Housing - ここでは、建築設計についてご案内します。

敷地

建物を設計する場合の最大のポイントは、そこに家が建つことになる敷地の状況把握です。その土地、その土地に持っている条件があり、地霊のようにその場所の空気をのみこんでいます。この声をよく聞いてプランに表現することが最も大切なことです。

プラン

例えば、居間が2階にあるなどして、家族が会うことなく家の出入りをするのは、プライバシー上好まれたとしても、子供が親の視線から逃げてゆくような問題があります。
家族構成や敷地の条件、地域性、接道条件、土地の性質などによってプランは大きく変わりますが、ここでは建物の内部の人間心理について考えています。

屋根 / 外観

屋根の形によって住宅の外観の全体が決定されてしまいます。住宅に限らず、どういう屋根(屋上)にするかは、地域性(雨・風・雪・日照など)、構造素材、建て主の好みなどによって、大まかな方向づけは決定されてしまいます。
又、外観は屋根に見るように、同じくプラン優先で出て来るものに、地域性条件などで「かたち」を与え、他方で外観としての美の「かたち」とのせめぎあいを経て形成されます。

明暗

明るい家をつくりたいです。その分開口部分が多くなり、断熱性やプライバシーの問題も多くなります。明るい家というのは、暗さがコントラストとして家の中のアクセントにならなければなりません。夜については「照明」で語ります。

窓と換気

見たい外部の景色を、額縁に入れた絵のように美しく見えるようにしたい。光を入れ、光を遮りたい。プライバシーも大切。まことに窓は空間の演出者です。
そのあとで、換気、窓の枠や桟、上下位置、開閉方法、仕上材の順で検討しています。

床

部屋の大きさは、使う目的、入れる家具、使用人数などによって大きく変わりますが、必要十分な空間量というものがあります。狭ければ圧迫感が強まりますが、それがその部屋の緊張感を高めることもあるのです。

庭

「何とかして緑を増やしたい」この願いが庭に結集してきますが、土地の狭い都会生活者には難問です。生きづく植物の場所取りを考慮して、植栽を検討します。
余裕があれば中庭や憩いの場も。

各部の寸法

人間自身に各部の寸法があり、役割に従っていろいろな動きをします。その先に道具があり、建物の空間につながっていきます。
それらを機能と心理の両面から寸法に落としてゆくことによって、建物が出来てきます。

居間とキッチン

両者を一体化するか、別にするかを始め、検討すべきことが沢山あります。
家族の団らんを願って居間とキッチンを考えます。キッチンで意外と大切なのは、買い置き品、貰い物、残飯、ゴ処理の置き場です。居間での主役は一般にソファー家具とTVになります。

浴室 / トイレ

「何とか窓を設けて外気と景観を取り込みたい」「出来れ浴後のベランダも欲しい」
日本人の生活の豊かさは、入浴の習慣に1つの山があります。気持ちのよい浴室、洗面室をつくることに大きな努力をしています。
浴室の使用はわずかな時間ですが、洗濯などで使用する時間は意外と長いものです。
さらに、これらは設備として下水につながって行くため、見えない部分で水はけが良い、排水経路が短く合理的であるように努めています。

断熱と床暖

今や、床暖も地位を得ました。外断熱優位に沿って、外壁、内壁も検討していきます。

照明

効率照明と感性照明があり、両者の各部ので使いわけを進めます。
光源の色と位置、拡散の仕方によって空間は大きく変わります。やすらぎの照明、ドラマチックな照明までも大きな格差があるのです。

省エネ

ソーラーパネルを始め、エコ商品が増えています。それぞれのコスト対効率を計りつつ、設置をご相談させていただきます。