2002年春のOBOG会in東京(その4)
  さて、そんなわけで生演奏はマケドンスコディボイチェからはじまりました。ですが、「なつきボーカルお願いね」
「え?あたし今日マケドンの歌詞持って来てないです(動揺)」
「持って来てないんだったら早く言いなよ〜。いくらでも見せてあげるからさあ。」
てなこって、村重さんに見せてもらうことと相成りました。要領悪すぎ、あたし。スイマセンf^_^;

 で、その後も生演はソトタン、ショタと続いていきます。ちなみに、のちほどひととおり生演が終わったあとに聞いた話なんですが、踊る側の総評としては、カロチャイとチロレンが好評だったようです。カロチャイは曰く
「踊る側と演奏する側が最も一体になった曲」
だそうな。確かにそうでしたよね。なんかこう
”ダウン・トゥ・アース!”
というか、何かが空から降ってきて、それでひとつになったって感じ(うわ、くっさー笑)。そして事前の音合わせで、あたし達生演隊の中では大好評だったチロレンが始まりました。
 まず前奏。
♪ドレミ、ファー、ファー”
「おー!」
踊ってる人、踊らず見てる人双方から大歓声(マジで)。
 そしてAメロ。あたしのギター。
♪ラーラッッドドーシ♭、ラ、ソ〜
「おおー!」
また歓声。そしてキャオさんのアコーディオンの合いの手
♪ソシ♭ミソドミシ♭ドソシ♭〜
「おおおー!」
さらにまた大歓声。すっかり気分はヒロイン。うれしい!楽しい!大好き!(どっかで聞いたようなフレーズ笑・・・)

 こんな感じでチロレンは特に、アコーディオンとギターに於いて喝采を浴びまくりだった。しかし、これとは別に、ある意味で演奏以上に喝采を浴びまくったモノがある。
マーシャルアンプである。
 つっても、ただのマーシャルアンプじゃないぞ。”ちびマーシャルアンプ”なのだ(以下ちびマと略)。
 ここでわからない方向けに解説しますと、マーシャルというのは、ギターアンプ等を手掛け今年で創業40周年を迎えるイギリスの老舗会社です。電子楽器にたずさわる人間でマーシャルのアンプを知らないヤツはモグリと言われるくらい有名な会社であり、アメリカのフェンダー社のアンプとならんでマーシャルのアンプはギタリスト垂涎の的。ためしに、ギター始めたてのそこらの中高生キッズの耳元で
「マーシャルアンプ(はぁと)」
と甘くささやいてみましょう。もれなく陶酔の表情を浮かべて身もだえてくれます。
 んで、あたしがこの日持ち込んだのが、家庭用よりもさらに小さいサイズ−10.5×14.0×5.5(単位はすべてcm)の小さなマーシャルアンプだったわけです。
 で、このちびマには腰のベルト等にくくり付けるだめのベルト・クリップが本体の後ろについてるんですね。それで早速ベルトにつけて演奏したわけです。気分はちょっとワイヤレス。

 ところでこのちびマだが、機材のセッティングをしてる時につくいさんから
「それってホンモノ?」
なんて言われてしまいました。失礼な!(笑)これは本物です!

・・・たぶん本物だと思う。
おそらく本物なんじゃないかな
ま、ちょっと覚悟はしておけ(何がじゃ笑)


 って、言葉だけ見るとキツいですが、別に全然怒ってはないです。つくいさん気にしないでくださいねf^_^;まあそれはさておいて−
 一方、いっしーさんや村重さんにおかれましてはこのちびマがいたくお気に召されたらしく、ありがたくもおほめの言葉をいただきました。ありがとうございますm(__)mでも、やっぱりというか当然というか、出力は絶対的に不足してましたね。ちびマから出る音じゃ、あの広い多目的ホール全体に響き渡らせることなんてできません。まあ、生音でやるよりは多少ましかなぐらいな音量しかありませんでしたし。
”お、あれマーシャルアンプだぞ”
と皆さんにインパクトを与えられたのはいいけれど、まるっきし見かけ倒しです(笑)。
 それでチロレンの時、村重さんがヘッドホンマイクをあたしのちびマに近付けて音を拾ってくださったんですが、ただでさえ限界越えてアンプの音量上げて音が割れてたところに、さらにマイクを近付けられたものだから、音割れが強調されてしまい、ほんとはかわいい音のギターソロのはずだったのに、なんかヘビメタの早弾きみたいな恐ろしげなソロになってたらしいです(笑)。音割れについては、パーティ終わった後もかなり多くの方から指摘されましたね。スミマセンf^_^;

 で、こんな感じで生演奏は今回も大盛況のうちにミカモハでビシッとシメて終了いたしました。

 ところでこの日は、あたし達若手OB・OGの他に、あたしらとはまた別に独自の活動をしているもっと世代が上のOB・OGさんが5人ほどいらしていたんですが、あたし達の生演奏を見て、9月23日に東京で開催予定のOB・OG会でぜひ演奏してくれとのうれしい依頼が。うわー光栄だなあ(^O^)。でもよく考えたら、8月31日には大阪でうちらの方のOB・OG会があるんだよなあ。1ヶ月で北海道と本州を2回往復すんのはどう考えてもキツイ。まあそれはおいおい考えていくとして−


 そんなわけでパーティ後は楽しいコンパ。それで会場の新宿まではめいめい好きな交通手段で行くことになりました。多くのみなさんはアリーナ前から武蔵小杉までバスで行き、その後は電車に乗り換えて新宿までというルートを取るので、あたしもそれに倣い、アリーナ前の道路まで出て(アリーナからバス停までの道のりがまた長いんだなこれが)バス停にならびました。しかし、バス停にはすでに20人以上が並んでるし。うわっちゃー。こんなところに荷物の多いあたし達生演隊が乗り込んじゃ、みんなの邪魔になっちゃう。
 そんなわけで、キャオさん、いっしーさん、村重さん、あたしの4人はタクシーに乗って行くことにして、車を呼びました。
 やがてバスが到着。他のみんなや生演隊の中でも比較的荷物が軽めのつくいさんとたこちゃんさんは、ひとあし先にバスへ乗り込み、
「じゃ、コンパ会場で」
「うん。あとでねー」
てなやり取りを短く交わして、バスはブロロロローッと走り出しました。
”さよおーならー”
半分口を開けたアホづらで手を振るあたし(笑)。そしてあとには、生演隊の中でも特に荷物が多い軍団が残された。
「さて・・・呼んだタクシーが来るまではヒマだね」
「そうですねー」
っつって、おもむろにフトコロから携帯を出しはじめるあたし達。
ところが、まず口火を切ってキャオさんが−