以上は、コスト、工期、施工条件などの大枠を承知した上で、設計の本質―規模・空間量・形状・動線などに力点を置いた話です。
しかし、「神は細部に宿る」といわれるように、それだけでは建築は成り立たず、本質を形づくる細部があります。建材、素材、器具、家具、建具、カーテン・ブラインド類に至るまでの選定がそれで、または既に、ある過程で建主様と他の設計事務所などとの間で選定されたこれらの部材がある場合の逆選定提案も、同じように簡単ではありません。そこには時間がかかります。これらの細部はデザインの決定要素を持っているため非常に重要ですが、このような「具体的な選定やデザイン」を依頼頂く場合は、「MAX1%相談」でなく、別途ご相談となります。(以下の「リニューアル」に近づきます)
ここで取り上げているのは主に住宅ですが、すでに別途としていますように、店舗・マンションなどその他の建物のご相談もお受けします。別途、ご相談になります。
また上記に、「リニューアル」としているように、建材、素材、器具、家具、建具、カーテン・ブラインド類などのデザイン・アドバイスもお受けいたします。当事務所はもともとプロダクト・デザインを併合しており、オールマイティな活動が得意なのです。
この分野はその目的によっていくつかのパターンに分けられます。リフォームと称し2世代住宅にするとか、和風を全廃するとか、水周りを一新するとかの住み方、暮らし方の変更もあり、老人のためのバリアフリー化などです。部分か全体かの問題や構造補強もあります。俗に言うビフォア・アフターの分野です。更に、用途変更で、住宅を店舗にするなどがあります。
どの場合でも「リニューアル(新装)」になります。
「リニューアル」の場合でも、新しい考え方でデザイン住宅以上とすることには変わりありません。それぞれのご希望条件に合わせた上で、それを逆手に取るように新しい感性での対応提案に努めるものです。万一、設計事務所や工務店が決まっていても、建主様の了解とそちらへの説明が頂けるなら、アドバイスですので問題ありません。設計まで依頼頂ければ、そのアイデアを実施に移します。
設計料は新築の場合に比べて、一般に5〜6割に留まるようです(店舗などの場合は規模にもよりますが6〜7割程度)。しかしリニューアルの相談は、すぐに実際の寸法、具体的設備などに関わりますので、これらに合わせて相談料は、住宅の場合、それぞれ建築工事費(設計料含まず)の1.2%、改修工事費500〜1000万円を目安の場合、金額にして6万から12万程度として設定してあります。
1・お話を聞かせて頂き、現地を見させていただきます。この話の聴取(1時間づつ3回ほどまで)、現地視察の時間経費、交通費は都心から100q圏は最初の一回については無料です。
2・基本的に、設計条件(コスト、敷地条件、設計図書、変更希望内容など)を提示頂いての相談となります。
3・次に、プラン模索中でのご相談は、基本料金1万円+0.5万/h基準とします。ヒアリングと対応。簡単なスケッチなどの提示もあります。ただしあくまで相談であり、この段階で実施図面などを描くのではありません。以下も同じです。
ここからが「MAX1.2%相談」の始まりです。
4・そのうち、仮定プラン段階でのご相談は、基本料金1万円+1万/h基準とします。プランへのコメントや提案。スケッチなどの提示もあります。プランを提出されたのが設計事務所や建設業者の場合、本件関与につき、前もってそちらの了解を取って頂く場合があります。
5・相談ですので、次の段階(基本設計及び実施設計)に進まない場合、どのケースでも提示したスケッチ、図面などはお渡しできません。
6・相談ですので、前述の細部の重みに記した具体的な設計(実施設計)となると次項の一般の設計事務所の契約形態に並びます。
7・他の設計事務所や建設業者が決まっていず、「MAX1.2%相談」の後、基本設計を含み設計契約に至るような場合には、1,2項以降は一般の設計事務所の契約形態に並びます。
8・狭小住宅の方が設計が難しい場合が多く考えられますが、時間計算で吸収するものとします。
9・本相談は、当面建築工事費の中心価格帯が500〜1000万程度の住宅から店舗などを基準にして応用しています。これを大きく越えるような場合や条件違いは別途ご相談させて頂きます。
11・以上、すべて消費税別です。