全日OBOG会in東海〜なつき生演隊史上最悪のピンチ!?(その3)


部屋の空気はなんだか生温かく、おまけにじっとりと湿度が高くなってよどんでくるし、みんなも”おーい、こんなんで明日大丈夫かー!?”って感じで悲愴感ただよってくるし。

 そんな半ばトランスした精神状態でやけくそ交じりに
「よっしゃ、最後にいっぺん全部通すか!」
って”うりゃあああ!”って感じで7曲一気に演り倒したこの時がなんかいちばんデキがよかったですね。マロセイキはオリジナル通りの速さで演奏したのにみょ〜に上手くいったし、ショタはなんかすごいグルーヴ感が生まれて、あたしノリノリで弾いてましたし。
 そんなこんなでカラオケ練習は終了。時間がたつのはあっという間でした。

 で、その後は中華五十番で遅い夕食を取り、引き続きキャオさん邸で飲み会をしましょうってことで、コンビニへ買い出しに向かったのですが、移動の途中で
「ぎゃあ!」
道路のくぼみにハマってズッコケてしまい、したたか膝を打ち付けてしまった小島でありました。なんかあたし、今日になってから絶叫するのこれで三回目だなーf^_^;ちなみにこの時に膝に作った赤アザ、取れるのに一週間以上かかりました。
 でもって、コンビニ〜サークルKでビールやら梅酒やらおつまみを買い込むあたし達。
 なんかなつかしいなぁ。現役時代、よくこうやってコンビニで食料&お酒買って誰かん家に数人で集まっては、夜明けまでいろんなことを語り合ってたっけ。

 てなわけで今宵はキャオさん邸がその舞台となりました。テーブルに缶ビールやツマミをならべると”深夜のパーティー”のはじまりです!みんなで舞踊団のビデオやクリパーズの過去ビデオを見てあーだこーだとおしゃべりしたり、キャオさんのPCから全日OBOG会in東海のHPに何十分かおきにアクセスしては、生演奏リクエストランキングをチェックしたりね。
 んにしても数々の過去ビデオは面白かったねー。だってつくいさんは19歳だし、キャオさんに至っては20歳なんだもの。
 キャオさんの20歳……あっけに取られてビデオタイトルを見直すと”89年クリパーズ”だった。
 は、89年たらあたし「ちゅーがくせえ」だよ「ちゅーがくせえ」。生演奏業界(?)もこんなに歴史あるものになってきたんだなぁ……
 そして”生演ランキングチェック”もまた、興味深いものでした。だってこの期に及んで(失礼f^_^;)ぞろぞろと票が入りまくってるんだもん。最終的にはトータルで170票くらい入ってたんだけど、このうちの50票くらいが11日深夜から12日早朝にかけて入ったんじゃないかってくらいすごい追い込みでした。でもって、みんなしてPCのまわりを取り囲んでは
「ハヘレヘ頑張れ〜」
とか
「おいおいこの曲が今一位かよ」
って感じで、票の動きに一喜一憂、リアルタイムでわいわい盛り上がってました。
 そんなこんなで
「さ、明日(つうかもう今日だけど)はいよいよ本番だし、寝ますかー」
って床に就いた時は、既に朝4時を回っていました−

 で、翌朝。
 キャオさんがご近所のミュージシャン様からお借りしたミキサーに楽器を接続してひと通り音をチェックすると、いよいよOB会の会場へ向けて出発です。
 でもって、キャオさんといっしーさんは、あたし達の分の荷物も積んで車で先に行ってくださることになり、身軽になった村重さんとつくいさんとあたしは智美さん(香澄嬢も一緒)の運転する車に乗せられて岡崎駅に送られることになりました。
「いろいろお世話になりましたー。」
「あーいえいえ、またいつでも遊びにいらしてくださいねー。」
岡崎駅のロータリーで落っことされ、お互い挨拶を交わすと、智美さん母娘は実家に遊びに行くとのことで、そのままブロロロローッと走り去って行きました。その後ろ姿を見届け、駅構内に入るあたし達。やがて、ホームに入って来た電車に乗りこみ、ガタゴト揺られたあとは金山で地下鉄に乗換え、しばらくすると会場である東スポーツセンター(略して東スポ)に到着しました。新築されたばかりなのか、とてもキレイな所でした。アリーナよろしく上の方には観客席まであるし。
 で、今回はほぼ一番乗りに近い早さで会場入りできたので、満足なあたし(^-^)
 それで、受付をすませた後、あたしはある人の所へ行った。その人とは−
 実行委員長ののりお様である。
「のりおさまお久しぶりですー」
「おぉ、なつきかー」
ここであたしは、フトコロからあるモノを取り出した。
「いやーのりおさまー、あたしスタンプラリーやってきたんですよー見てくださいよー」
例のスタンプ押印用紙である。
「……ほ、ほんとにやったの!?」
「やりましたよ〜。でも最終的に4つしかたまんなくてぇ〜。あとひとつで5コなんですけどね、これ、オマケにはなんないですか?」
無茶なコト言ってるよなぁと思いつつ頼み込むあたし。
 それでのりお様が困ったような顔していると、その時ちょうど風太様が近くを通りかかった。それで、のりお様はあたしのスタンプ用紙を風太様に見せながら
「あのー、これってやっぱりおまけにはなんないですかね?」
とお願いしてくださったけれど、帰ってきた返事は
「だめです!」
あああなんてキビシい一言!f^_^;
 それでもあたしは負けずに
「じゃああの、そしたらよく頑張りましたってことで頭なでなでしてください(はぁと)
ってことで、風太様に頭なでてもらって、いい子いい子されちゃいました。わーいo(^-^)o

 さて、そしたらあたし達はいよいよセッティングです。なんだか回数を重ねるごとに機材が大がかりになっているような気が。配線も複雑にからみあっていて、さながら”要塞”って感じ。それで音が出せるようになると、みんなして好き勝手な曲を弾いてウォーミングアップです。村重様はT−Squareの「トゥルース」弾いてたし、あと、途中で「ブチミッシュ#1」が流れたときは笑っちゃったな。だって生演のみんな全員して曲に合わせて小さい音で弾いてるんだもん。”じゃっじゃっじゃっじゃっじゃっじゃじゃっじゃっ”みたいな(笑)
 でもって、指がほぐれてきたところであたしは
「すいませーん。じゃ、あたし着替えてきまーす」
とバッグを抱えて更衣室へ消えた。そう。「舞踊団ざん」の掲示板ケモノミチで予告した通り、いよいよアレを着るのです。ひざ上30cmの超ミニ−別名”初期の森高千里コスチューム”を。
で。
「お待たせしました〜」
お召し替えが終わってメンバーのみなさんの前に現れた瞬間
「わー!何だそれー!」