川流れ時々日記

流れ流され書いていきます
過去の日記はこちら十月十一月

十二月三十日 年の落日
 また来年

 お正月の作品は何とか形になりそうだ、まだ手を加えたいところはあるのだが、とりあえず
 今日で静岡で過ごす今年が終わる、明日は東京だ
 今年は自分の進む方向を定めた年だ、いろいろと大変なこともあったが自分にとってはとてもよい年だったと思う
 作ることは楽しい、来年も作っていこう
 目を開き、いろんなものを見ていこう、日本は奇麗だ
 年賀状が今から作成しなきゃならんが、日本の伝統だ、がんばろう
 皆さん年賀状が届くのは遅れそうです、お待ちあれ

十二月二十九日 ごうごう
 心の師走

 いっぱいいっぱいだ、果たしてお正月は間に合うんだろうか
 日記を書いてる場合じゃない気もするが、気分転換も必要だ、書く書く
 この日記が今年最後になるかもしれないけど、きっと明日も書くだろうつもりだ
 日本語がヘンだがまあよし、そんなわけで、今夜もまだまだやるぞ

十二月二十六日 ぴーぷー
 次は

 お面が何とか完成した
 あとは後ろの布と小物類だ、何とかなるかなぁ
 あと数日、全力疾走ですなぁ
 これが終わったらのんびりしようと思う反面、次のためのお面をつくらにゃぁ、とも思っている
 モノを作る人の宿命だろうか?でも、それが楽しいなぁ

十二月二十四日 サニークリスマス
 顔

 人が生まれたときの顔は遺伝子が決める
 両親が持ついろんな特徴を持って子供が生まれてくる、遺伝子こそがその顔を決めていく
 しかし人の顔はだんだんと変わっていくものだ、成長期を過ぎてもなお変わっていく
 そこに変化をもたらしているのは何だろうか?
 もちろん、時間がそこに積もっていくのだが、一番重要なのはその人が歩む中で表してきた表情が積もっていくのだろう
 たくさん笑った人は笑い顔に、怒った人は怒り顔に、悲しんだ人は悲しみ顔に
 年をとった人を見るとほんとにその人の人となりを見ることができる気がする
 笑っていたい
 幸せそうな爺になりたいと思った、今日でした

十二月二十三日 ぽかぽか
 お面三昧

 今日は一日家にこもってお面を作っていた
 ひたすら細かい文字を描いていた、目が疲れる…、じゅげむじゅげむ…って唱えたくなる
 描き終わって見ればやっぱり文字が入っているほうが断然良い
 やめられないなぁ、何とか間に合うようがんばろう

十二月二十二日 靴下二枚
 ロングフレーム

 会社が終わって外に出ると夕暮れの最後の瞬間だった
 地面と空の間がほんの少しだけ太陽の色に染まっている
 そこから目線を上に上げていくと、ふわ、と夜の色になりぐーんと空に続いている
 上の方では一番星がきらり、としていた
 うはぁ、と思うぐらい奇麗だった
 間の前のまっすぐ続く通りから空の上に輝く一番星まで、掛け軸くらいのロングフレームに納めたら、と思うと、もうすごくうはぁ、である
 ロングフレームは好きだ、なんだか好きだ、あぁ、いいものが見れた

十二月十八日 水平線までくっきり
 リズム

 今日ゴスペルを聞いた
 はじめはなんとなく聞いている感じであったが、だんだんと体が動き出してきた
 どうも音楽を聴くと体が動いちまう、なんてこったい
 そして体を動かしているとなんだか楽しくなってきてしまう
 ゴスペルはHappyDay、なんだかHappyになってきた、今日も幸せだ

十二月十七日 光の奇麗な夜
 時の音

 納品に行った帰り、バイクに乗ろうとしたときにかさりと足元で音がした
 落ち葉が積もっていた、軽い、心地よい音だった
 もし犬だったらぴくりと耳を動かすような感じの音だ
 なんだかとても楽しくって何度も何度もかさかさかさかさやってしまった
 この季節にしか味わうことのできない音だ、そう思うととてもいとおしくなった
 かさりかさり、夜に響いていた

十二月十五日 からりからり
 翼

 ドラマの最終回を見た
 先がどうなるのかな〜といろいろと考えさせられる終わり方だった
 もうそこでおおやけの話は終わるのだが、そこからは自分で話が作れる
 きっといろんな人がいろんな話を作るのだろう
 人には想像力がある、翼を広げることができる
 モノを作ることができる人はその翼を持って大きく飛び立っていくのだろう
 
飛びたい、高く高く、何かに手が届くぐらいに

十二月十三日 雲影おちる富士
 いい人

 今日は吉原商店街でシャッターを書いてきた
 下書きをしてから明日に備えて塗っておくべきところを塗っておいた
 商店街のいろいろな人が通りがかりに見ていったりした
 そのうちいろんな人にいろんなものをご馳走になった
 栄養ドリンク、うどん、ジャムぱん、コーヒー、ラーメンピー、カツ丼、お好み焼き、焼きそば、豆腐
 一日でずいぶんいろんなものをもらったものだ、しかも食べ物
 そんなわけで吉原商店街の人々はいい人です、食べ物をくれるから

十二月十二日 星降る
 空の目

 月は欠ける、今夜は五分の四くらいの月だ
 これくらいの月の時にはいつも空から見つめられている気分になる
 ゆるりと開いた目のように見える
 あそこから誰が見ているのだろうか、月だから女神か、月狂いの魔物か、それとも兎だろうか
 そんな事を思いながら空を見ていたら星が流れた
 ちょっと得した気分

十二月十一日 緩やかにあめる
 シャッター

 前から頼まれていたシャッターへのペイントをすることになった
 今日は下地を塗りにいく、だいたい3m四方強の大きさだ
 夕方六時頃から開始してぺたぺた塗っていく
 酔っ払いが行進し、電気が眠りに付き、あめがパーティーを始めた
 十二時に終わった、ううう、時間かかるなぁ
 土日はメインを書く、はたしてちゃんとできるのかなぁ
 まぁ、なんとかなるでしょ

十二月九日 空に白い絨毯
 作成ペース

 面を作り出した、やはりおもしろい
 ただ、ひどくエネルギーを使う作業なので他の事があまりできないでいる
 アクセサリのペースも落ちているし、HPもあまりアップしていない
 でもまあ、それでいいと思う
 お面作りはそれだけの力を入れるべきものだと思っている
 それが、自分のペースだ

十二月八日 冬風の外套を纏う
 引力

 帰り道、ふと目をあげると満月があった
 すっとそちらに引っ張られるような気がした
 月夜にはいろいろとおかしなことが起こるらしい、生き物にエネルギーを与えるようだ
 こんな月を見ているとなるほどとそんな気持ちになってくる
 月には特別な引力があって、魂がほんの少し引っ張られるんじゃないのだろうか
 体から少し月に近い方に魂が引っ張り出されている気がする
  だから月夜の晩は空気が青く見えるのかもしれない、体の目でなく魂の目で世界を眺めているのかもしれない

十二月七日 光の矢
 長き旅

 夜空を見上げると月がある
 今夜もそこに月があった、満月よりもほんの少し欠けた月
 いつも思うことだが冬の空は光がすぐっとこの目に届く
 そしていつも思うことだが冬の夜空は美しい
 しかも昨日雨が降ったとなれば美しくないはずがない
 今夜の夜空は少し欠けた白黄色の円盤がほありと光を流し、その前をごうるりと淡い雲が動いていった
 見惚れた、見惚れる価値があった、染みた

十二月六日 水の神が袖を振るう
 作成開始

 新作お面の作成を開始する
 今回は女性の三面、あまり奇抜な形ではないが気に入った曲線である
 作り出すとやっぱり楽しくてしょうがない、作ることができて嬉しいなぁ
 高輪に間にあうように、ぼちぼちがんばらにゃぁ

十二月五日 宵と共に冬
 紺灰色と紅桃色

 朝焼けを見た
 雲の多い朝だったのでその色が雲に広がっていた
 紺灰色の雲と紅桃色の朝焼け
 ぞくりとするほど奇麗な光景だった
 冬の朝は奇麗だ
 バイクでよそ見をしながら堪能した

十二月四日 しばれつつ
 未来へ

 うちの近くで家が解体されていた
 朝見たのと夜見たのでは解体具合がずいぶん違った
 考えたことは、この後この土地はどうなるのか、ということだ
 新しい家が建つのだろうか、それとも空き地になって子供の秘密基地になるのか?
 わくわくする
 解体現場に感傷的になることもあるだろう、でも今はそう考えた
 視線は未来に向いている気がする

十二月三日 薄墨流し
 昇る必要

 今日の雲は薄く墨を引いたような雲が空一面にあった
 でも、それほど厚い雲ではないらしく所々から細く日の光が漏れていた
 天使のはしご、と言われるやつである
 雲の影の中に細い光がいく筋か見える、はしごのように伸びているのが見える
 奇麗なものである
 しかし、天使って羽根があったから、はしごって必要ないんじゃないかなぁ

十二月二日 台風一過風
 目指す世界

 今この瞬間につらい思いをしている人がいる
 必要なつらい思いもあるだろう、料理人の修行、スポーツ選手の練習、父母の応援、いつかその結果が現れるときに報われるつらさだ
 でもそうじゃないつらさが今この世界にある
 弾に当たって倒れている人がいる、生きるすべを知らないのに置き去りにされている子犬がいる、毒が流れる河から離れることのできない魚がいる
 何かがそんなつらい思いをするのはいやだ
 みんながいつも笑っていられる世界になって欲しいと、時々本気で思う
 なにができ、なにをしたいのか、せめて自分の周りの世界ぐらい、笑顔になってほしい
 もっと強くなりたい、誰も傷つけなくて良いように、誰もが笑顔でいられるように

十二月一日 漆黒帳
 美黒

 今夜はなぜか夜の黒がすごく黒かった
 明るい道を通っているのに夜の闇が青っぽくなくって黒々としていた
 黒い外套で世界を覆っているようだった
 その黒がすごく奇麗だった、本当の色というのは何でいつもこう心にくるんだろう
 素敵だ

 今日春草さんの復活を確認した
 またみちくさ日記が読めるかと思うとうれしい
 楽しみが増えました、ありがとう

 

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