waikiki」は腰にくるロックンロール。古典的なサーフロックな雰囲気もあって波のSEでアレンジしてます。#9「most exclusive residence for sale」は大好きな雰囲気があって、絡むパパパコーラスはソフトロック的。メロディも好き。#10「fancy」はインドな音でシングル曲「see my freiend」と兄弟のような#。#11「little miss queen of darkness」はヴォードヴィル調の陽気な#。サニーデイサービスぽいと言えば分かってもらえそう。#12「you're lookin' fine」ではデイブのイカした声が聴けるブルースロック。マジでゼムのヴァン・モリス級と思うときがあります。次はキマシタ!ライブではシンガロングの代表曲にして名曲の#13「sunny afternoon」。完全に「およげ!たいやきくん」の元ネタです。“イン・ザ・サマータ〜イム”。#14「i'll remenber」はジョージハリソンの世界に近くてココ最近のお気に入りです。
@party lineArosy won't you please come homeBdandyCtoo much on my mindDsession manErainy day in juneFhouse in the countryGholiday in waikikiHmost exclusive residence for saleIfancyJlittle miss queen of darknessKyou're lookin' fineLsunny afternoonMI'll remember

[ SOMETHING ELSE ] ('67)
キンクスの5th。キンクスはアルバム1枚でがらっと変化はしない。どのアルバムも前後のアルバムの橋渡しになっている。コレも名盤だと思う。#1「david watts」を最初ベスト盤で聴いた時はポップだとは思ったのだけど「ファファファ」に馴染めなかった。でも何度も聴いたら気にならなくなった(笑)今はホント大好き。ジャムのカバーもイカしてますね。#2「death of a clown」はデイブの作品(レイと共作)なんだけど名曲です。この曲もマジで好きで「道化師の死」ってタイトルそのもので哀愁が漂う。#3「two sister」はブリティッシュ・フォーク#で全編でなっているこの楽器何かな?ストリングスも交えてます。なんと#4「no return」はボサノヴァ調。なんて雑多な曲群なんだろう。#5「harry rag」はRCA第一弾『MUSWELL HILLBILLIES』に収録されてそうなパブ・ミュージックで酔いどれvo.が好きだったりする。#6「tin soldier man」も『MUSWELL HILLBILLIES』的でブラスセッションがメロディをなぞっているのが印象的。#7「situation vacant」はアルバム中盤のハイライト#で中期ビートルズ(ジョンレノン)のようなサイケデリックな感じもありつつレイ節も効いて名曲の仕上がり。#8「love me till the sun shine」は再びデイブの作品でオルガンがボブ・デュランみたい。デイブもイイ曲書きますね。#9「lazy old sun」は完全「strawberry fields forever」の影響大。よりサイケデリックで浮遊感漂う#。#10「afternoon tea」でのノスタルジックな感じはまさにUK。ゆるい#なので聴くほどに沁みた。三たびデイブ作で#11「funny face」。やはり兄貴譲りのメロディ進行でまさにファニーな目まぐるしさが○。#12「end of the season」のもの悲しさは逸品でバックに聞こえる鳥の鳴き声、声の気だるさー・・・と来て#13「waterloo sunset」へ。キンクスを代表する名曲。絶品の美しいメロディ。日本にいながらロンドンの夕陽が浮かびまっせ!必聴です。
@david wattsAdeath of a clownBtwo sistersCno returnDharry ragEtin soldier manFsituation vacantGlove me till the sun shinesHlazy old sunIafternoon teaJfunny faceKend of the seasonLwaterloo sunset

[ LIVE AT KEVIN HALL ] ('67)





@till the end of the dayAa well respected manByou're lookin' fineCsunny afternoonDdandyEI'm on an islandFcome on nowGyou really got meHmedley: (a)milk cow blues (b)batman theme (c)tired of waiting for you (d)milk cow blues

[ THE KINKS ARE THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY ] ('68)
キンクスの7th。ついにレイ・デイヴィスがプロデュースも手がけた英国のカントリー・ピープルを描いた牧歌的なコンセプトアルバム。息もつかせぬ佳曲の連打。まさに歴史に残る1枚です。#1「village green preservation society」“村の緑を守る会”なんて今の時代のアンセム#だ。ポップでフォークな#◎。#2「do you remember walter」も軽快さを加えながらも優しきメロディが胸にくる。#3「picture book」は大好きな#で印象的なリフが耳にこびり付く。カバーで取り上げられることもしばしば。#4「johnny thunder」。ココまで4曲のつながりが最高だな。曲調の差は殆ど無いのだけどね。「パーパラパパッパッパ♪」。#5「the last of the steam powered trains」酔いどれブルース#でちょっとアメリカ的な音だ。#6「big sky」も大好きな#でメロディの上に言いたい事全てを乗せていく感じは物語調でボブ・デュランみたい。サビはフックが効いて、んー名曲です。#7「sitting by the riverside」は歌とメロディの絡め方がポールマッカートニーみたいな#。途中にサイケデリックなアレンジもあり。#8「animal farm」はタメテからかけ出すメロディから大好きなんですけどストリングスの入れぐあいなんかまさにUKでしょ。#9「village green」も大好き。この時期のレイの作品で聴ける素朴なバックコーラスって僕のツボなんですがこの曲もそうです。メロディもアルバムを象徴するかのように牧歌的。#10「starstruck」は陽気なカントリーポップ#でいつものコーラスも聴けます。#11「phenomenal cat」は映画音楽のような人懐っこい#。続く#12「all of my friends were there」もサントラの1曲のようだ。ポルカとワルツの組合わせらしいです。ロックオペラの原型。#13「wicked annabella」はまさに中期のジョージハリソンなメロディラインを持っていてファズギターの新たな使い方。#14「monica」はラテン風味。レイの声ってこの手のメロディにマッチしますね。ラスト#15「peple take picture of each other」は聞いていて楽しくなるポップ#。メロディはちょっとヒネクレ気味なのもキンクス的だね。このアルバムは歌詞も興味深くて今の時代こそもっともっと評価されて良いアルバムです。名盤。
@village green preservation societyAdo you remember walterBpicture bookCjohnny thunderDthe last of the steam powered trainsEbig skyFsitting by the riversideGanimal farmHvillage greenIstarstruckJphenomenal catKall of my friends were thereLwicked annabellaMmonicaNpeople take pictures of each other

[ ARTHUR OR THE DECLINE AND FALL OF THE BRITISH EMPIRE ] ('69)
キンクスの8th。先駆けロック・オペラとして歴史に残る名盤。ドラマティックさよりも庶民的なキンクスらしさが光る。#1「victoria」は初期の躍動感溢れるサウンドが復活していて、なによりポップでイイ!#2「yes sir, no sir」のメロディ・ラインはこのアルバムの後半にも出てくるけど、僕のツボに入る。まったく違う曲を繋ぎ合せたような後半も◎。#3「some mother sun」の歌詞は考えさせられる。メロディもコーラスも奥深い美メロなので沁みる。#4「drivin'」はアルバム内のクッション的役割を果たす曲。とてもコーラスや楽器の音も凝っていて飽きない。#5「brainwashed」は典型的なロックンロール#でカッコいい!#6「australia」もポップで軽快な#。軽快さだけでなくて海を泳ぐようなメロディも潜んでいるのでコジンマリした感じはない。いつも以上にメロディが逸品なアルバムの中でも1,2を争う名曲が#7「shangri la」。アコギのアルペジオで始まりブラスを加えて盛り上がっていく展開はもう鳥肌モノです。ファルセットを聞かせたvo.に後半はザ・フー『tommy』級だ。#8「mr. churchill says」はいつもの物語調の歌いまわしが特徴で、途中から最初期ビートルズのようなR&Bタイプのロック#へと変貌。#9「she's bought a hat like princess marina」。コンセプトアルバムとしての役割として、雰囲気的にも次の曲への繋ぎのような#。後半のメロディは中期ビートルズ。#10「young and innocent days」が「shangri la」と双璧の名曲でドリーミーなメロディは特級品でメロディの殿堂入り決定。歌詞もノスタルジックで◎。#11「nothing to say」も大好きな#(1番好きな時もあった)で聴き倒しました。先の「yes sir, no sir」と同じように僕の琴線に触れるメロディ・ライン。最近のポップバンドでも結構この曲をモチーフにしたかのようなメロディをよく耳にする。締めの#12「arthur」は1曲目の「victoria」に負けずとフレンドリーな軽快ポップ#。ラストで何度も繰り返されるリフレインがアルバムを飾る。このアルバムは個人的なキンクスのフェイヴァリットアルバムの1枚でマジで全曲大好きだ。そして歌詞(和訳)を読みながら通して聞く数少ないアルバムです。
@victoriaAyes sir, no sirBsome mother's sonCdrivin'DbrainwashedEaustraliaFshangri laGmr. churchill saysHshe's bought a hat like princess marinaIyoung and innocent daysJnothing to sayKarthur

[ KINKS PART 1 LOLA VS POWERMAN AND THE MONEYGOROUND ] ('70)
キンクスの9th。前作と同様にロック・オペラ作品。音はちょっとハードになりましたがメロディのキレは引き継いでます。大好きなアルバムで1番好きな時もありました。#1「the contenders」はフォーキーに始まったかと思いきや一気にハードロック#に早変わり。ロッキン・ピアノ!ベンフォールズにカバーしてもらいたい。カバーと言えば#2「strangers」。はゴールデン・スモッグやパイボールドにカバーされたデイブ入魂のミドル・バラード。佳曲なり。#3「denmark street」はいつものレイ・デイヴィス節でまたもやピアノを使っての軽いヴォードヴィル#。ステキなメロディ・ライン、ノスタルジック#4「get back in line」。大ヒット#にして代表曲#5「lola」。世界的な認知度としては「you really got me」かこの曲ってところでしょうか。当然大好きな#で初めて聴いたときはビートルズの「i've got a feeling」みたいなところに惹かれました。歌詞も逸品(笑)。#6「top of the pops」は後のアリスタ時代を感じさせるハードな曲調。メロディ上への歌詞の乗せ方上手。#7「the moneygoround」は『afternoon tea wuth the kinks』って編集盤を聞いてから好きになった。ビートルズで言えばリンゴが歌いそうな#だ。意外にドラマティック。#8〜の流れは素晴らしいです。名曲#8「this time tomorrow」は哀愁溢れるアレンジが起伏のないメロディを引き立たせて切なさいっぱい!イイ!#9「a long way from home」は歌詞にまず感動する。合わせてハーモニーも含めたメロディがたまんなくて泣いちゃうな。#10「rats」はガレージ・ロック#でデイブ作。H/R志向のデイブらしくディストーション・ギターがカッコイー。#11「apeman」。車のクラクションのSEからスタート。曲調としては「lola」と一緒だ。歌詞はジョン・レノンの言い回しに近い。#12「powerman」はハードなリフが全編で鳴り響くロック#。タテノリのリフなのにサビのメロディはヨコ揺れってところがレイ・デイヴィスのセンスの良さだと思う。ラスト#13「got to be free」も冒頭#と同じようにフォーキーに始まるがやっぱりテンポを上げての軽快なカントリーロック#。自由の象徴がクモにハエにノミって歌詞のヒネクレ具合がまさにキンクスなのだった。
@the contendersAstrangersBdenmark streetCget back in lineDlolaEtop of the popsFthe moneygoroundGthis time tomorrowHa long way from homeIratsJapemanKpowermanLgot to be free

[ PERCY ] ('71)
キンクスの10th。そしてパイ・レーベル最後の作品。実際は映画のサントラとして作られたモノみたいです。なので13曲中5曲がインストという正規アルバムとしての完成度としては微妙です。しかし、そこはレイ・デイビス。佳曲もしっかりと入ってますよ!と言ってる間に1曲目#1「god's children」。ストリングスも入った美しいメロディ・ラインは全キンクス#の中でも屈指の名曲です。歌詞もイイ◎◎。#2「lola(instrimental)」はテクニカルなギターが前面にでつつコミカルな雰囲気もあり。後半はブラスも絡まる。オーケストラをバックに哀愁バラード#3「the way love used to be」もこのアルバムの聴き所。レイの声がコレでもかとハマリまくっている。#4「comletely(instrmental)」#5「running round(instrmental)」とインストが続き若干中だるみ。でも#5「running round」のメロディはなかなかイイ。インストのくせにサビはガッチリもってくるし。#6「moments」は個人的に時折感じるジョージ・ハリソン的キンクス#で聴くほどにその世界に引き込まれる。#7「animals in the zoo」はボ・ディドリーの#をテンポダウンしたような曲で次回作の酒場ロックとも言えそう。#8「just friends」はサントラならではの#でサイレント・ムーヴィーの挿入歌のよう。ラヴ・アフェアのソフト・ロックに感じる部分もありました。インスト#では1番好きな#9「whip lady(instrmental)」。純粋にカッコ良いので普通に歌詞つけて発表して欲しかった。#10「dreams」は後半のハイライトで緩めの#とロックな#の2曲を繋ぎ合せた感じ。一粒で二度美味しい大好きな#。#11「helga(instrmental)」はフラメンコ調で力強いインスト。モロにオールディーズのスタンダード#と言える#12「willesden green」。セリフ付です。#13「god's children-end(instrmental)」はマイテープの隙間埋めに大活躍したなー。ってことで試行錯誤の感想でしたが、実は意外に手に取ってしまうアルバムで名曲も潜んでいるので無視して通らないように。
@god's childrenAlola(instrmental)Bthe way love used to beCcomletely(instrmental)Drunning round town(instrmental)EmomentsFanimals in the zooGjust friendsHwhip lady(instrmental)IdreamsJhelga(instrmental)Kwillesden greenLgod's children-end(instrmental)


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