ACT3 BLACK DOG
〜黒き獣はラムの夢を見るか〜

                                                    7.パニック・イン・体育館

<マイト>たちが駆けつけた体育館で繰り広げられる光景とは。


■体育館にて

GM:マスターの演出を入れます。体育館の一場面です。

「マユちゃん、パレッツェのドラムの梵蔵(ぼんぞう)のファンだっけ?」
エプロン姿の咲江。
パレッツェとは女子高校生に人気のヴィジュアル系ロックバンド”パレット・ツェッペリン”です。
4人のメンバーがイメージカラーを持っていて、彼らのステージは毎回カラフルに彩られます。
「でも咲江はギターの平次(へいじ)が目当てでしょ」
笑う繭。
「ねぇ、マユちゃんのお父さんってカッコイイよねぇ。あたし、逞しい男(ひと)って大好き!そんな彼の痛ましい姿を見るのがね…」
何かを想像して楽しげな咲江。
「え?なに?あたしのお父さんがどうしたって?」
BGMが激しい曲調に変わって、繭はうまく聞き取れなかったようだ。
「ううん、なんでもない。楽しいパーティになりそうだね」
咲江は繭に笑顔を見せる。


■パレット・ツェッペリン

GM:皆さんは体育館の前に来ました。体育館入口の扉は開いていて、黒いカーテンがかかっているだけですので、容易に侵入する事が可能です。体育館内からはあいかわらず大音量の音楽が聞こえてきます。さて、入りますか?
クック:ワタクシは、宗男さんに事の次第を伝えてから参ります。ダンスパーティーを中止にして人払いできるやもしれません。
ビスマルク:ああ、頼んだぞ。被害を最小限に抑えんと、また安西になにを言われるか…。ここで俺は『衝動』1点蓄積して”悪魔化”するぞ。
GM:幸い辺りには人影がありませんね。
ビスマルク:木の葉を隠すには森の中、“悪魔寄生体”を隠すには仮装パーティーの中だな。よし、俺たちは舞台袖を探してみるとしよう。なにを企んでいるか知らんが、その前に双子を始末するぞ!”悪魔化”で『衝動』第2段階突入だ。副作用は(ダイスを振って)「変貌」です。変身中なら影響なし。でも経験値20点も頂けました。

GM:と言ったそばから悲鳴が聞こえます。「キャー」「イヤーッ」といった複数の女性の叫び声が、ダンスの轟音を打ち消すように体育館の中から聞こえてきた!
クック:あら、移動する前に事件がおきてしまいましたか。
大馬:もう始めやがったか?!体育館に颯爽と入る。
ビスマルク:くそっ、遅かったか!大馬に続いて体育館に入ります。
真白:なんて事…!大馬、ビスマルクに続いて体育館に入ります。

GM:体育館に入ると、悲鳴を上げる一団は皆ステージの方向を見ている。ステージに押し寄せているような感じです。「キャー、アクマよ!」「狼男、カッワイイー!」。ステージ上では、真っ赤な悪魔と、金色の狼、銀色のヴァンパイア、そして、青いローブ姿の魔法使いが演奏準備をしていた!「ヘイジーッ!」「ボンゾーッ!」と、女子の叫びは納まる様子がない。彼らパレッツェはこの仮装ダンスパーティーのために、それぞれが自分のイメージカラーで仮装をしています。
ビスマルク:やれやれ、なんとも人騒がせな“悪魔憑き”だな。
真白:あははは…はぁ。青筋立てて苦笑します。

GM:「ちょっと、遅いよ、お父さん!」繭の声だ。「ふ〜ん、お父さんにしてはお洒落な仮装ね」と繭。「もうパレッツェのライブ始まちゃうよ!はい、これ。咲江から預かってたの。お父さんに渡してって」。出入口付近でずっと大馬を待っていたのでしょうね。ちょっと不機嫌です。「咲江、お父さんの事、『逞しくてステキ』とか言ってたわよ。ひょっとして、ラブレター?じゃ、あたしステージの方に行ってるからね!」と言って人ごみに消えていく。
大馬:おい待て!繭ー。くそっ。

GM:「もうすぐ演奏が始まりますので、扉をしめま〜す」と係りの女の子が出入口の扉を閉めました。
クック:おっと、いけません。するりと皆さんの足下から潜り込むといたしましょう。
GM:全員が体育館に入り、扉は閉められました。
クック:確認させてください、入口からステージまでの距離は?
GM:30メートルとしましょう。

大馬:咲江からの手紙…、果たし状か?中身を読んでみる。
GM:手紙の内容はこうです。

逞しい銀豹さんへ
これから楽しいパーティが始まるよ!パレッツェのライブはもうサイコーッ!特にオープニングの曲は魂に響くの♪ボンゾーのドラムソロって、眠ってる子どもたちを起こすには丁度いい波長なのよね〜。
もう気付いたかしら?
この体育館で眠らせている<ヴィシャス>たちはオープニングのドラムソロで一斉に暴れ出すのよ。ステキでしょ?
赤ずきんちゃんの事が大好きな黒狼さんより

大馬:ちいっ。やばいぞ、みんな!ステージのバンドの曲が始まったら<ヴィシャス>たちが暴れだすらしいぜ。生徒たちだけでもなんとかできないか?!
GM:そして、ダンスのBGMがフェードアウトし、体育館内はざわめきだす。

スポットライトがステージ上に当てられ、4人の悪魔が照らし出された。再び、悲鳴とも言える歓声が沸き起こり、ヴァンパイア(ヴォーカル)のMCが始まった。
「桃ノ花の女どもーッ!今日はお前たちの血ィ吸いにきたァー!みんな吸血鬼にしてやるー!!」
≪吸血鬼の咆哮≫ともいえるシャウトでオープニング曲が始まった!

GM:学生達の縦ノリで体育館が揺れる。突然ですが、大馬は「ライヴのオープニングで演奏される曲の中間でボンゾーのドラムソロがあるの!スネアの連打がもう人間技じゃないのよ!」と家で繭が言っていた様な事を思い出しました。皆さんは大馬から手紙の内容を聞きました。ドラムソロまでもう時間はないぞ!


■ドラム演奏を止めろ

クック:”悪魔化”へと導く音など出させませんよ。すぅぅと、胸に呼気を満たし…放つ。≪悪魔の咆哮(デモニックハウル)≫!!
一同:!!
クック:…あー、ごめんなさい。いろいろ無理でした(笑)。
大馬:なにーっ。
クック:先程の使用から1時間経過してない、変身してない、ということで≪悪魔の咆哮(デモニックハウル)≫はキャンセルで。さて、どうしましょうかね(笑)。
大馬:密かに期待していたのに≪悪魔の咆哮(デモニックハウル)≫打ち止めっ?!
GM:実はGMも≪悪魔の咆哮(デモニックハウル)≫に期待してました(笑)。予想外の展開は盛り上がりますね。
クック:ワタクシも期待されているなと思ってました(笑)。こんなことがあるからTRPGはやめられません♪
大馬:おいしいですよ!いい感じ〜。

真白:ドラム演奏を止めるだけなら≪戦闘機動(コンバットドライブ)≫でキャットウォークか何かまで登って≪二連射撃(ダブルショット)≫でドラムスティックだけ撃ち抜く、という手はどうです?
大馬:おお!絵的にはカッコいいね。ドラムセットごと破壊しちゃえば?その方が的も大きくていいじゃん♪
クック:戦闘になれば記憶消去はできますんで派手にやってもいいですよ(笑)。
ビスマルク:スティック?バカ言うな。≪生体火気(フィジカルアーム)≫でドラムを打ちぬけ。
真白:やはりそっちの方が現実的ですね、分かりました。では3度目の≪生体火器(フィジカルアーム)≫使用。毎度お馴染みモーゼルもどき登場です。これで『衝動』第4段階に突入したので(ダイスを振って)げ、「自虐」。
GM:うわっ、このタイミングで「自虐」は痛いっ!自分が許せない。自分を攻撃。
真白:(ダイスを振って)ノ、ノーダメージ…良かったー。

その後、真白は振りなおしをするも、”悪魔憑き”を目覚めさせる元凶であるボンゾーのスネアドラムを射撃。乾いた銃声を打ち消すほどの大きなドラム音が体育館内に響き渡り、ドラムセットは粉砕する!その勢いでドラマーのボンゾーはステージ後方の暗幕まで吹き飛び、演奏は止まった。

裏コメント:アルバレストの見せ場ですね〜。今回もおもしろ副作用にも注目です。

GM:ドラムセットを破壊する爆音の後、暫くの沈黙が広がる。「あー、アクシデント発生。ボンゾー、代わりを用意しな」というボーカルの声で会場の皆は我に帰る。なにはともあれ、演奏が中断された事により、<ヴィシャス>の暴走は防げたようだ。
ビスマルク:よくやったぞ、真白。
GM:しかし、安堵の時も長くは続かない。

「あははは、おっかしい!結構、力技でくるのねぇ」
暗幕から姿を現したのは、エプロン姿の女子高生、咲江であった。場内にざわめきが起こるのを気にせず、咲江は眼帯を取り、鮮やかな赤色の眼を顕にする。そしてエプロンを脱ぎ、制服を破砕しながら”悪魔化”する。
「お遊びはお終いよ。これからパーティの本番なんだから」
漆黒の狼の姿になり言うと、BGMにライヴのオープニング曲が流れる。曲は体育館のスピーカーからだ。そして、ステージ脇から大きな翼を持った天使のような外見の”悪魔憑き”が現れ、ついに役者が揃った。


■最終決戦開幕

GM:戦闘ラウンド開始です!場内がパニックに陥いる中、「ターン開始」のタイミングでの行動宣言をお願いします。2体の”悪魔憑き”はヴォージェ【キマイラ】とモリオン【シャーマン】です。素子と咲江が”悪魔化”した姿です。再び音楽を止めないと第5ターン開始のタイミングで、<ヴィシャス>が目覚めます。

大馬:ステージの上の”悪魔化”した双子を睨みつけて、獰猛な笑みを浮かべる。ふざけやがって…。キツいお仕置きが必要らしいな。そして思い切りアロハシャツが破裂したかのごとく、銀豹の獣人が現れる!『衝動』蓄積はこれで5点。『衝動』第1段階に突入(ダイスを振って)「鈍感」、何も起こらない。
ビスマルク:俺の買ってきたアロハがぁー!悲痛の叫び。

GM:大馬は行動値が11になりました。
ビスマルク:肉弾攻撃中心の大馬にこの距離(ステージまで30メートル)は遠いな。エナジー5点消費して≪迅雷紫電(バイオレットライトニング)≫を大馬に撃つ。紫色の雷が大馬に放たれ、大馬の神経を刺激する。(ダイスを振って)行動値が5点上昇し16です。
大馬:俺にまず特攻しろってかー?!みんなに射撃や特殊攻撃で敵のエナジーを削ってもらってから攻撃に行こうと思ってたのに(笑)。まあ、仕方ねえ!

クック:ワタクシも”悪魔化”いたしましょう。そして『衝動』第4段階(ダイスを振って)ワタクシも「自虐」ですね(ダイスを振って)ダメージは10。肉弾防御は2なので、8ダメージいただきます。残りエナジー8点。
大馬:まじで?敵は2人だし…ヤバいかも。
GM:厳しい戦いになりそうですね(なぜか楽しそう)♪

GM:「あはは、あの時食べ損ねた鶏が、まさか”悪魔憑き”だったなんて。あなたの”悪魔寄生体”も一緒に頂くとするわ♪」と黒い狼は四つん這いになり、赤い目を輝かせる。
クック:残念ながらワタクシはただ食べられるのをお待ちするほどか弱き存在ではありません。ご覚悟なさい?

裏コメント:アルバレストの見せ場ですね〜。今回もおもしろ副作用にも注目です。

真白:私も”悪魔化”します。

黒を基調としたタイトな外骨格が全身を覆い、頭は甲虫(クワガタ)を思わせる形をしており、各関節が金色に輝く。

裏コメント:真白の”悪魔化”描写、初公開です(笑)。

真白:そして『衝動』は遂に第5段階へ!(ダイスを振って)ぎゃー!こんな時に「賛美」でたーっ!敵を主と思い込み、このターン、主の命令を聞く(涙)。
GM:うわっ、最悪ですね!
大馬:『衝動』第5段階はやはり危険だな。

GM:立て続けのみなさんの”悪魔化”により、体育館内の悲鳴が大きくなる。行動順は、大馬→クック→真白→モリオン(素子)→ビスマルク→ヴォージェ(咲江)。今回の戦闘は時限付きです。4ターンの内に<ヴィシャス>を目覚めさせる音楽を止める事が出来るか!?


■悪魔の咆哮

GM:大馬、クック、真白、ビスマルクは近接しています(お互い2メートル以内)。咲江と素子も近接しています。そして、大馬たちと双子は30メートル離れています。移動の際は、この距離にも注意が必要ですね。

大馬:俺の行動からだな。一気に双子との間合いを詰める。ギャン!(効果音)とダッシュした後、恐るべき跳躍力で舞台上の双子の目の前に着地。「接近」状態となる。漆黒の狼ヴォージェ咲江に向かって言おう。ふふん、お前さんの相手はこの俺だぜ。殴り合いしようじゃねぇか。
GM:大馬は一気に間合いを詰めましたね。「殴り合い?あはは、マユパパ、バッカみたい!あたしが一方的に殴るのよっ!」。咲江は鋭い爪を光らせる。

クック:「通常」行動で≪肉体修復(ヒーリング)≫。(ダイスを振って)12。ふむ、これでエナジーは20点まで回復。『衝動』は5段階手前まで蓄積。”悪魔化”へと導く音など出させませんすぅぅと、胸に呼気を満たし、放つ。≪悪魔の咆哮(デモニックハウル)≫!!(ダイスを振って)達成値は24。ふふふ、高めですよ。

早くもクックの最終能力が炸裂する!可聴域を超えたその叫びは、体育館じゅうに響き渡り聞く物全てを夢へと誘う。”悪魔憑き”ではない人間は全てその場で気絶する。

大馬:体育館で騒いでいた生徒たちが一斉に崩れるように倒れたわけですね。圧巻だな(笑)。
クック:双子もダメージ受ければ1ターン行動不能です。これで真白さんへの命令も封殺できればよいのですが。

GM:先程まで体育館内に溢れていた女子高校生の悲鳴が一瞬にして静まるが、スピーカーからは未だに曲が流れ続けています。ちなみにステージ上のバンドマンたちも気絶しています。今、この場に立っているのは、双子とPCだけです。”悪魔憑き”である漆黒のヴォージェ咲江と白銀のモリオン素子は特殊攻撃の回避をします。(ダイスを振って)2人とも達成値は15で回避失敗です。双子らしく同じ数値でした(笑)。ダメージください。

クック:(ダイスを振って)特殊攻撃ダメージ15点です。
GM:咲江は特殊防御力が2でダメージ13、素子は特殊防御力が4でダメージ11です。双子はこのターン「行動不能」ですね。
ビスマルク:おかげで動きやすくなったな。しかも双子の動きが止まったぞ。これがウォーコイトの力か…。最終能力、強烈ですね!


■ドジっ子?真白

GM:次は真白です。副作用「賛美」は敵を主と思い込むので、命令がなくともご主人様の危機を救おうとするでしょうね。そういう演出で、このターンは行動をお願いします。
真白:了解です。てな訳でご主人に攻撃したクックに発砲します、しかし恐ろしい副作用ですね…(笑)。射撃攻撃(ダイスを振って)1、6、…1!よし、ファンブル(致命的失敗)!
GM:よし、ってなんですか(笑)。
大馬:すっげー!ここで致命的失敗出すなんて展開としてはサイコーですね。これだからTRPGは面白い。ナイス、真白♪
クック:この大事な時にこの人は何を遊んでいらっしゃるのか…。

GM:自虐→賛美→致命的失敗と、一連のドタバタを見ていると、真白はやっぱりドジっ子属性ですね(笑)。
真白:何もかもサイコロの神様のせいですよ!

GM:次は素子ですが[行動不能]なのでビスマルクの番です。
ビスマルク:ヴォージェは大馬に任せた。俺はモリオンを攻めるぞ。モリオンを残すとエナジー回復の危険があるからな。「通常」行動で『衝動』1点蓄積して≪肉体修復(ヒーリング)≫。10点回復でMAXの41になったぞ。そして≪落雷白電(ライトニング)≫をモリオン素子に撃つ!達成値は(ダイスを振って)15。当然、振り直す。達成値は19。確実性はないが、これで行くぞ。『衝動』は第3段階に突入で最終能力が使用可能になりました!衝動表の結果は(ダイスを振って)11で「保身」。次のターンまで敵を攻撃できない。経験値20点です。スマン、急に自分がかわいくなってしまった。くぅ〜んと尻尾を丸める俺(笑)。

GM:素子は[行動不能]でも回避は可能です。特殊攻撃の回避をします。達成値は14で失敗しました。
ビスマルク:白き雷が白銀の天使の頭上に落ちる!ダメージは…(ダイスを振って)13。
GM:ダメージは素子の特殊防御力を引いて9点。ヴォージェ咲江も[行動不能]のため第1ターン終了です。

裏コメント:タイムリミットありの戦闘、さらにPCたちの『衝動』も溜まってきて苦戦の予感です。



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