あなた ゲーム説明(そのまま下へ) 清香編 鈴編 由美編 |
さあお前ら! しかし、その前に、俺たちはやらなければならないことがあります。 まず、武井御大に謝ってください。 過去作奴隷(オベイ)において、超空間はその 披露してくれました。 マニュアルないのにインストールは手動のみ。 「俺の生き様に従え」とばかりのコンフィグレス。 「ドラマを見るように読んで欲しい」との願いから生まれた ゲーム業界最遅速を誇るメッセージスピード。 そして「声の変わりに文字で演技に酔え」と言うメッセージが込められた 画面に文字が全部出るまで一切クリック不可。 システム面だけでも興味本位のヤツには決して触れさせない 頑固オヤジの名店のような 我々超空間住民は驚き、ひれ伏したものでした。 超空間は常に成功を収めてきました。 インクジェットプリンタでのパッケージジャケット作成によるコスト削減。 環境保護を兼ねたマニュアルレス。 徹底した市場調査による超適正な出荷数。 これらに加えてエロゲメーカーの枠にとらわれない副業により、 万が一不振の際も対策は万全。 どこをとっても赤字が出ない体質を確保する、いわば優良企業の仲間入りを果たしたのです。 退かぬ!媚びぬ!省みぬ!! これをスローガンにして、御大はビクトリーロードを歩んできたのです。 しかし、今まで数々の修羅場をくぐりぬけてきた御大は、 反省を怠りませんでした。 確かに数々の戦略により、御大は栄光を掴みました。 だが、信者ども・・・・・・いやユーザーの声が少なからずあるのも事実。 人民が増えれば意見の数も増えるのは必然なこと。 本来徹底した我が道を行くのが超空間なのですが、 やがてエロゲー界を制覇という目的のためには、多少ユーザーの声を 聞くのも今後のために必要だと考えたのです。 そう、媚びではなく、あくまでも戦略として。 だからお前ら、喜んでください。 今作品で御大は、俺たち愚民どもに一歩近づいてくれました。 自ら茨の道を歩き続け、決して振り向くことのなかった御大が。 俺たちにすら決して手のひらを見せようとしなかった御大が。 今、共に立ち上がり、超空間王国(キングダム)を創りあげようとしているのです! 新たなる伝説の幕開けとして、御大は「ているらんぷ」を施してくださいました。 いつもの あえて捨て、普通のDVDトールケースという現世に歩み寄ったパッケージ。 箱を開けると、いつものようにCD1枚。 相変わらずインクジェットの白い紙が透けて輝いてるぜ! あ?マニュアルレスのいつもの超空間じゃねえかって? 先走るな愚民ども!! 言っただろうが!御大は我々と手を取り合ったと! つべこべ言わずCDをセットするのだ!さあ!! CDをセットしたとき、貴方は御大の本気を目にすることになります。 キュウイイイイイイン・・・・・・・ ・・・・・・・・・なんだ・・・・・このCDの駆動音は・・・・・・ まさか・・・・・・超空間に・・・・・そんな技術が・・・・・・・・!? しかし・・・・この音は・・・・・・エロゲーでよくある・・・・この音は・・・・・ッ! オートラン・・・・・・? ウソだろ・・・・御大に いや・・・・そんな・・・・・しかし!! パッ な、なに―――――――――――ッ!? 御大が!あの「俺のゲームをプレイしたければWindowsから勉強しろ」 とでも言わんばかりに説明を拒否ってた御大が! 注意書き・・・・・だと!? 待て!安心するのはまだ早い! 注意書きと見せかけて、もしかしたら突然三味線糸の宣伝かもしれないッ! 「あ、間違えちゃった。てへり」で済ませる漢。それが御大! 油断は禁物! クリッククリック!お母さん!僕は今・・・・扉を開きます!! ま、ま、まマニュアルだああああああkc342:,x,aqyugikp[!! 御大が!御大が我らに感謝の言葉を述べているッ!! 恐悦至極に存じます!! この不肖もとぬき!今後とも御大に尽くします所存!ジーク武井!! 住民たちよ!御大のメッセージを1文字1文字噛みしめるように読むのだ!! なら最初っからオートランでsetup.exe実行させるように すりゃいいじゃねえかとか思ってはならぬ! 読み飛ばしてしまうではないか! それはいわば聖書を読まないクリスチャンと同じ!悔い改めよ!! これで俺が書いた「はじめてのちょうくうかん」はその役割を終えました。 門は開かれたわけです。 さあ、みんな、おいで。 怖がらなくていいんだ。 光の、そう、光の導かれるままに・・・・・・・ ホラ、そこにタイトルが見えるだろう? キミは今、偉大なる一歩を踏み出すんだ。 その先に待っているのは、楽園。 キミが今までに感じたことのなかった感情が、その先で生まれるんだ。 御大は、キミを拒みはしない。 大きく暖かい手で、キミを抱きしめてくれる。 御大の元までは、俺が連れてってあげる。 ・・・・・・そろそろ、時間だ。 さあ、行こう。全てを超えた空間へ。 御大が作り上げた、聖なる地へ・・・・・・ 超 空 間 に よ う そ こ 。 タイトル違あああああアアアうウウ!! 唐突ですが、ここで皆様に「リサイクル」について勉強していただきます。 「はあ?なんでそんなもん勉強しなきゃいけねーんだよとっととているらんぷの感想書けよ」 と思うでしょうが、超空間の住人にとって、リサイクルは超☆重要な意味を示します。 ハッキリ言ってしまえば、 リサイクルを知らずして超空間を語る資格なし と言い切ってしまって問題ないくらい重要なことなのです。 悩みました。 リサイクルは、超空間にとって肝となる部分です。 これを皆様が知るということは、超空間の素晴らしさを知ってしまうということ。 と同時に、強制的に超空間への道を開くことにもなりかねないのですから。 しかし、超空間伝道師を自称する俺が説明しないで誰が説明するというのか。 こんなことで御大の手を煩わせることはできません。 御大には、次回作の開発へと全力投球してほしいですから。 よって、不肖もとぬき、ただいまから講義を始めさせていただきます。 今日のテーマは、「超☆リサイクル」。 2002年4月1日、家電リサイクル法というものが施工されました。 昨今の家電製品の低価格化で、ゴミとして処分される量は年々増加していきました。 修理より買い換えたほうが安いという時代に入ってしまったからです。 特にテレビ、エアコンなどの大型家電製品にその傾向が顕著に見られ、 各地域によって処分基準がまちまちだったため、不法投棄や処理場面積の圧迫。 環境の汚染などが問題になっていました。 そこで始まったのがリサイクル法。 これによって指定された家電製品は、勝手に個人や自治体、 業者によって廃棄することが禁じられるようになりました。 消費者は、引き取り業者に、料金と共に処分する家電製品を引き渡します。 業者は、引き取った家電製品をそのまま処分するのではなく、 製造したメーカーに持っていきます。 メーカーがリサイクルできる部品、廃棄するしかない部品を選別し、 使えるものは同製品や新製品の部品として使用し、使えないものは然るべき処置をする。 これがリサイクル法の流れです。 俺の説明がヘタなため、よくわからないところもあるでしょう。 こちらにもっと詳しい説明が書いてあります。 興味のある方は参考に。 適正に処置されてるのかがいまいち見えてこないとか なんでCRTディスプレイはリサイクルで液晶はリサイクルしないのかとか 問題はあるんですけどね これが順調に進めば、先に言った問題はもちろん解決の方向に向かいます。 しかし、何よりも忘れてはいけないことがあります。 これらの部品、いや、この世の物質は無限ではないということです。 ただ消費しているだけでは、いつかはなくなってしまう。 植物が酸素を出し、動物が酸素を吸って二酸化炭素を出し、植物がそれを吸収するように。 強いものが弱いものを喰らって生き、強いものが死んだとき、その骸を栄養として 弱いものが生き抜く食物連鎖のように。 資源だって、循環していかなければいつかはなくなってしまうのです。 つまり、リサイクルというのは、エコロジー精神の表れでもあるのです。 気づいていただけたでしょうか。 エコロジーの代名詞と言えば超空間じゃないですか。 森を守るためにマニュアルをなくし。 資源を守るために特典、同梱物の一切を省き。 18禁シールを間違った位置に貼っても、 「失敗したからと言って捨ててしまっては地球に対して申し訳ない」 と言わんばかりにそのまま出荷。ネタがおじゃんになっても気にしない。 We love the Earth. まさに超空間のためにあるような精神ではないでしょうか。 当然、御大はこの制度に深い感銘を受けました。 我が理想と同じものを持つ輩がいる。 土俵は違えど、これほど嬉しいことはなかったでしょう。 そして、御大は思いました。 これは・・・使 え る と。 もう、おわかりですね? こ れ が 超 空 間 式 リ サ イ ク ル だ 。 そうです。御大の新たなる戦略。 既出のゲームという資源のリサイクル。 これにより、開発費・時間の大幅削減という 「それ、ただのリメイクじゃねーの?」 そう思う方もいるかもしれません。 しかし、俺は首を横に振ります。 発言した方々の前に歩み寄り、微笑みます。 そして、リメイクとリサイクルとはいかに似て非なるものかを説くでしょう。 リメイクとは、過去に発売した製品を再び発売することです。 過去に己の人生を変えてしまうほどにおもしろかったゲームがあったとします。 しかし、時代は移り変わります。 どんなに再プレイしたくても、現在のOSでは動かすことができない。 動かすことができたとして、内容、特にグラフィックの進化の著しさに あれだけ侵食を忘れてプレイしたゲームが、色あせて見えてしまう。 今のグラフィックなら、新しいユーザーを取り込むことも可能なのに。 そんな思いに応えて、メーカーはリメイクをするのです。 時代にあわせ、音声を新たに入れたり、追加要素を入れてバランスを取ったり、 雰囲気を壊さぬようにあえて最新OS対応のみにして、その分値段を下げたり。 元のファン・ユーザーにも損をさせないような工夫をしているのです。 まあ中には変更点がまったくないのに堂々と8800円で売ったり キャラ追加してコンシューマ移植→新キャラにエロつけて逆移植といった 商魂たくましいことやってるメーカーもありますけどね。 問題は俺が両メーカーのFC会員だということか。 しかし、この作品は違います。 そんなみみっちいことはしていません。 だってタイトル違うじゃん。 リメイクなんて無粋なことはしてないんですよ。 タイトルが違う。 つまりは別 製 品 な ん で す か ら 。 はあ?タイトル変えただけじゃねーかボケと反論する方もいるでしょう。 そこで、俺はこう告げます。 先のリサイクル法の話です。 適正な方法でリサイクルされた部品は、新製品となって生まれ変わります。 しかし、その製品に、リサイクルした部品がどこにどのように使われているか 皆様にわかるでしょうか? そうです。 どこに使われてるかを明記する義務はないんです。 けれど、はっきりしてないのが不安な方もいますよね? 御大は、そんな貴方の事もちゃんと考えているんです。 つまり、 これは御大の 御大の御心をわからぬこの不届き者があッ!!びしっびしっ(折檻) そういうわけで、御大が むしろ地球を愛撫していると言ってもいいでしょう。 俺たちはゲームをプレイし、ただ感動すればよいのです。 閃をお持ちの生粋の信者は、御大の力を存分に堪能してください。 その驚くべき 次回は、いよいよゲームの紹介をしていきます。 これまでの2回で精神に限界を感じた方、悪いことはいいません。 引き返したほうが未来のためです。 ここからは更に未知の領域へと入っていくのですから・・・・・・ そして、更に進むことを決意された皆様。 もう後ろを振り返る必要はありません。 俺とともに、突き進みましょう。 そして、エロゲーマーの永遠を掴みましょう。 それでは、リサイクルの必要性を御大に代わって説いたところで、 いよいよゲーム本編へと貴方をご招待致します。 御大のモノを大事にする心をいくら伝えたところで、俺たちが手にするのはゲームのみ。 実際に俺たちが御大スピリッツを受け取れるのは、ゲームだけなのですから。 それを紹介しないのでは、お話になりません。 前作奴隷(オベイ)では、パッケージはこの画像を横にしただけのシンプルなものでした。 御大はこの画像でゲームの全てを伝えようとしたのですが、 内容を捉えることができませんでした。 以前の回でも書きましたが、御大は今、我々に歩み寄ろうとしてくれています。 高尚な思想を受けるには愚鈍な民たちのために。 そこで今回は、このゲームがどんなものか誰もが一発でわかるようにしました。 パッケージに、今回のコンセプトをしっかりと書いているのです。 コンセプトを書いてしまうということは、そのジャンルが嫌いな人が つい買ってしまうのを避けられてしまう可能性があるということです。 商売的にはマズイのかも知れません。 しかし、御大はそれでもコンセプトを示しました。 本当にプレイしたい人だけに買ってほしいという願いを込めて。 今まではその願いを異様に少ない出荷数 今作ではより俺たちにわかりやすく示したのです。 では、近作のパッケージを掲載いたします。 見ろ・・・・・御大の本気をッ!! 「さわやか系」 これが今回のコンセプトです。 わかりやすいじゃないですか。 きっと中央のメインヒロインとおぼしき女の子との、さわやかで甘いラブロマンスが 繰り広げられるのでしょう。 てゆーかこの娘普通にかわいいですな・・・ ヘタな他社のヒロインよりいいと思いますがどうか。 バックで涙を浮かべている女の子もポイント高し。 主人公と中央の娘との恋を応援していたが、 自分の本当の気持ちに気づいてしまっての涙だったりするのでしょうか。 この娘の存在も気になるところです。 なぜ「CG塗」が赤くて「り」が赤くないのかとか フルアニメーションなのに50カットってどういうことかとか ツッコミどころはありますがいつものことなので無視。 気になるあらすじはこんな感じ。 >学園からの帰り道、ちょっとした交差点での出会い。それがきっかけだった。 >俺が再びあの娘を見かけたのは偶然というか・・・ >それも同時に3人もの女性に知り合うとは・・・! >運命のテイルランプを点けて交差点を走り去る車をきっかけに、 >同じ時同じ場所での偶然の出会いに始まる3つの恋の物語(テイル)。 >それがこの物語だ! ほうほう、女の子はもう1人いるわけですな。 交差点で出会った3人との物語というのがちょっと昔のドラマみたいでいいですな。 こういう展開は結構好きです。 一番ビックリしたのが、物語(テイル)というところ。 正直、ているらんぷというタイトルはリサイクル元からてきとーに変更しただけだと 思っていました。 しかし、そこがまだまだ御大の境地にたどり着けない理由なのですね。 まさか物語のtaleとテールランプのtailをかけているとは。 これを知ったとき、さすが御大!某有名大学卒はダテじゃないぜ! と感嘆いたしました。一生ついていきます。 もしかしたら、今回2004年を代表する作品になっちゃう? とドキドキしながらマウスをクリック。 や、常に超次元でその年を代表する作品を出し続けてはいるのですが 今回はもしかして、世間で その証拠に、実際のゲーム画面を見てください。 そして感じてください。今までとは明らかに違うクオリティに。 この時点でフルアニメーションじゃないじゃねえかというツッコミは この際無視。 まずは、この背景の描き込みから見受けられる気合を感じてください。 さすが背景素材集をリリースしているメーカーだけのことはありますね。 これで背景を提供する前にお前らのゲームにまともな背景入れろよ なんて陰口ってゆーか堂々と言われることもなくなりますよ! やっべ、時代がますます超空間に傾いちゃうよ! これで、この作品を紹介することに何の後ろめたさもなくなりました。 超空間大好きと声高らかに叫べるのです。 日陰を歩く時代は終わったのです。 さあお前ら!一緒に陽の当たる道を歩もうではありませんか! 「僕は超空間が大好きです」 もう1回! 「僕は超空間が大好きです」 よーしOK!じゃあテイル(物語)を進めていこうかブラザー。 >清香が俺の腕にしっかりと腕を絡ませてくる。 お、主人公は彼女持ちですか。 ・・・・・ってあれ?3人同時に知り合うんじゃなかったっけ? >何もびくびくすることはない。 >昨日知り合ったばかりの女と今日ホテルに行くことに >なったからといって遠慮などする必要はないのだ。 ・・・・・・さわやか系の話じゃなかったっけ? あ、ああ! この女はただの飾りなんですね? 女にだらしない主人公が交差点で3人の女性と出会い、それをきっかけに 真実の愛に目覚めていくテイルなんですね? ですよねえ。パケ絵にいるあんな純粋そうでかわいい娘がいるのに こんな会って2日でホテルに行くような女と・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(パケ絵とゲームの絵を見比べながら) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ メ イ ン ヒ ロ イ ン じ ゃ ね え か こ の 女 さわやか系ってナンデスカ? メインヒロインが出会って二日目でホテル直行という さわやか系のコンセプトをいきなりひっくり返す超展開。 お互い一目惚れとかいうならまだ救いようがありますが、 主人公は「もっと向上心を持て」と先生に言われただけなのになぜかキレて 繁華街を練り歩いて清香を引っ掛けただけです。 清香だけでも主人公に一目惚れとかいうんだったらまだいいのですが、 主人公:「大丈夫なのか?」 清香:「お母さんには友達のとこで遅くなるって話してあるから」 ウソのつき方が既に常習感たっぷりです。 腕を絡め、まるで長年の恋人同士のように寄り添って歩く2人。 「さ、行こう!」の「さ」=ホテルだったり 制服なのをビタ一文気にせず堂々とホテルに向かう女。 考えようによってはさわやかですね!(自分に言い聞かせるように) そんな2人が、舞台の交差点へとやってまいります。 すると突然、 「あ、あぶない!」 声と共に突き飛ばされる2人。 そのすぐ横をかすめるようにすり抜ける真っ赤な車。 急ブレーキの高音を響かせ、何とか事なきを得ます。 主人公:「お、おいどこ見て運転してんだあ」 そこへ、主人公たちを助けた声の主が駆け寄ってきます。 「だ、大丈夫ですか?」 うおお!この娘もかわいいじゃないですか! あどけない顔に強い正義感! 咄嗟に人を助けるなんてなかなかできることじゃありませんよ! 人間2人を同時に突き飛ばせるパワフルさも魅力。 スクランで言えば一条かれんタイプ。 鈴って名前もいいですな。 さあ!運命のテイルの内2人が登場しましたよ! 今までの超空間と比べてもかなりまともなビジュアルにビックリですよ! 鈴なんて性格も普通っぽいじゃないですか。 若干1名ヤバそうなのがいますけど。 御大の俺たち愚民への配慮がひしひしと感じられます。 もしかして、みんなも超空間で抜けちゃうんじゃないの?という予感が。 俺?既にありす+で抜いているので問題ありませんが何か。 そうこうしているうちに、車のドアが開きます。 どうやら女性のよう。 こ・・・これは、最後のテイルを飾るのは大人の女性ですか? ここまで割とベタな展開なので、この女性も大いに期待できます。 真っ赤な車を乗り回すイカした女。 きっとサングラスのよく似合うスラっとした美人とみた! 主人公たちの元へ駆け寄ってくる女性。 さあ、最後の1人の登場です! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うわあ、微妙。 一瞬メイドか何かと思いましたが、車に乗っていたのはこの娘ただ一人。 こんな格好で颯爽と車に乗られても困ります。 何となく外車でアニソンを全開でかけているような気分に。 てゆーか何その鈴。 顔の半分はありそうな大きな鈴。 青と白を基調としたヘンなデザインの服。 これは御大・・・つーかキャラデザの人になるのかな? お前これドラ○もん見ながらてきとーに作っただろ。 や、鈴の形がやたら似てるもんで。 ああ、声優交代お疲れ様の意味を込めてるんですね。 さすが超空間!細かい心配りも忘れないぜ! なら鈴って名前を他キャラにつけない心配りもしようぜ。 もしかして、絵師なのにエンディングでも名前出てこないのがわかって やる気がなくなってしまったのでしょうか。 ダメ!それは御大の思うツボよ! そうこうしているうちに2人は立ち去ります。 埃をはらいながら地面を見ると、定期入れと手帳が。 どうやら、先の2人が落としたもののようです。 周りには、既にどちらの姿もありません。 交番に届ければ、それでおしまいの話。 けれど、主人公はそうする気になりませんでした。 同じ時、同じ場所で出会った2人の女の子。 はじまりの、予感がしたから。 これが、プロローグです。 テイルランプをきっかけにして現れた女の子とのさわやかな恋愛。 これからどのようなテイルを刻んでいくのか、興味深いところです。 既にストーリーから外れてやがるメインヒロインがいますが き、きっとこの清香にだってさわやかなストーリーが用意されてるんですよ! だ、だってほら!ホテルに入るやいなや 清香:「ねえねえ、キスしてもいい?」 おねだりですよ!割り切ったつきあいならまずシャワーじゃないですか! ヤるだけだったら脱ぐ前のキスなんか必要ないじゃないですか! やっぱり清香は一目惚れしたんですよ。 だけど女子高で恋愛経験が少ない清香には どうやってこの気持ちを伝えたらいいのか見当がつかない。 出会った瞬間に、この人だ、と感じた。 ドラマやマンガじゃよくあるけれど、実際に自分がそうなるなんて思わなかった。 思いをすぐに伝えちゃっていいの? それってはしたなく思われたりしないかな? でも・・・・・彼は違う学校の人。 もしこのまま別れたら、もう逢えるかどうかわからない。 ・・・・・そんなの、イヤ。 進んでいる友達から、いろいろな話は聞いている。 自分には、関係ないと思っていた。 けれど、今なら、友達の気持ちがわかる。 一目惚れだとしても、今の私の気持ちに、嘘はない。 このまま逢えなくなるくらいなら、自分の気持ちを伝えられないなら。 私の気持ちを、私を知ってもらうために。 清香:「ね・・・・・」 主人公:「え?」 清香:「今夜・・・一緒に・・・・いてくれませんか?」 ほーら、さわやかなテイル(物語)になったじゃないですか! 「さ、行こう!」も、テレを、あまりにも大胆な自分をごまかすために ワザと明るくやってるんですよ!さっすがメインヒロイン! シャワーを浴び、裸で主人公に向かい合う清香。 その心臓は激しく高鳴り、今にも逃げ出したい気分。 だけど、主人公に私を知ってもらうため、清香は覚悟を決めます。 震える手で、ゆっくりと主人公の服を脱がせて・・・・・・ >俺の服の最後の1枚というよりパンツをとると >当然のことながらペニスがポロリ。 >清香は宝物でも見つけたように目が輝いている。 清香:「わあ、げ ん き そ う 」 ・・・・・・・・・・・・・・・・あれ? や、輝いてることは輝いてますけど明らかに濁った輝きですよ? ねえ、さわやかは?さわやか系はどこにいったの? >俺を押し倒すと俺のペニスをしゃぶり始めた。 み、自ら!? ・・・・き、きっと緊張のあまりわけわかんなくなってるだけ・・・・・ 清香:「カ ポ 。」 カポ!!? えー、エロゲーを始めてから2年半ほどたったワタクシですが、 フェラの擬音にカポってのは初めて聞きました。 てゆーかどう咥えたらそんな音するんだよ!! 無重力空間か? 清香:「チョポカポチュポ」 この女は何か口に入れながらしゃぶってるんでしょうか。 密かに女性3人フルボイスという素晴らしい仕様なのですが、 このセリフを読まされた女性が不憫でなりません。 超空間御用達の香月ルナさんなのかなあ。 御大:「はい、これが今日の台本ね」 ルナ:「はい、ありがとうございます」 パラパラパラ・・・・・・ ルナ:「あの・・・・・・武・・・・じゃなくて御大?」 御大:「なんだい?」 ルナ:「この・・・・『カポ』ってなんですか?」 御大:「何言ってるんだい。フェラに決まってるじゃないか」 ルナ:「え・・・どうやったらこんな音・・・・・・」 御大:「僕はこの表現に命をかけている。 しっかりと『カポ』を表現してくれよ?」 ルナ:「や、だからどうやったらこんな音・・・・・」 御大:「さあそろそろ時間だ。これが終わったら歌舞伎糸の仕入れに行かないと いけないからね」 ルナ:「え・・・収録って片手間?」 御大:「アクション!(財津一郎チックなポーズで)」 こんな会話が浮かんできてものすげえイヤなんですが・・・ 注)由美さんに対して、ドラじゃなくてこっちだろ?というツッコミを WEB拍手やメールで大量にいただきました。 あー、完全にこのキャラ失念してたわ。 佐藤裕美を応援している立場上言及は避けますが、 今後はこのキャラとして書いていくことをお詫びいたします。 由美さんとのさわやかな恋愛模様に期待してくださいにょ。 そんな中、この女との行為はまだまだ続いていきます。 さすが超空間でメインヒロインを張るだけあって、ハンパじゃないです。 以下、清香のさわやかっぷりを箇条書きで説明します、お前ら萌えれ。 ○69の体勢でひたすらフェラを続ける。 主人公がお返しに舐めようとすると「舐められなくなっちゃうからダメ」 と愛撫を拒否。恥ずかしいからとかじゃなくて最後まで拒否。 ○「入れさせてくれ」と言うがまだ舐めたりないらしくマジ拒否。 主人公がたまらなくなると「もうしょうがないわね」とイヤそうに承諾。 でも自分から馬乗り。 ○主人公が先にイキそうになると即身体から抜き取り、 ホテル備え付けのコンドームを颯爽と取り出す。 しっかりと表と裏を確認して、空気抜きも忘れず 一発で主人公への装備完了。 どれくらい功夫積めばその一連の動きは体得できるのでしょうか。 ○肉棒を改めて見つめ、「大きいの好き」発言。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 萌えるどころか燃やしたくなりました。 エルフから出たら祭になりそうなメインヒロインですね。 そうか。見間違いだよ。 この女、パケ絵に書いてある彼女とは別人なんだよ! さわやか系とか言っときながら自分から押し倒したりカポとか咥えたり なんてありえねえ。 この女はただの前フリ。一夜の夢に過ぎないんだ。 きっと、さっきの交差点でコイツにそっくりの女の子に出会うんだよ。 主人公:「清香?」 パケ絵の娘:「はい?」 これが出会いとなって、徐々に芽生えだす想い。 デートを重ね、お互いの気持ちを確かめ合う。 心が繋がれば、身体の繋がりも求めるのが人のサガ。 主人公:「な、なあ・・・・いいだろ?」 パケ絵の娘:「だ、だめ・・・・・怖い・・・・怖いの」 主人公が好きだけど、初めての怖さゆえに受け入れられない娘。 それはやがて、2人の距離を少しずつずらしていく。 俺は・・・あの娘を求めてはいけないのか? 苦悩する主人公。 「あれ?あんた、こないだの・・・・・・」 そこへ現れる、同じ顔、身体をした清香。 悩みをぶちまける主人公にそっと微笑みかけ、 清香:「じゃあさ・・・・・・身体はわたしで満足すればいいじゃん。 顔はそっくりなんだしさ」 誘惑に駆られ、何度も身体だけの関係を続ける主人公と清香。 快楽だけを求める主人公。同じ考えのはずの清香。 の、はずだった。 清香:「ねえ、次は・・・どっか行ったりとか・・・・しない?」 主人公:「なんでわざわざ。どうせするだけなんだから、いつも通りでいいだろ」 清香:「・・・・・・・そっか・・・・・そう・・・だよね・・・・・・」 清香が、時折悲しげな表情を見せるようになっていく。 主人公の気持ちが見えなくなっていった、娘の表情にも影が落ちていく。 そして、 「・・・・・・ちょっと、いい?」 「・・・はい?・・・・・え?私に・・・そっくり・・・・・・」 「わたし・・・清香っていうんだ。あんた、あいつの・・・彼女だよね?」 「え・・・・・・」 対峙する2人、結末はいかに。 って感じになるんだよ! え?どっかで見たような話? いいんだよ! そうこうしているうちに、2人がラブホから出てきます。 2人並んで歩いているものの、腕を組んだりもせず、会話すらありません。 入る前までとは違い、ただひたすら無言で。 当たり前です。お互い、単なる遊びの、一夜の関係なんですから。 しばらく歩いていると、清香が振り向きます。 そう、夢はここで終了。 再び運命のテイルが結びつくまで。 ホテルを出てから、初めての会話。 愛のない2人の、身体だけを求めた後は、ひどく虚しい。 だが、割り切らなければいけない。 金か。それとも「もう街で会っても話しかけない」という約束か。 俺は、わかっていたはずだ。 恋愛感情がお互いにない以上、こうなることは。 清香の口が、ゆっくりと開いていく。 仕草はかわいらしかったが、何の感情も抱かず、ただ見ていた。 ほら、さっきまでの熱い喘ぎとは全く違う、 淡々と別れを告げる冷たい言葉が・・・・・・・・ 「あんたって、いいひとだよね。わ た し 好 き !」 なにいいいいィィィィ!!?? 時が・・・・・消し飛んだぞッ!跳んだッ!! ちょ・・・ちょっと待て!俺はどうやら未読スキップを押してしまったらしい・・・ きっと超空間にスキップが登載されてるのを見て舞い上がってしまったに違いないんだ。 前作があまりにも映画を意識しすぎて子供が音読するより遅い表示速度 だったからな。つい無意識にスキップを使ってしまっただけなんだよ! 落ち着いて、清香と主人公のこれまでを、もう一度振り返りつつプレイしてみましょう。 わかりやすいように順番をつけて、スキップはしないように・・・・・・と。 以下マウスを超慎重に押しながら進めたあらすじ。 1.出会って2日目でホテル直行。 2.交差点で車にはねられそうになる。 3.「どこ見て運転してんだあ」と 「いいよ、怪我してないから。行っていいよ」と自分が怪我してないから帰す。 清香を心配する素振りなぞかけらも見せず。 そもそもこの間、清香の描写は一切ない。 4.ホテルへ着くなり行為開始。 「(肉棒が舐められないから)私のは舐めちゃダメ」や 挿入時「もう、しょうがないわね」等の名言を残しつつ合体終了。 5.ホテルを出て最初の会話で 「あんたって、いいひとだよね。わたし好き!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ おかしいて!5番おかしいて!! どこに清香がホレる部分があんのさ! 4番と5番の間は!?間はどこにいったのさ!! 同日に発売されたやきもちツインベル(戯画)という作品では、 エロシーンを5クリックで終わらせるという荒業をやってのけました。 詳しくは戯画スレをみていただければわかりますが、 挿入後全く動かさずに発射という凄まじさ。 最初に聞いたとき、俺は御大が出張で書いたのかと思いました。 あの超☆イズムは一般人には決して出せませんから。 しかし、俺にはまだまだ御大の底は見えていませんでした。 まさか物語を消し飛ばすとは。 何の前触れもなくってゆーか山場を消し飛ばしつつ 「好き」とかぬかしやがった清香。 しかもそのまま主人公の口に吸い付いてきやがります。 この流れでは好きなのは主人公ではなく 明らかに主人公の息子のほうだとしか思えません。 いいひとのひとも同義。 「おいおい、こんなところで・・・・・・」 と素でイヤそうにあしらう主人公に対し、その場の雰囲気を読むこともなく 語りだす清香。 「あたしね、ちょっとエッチな性格だけど、本当は結 構 ま じ めなの」 ・・・・・・・・・・・・あーだめだよー小学校から抜け出しちゃー つ[国語辞典] 「将来は結婚して、たくさん子供つくって・・・・・・」 「いいのか、俺なんかとこんなことしてて」 主人公が結婚前に子供がたくさんできそうですねと言わんばかりに 皮肉たっぷりの言葉で返しますが、清香さんは気にしません。 「こ れ は 今 だ け だ ヨ」 ・・・・・・そうですか。そうですよね。 そんな若さに任せた男漁りなんて今しかできませんもんね。 清香さんにとっては、これも青春の1ページに過ぎないんですよね。 青春を謳歌しているんですよね。 そして何年かしたら、「私も若かったわあ」とか思いつつも 過去には一切触れず玉の輿を満喫するんですよね。 さっすがメインヒロイン。みごとな人生設計ですね! で、一つお願いがあるんだけど聞いてくれるかい? いやいや、たいしたことじゃないんだ。 えっと、グーで殴っていいですか? 「今はちょっとエッチな清香だけど、 いい人だから ま た エ ッ チ し て あ げ る ヨ」 「してあげる」ときましたか。 自分の顔と身体の良さを十分に自覚されてるご様子で、 エッチのテクを知るやあたしに服従しなさいということのようです。 俺はまだまだ功夫が足りないようで、 何がさわやか系でどこがメインヒロインなのかサッパリわかりません。 この唐突に語尾についたカタカナのヨがさわやかさをアピールしているのでしょうか。 俺には憎憎しさのアピールにしか思えないのですが。 また会うという約束を強引に取り付け、去っていく清香。 少なくとも俺はもう永久に会いたくないのですが それでは話が進まないのでクリックを続けます。 一人になった主人公がポケットに手を入れると、いつもと違う硬い感触。 それは、定期入れと手帳でした。 主人公は思い出します。 先ほどの悪夢の前に、危うく車に轢かれそうになったことを。 それを、一人の女の子が身を挺して助けてくれたことを。 定期入れを見ると「赤木鈴」という可愛らしい名前が書いてあります。 彼女は学生だったから、定期がないと、きっと困るはず。 もう一度、ちゃんとお礼を言いたい。 何よりも、あの笑顔をもう一度見たい。 命の恩人に少しでも報いるために、鈴を捜すことを決意する主人公。 手がかりは「渋谷⇔光延寺」と書かれた定期のみ。 それでも彼女のために、彼女にもう一度逢うために。 ここまでで、ようやくゲームの目的が見えてまいります。 ゲームの目的がパケ絵にかすってもいない女の子を捜すため という相変わらず予想すら許されない超展開。 じゃあ鈴メインにすりゃいいじゃねえかと思いますがそこは御大。 きっと深い理由を考えてるに違いありません。 メインヒロインが昨今のエロゲの流れに全力で逆らうビッチぶりなのも、 きっと何かのメッセージなのです。 だって、このゲームのコンセプトはさわやか系ですよ? こんなコンセプトの真逆に位置する女をパケ絵にするなんてありえないじゃないですか。 きっと何かが・・・・・・ 例えば・・・ なりゆきでセックスしてしまった2人。 清香が貪欲なまでのセックスに及ぶ理由。 愛する彼を失ってしまった悲しみからなのか、 本当の愛を知らずに、快楽だけがその身に染み付いてしまったのか。 それを知る術は、今はない。 しかし、2人は、また逢う約束を交わす。 「ああ、また電話するよ」 「うん、きっとだよ」 なりゆきなのだから、一夜の夢で終わらせるのが普通。 実際、清香は今までそうやって寂しくない夜を過ごしてきた。 あとくされなく、次なる快楽を求めて。 しかし、清香はもう一度主人公と逢うことを望んだ。 今までと違う身体の昂ぶりに、彼女はまだ気づいていない。 主人公を快楽の存在として意識していないことを、 彼女の人生の中で学んだどの部分も理解できない。 次に主人公と会ったとき、今までの男に対するような「ただエッチする」という 感情は湧きあがってこなかった。 でも、決して離れたくない。 この人と話していたい。 明日も、こうやって、約束したい。 やがて、この感情が何なのかわかったとき、清香の葛藤が始まる。 そうだよ!これだよ! 清香シナリオの真髄は、今まで心と身体を切り離して生きていた女の子が 主人公を通して真実の愛に目覚めていく大人的純愛ラブストーリー なんだよ! いわゆる月9的展開ですよ! 対象がちょっと制服着てるだけですよ! セックスから始まって、徐々に心が触れ合っていくなんて 夜のドラマでよくあるじゃないですか! 清香シナリオは正にそれなんですよ! え?清香の言動はおかしすぎる? 何を言ってるんですか! それ言ったら月9のヒロインなんてクソ女ばっかりじゃないですか! プラ○ドの竹内結子なんかそれはもう(以下実在の人物につき規制) よし!テンション上がってきた! 俄然清香への興味がアップですよ! この勢いのまま清香シナリオへ入ります! 清香編 幸いにも清香は既に逢う約束をしているので、 他の2人のように行方を捜す手間はありません。 すぐにでも清香の下へ駆けつけることができますよ!! さあ行け主人公!清香が待っている! そして教えてください御大! 清香に、そして俺たちに真実の愛というものを!! ているらんぷを通して! 俺たちは!恋愛の達人へと近づきます!! 待ってろ清香!今!俺が!! 場所の選択肢すらありませんか・・・・・・ そうですか・・・・・これが真実の愛ですか御大・・・・・ どこがさわやか系じゃボケエエエエエエEEEeeee!!! 待ち合わせの時間になったらラブホに行く。 ラブホに行ったら、エッチしてバイバイ。 2人の生活上の接点はこれだけです。 世間一般ではこれをセフレといいますってゆーかそうとしか言わねえのですが、 なぜか清香はどんどんと盛り上がってまいります。 そして、盛り上がる=言動の痛さに拍車が。 前回の画像の一日目、出会って三日目のセックスでは 「私、ペニスって大好き。 骨もないのに硬くなるのってペニスだけだよね」 などと頭の悪さ全開な名言を飛ばしてくれます。 俺は最中にこれを言われたら素で笑ってしまいそうな気がします。 主人公もなんてくだらないことを考えているのだろうと思いつつも 口に出さないところが何とも。てゆーかお前も常習だろ。 そんな清香さん、濃厚なセックスを交わした後、 「私、あんたのこと好きかもしれないなあ」 と改めて宣言。しかも 「あんたは、私のこと好き?それとも体だけが目当て?」 ・・・この女は出会って2日目でホテル直行したことを もう忘れてしまったんでしょうか。 むしろお前が体目当てだったじゃねえかという思いで胸がいっぱいです。 主人公もこの質問には困惑。 そりゃそうです。好き嫌い以前に出会って通算3日しか立ってない上、 セックスしかしてないのに清香の内面がわかるはずもありません。 小粋なトークでも交わしていれば別でしょうが、 会話時間<<<<<<<裸の時間で何を語れと。 ここで、清香シナリオ初の2択が出てまいります。 体だけが目当てだと言う 好きだと言う 当然この女に引導を渡すことにします。 >体だけが目当てだと言う を迷いなく選びます。すると 清香:「今日はとっても気持ちよかった。ありがとう」 「ああ。で、また会えるかな」 清香:「やめとこうよ、ね、そうでないと私もダメになっちゃうしさ」 一 番 ダ メ な の は お 前 だ ろ う が 。 そしてここで、御大の恋愛観が炸裂いたします。 これは主人公を通して、俺たち超空間住民に説いているお言葉です。 お前等、この言葉を、真実の愛を一字一句心に刻んでください。 >俺は悟った。どういうときでも >女には好きだと言わないといけないということを。 ・・・・・・・・・( д) ゚ ゚ ・・・・・・・さ、さすが御大! まるで純愛なんてこの世にありえねえんだよとでも言わんばかりの 言い切りっぷり!もはや格言っすよ! きっとどっかの打ち合わせとかで声高らかに唱和されてますよ! スーパーフリーあたりに。 そんな純愛を信じる俺とピュアヲタの心に この選択肢を選ぶと有無を言わせず清香は攻略不可能になってしまいます。 正直それでいいのですが、俺にはこのゲームを伝える義務があります。 >好きだと言う 「今はちょっと好きかな。 自分で言い出したわけじゃないから、まだはっきりした気持ちじゃないけど」 ついさっきまで好きというほど清香を知らないとか抜かしてたじゃねえか と言いたくなりましたが、これがさっき得た悟りの境地なのです。 さわやか系とはますます離れてまいりましたが。 清香:「私は好きだよ」 今度は清香はしっかりと主人公の目を見て、ハッキリと言いました。 あれ?もしかして、清香本気? 出会った過程はどうあれってヤツ? さわやか系になだれこんじゃう? なーんだ御大やればできるじゃーん。 と思った貴方。超空間を無礼るな。 清香:「ねえ、今日はとっても気持ちよかったし、 また、会って 気 持 ち よ く さ せ て よ 」 ラヴイズセーックス!! もうこの女やだよ・・・・・・ 2日目(出会って4日目)になると、清香の愛はますます強くなります。 今日も待ち合わせ→ラブホ直行というお決まりのデートコースなのですが、 腕に恥ずかしそうにしがみついてきたり舐められるのを恥ずかしがったり。 既にケツの穴まで見せあっているのに何を今更という感じですが どうやら主人公が好きというのはマジっぽいです。 行為が終了した後、どんな言葉よりも最初に出た言葉が 「好き」 今までの言動や行動から見ても、かけひきが出来るようにはとても思えません。 性格の相性より身体の相性。 ものすごく好意的な見方をすれば自分の欲望に忠実なんですね。 自分の気持ちを素直にぶつけてくるわけですよ。 一方、主人公も 「ああ、俺も」 と好意的な返答。一瞬またシナリオが飛んだのかと思いましたが そんなことはございません。ここで、またも御大節が炸裂でございます。 >俺は何も考えずに反射的に答えた。 >無意識のうちに清香に嫌われないようにしている。 >なんせ大切なセ ッ ク ス の 相 手だからな。 清香に対する愛情なぞかけらもありません。 >清香はそのことに気がついていないようだ。 >女というものは身体を許した男にはあまい。 御大版真実の愛キタ――――――――――!! もうね、すごいとしか言いようがありません。 何がすごいって主人公が学生だというのを明らかに忘れて こんなセリフを言わせちゃうのがすごい。悟りすぎ。 そんなことには全く気づかない清香さん。 主人公 「私ね、そのうち結婚して、それでたくさん子供作るの」 昨日もそのセリフはありました。 ただ、昨日はあくまでもテメエの勝手な人生設計を述べているだけでした。 しかし、今日は違います。 「ねえ、子供好き?」 ターゲット、ロックオン。 オイオイこの女チ○ポだけで本命決めやがりましたよ? 何回最初っからシナリオ読み返しても 「気持ちよかった」とか 「骨がないのに硬く(略)」とか 「大きなペニスが私の中ではちきれそうに膨らんで、 うふふ、とってもかわいいの」とか 主人公の外面つーか外面の一部分しか気に入ってませんよ? かわいいのは主人公じゃなくてチ○ポですよ? ここで再び2択です。 うーん、そうでもないなあ ああ、好きだよ ごめんなさい、清香がかけひきができないなんて、 俺の人生経験が足りなさ過ぎました。 この選択肢、片方は明らかに罠・・・・・・ッ!! 「ああ、好きだよ」なんて選んだが最後、 脳内で彼氏認定に決まってるじゃないですか! それだけならまだしも、この背中にフリーセックスの文字が刻まれていても 何の不思議もない女が主人公だけで満足できるわけないじゃないですか! 事実、「うーん、そうでもないなあ」を選ぶとその場で清香は攻略不可能になります。 「本当に気が合うと思ってたのに、なんかちょっと残念」って 作る気マンマンじゃねえか! いいのか?本当にこっちを選んじまっていいのか? チ○ポだけで本命決めちまうような女だぞ? >ああ、好きだよ 「ほんと!」 その瞬間、清香は素晴らしい笑顔を見せてくれました。 邪念なぞまったくない、それこそ本当にさわやかな。 「今はまだ作れないけど、よかった、本当に気が合う人と出会えて」 嬉しそうな、本当に嬉しそうな清香の笑顔。 先ほどはかけひきがどーのこーの言いましたが、 この表情を見ると、とてもそんなことが出来る娘には見えません。 自分の感情を、欲望をとにかくストレートに。 単なるワガママと言ってしまえばそれまでですが、これが清香の魅力なのかもしれません。 その魅力を知るにはゴビ砂漠で砂金を見つけるくらいの気合が 必要だとは思いますが。 ここまでくると、過程はどうあれ清香が主人公に惚れたのは マジだと言わざるを得ないでしょう。 きっと、今までの相手とはセックス以外の話はしていなかったのでしょう。 相手はそれしか目的にしていないわけですし。 もしかしたら、今までの人生の中で 本音を出せる相手が男女問わず周りにいなかったのかもしれません。 けれど、主人公は自分の話を聞いてくれる。 考えていることに対してちゃんと答えてくれる。 自分を理解してくれる人に対して恋心を抱くのは、何ら不思議なことではありません。 主人公がその場限りで適当なことを言っているだけだとしても、 今までそれすら言ってくれた人がいなかったとしたら、 好きになってしまうのも当然かもしれません。 素直であるがゆえに、求め続けてしまっていたのかもしれません。 何はともあれ、清香はハッキリと、主人公が好きだと認識しています。 そうなれば、主人公に対して、 「もっと、自分の話を聞いて欲しい」 「もっと、自分の事を知ってもらいたい」 と思うのは当然のことでございます。 もともと良くも悪くもストレートな娘でしたが、 更に自分の全てを知ってもらおうと、一生懸命に喋りだす清香。 その輝く目に、主人公も少しは心奪われたに違いありません。 きっと、今の俺と同様、温かな目で彼女のことを見つめているのでしょう。 さあ、皆さん。清香の初めてかもしれない恋を。 彼女の本気を、聞いてやってください。 さあ、来い!清香!(俺の胸に飛び込んでこいのポーズで) 「うん、私ってエッチだから、エッチしてないとダメなんだけど」 !!? 「大抵の人って、みんな体だけが目当てみたいなんだ」 ・・・・・・・・・えっと・・・・・清香さん? 「エッチしてるときはそれでもいいんだけどね。 でも本当に気が合う人と会えなくて」 オッケーなのかよ! お前セックスでしか気が合うヤツ捜す気ねえんじゃねえか!! 「だから、ついいろんな人とエッチしちゃうの」 つ い じ ゃ ね え よ 。 マジでお前淫行三昧じゃねえか!! 『自販機でジュース買うのに、200円入れると おつり取るのつい忘れちゃうんだよね〜』くらいのレベルで 他人とヤッてんの本命に暴露すんなよ! 「たまにすごいおじいちゃんとエッチしちゃうこともあるんだよ」 だから本命にだけは言っちゃダメえええええええ!! 「それはそれですごかったりするんだけどさあ」 しまったああああああ! 素直とか!そーゆーこと以前に!! コイツバカだああああああああ あああAAAAAaaaaaafkjhqd!!! どうしましょう。 今まで散々時間をかけて清香について語ってきたのに ただのバカで片付いてしまいました。 いくら心まで許せる相手を見つけたからって お前の華麗なる性遍歴まで話す必要はありません。 しかも勃ちさえすれば年齢も問わないことまで発覚です。 (舐められるのは苦手なようなので勃たない奴だけはお断りと判断) しかも自分からバラしているのでフォローもクソもありません。 清香は、主人公と出会えた事を本当に嬉しく思っているのでしょう。 自分を知ってもらいたいという気持ち、わからんでもありません。 だがなあ・・・・・ 相手が聞きたくない話だってあんだよボケ!! 何なんでしょうこの女は。 どこかにキス○ヤのカメラでも回っているんじゃないでしょうか。 普通のカップルならそんなのカメラの外でやれよと言わんばかりの ケンカが始まるところです。 しかし、清香の発言は完璧にガチ。 主人公に自分のことを知ってもらうための本心でございます。 その本心がセックスのことしかないんだから しょうがないじゃない。 ヤラセだった方がよっぽどマシ。 それが超空間クオリティ。 そろそろ主人公もキレてもいいころです。 キス○ヤ的にはビンタの一発が出てもおかしくない時間帯です。 ハイ、主人公そこでキレて! 熱い言葉で清香のハートを揺さぶって! 真実の愛に目覚めさせて! 3、2、1、キュー! >俺はそんな話には興味がなかった。 >清香がだれとエッチをするかという話を聞いて、 >俺がそれで嫉妬でもするとおもってるのだろうか? しまった!主人公にとって清香はただのセフレだ!! そして、怒るでもなく、諭すでもなく、こう返します。 「ふーん」 ・・・・・・・・お前、本当に学生か? いくら恋愛感情のかけらもないとはいえ、「好き」と言われて条件反射で「俺も」と返し、 清香の爆弾発言も華麗にスルー。 この男、悟りすぎです。 てゆーかあなた御大? この しかし、今まで人の内面を見ようとしてこなかった清香には 主人公の考えがわかるはずもありません。 いや、もしわかったところで、止められないでしょう。 初めて心から好きになった人だから。 自分の気持ちを全てぶつけるしかできない、不器用な娘だから。 「好き、またエッチしてくれる?」 「いいのか?」 「うん、当分は他の人とエッチするのはやめよっかな?」 疑問系かよ!それがお前の愛なのかよ! と今更のツッコミは不要。清香ですから。 「うん、私とっても幸せな気分」 こう言って、笑顔を見せる清香を見ていると何も言えなくなってしまいます。 人とどんなにズレていたって、それを魅力と感じてしまったら 仕方ないじゃないですか。あばたもえくぼとはよく言ったものです。 「俺は何も約束してはいないぜ」 「わかってるって、それで拘束したりしないといったでしょ。うふふ」 ほらほら、自分のやってきたことは自覚してるんですよ。 だから、決して相手に強制はしない。 いじらしいじゃないですか。 「ああ、わかった。じゃあ、また電話するよ」 「うん、待ってる」 主人公の本性にまったく気づかず、好きな人からの電話を待ち続ける清香。 性への開放感が溢れすぎてますが、やはり恋する娘を見るのは いいものです。なんかこう、応援してあげたくなるじゃないですか。 「他の人とエッチするのはやめよっかな?」とまで言ってるんですよ? あの染色体が♂で勃起さえすれば何でもよかった女が。 当分はとかいう注意書きも、今までにこのような気持ちになったことが ないからということで暖かく見守りましょうヨ(カタカナでさわやかさをアピール) 主人公も、今は清香に対する感情こそないものの、 身体の相性は抜群だと感じているはずです。 後は、心。 御大の魂を受け継ぎ、真実の愛を悟りきったこの男なら。 過去の清香の過ちを受け入れることができるでしょう。 今の清香は輝き始めています。 原石だったダイヤモンドが、主人公の手によって、光を放ち始めています。 このまま磨き上げれば、永遠の輝きを放つことでしょう。 そしてそれは、主人公にだけ向けられる光。 だって、恋する乙女は、どこまでも強くなれるんですから。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・恋する女は、誰だって可愛くなれる。 そう思っていた時期が、俺にもありました。 その翌日。 待ち合わせ場所にやってきた清香は、満面の笑み。 顔を赤らめ、主人公を見つめる姿は とても挿入されていないと生きていけない女とは思えないくらいのあどけなさ。 初々しささえ感じられます。 「うふふ、今日はビッグニュースがあるんだあ」 少女のように笑う清香。こっちまで笑顔がこぼれます。 「なんか悪い予感がするなあ」 主人公は相変わらずですが、きっと笑顔です。 何かな、ビッグニュースって? 「そんなことないよ。実はね、私、家出てきちゃったの」 はい? 「ねえ、あんたのアパートにいてもいいでしょ?」 そ れ を 拘 束 と い う の だ バ カ 者 。 少しでも気を許した俺は、超空間的恋愛を微塵も理解してませんでした。 いじらしいとか書いた数行前の俺を小一時間問い詰めたい気分でいっぱいです。 「もうこんな家出たいの!」と主人公に相談することもなく既に家出済。 しかも「アパートに置いてくれない?」と遠慮がちに尋ねるならまだしも 「いてもいいでしょ?」と既に脳内で決定済。 もしかして、この女計算高いんじゃねーの?と思った方もいるかもしれません。 そうすれば、この先ドラマティックな物語に変わるかもしれませんから。 しかし、その意見に、俺は首を横に振らざるを得ません。 だってこの女、何の荷物も持っていないんですよ? しかも制服のままで家出してきやがったんですよ? 考えてるわけないじゃないですか! 「え、なんだって、突然」 この展開に、さすがの主人公も慌てます。 真実の愛を悟った主人公が女相手に慌てるのを始めて見た気がします。 当然、清香は動じません。 好きな人と一緒に住むのって当然じゃん?くらいしか思ってないでしょう。 確かにそうですよ。何も間違ってないですよ。 相手もお前の事が好きというのが大前提だがな!! あ?昨日拘束しないとか言ってた? そんなの覚えてるわけないじゃない!! ところが、清香はちゃんと家出の理由を説明してくれます。 どうやら昨日分かれた後、ちゃんと考えた結果の家出だったご様子。 それはそれで考えが足りなさ過ぎなのですが、 恋する乙女は止まらないということでなんとか納得してください。 そうしないと、この文章を書いてる俺が浮かばれません。 この発言は、この物語(テイル)の核となる部分です。 もう、ここでしかさわやか系を語れる要素はありません。 皆さん、清香の真実の愛を、とくと受け取ってください。 涙してください。 後世に、「ているらんぷ」という作品があったことを語り継いでください。 ※ここから先は、全てネタバレとなります。 ネタバレが嫌いな方、嫌悪感を示す方は本日の日記を これ以上見ないことをお勧めします。 反転等は致しませんので、くれぐれもお気をつけくださいませ。 ・・・・オーケースネーク。 お前らは望んでこの地に足を踏み入れた。 もう、お前等をチキンガイズなんて言わせやしないぜ。 同士よ・・・・・(固い握手を交わしながら) 前口上はここまでだ! ラストへ向かって突き進むぞお前等ァ! とくと聞きやがれ!! 清香の愛を!! 清香先生の!究極爆弾発言を!! 「私ね、あれからエッチしてないの」 ・・・・・・あれから? 最後にしたのって・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 昨 日 じ ゃ ね え か !! ちょっちょっちょっと待て!! 何を、さも「最近、主人が月に1度しかエッチしてくれないんです」くらいの 午後は○○ばりの切なげな声で語ってやがる! お前今まで主人公とヤッた後も更に他の男とヤッてたってことか!? 「でもとってもエッチな清香だから どんどんエッチしないと我慢できないし」 一日も空けられないのかよ!! いや、あえてゲームシステム上のことを持ち込むが! このゲームの最大プレイ期間は10日間だ! つまり、最速で2日目までのプレイをした後、10日目まで清香をほっておいたとしても! 主人公が清香とヤらない最大期間は7日間! どんなにガマンしても 1 週 間 が 限 界 なのか。 「それで考えたの」 「何を!」 素です。もう素でツッコんでいます。 今まで築き上げてきた女に対するテクニックなぞ、クソの役にも立ちません。 主人公が経験と悟りで作り上げたマニュアルが、みるみる灰になっていきます。 そして、もはやUMAと化したこの女の家出した理由が、コレです。 「私、あんたのアパートに住んで、 それで毎日いっぱいいろんなエッチしようって」 セ ッ ク ス の た め に 家 出 し や が っ た 100パー自分のことしか考えてねえええ ええEEEEEEEEeeeee!!! 最初っから、主人公に断られるなんて思っちゃいません。 だって。「好き」って言ってくれたから。 私もあんたが好き、あんたも私が好き。 お互い好きなんだから、私と考えることは全部同じだよね? それが、清香なのです。All for One. One=自分なのは言うまでもありません。 「・・・」 もう絶句するしかありません。 気を失ったりしないのを、さすがと褒めてあげたいくらいです。 「いろんな人とエッチするより、その方がいいでしょう?」 でしょう?じゃねえよ。 この時点で、主人公は敗北を認めるべきでした。 しかし、男には悲しいことに、プライドというものが存在します。 特に主人公は、真実の愛を悟った、という自負があります。 それが仇となり、閉ざされた出口を探そうとしてしまうのです。 いきなり迷い込んだラビリンスに、抗おうとしてしまうのです。 俺は考えた。一体どうすればいいのだろうか? 俺としてはやはりホテルでときどきエッチをするほうが良いのだろうか? 清香が俺の家に来れば、俺は毎日エッチの心配はなくなる。 その上ホテル代はかからない。うまくすれば炊事洗濯もさせられる。 だが、一体、毎日エッチして、俺がもつのだろうか? それに別の女とのエッチはできなくなる。 この女を選ぶべきなのか?こんなチャンスは無いといえば無いよな。 だが、今回のところはとりあえずホテルでも行ったほうがいいんじゃないだろうか? 残念ながら、もはや正常な思考ができていません。 断言します。清香が炊事洗濯なんかできるわけねーじゃん。 ホテル代はかからないけど、それ以上に生活費かかるっての。 てゆーかこの女に生活能力あんのか? 俺は迷った。さてどうする? ここで、最後の2択が出てまいります。 「今日のところはとりあえずホテルへ行こう」 「いいぜ、俺のところへきなよ」 オイオイ迷うまでもねーだろ。 ヤバイです。追い詰められてしまっていて、 もしかしたら俺はこの女を好きなんじゃないだろうか?とか思い始めてます。 待って主人公!あなたには脳の休息が必要よ! 同士のみんな!変わりにみんなで正解の選択肢を叫ぶんだ! うーえ!う−え! よーしOK!みんなの声が主人公に届いたようだ。 >「今日のところはとりあえずホテルへ行こう」 すると、清香はこう反論してきます。 「ねえ、聞いてなかったの? 私、お母さんと話をしてもう、家でてきちゃったんだから」 お前が俺の話を一度でも聞いたことがあるのかよ。 そして、お母さんにちゃんと話をしていたことに更にビックリ。 公認かよ!オカン止めろよ!! とりあえず荷物持たせろよ!! 「どーせすぐに帰ってくんだろ」とか思って好きにさせたのかもしれませんが、 申し訳ありません。あなたの娘は既に母を超えています。 親を超える事こそ子の宿命。 こんな事で超えられてもいい迷惑だと思いますが。 草葉の陰で泣いている姿が眼に浮かぶようです。 「そういっても、俺は準備できてないし」 正しい選択肢で落ち着いたのか、当然の返事を返すも、 「ねえ、あたしのこと嫌いなの?」 逆 ギ レ し ま し た 。 そういう問題じゃねえだろうがあああ!! いや、好きでもなんでもないけれど!! 「そう言ったってさ」 「そう、わかった。もういい、じゃね」 清香はそのまま走り去った。それから清香と会うことはなかった。 多分・・・清香の中ではフラれた扱いになるんでしょうね・・・・・・ 初めての失恋の痛みに心を引き裂かれるのでしょう。 主人公との想い出(身体のみ)が離れずに、枕を抱きしめて泣き続けるのでしょう。 俺は、そんな清香の肩をそっと叩いてあげます。 そして、好きだった人には勝てないけれど、今の俺に出来る最高の微笑みで こう言ってあげます。 な め ん な 。 これがハッピーエンドならどんなにいいだろうと何度思ったことでしょう。 むしろトゥルーエンドとしてED曲の1つでも流していただきたいところですが、 現実には清香の存在が消えたまま4日目に入ってしまいます。 終わんねえのかよ・・・・・・ ・・・・・ああそうかよ! 下の選択肢選べばいいんだろ選べば!! 見届けてやるよ! 清香の!主人公の! おおっと、ここまで読んじまった同士は逃がさねーぜ。 超空間の契りを交わした者は一蓮托生。 毒を食らわば皿までって言うだろ? 震えているのか? なーに、カーソルをほんの少しずらして、左クリックするだけだ。 ・・・・・怖いか?先が見えないのが怖いか? そんなの、誰だって一緒だ。 どうしてもって言うなら、自分の周りを見てみろよ。 お前には、仲間がいる。 超空間に魂を引かれた、仲間がいるんだ。 俺が、お前の指に手を添えてやる。 感じるかい?俺の手を通して、仲間の想いが伝わってくるのが。 みんな、一緒のものを見ているんだ。 じゃあ、いいかい? 一緒に・・・・・押すぞ。 3・・・・2・・・・・1・・・・・・・ カチッ >「いいぜ、俺のところへきなよ」 「ほんと?」 「ああ」 「好き!ねえねえ、早く行こうよ」 地獄の宴が・・・・始まる・・・・・・・・! 初めて訪れる、主人公の部屋。 大き目のベッド、壁に貼られたポスター。 どれもこれも、主人公とともに歩んできた物です。 大好きな人が初めて見せる、プライベートな一面。 今日から、私もここに住むんだ。 この人の生活の、一部になれるんだ。 そう思うと、嬉しくてたまらない。 感動の清香は、その想いをこう伝えます。 「ねえねえ、私が来た記念に、なんかちょっと違うエッチやろうよお」 感動なんて見えやしねーーーーーーー!!! 「もうエッチの話か?」 「うん、なんかとってもしたいの」 言うや否や、制服を脱ぎだし、投げ捨てます。もうケモノです。 このままレイプされたと言ったら裁判で勝てそうな勢いです。 「服は畳まないのか?」 「いいの、どうせ今日はここに泊まるんだし、外に出るわけじゃないから」 や、制服だろお前!学校は?学校はもう行かないの? もはや、清香には主人公一人しか見えていません。 正確には1本ですけど。 「ジョボ、カポ、ジョボ」 そして、声優さんが困ってる様子がありありと浮かぶフェラの後、合体。 「もっとすごいことをして」というリクエストに応えて、まずは座位。 「これで一緒になったね。おとこの人の大切なものを身体に入れてるって、 とっても安心なの。清香はこれが好きなの」 あくまでも「おとこの人」ですか・・・・ 家出までしてきたんですからせめて「主人公の大切なもの」くらい言いましょうよ・・・ 「私の体の中をこの棒でめちゃくちゃにかき回して欲しいの、お願い」 やっぱり主人公じゃなくて肉棒が好きなんだろうなあと 思いながら見ていると、駅弁に移行します。 「ああ、ううう。だめ、こわれちゃう」 初体位がいたくお気に召したご様子。 「どうだ、駅弁は?」 「うん、エッチでいい」 「自分では外せないだろ?」 「うん、清香は何も出来ない。 ただ、こうやってアソコにペニスを差し込まれているだけなの」 「まるで、これじゃモノだな?」 「うん、清香はエッチな穴になってるの、ああん」 ヤバイ。 主人公もだんだんとノッてきてしまっています。 清香の天然毒牙の前に屈しようとしています。 そんな俺の前で、交わりはクライマックスに。 腰の速度が上がるにしたがって、2人の快感は増幅していきます。 やがて、訪れる絶頂のとき。 「おれも、そろそろいきそうだ」 清香も寸前です、そして、 「うん、中 に 出 し て、お願い」 外 堀 を 埋 め に か か り ま し た 。 俺はびっくりした。今日から居候になったかと思ったら、 ついでに子供でもつくるつもりなのだろうか? この言葉に、主人公がようやく正気を取り戻しかけました。 何しろいきなり「子供好き?」と聞いてくるような女。 同棲するんだから子供できてもいいよねくらい思ってます。 全てが天然なので始末に負えません。 いやなこった。俺はそう思った。 ペニスを抜こうか迷って、一旦動作を止めた。 よし!そうだ!それでこそ主人公だ! 思い出せ!女は体を許した男には弱いと言ってのけたお前を! 真実の愛がそんな女に屈しちゃダメだ! 虎だ!虎だ!お前は虎になるのだ! 「ねえ、やめないで、お願い」 この女・・・・・本能で・・・・・・狙ってやがる・・・・・・・ッ! 獣・・・・・・まさに・・・・・・獣・・・・・・・ッ!! 「出ちまうぞ、いいのか妊娠しても」 「大丈夫、今日は妊娠しないから。だって、明日からまた生理だもの。 清香ってとっても規則正しいほうなの」 ありえねえええええええ!! 清香にそんな計算ができるのでしょうか。 今までのエロゲーの中で一番信用できねえ言葉です。 ライオンは、1匹のウサギを狩るにも全力を尽くすといいます。 今の清香は、まさに獲物を前に微笑んでいるのです。 虎だった主人公の牙を抜き、ウサギに仕立て上げたのです。 後はゆっくりと追い詰め・・・・・そして・・・・食す! 「本当か?」 バカ!そこで聞き返すな! 正気に戻りきっていないのか! 清香の「大丈夫」ほど信用できるものはないぞ! くっ・・・いつものヤツなら屈しないのに! 牙を抜かれた今の主人公には悟りを開くことが出来ないッ! 「うん」 「ようし」 だからアテにしちゃダメエエエエエエッ!! 俺は再び激しく上下に体をゆすった。 ストップ!ムービングストオオオオオップ!! ダメだ・・・・このままではダメだ! 止まれええええええええッ!! 「ああん、いいきもち。ああ、もっとやってえ」 「ああ、いいきもちだ」 「もっともっと」 「いっちまうぞ」 「だめ、ちょっとまって、あ、だめ、いっちゃうーっ」 「お、俺もだ」 しまったあああああああッ!! 「あああうっ」 清香は絶頂に達し、俺も液を清香の中に放った。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 俺の願いも空しく、中に出してしまいました。 よく考えたら駅弁でしていたのですから、主人公が降ろそうとすれば 比較的簡単に抜くことが出来たはずです。 それができなかったのは・・・・・愛? 中出しの快感はやはり捨てがたいもの。 主人公は、自分に正直に思いをぶつけてくる清香の、 「明日は生理」の言葉にかけたのでしょう。 清香は、俺にだけは嘘をつかない。 それもまた、真実の愛だと。 御大はきっと、「愛の形はいろいろだ」ということを言いたかったのでしょう。 自分を信じて、願いをかなえてくれた主人公。 そんな最愛の彼に、清香はパケ絵のようなさわやかな笑顔を浮かべ、 穏やかに語りかけます。 「実は さ っ き の 嘘 なんだ。赤ちゃんが欲しくて」 やりやがったーーーーーーッ!! 「どうしたの?びっくりしたかおして?」 さも「子供できて何か問題でもあるの?」みたいな キラキラした幸せに満ち溢れた顔でもるな!! 「うそ、うそだよ。明日ちゃんと生理になるから大丈夫だよ」 「ふー、驚かすなよ」 騙されてる!絶対騙されてるって!! そこには、昨日までの恋愛マスターだった主人公は存在しませんでした。 女に翻弄され、いいように振り回される、どこにでもいる男が一人いるのみ。 「清香が妊娠したら困るの?」 「今はまだな」 もう、言葉を選ぶ余裕すらありません。 「『今はまだ』か。ということはそのうち良くなるってことだよね」 「まあ、わからないけどね」 主人公は気づいているのでしょうか。 そのセリフが清香にとって何の意味も成さないことに。 清香の中ではじゃあ明日ならいいよねだということに。 「わからない」?そんなの聞いてるわけないじゃないですか。 あれから=昨日ですから。 「まあいいや。でもとっても気持ちよかった。あとでまたしようね」 案の定「まあいいや」で済ませるし。 「え?」 「また寝る前にしようよ」 「ああ」 今の主人公に出来ることは、ただ肯定することだけ。 清香に、精液以外に人として大事なものを吸われてしまった主人公は、 もはや清香の言いなりになるしか道はないのです。 それから、ずっと俺と清香のエッチな生活は続いた。 朝1回、昼1回、夜1回。 こうなるともう他で出す液は残っていなかった。 搾り取られています。毎日3回のノルマは、正直キツイです。 しかし、清香はまず間違いなく倍以上の数をこなしています。 この女が一人の肉棒で満足できるわけないじゃないですか。 清香:「あー、気持ちよかった」 主人公:「く・・・・・・」 清香:「じゃ、出かけてくるね」 主人公:「!?どこへ!?」 清香:「ちょっと足りないから」 主人公:「何が!」 清香:「朝には帰るから。そしたら、またしようよ」 主人公:「おい!」 バタン 多分、こんな生活になるんですよ。 典型的な夫の金でやりたい放題パターンですよ。 そして、清香シナリオ最後の文章が、これです。 「ふー」 ★ハッピーエンド★ ・・・主人公のため息で終わっちゃったよ・・・・・・・ それは回数こなしすぎの疲れからくるため息か、 こんな女と同棲することになった後悔のため息か。 あんた、背中が煤けてるぜ・・・・・・ 生まれてくる子供のDNA鑑定だけは忘れるなよ・・・・・・ 以上で、メインヒロインの清香シナリオ終了でございます。 もう俺も気力が尽き果てましたが、一応ツッコんでおきますね。 これのどこがハッピーエンドじゃゴルアアアアアアアアア!!! メインヒロインはチ○ポ依存症で! 1回ヤッたらいきなり好きとか言い出して! いきなり「あんたの家に住むー」とか押しかけて! 最後は既成事実作るために騙して中出しだとお!? ど こ を ど う 読 ん だ ら さ わ や か 系 に な る ん だ よ!! どこを縦読みしても、俺にはさわやかのさの字も見えてきません。 まだ・・・・・まだ御大には近づけないのか・・・・・ッ!! いや・・・・・・まだ・・・・・・早い! 俺たちにはまだ・・・・赤木鈴がいるッ! 主人公の危機を身を挺して救った、あのショートカットが眩しい鈴が! きっと、パケ絵が清香なのはミスなんだよ! 御大が原画を発注したとき、間違って清香の設定を渡しただけなんだよ! だって御大だぜ? 奴隷(オベイ)でヒロイン3人の名前を全員間違えた御大だぜ? だから、鈴ならきっと!きっとやってくれるよ! というわけで、この泣きそうな気分を癒してもらうために 先に鈴シナリオに入ります。 鈴編 で、鈴シナリオですが、まずは彼女を捜すところから始まります。 何しろ出会ったのは助けられた一度のみ。 早々に立ち去ってしまった彼女とは満足な会話もしていません。 わかっているのは「渋谷⇔光延寺」の定期と、それに書かれた「赤木鈴」の名前だけ。 どうでもいいんですが、なぜ渋谷は三次元にある駅名なのに 光延寺は違う漢字なのでしょうか。 「高円寺」の変換ミスかと思いましたが、とりあえずIMEでは変換できないので 謎は深まるばかり。 もっとも御大ですからユーザーの使用辞書やOSにとらわれない 超開発ツールを使っているので無問題。 Windowsで動かない? 僕の環境では100%動作するからパッチなんか不要でしょ? それが超空間クオリティ。 クオリティはともかく、手がかりがこれだけではかなり難しいです。 駅の改札辺りで待っているくらいしかないですが、 改札が複数あるのと人数の多さから得策とは言えません。 しかし、さすがは主人公。 「わからないことは聞きましょう」という小学校からの教えを忠実に実行します。 まずは定期を発行する駅へ。 「すみません。定期券拾ったんですけど、 この女の子の住所を教えてください。帰しに行きますから」 何ですかこのバカは。 いきなり駅に乗り込んで、「この女の住所を教えろ」ですよ。 誰が好きこのんで犯罪の幇助をするというのでしょうか。 もう「返しに」の誤字じゃねえのかとかそんなことは問題になりません。 主人公の行動自体が誤っていますから。 そんな明らかな危険人物に対しても、毅然とした態度を崩さず 職務を遂行する駅員。あんた輝いてるよ。 「こっちの紙に、君の住所と連絡先を書いてくれる?」 とあくまでも冷静です。 恐らくその紙を持って警察に通報するんだと思います。 それに気づかないのか 主人公:「で、その子の住所は?」 駅員:「そんなの教えられるわけないでしょ」 主人公:「じゃ、定期返して下さい」 だからお前のじゃねえよ。 駅員も即座に通報したかったでしょうが、 主人公の将来をここで潰すわけにはいかないと定期を取り上げるだけに。 人間としても主人公より数段優れてます。 鈴のためにはこのまま主人公を近づけさせない方がいいような気がしてきましたが、 それでは物語(テイル)も進まないし、 何より清香シナリオでやさぐれた俺の心が取り戻せないので 再び鈴捜しからやり直し。 はいいのですが、捜索できる場所が 「交番」「不動産屋」「スーパー」「洋服屋」と使えそうな場所がありません。 この中だとかろうじて交番なのかなあとは思いますが、 昨今の物騒さから名前だけで住所を教えてもらえるはずがありません。 主人公も「拾得物として取り上げられてしまうかもしれない」と緊急回避。 さすがに警察はヤバイと本能が告げたようです。 そして、 「そうだ。どうせアパート暮らしだろうし、不動産屋で聞いてみよう」と 近くの不動産屋に乗り込む主人公。 清香シナリオと比べて主人公のイタさが段違いに見えますが気のせいでしょうか。 まあ、あの女はエロゲー史上でも最狂ランクだからなあ・・・ じゃあ正解は何かというと、なんと洋服屋。 俺にはこの選択の意味がさっぱりわからず、一番最後にまわしてしまいました。 以下、コトの顛末。 でもさ、渋谷に学校があるのは間違いないし・・・・・・ まず、どうして渋谷なのが間違いないのかの説明は一切ありません。 あの交差点が渋谷だったのでしょうか。 説明がないのはいつものことなので進めます。 そうだ制服だ。 俺は洋服屋へ向かった。 制服だ→洋服屋へ向かうコンボの説明も当然ナシ。 近くの服屋で制服を作ってるとでも思ったのでしょうか。 スーパーで聞くのと変わらない気がしますが・・・・・・ そんな疑問も華麗にスルーし、店員らしきおばさんに話しかけます。 「すみません」 おばさん:「はい、はい」 「すみません、こんな制服ってどこの学園でしょう」 と、一瞬見ただけのはずの制服を説明し出す主人公。 写真でも見せたのでしょうか。 もしかしたら、この制服には見覚えがあったのかもしれません。 だとしたら、事前に盗撮でもしてたんでしょうね。 おばさん:「あーら、どうしたの。どこかの学園の娘さんに気があるのかしら?」 いきなり「この制服はどこの学校だ」と聞かれても、不振に思わず 下世話な勘繰りをするおばさん。 俺はどう答えたものかと迷ったが、ここはおばさんの機嫌を取るのが一番だ。 いきなり駅員に「この定期の女の住所を教えろ」と迫った男と同一人物とは 思えません。女の扱い方だけは天下一品のようです。 そして、ご機嫌取りに。 俺が思いつく限りでは、店を褒めたりおばさんをお姉さんと呼んだりして 機嫌をとるくらいしか浮かんできません。もう少し情報があればまた違う手段も とれるでしょうが、洋服屋のおばさんとしかわかんないからなあ・・・・・ しかし、さすがは真実の愛を悟っている主人公。 清香に木っ端微塵に砕かれましたがそれはトラウマなので 俺たちの心にしまっておきましょう。 お前らも参考にして下さい。 これが年上の機嫌をとるテクニックだ! 「えへへ」 キ モ ッ 。 えへへて!そんなん女でもキャラ合わないとキツイわ! まして主人公はとてもそんなキャラではありません。 昨日もほぼ知らない女とセックスしてました。 そんな男が子供のような邪気のない笑みを浮かべたところで・・・ おばさん:「いいわ、おしえてあげる。それは清城学園よ」 お ば さ ん は シ ョ タ 萌 え で し た。 主人公は、ショタもクールも両対応のマスクのようです。 この年の男でえへへが通用するのか・・・・ ちなみに、俺が同じことをやったら素で叫ばれます。 少なくとも、先日エロゲーの本とエロマンガを計7冊まとめ買いしたときの 新しく入ったっぽいレジ店員のような冷ややかな目で見られます。 俺の最近の人生のことはほっといて、話の続き。 「清城学園!ありがとう、おばさん。たすかりました」 俺は好青年を装って、店から出た。清城学園か・・・・・・ 青年はえへへとか笑いませんから! そんな青年は血管の中に明らかに違う液体が入っちゃってる 人くらいですよ!献血しようとしたら二の腕に あれ?さっきも献血したんですか?ってくらいの痕がある人くらいですよ! 俺もギリギリ青年と呼ばれる年齢ですが、 ゴメン、人前でオナニーの話はできてもえへへはできんわ。 こうして手がかりを手に入れ、後は学園に乗り込むだけ・・・・・・ 「学園前」「清城学園」「喫茶店」「コンビニ」 また選択場所増えてる・・・・・・ いつになったら鈴に逢えるのでしょうか・・・・・・ メインヒロインは最初っから登場しているのに(しかもホテル限定) この扱いの違いはなんでしょうか。 命の恩人を捜して東へ西へ。 やっぱりパケ絵指定を間違えたとしか思えません。 いつのまにか探索アドベンチャーとなった鈴シナリオ。 また新たな場所が4つも出てまいりました。 今回もまた一筋縄ではいかなそうです。 通常なら学園前で待ち伏せというのがパターンです。 恋愛系のゲームやアニメ、三次元のドラマなんかでもよくある手です。 しかし、御大がそんな普通の場所を正解にするはずがありません。 学園前で待ち伏せするも、どうやらかなりのマンモス校らしく 下校の生徒が多すぎ、2時間捜すも発見できず。 じゃあ受付で聞こうと学園の中に入ろうとするも、 女子学園のため男子の立ち入りは禁止とのことで 警備員に定期を取り上げられ、攻略不可になってしまいます。 残るは「喫茶店」か「コンビニ」。 どっちも可能性はすごく低そうですが、 シフト制で店員がコロコロ入れ替わるコンビニでは 鈴の手がかりを掴むのはより難しいと思われます。 その場の店員が知らなくても、今日休みの店員、もしくは別のシフトの店員が 知っているかもしれません。 聞いた店員がたまたま名前まで知っている確立は、かなり低いと言えるでしょう。 一方、喫茶店は学園からそんなに遠くない様子。 学園帰りの生徒が寄っている可能性は低くありません。 いくらマンモス校とはいえ、同じ学園の生徒。 同じクラスや元同級生、部活の先輩後輩と、鈴を知っている人がいる可能性は コンビニと比べれば雲泥の差。 鈴自身が常連の可能性だってあるわけです。 さっそく「喫茶店」をクリックしてみると、遠くないどころか学園の前という設定でした。 しかも、案の定生徒の溜まり場となっているご様子。 こりゃ聞いてみるしかないっしょ!と意気揚々と店に入り、マスターに尋ねます。 「すみません、赤木鈴という女の子をしっていますか?」 とても定期を返しに行くからこの女の住所を教えろとキ○ガイ発言をした男と 同一人物とは思えない、ごく普通の尋ね方です。 先の件で学習したのでしょうか。 真実の愛を知る前に一般常識を知るほうが先だとは思いますが。 マスター:「赤木鈴ねえ。ちょっとまって見てくるから」 礼儀をわきまえた尋ね方に、マスターもちゃんと応対してくれます。 鈴のことを知っているようで、なんと捜しに行ってくれました。 さすが好青年。人としての魅力に溢れてますね。 そのカリスマっぷりは、やはり御大がモデルなのでしょうか。 マスター:「待たせたね、すまない」 主人公:「いえ、忙しい中すみません」 マスター:「気にすることはない。君の捜している赤木鈴ちゃんは、この娘かな?」 鈴:「あ・・・・あのときの・・・・・・」 主人公:「や、やあ」 鈴:「・・・・・・・・・・こんにちは」 それっきり、うつむいてしまう鈴。 いつもなら考えるより先に口が出るはずの主人公も、言葉が出てこない。 二人、沈黙。それでも、そこに重さは感じない。 マスター:「はっはっは。鈴ちゃんが言ってた『この前出逢ったかっこいい人』 ってのは君か」 主人公:「え?」 鈴:「マ、マスター!」 冷やかし半分、鈴の背中を押そうとするのが半分の言葉が、沈黙を破る。 マスター:「よかったじゃないか。『もう一度逢いたいなあ。 名前くらい聞ければなあ』ってため息混じりに私に言ってたじゃないか」 鈴:「マスター!彼が困ってるじゃないですか!」 真っ赤になって、マスターの言葉を遮ろうとする鈴。 その様子が、助けてもらったときとはまた違う印象を与える。 (・・・・・・子供っぽいとこあるんだな) 鈴の新たな魅力に気づき、自然と微笑が浮かぶ。 主人公:「赤木さん」 鈴:「は、はいっ!」 主人公:「これを返したくて、捜してたんだ」 定期をそっと、鈴の前に差し出す。 鈴:「あ・・・やっぱりあのとき・・・・・・」 主人公:「うん」 鈴の友達1:「あのときってなにー?」 後ろの席から、鈴の友達らしい娘のヤジが飛んでくる。 主人公:「俺が車に轢かれそうになったのを、赤木さんが助けてくれたんだ」 鈴:「そんな・・・大したことじゃ・・・・・・」 更に小さく、縮こまる鈴。 とても2人の人間を身を挺して救ってくれた勇ましい娘と同一人物とは思えない。 主人公:「命の恩人だからね。警察に届けて終わりにしたくなくて。 どうしてももう一度、逢ってお礼を言いたかったんだ」 鈴:「・・・・・・・」 主人公:「赤木さん」 鈴:「は、はい」 主人公:「ありがとう」 鈴:「・・・・・・はい」 にっこりと頷いてくれた。 主人公:「こうなると、あの車にも感謝しなくちゃな」 鈴:「え?何でですか?」 不思議そうに首をかしげる。 表情がよく変わる娘だな。 そう思うと、心臓が早く波打ってくる。 こんなになるのは、いつ以来だろう。 (それも、この娘のおかげかな) しっかりと鈴の目を見つめ、言った。 主人公:「君に出逢う、きっかけをくれたから」 鈴:「・・・・・・・・・・・・」 一呼吸遅れて言葉の意味を理解すると、みるみる顔が上気していく。 まだ赤くなれるのかこの娘は。 そう思った自分の顔も、赤くなっていることに気づく。 再び、心地よい沈黙が続く。 さっきより、確実に2人の距離は近くなっていた。 鈴の友達1:「へー、鈴ってあーいうのがタイプだったんだ」 鈴の友達2:「でも、結構お似合いじゃない?」 鈴の友達1:「かもね。あんな反応する鈴、初めてだし」 後ろからの冷やかしに、我に返る鈴。 鈴:「も、もー!何言ってんのよ!」 友達1:「なーに楽しそうにテレてんのよ」 鈴:「テレてない!」 友達1&2:「へー」 鈴:「ううう・・・・・・もういいっ。出よ?」 そう言うと、鈴は主人公の手をとる。 小さくて、顔の赤さがそのまま伝わってくるくらいに熱い感触。 女の子の扱いには慣れているはずの主人公の胸が、大きく動く。 鈴:「あ・・・・・・」 手を握ってしまったことに気づき、動きの止まる鈴。 それでも、離すことはしなかった。 友達1:「お、鈴にしては積極的」 鈴:「うるさい!早く出ましょ」 握るのをごまかそうとしてるのか、しきりに引っ張ってくる。 そんな様子を、友達はニヤニヤと眺めている。 マスター:「鈴ちゃん」 鈴:「はい?」 マスター:「今日のこと、後で詳しく教えてくれよ」 鈴:「もう!マスターまで」 マスター:「はっはっは。・・・でも、よかったな」 温かい視線が、しっかりと握られた手に注がれる。 鈴:「・・・・・・・・・・・・・・・はい」 本当に小さな声で、本当に嬉しそうな声で呟くと、一緒に店を出た。 鈴:「ふうっ・・・・・・」 主人公:「大丈夫?」 鈴:「ごめんなさい。私が男の人と話すなんて、めったにないから・・・」 主人公:「そうなんだ・・・」 鈴:「・・・・ねえ」 こちらを振り向くと、大きな目で主人公を見つめてくる。 その仕草に、また心臓が大きく動く。 鈴:「・・・名前」 主人公:「え?」 鈴:「名前、教えてください」 主人公:「あ、ごめん、赤木さん。俺の名前は・・・・・」 鈴:「その前に」 俺の発言を止めると、にっこりと微笑む。 助けてもらったときの笑顔より、何倍も綺麗で、可愛かった。 鈴:「鈴です」 主人公:「・・・え?」 鈴:「私のことは、鈴・・・・って、呼んでください」 主人公:「ああ、わかった。・・・・・・鈴ちゃん」 鈴:「ちがーう」 ほっぺたがぷうっと膨らむ。 主人公:「違う?」 鈴:「す・ず。呼び捨てで呼んでください」 不満そうにしながら、目は笑っている。 いつのまにか、鈴のペースになっている。 喫茶店での鈴とは、また少し違う。 こんな鈴は、俺だけしか知らないのかもしれない。 そう思うと、こっちも鈴にしか見せないかもしれない笑顔が出てくる。 少し大きく息を吸って、希望の言葉を、告げた。 主人公:「・・・・・・・・・・・・・・・鈴」 鈴:「はいっ」 さっきをあっさり上回る、本当に嬉しそうな笑顔で、目の前の女の子は微笑んだ。 という展開になるんですよ! これでさわやか系の面目躍如ですよ! てゆーかもう魔球はいいからストレートを下さいよ! いや、いくらなんでもここで魔球はないだろ。 何かあるにしてもオチまでとっておくハズだ。 いくら御大でも24時間フルスロットルではないハズ。 御大だって休息は必要のはずだ。 俺は、御大を・・・・・・信じる。 そう思って待っていると、店のドアが開きます。 おお、わざわざ店の外を見てくれたのかいマスター。 この街の人はみんな親切だなあ。 将来はこの街に住むのもいいかもしれないなあ。 ドアから入ってきた人影がどんどん近づいてきます。 制服姿の人物。 やっぱり!逢いたかったよ、鈴ちゃん・・・・・・? あれ? いつから制服が青に変わったの? いつからヘンな帽子をかぶるようになったの? 何で腰に拳銃ぶらさげてんの? マスター:「この人です。どうやら学園生を狙ってるストーカーです」 お 前 ポ リ ス じ ゃ ね え か。 なんてことでしょう。 名前を聞いただけで即通報されました。 御大・・・・・どれほどのパワーを・・・・・・ッ!! 初対面のマスターに一言尋ねただけで即ポリス召喚。 好青年が聞いて呆れます。 「ち、ちがいます」 まさかの展開に、主人公も素で否定。 そりゃそうです。鈴に関しては下心より好意が優先なんですから。 定期を返して、お礼が言いたい。 もう一度逢いたい。 今のところはそれしかないんですよ。 だいたい、そんないきなり警察だなんておかしいです。 被害もないのに、顔だけで捕まったらたまったもんじゃありません。 実際、何にもしてないわけですし。 きっと、警官もいい迷惑なんでしょう。 「ったく、てめーが女子 男が入ってくるたびにいちいち俺呼ぶんじゃねーよ」 そう思ってることでしょう。 警官は主人公に歩み寄ると、にっこりと笑いかけます。 そして、 「悪いな、コイツすぐ先走るから。ま、最近ニュースで敏感になってるから 勘弁してくれ、な」 と言って終わりかと思いきや、 おまわり:「ま、言い訳は署で聞くから、ちっと同行してもらえるかな」 一言発しただけで御用になりました。 問答無用かよ! 職務質問もなくいきなり連行です。 これでは必殺技の「えへへ」を使う間もありません。 フェイスフラッシュだって、マスクを脱ぐ時間がなければ効果はないのです。 俺は取調べを受け、 二度と学園に近づかないよう注意されて開放された。 しかも即取調べです。 さすがは超空間。とりあえず捕まえちゃえ☆という わざわざ所轄外のアキバまで出てきて 突発カバンチェックをした某署も真っ青ですヨ!(清香っぽく) こんな街じゃ性格も歪むわ。 言いたいことも言えないこんな世の中じゃ。 反町も草葉の陰で泣いてます。 もう言うのも疲れてきましたが、正解は「コンビニ」。 2時間学園前で張ってて見つからなかったのに たまたま飲み物を買いに入ったらバッタリご対面です。 選択なくたっていいじゃん・・・・・・ ともあれ、待ちに待った鈴とのご対面です。 活発な感じをよく表したショートカット。 ちょっと小さめの背に、制服の大きなリボンがよく似合います。 やっと、話ができる。お礼が言える。 皆様お待たせいたしました。 ついに、ついにさわやか系ラブストーリーの始まりです! 主人公:「あ、こないだの」 一生懸命捜していたことを悟られないよう、自然に声をかける主人公。 いきなり「いやー捜しちゃったよー」とでも言おうものなら、 警戒心が先に生まれてしまいます。 あくまで自然に、女の子が自然に話しやすい環境を作ることが大切なのです。 声をかけられ、主人公を見つめる鈴。 大きな目が輝き、かわいらしい口が開きます。 そして、感動の再会。 鈴:「え? だ れ ?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 顔すら覚えられていませんでした。 あれだけ派手な出会いをしたのに、鈴は主人公をきれいさっぱり忘れています。 三次元でも、久しぶりに会った人に「お久しぶりでーす」と言ったら え?だれ?なんてのはよくあること。男女問わず。 もっとも、俺は最近初対面の方にご挨拶すると 「ああ、あの」という返事が主になっております。 しかし、主人公がこんなことでめげるはずがありません。 「ほら、こないだ、道で助けてくれた」 鈴:「ああ、あのときの人」 ようやく主人公のことを思い出しました。 というより事故にあいそうだった人を助けた→それがこの人かあ くらいの認識しかなさそうです。つまり、顔はほぼ覚えてません。 どうやら、この娘には主人公が持つ御大フェロモンも効かないご様子。 あれだけのインパクトで出会った男を覚えていないなんて。 もしかしたら、この娘にとって、人助けはたいしたもんじゃないのかもしれません。 困ってる人がいたら、助けてあげるのが当たり前。 だから、感謝されるいわれもないし、 当然のことなんだから、助けたことをいちいち覚えていないのかもしれない。 この娘、素でいい娘なんじゃないでしょうか。 エセメインヒロインがアレだったので尚更よく見えます。 やべえ、惚れそうだよ鈴。天使!天使! 今までの女とは違うかもしれない。 少なくとも会って2日目でセックスしたあの女とは明らかに違う。 少し動揺しつつ、定期を返します。 鈴:「あ、どうもありがとう」 微笑みながら受け取る鈴。 そこには、余計な詮索は一切ありません。 どうして交番に届けなかったのかなど、鈴にとって問題ではないのです。 定期を拾ってくれた。だから、感謝のありがとう。 この純真さには、どんなテクニックも通じません。 小手先で語ろうとしても、自己嫌悪に陥るだけでしょう。 鈴と向かい合うには、こちらも本音で話すしかありません。 「どう、こないだ助けてもらったし、ちょっとお茶でもしない?」 下心なんか、出るはずがありません。 あるのは、感謝の気持ちと、鈴をもっと話したいという純粋な気持ち。 鈴:「うんいいよ」 それを感じ取ったのか、鈴も快諾してくれました。 過去は知らないけど、今、自分と向かい合っている主人公の言葉に 嘘がないことを感じたのかもしれません。 2人は そこで、2人はいろいろな話をしました。 ゲーム内では内容は語られてはいませんが、きっとたいした話ではないでしょう。 自己紹介に近い、自分自身の話。 助けてもらい、別れた後のこと。 お互いの学校でのこと。趣味の話。テレビの話。 友達のこと。最近あった楽しいこと、ムカついたこと。 恐らく、まともに話すのが初めての、共通の話題が学生であることしかない 2人が話せるのはこれくらいでしょう。 それでも、気がつけば、とっぷりと日が暮れていました。 時間を忘れるほど、2人はお互いの話にのめり込んでいました。 鈴が話し好きだったのか、主人公が話し上手なのかはわかりません。 ただわかっているのは、お互いに「話していて、楽しい」ということ。 クローズの時間になり、喫茶店を出た後も、2人はなんとなく 店の前にたたずんでいました。 まだまだ話し足りない。相手のことを、もっと知りたい。 でも、時間は刻々と過ぎ去っていきます。 いつもの主人公なら、ここで口説きに入るのかもしれません。 実際、清香は意気投合した次の日にはラブホでしたから。 しかし、主人公が、沈黙の中ようやく発した言葉は 「遅くなったから送っていくよ」 口説くことも、襲い掛かることもなく。 主人公が選んだのは、鈴を無事に送ることでした。 鈴:「いいよ、近くだから」 そう言いながら、どこかう嬉しそうな鈴。 「玄関までさ。俺のせいで遅くなったんだし、もうちょっと話もしたいしな」 暗いから、危険だから。 何より、このまま別れたくないから。 何の下心もない言葉が、自然と口から出ていました。 鈴:「うふふ」 今度はハッキリと嬉しそうに笑って、主人公の横へと肩を並べました。 電車の中でも、駅からの帰り道でも、2人はずっと話していました。 喫茶店での内容と大差ない、ありふれた話。 それでも尽きることは決してなく、笑顔が絶えることもありませんでした。 周りから見たら、恋人同士のような雰囲気を携えて。 気がつくと、彼女のアパートの前へとたどり着いていました。 鈴:「わたしここに住んでるの」 「あ、そうか」 家に着いたから、ここでさよならしなければいけない。 いつもなら「家に入れてくれない?」と言い出しかねないところですが、 冗談めかしてでも言う気にはなれませんでした。 主人公の話術ならごまかす術はいくらでもあるのですが、 鈴の前ではそれはしたくありませんでした。 「楽しかった。また、会いたいな」 言えたのは、それだけでした。 鈴:「うふふふ」 言葉には出しませんでしたが、それは間違いなく肯定のサイン。 「じゃあな」 何度も何度も、鈴は振り返って、微笑んでくれました。 自室の前まできて、最後に手を振ると、部屋の中へと入っていきました。 任務完了・・・か。 寂しい気持ちを胸に抱え、来た道を引き返していきます。 「かわいいこだったなあ」 改めて鈴の笑顔を思い出し、暖かい気持ちが胸に広がります。 こんな気持ちになったのは、久しぶりだ。 晴れやかな気分をそのままに、自らの家路へと向かうのでした。 また、逢おう。 そんな決意を掲げて。 誰もが今回もネタだよな?と思う中、まさかのマジ展開。 何よりもプレイしている俺が一番ビックリです。 翌日になっても、鈴のことが、頭から離れませんでした。 本来はもう定期を返したのですから、目的は達したはずです。 しかし、主人公の目的、いや、気持ちは既に違っていました。 鈴に逢いたいということ。 お礼だとか、そんな大義名分は関係なく、ただ、鈴に逢いたいということ。 連絡をとろうか、どうしようか。 いつもとは明らかに違う胸の高鳴りに、動揺を隠し切れません。 とりあえず携帯を開き、あ行の欄を見て・・・・・・ ・・・・・・・・電話番号を、聞いていませんでした。 電番、メアド。これらをいかに早く聞けるかというのはとても大切です。 これを聞いておかないと、連絡の取りようがないのですから。 清香と2日で事に及ぶほどのテクを持つ主人公にとって、 本来電番を聞き逃すなどありえません。 にもかかわらず、聞いていなかった。 教えてもらえなかったのではなく、聞いてすらいなかったのです。 先日、鈴とはたくさんの話をしました。 家まで送る間、聞くチャンスはいくらでもあったはずです。 だけど、主人公には、聞く余裕がなかった。 鈴を楽しませたくて。 鈴の笑顔をもっと見たくて。 2人の間の空間を漂っていたくて、下世話なことを考える余裕すらなかったのです。 聞いていなかったことを今頃思い出すくらいに。 今までの主人公なら、ありえないミスです。 なあに、別に逢えないわけじゃない。 放課後あの喫茶店に行けば、いつか逢えるだろう。 第一、電話は知らなくたって、俺はあの娘の家を知ってるじゃないか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・行って、いいのか? 確かに昨日は仲良く話せたとは思う。 家まで送るのを拒まれなかったし、嫌われてはいないと思う。 だけど、昨日ようやく自己紹介したばかりの娘だぞ? いきなり家に押しかけたりしていいのか? 連絡もしないのは、ルール違反じゃないのか? 鈴は、昨日と同じ笑顔を見せてくれるのか? 迷惑なんじゃないのか? もし、そんな顔をされたら、俺は耐えられるのか? 彼はうろたえます。 今までとあまりにも違う感情に、心がついていかないのです。 久しく忘れていたこの感情に。 ゲームのように恋愛を楽しんでいた主人公は、この感情に未だ気づきません。 鈴を、好きになっていることに。 今も、鈴に逢いたい。 でもいきなり家に行って、彼女は受け入れてくれるのか。 鈴は、俺のことをどう思っているんだろう。 もし嫌われたら。 あの笑顔が、二度と見られなくなったら。 でも、このままで、もし逢えなかったら。 学校の前で待っていて、この前みたいに見つけられなかったら。 喫茶店に、いなかったら。 偶然に、期待するしかないのか? ダメだ。 俺は今日、今すぐに、逢いたいんだ。 逢って、彼女の笑顔を見たいんだ。 やっぱり、家に行こう。 ・・・・・でも、いきなり行っていいのか? 何度も何度も堂々巡り。 今まで考えてもいなかった常識に縛られ、苦悩を繰り返します。 行くべきか、行かざるべきか。 理性と感情が、交互に主人公の頭をよぎります。 今までの女の子との間で得たものは、何の役にも立ちません。 自分で考えるしかありません。 正解も間違いも、行動の後にしかわからないのですから。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 悩んで、悩んで、悩み抜いた末、 ピンポーン 鈴:「あっ」 感情が、理性に勝てませんでした。 突然の来訪者に驚く鈴。 頭が真っ白になる主人公。 「ゴメン、電話番号がわかんなくてきちまった」 動揺のあまり、言わなくてもいい、いかにもこじつけてきな言い訳を ストレートに言ってしまいます。 鈴の顔色が変わったことにも、真っ白の主人公は気づきません。 鈴:「こ、こないだはありがと」 先日のお礼を述べるも、ぎこちない鈴。 それにも気づかず、話が途切れないように喋り続ける主人公。 「う、うん。なんだかとっても可愛い人だったから、つい会いたくなって」 普段なら口説き文句であっても、この状況ではお寒いだけ。 鈴:「・・・」 黙りこくってしまう鈴。 ここまできて、ようやく主人公は鈴の様子がおかしいことに気がつきます。 悲しいのか、迷惑なのか、それとも他のなにかなのか。 今の主人公に、鈴の感情を見分けることはできません。 ただ、感じたのは、 ・・・・・・・やっちまった。 やっぱり、来ちゃいけなかったんだ。 俺のこと、定期を届けた人以上の認識なんて、なかったんだ。 帰ろう。 帰って、昨日までのことを、想い出にしよう。 できるだけ美化して、こんな娘も世の中にはいたんだって、思い出せるように。 「ごめん、俺帰るよ。忙しいだろ」 きびすを返し、立ち去ろうとする主人公。 鈴:「・・・」 返事なし、か。終わったな・・・・・・ 「じゃあな」 後ろ姿のまま、別れの言葉を告げる主人公。 最後に鈴の顔を見ようという勇気はありませんでした。 きっと、さっきの顔のままだから。 それに、自分がどんなひどい顔をしているのか、自分でも想像できない。 そんな顔を、最後に見せたくはなかった。 ゆっくりと、別れの一歩を踏み出す足音。 鈴との距離が、ほんの少しの想い出が、遠のこうとした瞬間。 鈴:「ま、まって」 なぜか、主人公を引き止める声が聞こえました。 「・・・」 さよならの一つでも言うつもりなんだろう。 そう思っても、ほんの僅かな期待が、自分の足を動かしてくれません。 鈴も、それっきり言葉を発してくれません。 2人の間の、時が止まってしまったかのようです。 鈴の表情は見えません。 見ることの怖さが、後ろを向かせてくれないのです。 どのくらい時がたったのでしょうか。 (すうっ・・・・・・) 主人公には、鈴が大きく息を吸ったように聞こえました。 そして、 鈴:「ちょっと上がってく?」 え? その言葉は、思いついた中で、最も素晴らしいシチュエーション。 しかし、同時に、あの表情からは、ありえないと打ち消した言葉。 鈴は、ムリをしてるんじゃないのか。 不自然な態度を見て、俺が気を悪くしたと思い込んだのではないか。 「だ、だけど」 ありえない言葉に、思わず振り返ってしまいます。 主人公の目に映ったのは、鈴だけ。 周りのものは、何も入ってきませんでした。 唯一見えた彼女は、 鈴:「いいの、ちょっと上がってってよ」 さっきまで見せた、胸を締め付けるような顔ではありませんでした。 昨日の喫茶店で、帰り道で見たのと同じ。 いや、それ以上の、輝くような笑顔でした。 「う、うん」 何も考えることができず、ただ頷くのが精一杯でした。 初めて入った鈴の部屋は、女の子らしいきれいな部屋。 外見は何の変哲もない普通のアパートなのに、 中は鈴らしさで満ちていました。 鈴:「いま、お茶用意するから?それともコーヒーがいい?」 一人用の、小さなテーブル。 向かい合った2人は、お茶を片手に話をしました。 先日と大して変わらない、わざわざ家に押しかけてまですることのない 些細な話。 それでも、同じように、笑顔が絶えることはありませんでした。 ずっとこうしていたような、ずっとこうしていたいような。 2人だけの感覚が、そこに生まれていました。 「一人で暮らしてるの?」 鈴:「うん、今の学園に入ってからずっと」 「そうなんだ、綺麗な部屋だね」 鈴:「ありがとう、そんなに見つめないで。何か恥ずかしい」 いきなりの来訪にもかかわらず、だらしなさの見えない部屋。 きっと、普段から掃除とかするの好きなんだろうな。 自分の生活にはない、暖かいものを感じる主人公。 あれだけ悩み、緊張していたのが嘘のように、リラックスしているのに気づきます。 鈴と一緒にいるときだけの、安心感。 それは、少しだけ、彼を普段の性格に戻してしまいました。 「彼氏とかいるんだろうなあ。こんなに可愛いし」 つい、そう呟いてしまいます。 しまっ・・・・・・ナンパみてえじゃねえか。 違う、そんなんじゃないんだ。 軽く、受け流してくれ。 弁解するつもりで鈴のほうを向きなおすと、 鈴:「女子学園だから・・・・・・」 さっきまでとは別人のように弱弱しい声を出したかと思うと、 下を向いてしまいました。 いない・・・・・のか? 恥ずかしそうにうつむく鈴に、心拍数が急激に上がっていきます。 普段の主人公なら、このシチュは絶好の機会。 「じゃあ俺が彼氏になるよ」と軽口を叩いていることでしょう。 しかし、鈴に対しては、そんな軽薄なことは言えませんでした。 マズい。ただでさえいきなり家に押しかけてきているのに 「じゃあ俺が」なんて言ったら、警戒されるだけだ。 なんでそう思う? 今までためらいなんてなかったじゃないか。 そうして、うまくやってきたじゃないか。 なんで、鈴に対してだけ・・・・・・ ・・・・・・・・俺は、鈴のことが、好きなのか? だとしたら、何て言えばいいんだ? 「好きだ」か?いきなり? さっきまでの雰囲気が壊れたらどうする? 俺は、怖がっているのか。 やべえ、心臓がこんなになるなんて、初めてだ。 ダメだ、耐えられない。 どうしたらいいのか、わからない。 「ごめん、上がり込んじゃって。俺やっぱ帰るよ」 沈黙に耐え切れなくて、主人公は出直すことを選びます。 立ち上がって、そのまま玄関へと。 鈴:「あ、まって」 慌てて立ち上がる鈴。 とっさに、主人公へと近づきます。 鈴:「あ・・・・・・」 (あ・・・・・・・) 急に立ち上がったため、思った以上に近づいていました。 2人の距離はくっつく寸前。 「あ、あの・・・・・・」 鈴:「・・・・・・・」 顔を逸らし、下を向いてしまう鈴。 慣れているはずの主人公も、鈴に対しては全く技が使えず。 言葉もないまま、2人とも立ちすくんでしまいます。 鈴の息が、胸に当たっている。 その身体は、とても2人の人間を突き飛ばしたとは思えないほど、華奢で小さい。 この手を伸ばせば、鈴に触れられる。 鈴を、抱きしめることができる。 ほんのちょっと、腕を回すだけで。 抱きしめたい。 思いっきり、この娘を。 俺が好きな女の子を、この手で。 だけど、そんなことしたら。 むこうにしたら、まともに話してまだ2日しかたってない。 いきなり抱きしめたりしたら、大声を出されるかもしれない。 それが原因で、嫌われたりしたら。 街で会っても避けられたりしたら、きっと俺は立ち直れない。 そうだ。この状況は、偶然が重なってできただけなんだ。 意識してできたわけじゃない。 まだ早い。 もっと、俺のことを知ってもらって、向こうがもし望んでくれるなら、 そのときに初めて抱きしめられるんだ。 今、その可能性を潰してしまうのは、あまりにも早すぎる。 だけど、こんな状況が、今後訪れる日はくるのか? 鈴の背中に、腕を回せる日は。 ぬくもりを、匂いを、感じられる日がくるのは。 もしなかったらどうする? そもそも鈴との出会いだって、もう一度こうして逢えたのだって、 全部偶然じゃないか。 事故に遭いそうになったのを助けてもらって、 捜してもみつからなかったのに、コンビニで出会って。 また、チャンスを、偶然に頼るしかないんじゃないか? イヤだ。また偶然に出会うまで待つなんて、イヤだ。 なら、今ここで、抱きしめてしまえば・・・・でも・・・・・ 退散すべきか?どうする? 退散する。 手を出す。 ここで、鈴シナリオで初めての2択が出てまいります。 清香編ではこれ絶対ハズレだろという選択肢がことごとく正解だったわけですが、 さすがに今回はそれはないでしょう。 だって、ここまでとてつもなくまともな恋愛シナリオだったんですよ? 御大がギリギリまでわれら愚民どものレベルまで落として書いた 珠玉のラブストーリーですよ? 退散するってのもかなりヘタレだとは思いますが、 ここまで書いておいていきなり手を出すってのもねえ・・・ >退散する。 俺は自分の靴をはくと、外に出た。 「今日はゴメン」 鈴:「ううん」 「じゃあな」 鈴:「ばいばい」 >それから鈴と会うことはなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え? オイオイオイ何のひねりもなく鈴シナリオ終わっちゃいましたよ? 普通にバイバイしただけですよ? 明日に続いたって何の不思議もないじゃないですか! 今度は鈴のほうが主人公を意識しだして学園前で待ってるとか! 想いを抑えきれなくなった主人公が告るためにあれこれ考えるとか! 物語(テイル)はいくらでもふくらむじゃないですか!! なのに、今までがたった一行で全て終わってしまいました。 ・・・・ってことは・・・・・・・ 手を出すのが正解・・・・・・・・ってこと? えっと・・・・・すごくイヤな予感がするんですけど・・・・・・・ 一般エロゲユーザーにはえ?という不安を。 超空間住民にとってはキタ?という期待に満ちた胸の高鳴りを。 まさに歌舞伎でいう待ってました状態。 お前等待たせたなという御大の声が聞こえてきそうです。 「手を出す」選択をするやいなや、それまでのヘタレた態度が別人のように 身体に手を回す主人公。 一瞬ライターが変わったのかと思いました。よくあることだし。 しかし、超空間に限って言えばそれはありえません。 なにしろ社員は さすが名実共にエロゲー界の一匹狼。 気持ちが変わるのなんか一瞬なんだよという深い教えなわけですな。 鈴:「あっ」 一方、鈴は大困惑。 今までの主人公の態度からは全く想像できなかったのですから。 「帰る」と言って立ち上がったはずなのに、 急に手を回されたらさぞビックリするでしょう。 しかも鈴は男の子との接触が少ないんですよ。 「彼氏いるんだろうなあ」と言われて、さらっと返せずにうつむいちゃうような娘ですよ? 女子校だからというのもあるでしょうが、ものすごくシャイなんですよ。 友達が彼氏を作ってやろう合コンにムリヤリ誘っても、 とにかくこの場にいるのが恥ずかしくて隅っこでうつむいてるだけ。 二次会に行こうと盛り上がるも耐え切れずに逃げ出しちゃうような! 友達:「なんで帰るのさ!あんたのための合コンっしょや!」 鈴:「・・・だって・・・・・・」 と本当に申し訳なさそうな顔をするのが鈴なんですよ! そんな鈴が、初めてまともに話した相手が主人公。 はっきり言って、最初に声をかけられたときは「何この人?」と思ったことでしょう。 なにしろ素で覚えてなかったんですから。 「え?だれ?」が最初のセリフだったことからも、 それはおわかりいただけると思います。 でも。定期を拾って、わざわざ私を捜してくれた。 そこに、今までの男の子とは違った何かを感じたわけですよ。 お茶への誘い方も、今までのガツガツした感じの男の子たちとは違って。 恋愛経験がほとんどない鈴には、何かというのがわかってないわけですが。 初めて話したのに、話がとても合って。 家まで送るってことは、家を教えるってことなのに、なぜか抵抗がなくて。 今日、いきなり尋ねてきたときも、ビックリしたけど 心のどこかで「嬉しい」って感情があって。 ちょっと迷ったけど、部屋にご招待しちゃった。 彼氏について聞かれて黙っちゃったときも、ただ恥ずかしかったんじゃなく 「主人公に聞かれたから」恥ずかしいというのが意識にあったんです。 だから、帰ると言われたときに思わず立ち上がってしまった。 ああ!鈴の心がゆっくりと近づいてきてるというのに! 鈴自身も気づかないうちに、想い始めているというのにッ!! それをこのバカ主人公は急ぎおって! 「ごめん、だけどどうしても我慢できなくて、可愛いから」 そんな鈴の気持ちなぞつゆ知らず、必死にコトをいたそうとする主人公。 言葉は弱めですが、要はいいからヤらせろと同意です。 もう少し抵抗されると先っぽだけ!先っぽだけだから!に変わります。 鈴:「だめ」 未だ信じられないといった様子の鈴。 昨日の、そしてさっきまでの優しかった主人公を思い出し、 戸惑っているのでしょう。 冗談だよね?急に黙っちゃったから、からかってるんだよね? そう思い、抵抗もどことなく弱々しげです。 しかし、そんな鈴の気持ちを踏みにじるかのように 俺は回している手を巧みに動かして、鈴の服を脱がそうとした。 ダメだ!いきなりそんなことしたら鈴との純愛が終わっちゃうよ! まだまともに喋って2日しかたってないのよ! まだフラグなんかたっちゃいないじゃない! エロゲーマーだったらすぐわかる簡単なトラップじゃない! ほらほら!鈴も今にも平手打ちをせんばかりにイヤが >鈴は抵抗しなかった。 ってなにイイイイイィィィィィ!!?? しないのかよ!脱がされっぱなしかよ! わ、わかった!あまりの急なことに動けないんだよ! ヘビに睨まれたカエルなんだよ! 主人公を、あの優しかった主人公をどこかで信じてるんだよ! 戻って!家まできて「ごめんな」って引き返すような さっきまでの貴方に戻って! などと言ってる間に、速攻で身ぐるみはがされる鈴。 首筋に舌を這わされ、戸惑いの声があがります。 そして、主人公の手は胸へと・・・・・・ 鈴:「ああ、はずかしい」 ・・・・・・おかしい。 いくら急に態度を変えたとはいえ、会って2日目の男に いきなり全裸にされて、胸を揉まれて、 それでも声も上げず黙ってるなんて。 「こんなことしてて、いいのか」 自分へも問いかけるように、主人公は呟きます。 勢いでこんなことしちゃったけど、鈴はガマンしてるんじゃないか? もしかしたら、泣いてるかもしれない。 見上げた鈴の目には涙が・・・・・・ 鈴:「うん、わ た し も 、 し た か っ た」 ・・・・・今、なんと? わ た し も し た か っ た ? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 俺、もしかして騙されてました? 俺の動揺を尻目に、会話は続きます。 鈴:「わたし、ずっとしたかったけど、女子学園だからされたことなかったの」 「じゃあ、おまえまだ・・・・・・」 !? 処女。バージン。未開発。 何ともいえない甘い響きに、主人公の脳が覚醒されていきます。 なんといっても先日いたした女が 膜なんか生まれたときから存在しなかったんじゃねえかという 勃ちさえすれば誰でもオッケーのセックス依存症。 そんな中やってきた魔法の言葉、V・I・R・G・I・N。 そりゃ興奮もしますて。 ほら、日本人って初モノ好きじゃないですか。初ガツオとか。 鈴:「うん、でもとっても気持ちいい」 この言葉に、主人公は完全に自分を取り戻しました。 もう彼は、さっきまでのギャルゲーに出てくるようなヘタレではありません。 「えへへ」のみで世を渡り歩き、狙った女は2日で合体。 真実の愛、復活。 後ろから首筋と胸を責めていた主人公が、鈴の目の前に回りこみます。 既に目つきが戦闘モードへと変化しております。 乳首を丹念に丹念に舌で愛撫。 鈴:「ああん、ああん」 初めての刺激に鈴は自分を抑えることができなくなっていた。 女というのもはいつでも男を待っているものだ。 御大節も絶好調です。誤植含め。 大切な部分でも笑いを忘れない。それが御大クオリティ。 俺のほうはというと、結局会って3日、 まともに話して2日でセックスという早漏っぷりに呆然としておりました。 結局この娘も超空間の女か・・・・・・と。 しかし、なぜかその理屈で納得できませんでした。 なぜ、こんなに簡単にセックスを許したのか。 女子学園とはいえ、今まで男を好きになったこともないってことはないだろ。 こんなにかわいい娘なら、告られることだってあるだろうに。 なのに、なんで主人公にはこんなにあっさりと。 定期を届けて、少し話をして、今日家に来て、また話をして。 帰ろうとしたのをつい引き止めただけ・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。 そうか!そういうことだったのか! 申し訳ありませんッ! 俺としたことが御大の表面にとらわれてしまってました! 今の今まで! 鈴編の!そして・・・・御大の、大自然の摂理に! 気がつきませんでした!! 失格・・・・・!俺は御大の何を見てきたのか・・・・・ッ!! 皆さん!確かに2日でセックスというのは早いです! ギャルゲーだったら肝心なところをまたすっ飛ばしています! だけど!これもまた、真実なのです!! 真実の愛なのです!! そう!御大がこの鈴編で言いたかったことは!! 恋愛に時間は関係ないということなんですよ!! ああ?2日でなんて早すぎ? 冗談じゃねえ! 喫茶店で楽しく話をしたじゃねえか! 送ってもらう間も、楽しく話したじゃねえか! こうやって、会いたい一心で家を尋ねたじゃねえか! 鈴にとっては、それだけで十分だったんですよ。 今までの男と、圧倒的に違う点。 それは、気兼ねなく喋れるということ。 恋愛経験が不足している鈴にとって、男というのは 自分に告ってくる存在。 鈴のことを知る前に、一方的に自分の気持ちを押し付けてくる存在。 あなたのことを、何も知らないというのに。 でも、主人公は、まず鈴と話をした。 自分のことを話してくれた。 鈴の話を聞いてくれた。 他の人と違うと感じる。それは相手を意識するということです。 鈴にとっては、主人公がそうだった。 家を知られることに抵抗を感じなかったのも、 家に上がってなんて言葉が出てきたのも、 帰ろうとしたときに、思わず引き止めてしまったのも。 既に、意識が恋愛感情へと昇華されていたのです。 その間があまりにも早かったのと、 鈴の恋愛経験の少なさと性格から感情表現が弱かったこと。 そして、俺が主人公の奇行やいつもの超シナリオとの違いばかりに気をとられ、 鈴の気持ちを読もうとしなかったこと。 これが、御大のご進言を聞くのを妨げてしまったのです。 唯一気兼ねなく喋れる、異性。 それだけで恋愛感情へと発展しても、おかしくないとは思いませんか? 運命を感じたとしても、おかしくないとは思いませんか? しかも、鈴だって年頃の娘。 人並みに、いや、経験のなさからそれ以上に性への興味がある様子。 帰ろうとする主人公に、 「もし、このまま逢えなくなったら?」という不安を感じたのかもしれません。 その不安が、主人公の手を止めなかった。 まだ逢って間もないかもしれないけど。この人なら。 そう思ったら、気持ちのままに突き進んじゃうんですよ。 助けたときと同じ、本能のまま、自分を信じて。 それが鈴という女の子であり、魅力なんですよ。 このまま進んでもいい。 そう思った初めての相手が主人公だった。 それだけのことなんですよ。 そう考えると、この展開の早さも不自然とは思えません。 鈴にしてみたら、もしコンビニで偶然逢わなければ、 こんな気持ちにはならなかったんですから。 もし、主人公が帰ってしまったら、また偶然の出逢いを待たなければいけない。 そんなのイヤだという心が、身体に伝わった。 主人公と離れたくないという心が、身体への進入を拒まなかったのです。 鈴:「ああん、だめ、ああ、だめだよお」 言葉とは裏腹に、主人公に身体を預けてくる鈴。 股間に手を伸ばすと、既にそこはベトベトに濡れていました。 鈴の股間は期待からベトベトに濡れていた。 女というのもはいつでも男を待っているものだ。 思わず2回同じ事を言ってしまうくらい(誤植含む)の感度。 鈴:「ああ、あああ、はあ、ああ」 本当に気持ちよさそうに、絶え絶えの声を上げる鈴。 主人公を見上げるその目は、潤んでいました。 好きな人と一つになりたいと、願っていました。 処女にしては、ちょっとエロすぎないか?と思うかもしれません。 でも、相手が主人公だから、声もあがるし、エッチな顔も見せられるのです。 どんなに可愛くても普段女らしさを見せない娘が、 愛する人の前でだけ見せる姿。 好きな人の前だけエロいのって萌えませんか? 他の、どんなに仲のいい友達でも、親兄弟でさえも見られない姿を 自分だけが知っている。恋愛の醍醐味の1つじゃないですか。 清香だったらこうはいきませんよ。 2人で歩いてて、見知らぬ人とすれ違ったとき 主人公:「お、今のヤツ、清香を見てたぞ。やっぱかわいいからな。 まあ、俺のもんなんだけどな」 すれ違った人A:「へっ。あの男、清香と楽しそうに歩いてやがる。 昨日俺と散々ヤったのも知らずによ」 すれ違った人B:「ふぉっふぉっふぉ。まだ青いのぉ若造。 あの娘、今夜はワシとぷれいじゃというのに。 この年になって勃つとはのぉ」 と、すれ違う人すれ違う人がほくそ笑むのが目に浮かびます。 てゆーか街中みな穴兄弟だったりするので。 同じ2日でも、鈴だからこそエロ顔が生きてくるわけですよ。 主人公が初めて見る、鈴が今までの人生で初めて人に見せるエッチな姿。 興奮した主人公は、鈴を寝かせ、いよいよ挿入へ。 しかし、再会して2日目、しかも処女だというのに、 こんなに簡単に、貪欲に求めてくる鈴にさすがに疑問を感じた主人公。 「いいのか?」 こんなに早く、最後までいってしまっていいのか。 その相手は、俺でいいのか。 まだ王道シナリオの主人公が残っていたようで、少し不安げに尋ねます。 そんな彼に、鈴はにっこりと微笑みかけ、 鈴:「うん、はじめて会ったときからいい人だなって」 と爽やかに頷きえ? 鈴さん鈴さん。 あんた初めて会ったとき全然覚えてなかったよね? 「え?だれ?」だったよね? ・・・・・・・・いやいやいや。きっと思い過ごしだ。 ただ、そのセリフを覚えていないだけだ。 桃色時空に入ってる鈴には、話したときからの楽しい想い出しかないんだよ! 鈴:「それにかっこいいし」 え?もしかして主人公を選んだのって顔だけ? まままままさかそんな! ちゃんと、鈴は主人公を愛してますよ!? じゃなきゃ初めてをそんなあっさり捧げるわけないじゃないすか! まさか・・・・・・ 鈴:「ふふ・・・・・・」 「!?」 バリバリバリ(背中から何かが破ける音) 「鈴っ!!?」 清香:「はぁ〜〜い♪(峰不二子ボイスで)」 鈴の中から清香がこんにちわ。 そう、鈴の正体は清香だったのだ! なんてオチじゃないだろうな!? いやいや、俺ごときが思いつくネタを御大がオチにするはずはない。 しかしなんだ!あのわずかなセリフから漂う不安感は! 俺のセンサーが・・・・・・何かを告げているッ!! 「じゃあ、入れるぞ」 鈴:「うん」 言葉で確かめ合うと、先頭が鈴に押し込まれていきました。 十分すぎるほど濡れてはいましたが、スムーズには進入できませんでした。 それは、間違いなく初めての証。 怯えた表情を見せる鈴。 その顔を見て、再び迷いが生まれる主人公。 しかし、鈴は下からその腕を握ると、ぎこちなく微笑みました。 「大丈夫だから」 そんな目で、主人公を見つめていました。 「・・・・わかった」 同じくらいぎこちなく微笑み返すと、ぐっと力をこめました。 鈴:「っ!」 刹那、鈴から激しい声。 叫びたいほどの痛み。 鈴:「はあ、はあ、はあ」 息を荒げ、唇を噛みしめ、必死に我慢しています。 主人公の動きが止まります。 鈴の初めてが、主人公によって破られました。 鈴:「だいじょうぶ。わたしのなかにはいったんだ」 目に涙をためながら、それでも鈴は懸命に笑顔を作ります。 ものすごく痛いけど、 それでも、ものすごく嬉しいから。 その笑顔に、主人公は迷いを捨てます。 遠慮せず、普通にセックスをすること。 それが鈴の望みなら。 「ああ、はいった。もう少しおくまでいれる」 鈴:「うん」 更に深くまで進むと、鈴は呻きながらも主人公を感じ始めました。 鈴:「う、はあ、はあ・・・入ってる」 そのままゆっくりと、腰を動かしていきます。 初めて触れられる部分が、熱く固いもので擦られていく。 敏感に感じ取り、痛みの中に別なものを感じていく鈴。 鈴:「ああ、ああ、はあ、はあ」 「どうだ?」 鈴:「うん、身体の中で動いてる。はあ、はあ」 さっきよりもっと嬉しそうな笑顔。 こうやって、あなたを感じていられる。 今こうしていることが、本当に嬉しい。 そう、言っているような笑顔でした。 うおおおお!なんだなんだ! マジで純愛ゲーやってるみたいじゃねえか! そうだ!そうやってヒロインに自分自身を覚えさせていくんだ! セックスを通して、2人の絆をより強固にしていく! 心でも!身体でも! それが恋愛!ラアアヴッ!!(切れんばかりに下唇を噛みながら) 幸いにして、主人公は数々の女をモノにしてきたテクニシャン! チ○ポ1本で女子校生(配慮)を虜にしたり! 「えへへ」で洋服屋の人妻に新しい命を授けたり!(ヤッてたうえにHRですか) そんな数々のクエストを得て体得した真実の愛と数々のワザがあれば! どんな女だって昇天確実ッ!! 処女にヘブンを見せてやることなぞ朝メシ前!! 痛みに耐える鈴に快楽を! 女としての喜びを!! 俺はさらにゆくりと動かした。きつい鈴の壷が俺のペニスを強く刺激した。 そうだ!その調子だ! 最初は鈴に自分を馴染ませるようにゆくりと動かすのだ! 鈴は初めてだということを忘れてはいけませんヨ! 徐々に!徐々に!ねちっこいくらいゆっくりと責めていけば! 鈴も次第に我慢ができなくなり、身体の芯からの喜びを・・・・・・ 俺は我慢ができなくなってきた。 お 前 が 先 で ど う す る よ 。 「じゃ、いくからな」 しかも超自分勝手だ!!! 少しは耐えろよ!! 俺は身体を数回動かすと、棒を引き抜き、液を鈴の身体の上に放った。 全合計でも十数回しか動いてねええええエエエエエエ!!! 速攻でイッてしまいました。鈴の返事なんか待ちゃあしません。 このクリック数ではどんなに頑張っても抜けません。 実際にやってみましたが先走りもしませんでした。 それにしてもホントに早いですな。 確か清香編では結構長い時間責めていたような気がしますが・・・・・・ 主人公は何事もなかったかのようにしていますが、 やはり処女だけあって相当狭かったんでしょうか。 それとも主人公が会ったこともないような名器なのでしょうか。 じゃなければ清香が 鈴:「はあ、はあ」 ダメですよ主人公! これじゃ鈴はただ痛いだけの初体験になっちゃうよ! しっかりしろ!お前には若さという武器も備えてるじゃないか! 早さの失敗は回数でカバー! さあ!勃ちあがれ!今度こそ鈴を女に!! 俺たちはしばらく横になって寝ていた。 2回戦すらなしかよ・・・・・・ ふと横を見ると、鈴がこちらを見つめていました。 どうも様子が変です。 悲しそうな、何かを心配してるような、そんな表情。 なんでこんな早い男としちゃったんだろうという 溢れんばかりの後悔を携えた表情なんでしょうか。 しかし、鈴の言葉は、俺にとって予想外のものでした。 鈴:「どうだった?わたし、だいじょうぶだった?」 鈴は、主人公が早いとか、そんなことは全く思っていませんでした。 私は、本当にちゃんとセックスができたのか。 まるで自分に自信がないような、そんな質問でした 「ああ、よかった」 そりゃあんだけ速攻でイッて「締まり悪っ」ってこたないだろうよ・・・ 鈴:「ほんと?よかった」 そんな俺のグチをよそに、朗らかに笑う鈴。 ああ、ホントにいい娘なんだなあ。 初めてなのに、とにかく主人公とできたことが嬉しいんだろうなあ。 なんかほんわかしてくるよ。 太陽みたいな娘だよなあ、鈴って。 しかし、次の鈴の言葉に一気に暗雲が立ち昇ります。 鈴:「私ってちょっと変じゃないかってずっとしんぱいしていた」 ・・・・え?なにが変なの? だから、今まで誰とも出来なかった。 ・・・・・・いやいやいやいや。 鈴さん、あんた女子学園だからできなかったんちゃうの? 男との接点ないから彼氏できなかったんだよね? まさか自分のあそこが変だと思ってたから 今まで彼氏作らなかったわけじゃないよね? 鈴:「きっと、こんな風に む り や り さ れ る の を 待 っ て い たんだと思う」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鈴さん? それはもしかして・・・・・・・・・・・ レ イ プ さ れ た か っ た ってこと? 待ってた?レイプを? 突然飛び出した爆弾発言に、俺はフリーズしました。 ああ、言葉が出なくなるってこういうことなんですね。 ・・・・・・ってことはよ? 相手って・・・・・別に誰でもいいんじゃねえのか? 別に主人公じゃなくても問題ないんじゃねえの? こ、これは大変ですよ主人公さん! 鈴が、鈴がおかしなことを言ってますよ! この発言には怒らないと! 「バカ野郎!もっと自分を大事にしろよ!」くらい言わないと! お前、鈴が好きなんだろ? だから、ここまでやってきたんじゃないか! 純愛シナリオらしく!ビシッとキメようぜ! さあ!ビシッと!! 「ふーん」 ・・・・・・・うわあヤッたらすっかり興味失ってますよこの男。 あんだけ定期をダシに捜して、清香シナリオからは考えられないほどの 真っ当な展開をしといて、いざコトが済んだら「ふーん」ですか。 もしかして、真実の愛を極めるってのは人間としてはクズになる ってことじゃないでしょうか。 それでも、不可解なのは鈴です。 「自分のがヘンだと思っていたから誰かにムリヤリされるのを待っていた」 なるこの発言、ともすれば誰でもいいから処女を奪って欲しかった にもとれてしまいます。 そんな鈴の顔は、すごくいい笑顔でした。 まさに一皮むけた、そんな笑顔です。 剥けたというより破ったわけですが。 なぜそんなに晴れ晴れとしている? そんな俺の疑問に、鈴はさらに仰天の言葉を浴びせかけてきます。 鈴:「でも、すっきりした。これで、もう処女も捨てたし、 普 通 の 人 に な っ たってわけ」 ハアアアアア!!? ちょっと待って! 何その処女は普通じゃない的発言は!! なんだ!友達との会話で「えーまだ処女?キモッ」 とか言われて恥ずかしかったりしたのか! いいじゃん処女!日本人は初モノをありがたがるって既に言ったじゃん! なんだ!鈴の中では処女に人権はないとかいうつもりか! 処女の需要が世の中にどれだけあると・・・・・・? 鈴:「ありがとう」 しまいにゃお礼を言われてしまいました。 俺は何でお礼を言われるのかわからなかった。 突然アパートに押しかけて、女を犯した男に 女が礼を言うということがあるのだろうか? 質問してえのはこっちだ。 それは破ってくれてありがとうってことか? ちょっと待てよ・・・・いきなり家に行って、「我慢できないから」とか言って いきなりヤッちゃったら即御用だろ・・・・・ しかも、鈴を知らないか→ま、言い訳は署で聞くからのコンボが 平然と成立するサイバーシティ。 そんな街で、女を・・・しかも処女を犯して、 返事が「ありがとう」だと? まるで、女からしたら処女であることに意味はないかのような・・・・・・ 意味は・・・・・・・ない? !! わ・・・・・わかったぞ!鈴編で御大が言いたかったことが!! それは・・・・・・処女厨へのアンチテーゼ!! 御大は、昨今のあまりの処女信仰に警鐘を鳴らしたかったんだ! ヒロインが処女じゃないというだけでゲーム購入を回避し! それをスレに書き込んで荒らす! 挙句の果てに、破瓜描写がないから処女じゃないと暴れまくる! 設定では処女になってるというのに! そんな、処女以外は女じゃないとばかりに言い切る 本当の女の旨みを知らない子供たちに! 御大は訴えたかったんだ!! ――――――以下御大よりメッセージ―――――― 最近、ヒロインが処女じゃないとわめき散らす輩がいるようだ。 それだけで、クソゲー呼ばわりする者たちが後を絶たない。 どんなに素晴らしい物語を書いたところで、処女以外は認めない。 そんな風潮が広がっているのが、僕には理解できない。 ヒロインが非処女で何か問題があるのかい? 処女じゃないと恋愛する資格はないのかい? 君も彼女も、数々の経験を、運命を経て、こうやって出逢ったんじゃないか。 確かに、初めての相手が君だったら、どんなに嬉しいことだろう。 でも、必ずしも初体験がいい想い出だとは限らないんだよ。 もし素晴らしいものだったら、今、こうやって君と出会ってないんじゃないか? 彼女の過去、現在、そして未来まで。 全てを受け止めてこそ、真の男じゃないかと、僕は思う。 だから、僕は赤木鈴という女の子を通じて、 処女は決して特別なものじゃないって、皆に教えてあげたくて、この物語(テイル)を作った。 この僕の作品を手に取った皆に、感じて欲しい。 処女が特別なんじゃない。 君の目の前にいる女の子こそが、特別な存在なんだってことに。 ――――――了―――――― わかります!わかりますよ御大! 処女じゃないからって即地雷扱いするのは、俺も大いに反対です! そうですよ!処女だから特別な存在なわけじゃないんですよ! 愛しているからこそ、特別な存在になるんですよね! 御大のユーザーに説く、その厳しくも暖かく姿勢! このもとぬき、感服いたしました!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だけどね、御大? この話のど こ が さ わ や か 系 な ん だ よ 。 散々王道やっといて突然そんなこと言うなよ!! 「処女捨てたから普通の人になれました♪」 とか抜かす女のどこが普通なんだよ!! レイプ癖なんて余計な属性つけんじゃね ええええEEEEeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!! そこまでのシナリオも俺の妄想も全否定か! もとぬきは床に崩れ落ちた。 ―超空間は次元の違うところに存在する。 我々が陳腐な予測などできるわけがないのだ。− わかっていたのに。 いやというほどわかっていたはずなのに。 涙を止めることができなかった。 拳を床に叩きつけることしか、今のもとぬきにはできなかった。 結局、 「なあ鈴って彼氏いないんだよねえ」 鈴:「うん。ねえ、つきあおうよ」 「ああ、いいよ」 この会話で2人はつきあうことになりました。 恋?愛?なにその想像上の産物は? 「今日は楽しかったよ」 鈴:「わたしも」 微笑みあう2人。その瞳はやさしく、愛しい人を見るときにだけ 与えられるものでした。 どこの部分で愛しさを表現したのかはわかりませんが・・・ 鈴:「それに今日は私の記念日だし」 あはは・・・処女喪失はただの記念ですかあはは・・・・・・ 鈴:「あなたは私の記念の人だし」 そうですか・・・犯してもらった記念に付き合うってことなんですね・・・・・・ 「うん、またくるからさ」 鈴:「うん、まってる」 俺はもうこのシナリオにきたくないです・・・・・・ レイプして 嬉しいと君が 言ったから ○月○日は レイプ記念日 俺のテンションはガッツリ下がりましたが、それでも物語は続きます。 翌日も主人公は、鈴のアパートを訪れます。 扉を開ける鈴の、生き生きとした笑顔。 本当に、主人公を待っていたという様子が伝わってきます。 話す内容は今までと変わっていません。 学校であったイヤなことを、本当にムカついた様子で話す鈴。 でも、そこには昨日までなかったものが生まれていました。 「今日は来てくれたから、私、スッキリした」 絶対的な信頼感。 この人になら、何でも話せる。 話すだけで、ほとんどのことが解決できるような気がする。 「だって鈴、好きなんだもん!」 もう、すっかり恋する女になっています。 恋に恋していた少女は、一人の男だけを見つめる女へと変貌を遂げました。 今までみんなへと向けていた優しさを、一人だけに向けるようになりました。 私を外に出してくれた、貴方だけを。 問題があるとしたら、恋のきっかけがレイプだということでしょうか。 レイプから始まるミラクル。ミラクルすぎるだろ。 この法律に真っ向から立ち向かう物語(テイル)は超空間にしかできません。 もしそんな恋愛が成立するのならスーパーフリーは神サークルだし、 世の中に魔法使いはいなくなると思います。 そんな超タナボタ状態の主人公。 さすが「えへへ」で世間を渡り歩いてきただけのことはあります。 彼は、そんな愛しい彼女を優しく抱きとめ、 容赦なくフェラチオを仕込みます。 「み、みんなやってるんだよね。わたしもやってみる」 と、怖がりながらも愛する者のために受けいれる鈴。 てゆーかレイプ癖があるだけあって究極の受けですから、 どんな仕込みも嬉々として受けるのかもしれませんが。 「ごぼっ」 喉の奥に当たる、初めての衝撃にむせながらも、一生懸命に奉仕します。 主人公も思わず「無理しなくていいんだぞ」とかばいます。 それでも「だいじょうぶ」と目に涙を浮かべ、微笑みます。 無理して頑張っている様子はよくわかった。 そのうえ、愛液にまみれたペニスだ、だれだって歓迎というわけではない。 初回の何も知らないがゆえにできる芸当かもしれない。 その光景に主人公は心を打たれます。 今まで想像でしか知らなかった世界を、一生懸命知ろうとしている鈴に。 そんな鈴を気遣っ まあ気にすることはない。 気 に し ろ よ 。 俺は無理矢理口に押し込むと、 もう少しでフィニッシュしそうな竿を出し入れした。 むせようが苦しもうが意に介しません。 俺はモノを鈴の喉の奥に差し込むと、液を放った。 「ごぼっ」 そりゃむせるわな・・・・・・ 「ゲホゲホ、ゴボッ、ゴホン、ゴホン」 目に涙を浮かべ、咳き込む鈴。 でも、決して吐き出すことはしません。 口の中から出そうとしないので、苦しさはますます激しくなっていきます。 それでも必死に口を閉じ、 「ごくん」 ・・・・・・飲みました。 「だいじょうぶか」 「うん、平気だよ。やってみると案外簡単なんだね」 そんなわけはないのに。飲むなんてなかなか出来ることじゃないのに。 しかも鈴は、 「気持ちよかった?」 主人公がどうだったか、そっちを先に聞いてきました。 「ああ」 「わたしも、きもちよかったよ」 セックス中ならともかく、初めてでいきなり喉の奥まで入れられて むせかえるような状態で、気持ちよさを感じられるとは思いません。 それなのに、主人公の回答に、満面の笑みを浮かべる鈴。 貴方が気持ちいいことが、私の気持ちいいこと。 だって、 「私ね、あなたのこと好き」 頬を少し赤らめ、主人公をまっすぐに見つめて言葉にする鈴。 その想いは、たとえどんな始まりであろうとも真実なのです。 仕方ないじゃないですか。 この娘ちょっとユルイんですから!(言い切った) ここで、またも真実の愛が炸裂いたします。 海千山千の女どもを相手に常に勝利してきた御大だからこそ 言うことが許されるこの言葉。 童貞非童貞の問題ではありません。 経験をいくら積んだとて、悟れなければ意味がないのです。 この言葉を噛みしめ、今後の人生に生かしてください。 では・・・・・・・・・お願いします! 女というものは身体を許すとその男を好きになるらしい。 そのうえ、その男を自分のモノだ、 いいや、その男のモノを自分のものだと思う習性もある。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・愛ってなに? や・・・好きだから身体を許すとかそういう解釈はないの? モノ扱いしてんのは主人公じゃないの? つーか許すも何もお前がレイプしたんじゃねえか。 もはや2日前までの愛情はどこへやら。 ヘタすりゃ清香クラスの扱いとなっています。 そりゃあ、その程度にランクダウンした女に「好き」とか言われたって 返答に迷いますよね。俺だって好きじゃない女性にいきなり言われたら なんて言っていいか迷いma 「ああ、おれも」 ってコイツ迷ってねえ!即答だ! ・・・・・・ああ、そういうことですか。 御大は、この鈴シナリオにたくさんのメッセージをこめておられます。 一見ただの主人公のクソ野朗っぷりを表しているシーンでも、 メッセージはしっかりと発せられていたのです。 真実の愛を踏まえ、この場面にて伝えたかったこと。 つまり、悪い男に女は魅かれる、と。 そうですよね。マンガだってドラマだって、恋愛モノだと いいひとってかませ犬的扱いが多いですよね。 優しくて、相手のことを思いやっているだけの男ってのは 時として頼りないと捉えられてしまうんですよね。 どこがで強引に、引っ張ってくれるのを望んでいる。 自分からは怖くてできないことに、きっかけを与えてくれることを望んでいる。 殻を、壊してくれることを望んでいるんです。 それができる男は、知らない世界を見せてくれる男は。 できない女の子にとって、なんて魅力的なんでしょう。 そうです、女の子は誰だってシンデレラなんです。 だから、優しいだけの男より、ちょっと悪い雰囲気の男に 女は魅かれていくのです。 御大はそれを、主人公に投影させることによって 女性を口説くテクニックまで伝授してくれているのです。 なんという徳。なんという慈愛。 つまり、強引にレイプしたり、 ムリヤリ喉の奥に発射するくらいの元気が必要だと いうことなんですね! そうですね!どこぞの議員さんもそんなこといってましたよね! 死ぬほど叩かれてましたけどね!! 鈴も、そういうところに魅かれたんでしょうね。 コンプレックスに感じていたところを、 自分の殻も膜も破ってくれたんですから。 そりゃ好きになって当然ですよHAHAHA!! なるかボケエエエエエエエ!!!。 思わず素で叫んでしまいましたが、俺が三次元で死ぬほどモテなかったのは (今は二次元の妻がいるのでモテる必要はないのですが) この真実に対応できないからでしょうか。 もはや主人公が何をしようとも、鈴のスキスキ度は上がる一方。 玄関のドアを開けたとたん「まってたよ〜」と喜びを全身で表現。 愛情度の高さがそのままテンションとなって主人公に聞いて聞いて攻撃。 一人暮らしだけど料理は冷凍食品を温めるレベルしかできない鈴に、 オムライスを作ってやるとそれはもう大喜び。 「わあーすごい!」 もはや尊敬の域に達しています。 個人的には不良がたまにいいことをすると周りからものすごく評価が高まるのと 同レベルだと思うのですが。 やはり悪い男に女は魅かれるということか。深いぜ御大。 しかも味もなかなかのものらしく、鈴の目が一層輝きだします。 ちょっとの工夫で冷凍のピラフを使ってもおいしいオムライスが出来ると 得意げに語る主人公に、 「うん、ねえ、教えてよ。私がつくってあげるから」 今まで一人で暮らしてきて、料理は全くしてこなかった鈴が 突然私が作ると言い出します。 主人公に触発されたのでしょうか。 それとも、「手料理で彼氏のハートをゲットしちゃお♪」とかいう 女性誌に載っているような なら主人公に教わったら意味ねーじゃんとは思いますが、 ほら、その、鈴・・・・ちょっとアレですから。 「そんなに簡単じゃないぞ。覚えるには時間がかかる」 主人公も同じように思ったのか、やわらかく「イヤだ」の意思表示。 今まで料理しようと思わなかった娘だ。 きっとめんどくさがりなところがあるんだろう。 なら、こう言えばあきらめる。そう思っていました。 しかし、鈴の反応は全く違っていました。 決意・・・とは、少し違う表情。 「うん、いいよ。鈴いっしょうけんめい覚えるから、毎日おしえてくれるよね」 「毎日?」 いきなり「毎日」と言い出した鈴に、思わず聞き返す主人公。 鈴は主人公を見つめたまま、小さな声で、でもはっきりと主人公に向かって こう言いました。 「うん、毎日・・・・・・だって鈴は毎日会いたいし」 「鈴・・・」 料理を作りたいからでも、主人公に食べさせたいからでもなく。 ただ、主人公と一緒にいたい。 これからも、家に来てくれる理由が欲しい。 待っているだけなのは、いや。 だから、ちょっとヘンな理由でも、主人公との接点を求めたのです。 今まで、2人の間には偶然以外の接点がありません。 主人公が家に来なくなったらすぐ終わってしまうような、脆い関係。 鈴は、恋人としての「絆」を求めたのです。 どんなささいなことでもよかった。 毎日逢えるという確約が、 ほんの少しでも欲しかったのです。 あああかわいいなあ鈴。 これでどうしようもない性癖(レイプ癖)さえなければなあ。 「私ね、好きになっちゃった」 昨日も言ったのに、改めて繰り返す鈴。 口に出すたびに、その想いは強く、尊く。 ですが、当の主人公は 「そうか」 俺は困った。 といささかお困りのご様子。 どうするべきか、毎日会いたいという鈴。 好きなのは結構なのだが俺はそこまで考えていなかった。 そうですよね。 いきなり毎日会いたいと言われても、困りますよね。 いくら逢いたくて捜しまわって、こんな関係になっちゃったからって 急に鈴がここまで自分を好きになってくれるなんて、考えにくいですよね。 もっと、時間をかけてゆっくりと藍をはぐくんでいっても・・・・・・ 良 い セ フ レ 程 度 に考えていた俺は岐路に立たされた。 マジで1回ヤッたら興味なくなってます。 そ、そそそそうですよね。 興味がないんなら毎日会うのはキツイですよね。 残念ながら、主人公のお眼鏡にはかなわなかったってことで。 このままフェードアウトしてったほうが、お互いのためにもいいんですよ。 処女を奪われたとはいえ、鈴が早く捨てたかった故の勇み足という 部分だってあるんだし。 失ったものは大きいですが、それもほろ苦い青春として 思い出にするべきなんですよ。 主人公も、ここは引き際だと思ったのでしょう。 鈴の傷が、これ以上深くならないうちに。 少々キツくなっても、突き放す言葉を・・・・・・ 「ああ、俺も同じ気持ちだ」 こいつクズだああああああああああああ!!! 「ホント?」 「本当だよ、だって、好きじゃなかったら、ここまで来なかったしさ、 考えてもみろよ、そうだろ!」 そうだろじゃねえ! お前5クリック前に良いセフレって断言したじゃねえか! 好きってのはヤるまでの話じゃねえか! 女というものは身体を許すとその男を好きになるらしい。 そのうえ、その男を自分のモノだ、 いいや、その男のモノを自分のものだと思う習性もある。 これ女と男を入れ替えた お 前 そ の も のじゃねえか。 「うーん、そうだね」 騙されてる・・・・・・・鈴さん騙されてるよ・・・・・・ 句点ナシで一気にまくしたてるように喋る主人公の言動を 怪しむことは鈴には無理。 大抵こんな急に饒舌になるときは超ごまかしなんですが、 お花畑状態のこの娘には、言葉どおりにしか受け取れないのです。 もはや主人公の思うツボですね。 「よかった、気分がスッキリしちゃった。おなか減ったな」 「いま食べたばかりだろ」 「お口を食べちゃおっと」 鈴の唇が半開きになって俺を襲った。 主人公の言葉にホッとしたのか、食欲の次は性欲とばかりに 天真爛漫に襲い掛かってくる鈴。いわゆる逆レイプです。 ほとほと襲うシチュが好きな娘です。襲ッ!! なし崩し的にそのまま交尾に入り、鈴を馬乗りにさせます。 自分から挿れるように指示する主人公。当然、初めての経験にとまどう鈴。 ようやく繋がったとき、鈴の顔は、ホッとしたような表情でした。 それを現実に、淫欲に引き戻すように、ドンッと音がするくらい強く、 鈴の中を突き上げます。快感(ダメージ)を与えろ!! 「あああん!」 いきなり最奥を叩かれ、いやらしい叫びを上げる鈴。 耐え切れずに、繋がったまま主人公に倒れこんできます。 お互いを抱きしめあい、顔を擦りつける2人。 「好き、大好きだよ!」 「俺もだ(即答)」 実際の2人の間にはものすごい温度差があるのですが、 恋愛経験の皆無な鈴にはわかるはずもありません。 身体を起こし、騎乗位の体勢で腰を動かしまくる鈴。 「ああん、あああん」 同じ気持ちだと言ってくれた嬉しさが興奮を更に高め、 ますます強く締め上げていきます。 本能が主人公を求め、もはや何も考えられずに腰を振り、 目の前の愛しい人と繋がっていることに身体の芯が喜びを感じていました。 それは、外気との熱さの違いとなって、主人公に伝わってきます。 俺はペニスがおれちまうんじゃないかと思った。 これだけ乱暴にされても大丈夫だなんて、案外丈夫なんだなと感心した。 心はまったく主人公に伝わっていませんけどね! テクニックもなにもありませんが、本能のまますごい勢いで動いてくる鈴に 超早漏の主人公はあえなく昇天寸前に。 上に乗られているので、鈴がどかないと中に出してしまいます。 「おい、でちまうぞ」 「だ、だめえ、まって、ああ、あああああぅ」 先にイッたのは、獣のような絶頂声をあげた鈴でした。 もちろん、主人公も出る寸前です。 しかし、ここでさらなる鈴の攻撃。 絶頂の拍子に、鈴が主人公の上に倒れこもうとしたのです。 それは、主人公を受け止めたいという本能。 自らの意思とは関係ない、愛する男の性を受けようとする種の本能。 鈴(本能):「逃がすかッ!」 主人公(本能):「なにい!?」 強くなりたくば喰らえッッという範馬勇次郎の教えを忠実に守り、 狙った雄の性を我が物にしようと襲い掛かる雌。 密かに清香に匹敵する淫乱属性を持つ鈴は、さぞかし能力が高いことでしょう。 違いは、鈴は一匹に完全に狙いを定めていること。 清香のように多方面に手を広げていないので、執着も相当のもの。 おそらく、主人公以外の男性に対しては今もまともには話せないでしょう。 レイプされたらそっちになびく可能性はありますが。 しかし、ここにいるのは雄一匹。 1○年間暖めてきた性が、今、主人公に全力で襲い掛かるッ!! 鈴(本能):「シャアアッ!!」 !! 喰われるッ!! しかし、主人公には真実の愛が、l 幾多の試練を乗り越えた経験がありました。 それは、荒くれ牛を華麗に交わすマタドールのように。 俺は、その勢いでペニスを抜いた。 しゅじんこうは ひらり と みをかわした! さすが主人公。マウントポジションも難なく交わしました。 騎乗位で下から抜くのってかなり高レベルな技ではないでしょうか。 倒れこんできた勢いで抜くってどうやるんだ? 何となくはわかるが実際にやると相当難しそうだぞこれ。 ブリッジの勢いで鈴を跳ね上げるというのも考えましたが マッスルスパークが使えるくらいの身体能力が必要なのです。ポーン。 やっぱり一瞬のスキをついて足を極め(極めてどうする) そんなノゲイラばりのテクで窮地を脱した主人公。 鈴の攻撃に冷や汗を流しつつ、辛勝の喜びをかみしめます。 そして、「ふう」と満足げなため息を漏らす鈴に一言。 「おい、ちょっとあぶなかったぞ」 「うふふ、そうだね。まだ赤ちゃんつくるにはちょっと早いよね」 「ああ、こんどはちゃんと用意しとけよな」 敗者は勝者に従わなければならぬとばかりにご命令です。 心無いのかオマエ。てゆーかゴムくらい自分で買えよ。 「うん」 そんな横暴な言葉にも従順に頷き、主人公の肩を枕にして眠りにつく鈴。 主人公とこうしていられるのが嬉しくて仕方ないといった様子です。 邪気なぞ感じられません。 ちなみにメインヒロインらしき女だと「用意しとけよ」と言った瞬間にニヤリ。 「うん」と頷くその後ろに黒いオーラが漂います。 その晩には針をより細く、より鋭く研ぐ清香の姿が。 「おい、このゴムなんかチクチクするぞ」 「新素材よ」 それと比べてでしょうか。その寝顔に それを見ながら、俺は、これでいいと思った。俺も眠りについた。 え?・・・・・・・・まさか・・・・・・・・・ 主人公が目を覚ますと、一糸纏わぬ姿の鈴の、優しい笑顔がありました。 お互い気持ちよく眠れたことに、「気が合うね」と微笑みあいます。 そして、主人公は鈴にむかってこう話し出します。 「なあ、俺、今日からここで生活しようかな?」 なにいいいいいい!!!!! ね・・・・寝顔とセックスで決めやがった!! 「うん!!」 「それからさ、俺のアパート引き払って、 ここも引き払って、 二人でもう少し広いとこに引っ越そうか?」 ちょっと待って!お前も鈴も学生だ!! そんな簡単に決められるわけないだろ! 話が飛躍しすぎよ! そんないきなり言われたって、好きだけじゃ解決できない問題だってあんだろ! さすがの鈴だってとまどい・・・・・・ 「ほんと?うれしい!大好きだよ・・・」 しまったあ!こいつもバカだったああああ!! 何にも考えてねええええええEEEEEEEeeeeeee!! というわけで、俺は鈴との新しい人生が始まった。 まあ、こんな可愛い娘といっしょなのだから俺としてはハッピーだな。 ★ハッピーエンド★ 唐突に話が終わってしまいました。 いや・・・・・ハッピーエンドかもしれないんだけどさ・・・・・・ なんでしょう。このいきなりの終わりっぷりと集束間は。 御大が から終わりということなのでしょうか。 確かにこのシナリオ、御大の真実の愛がいたるところに散りばめられてましたね。 女というのもはいつでも男を待っているものだとか、 身体を許すとその男を好きになるらしいとか、 そして、処女厨へのさりげないアンチテーゼ。 これらの格言は、決して雑誌に載ったりするものではありません。 学ぶのに、かなりの経験と年月を必要としますから。 これをさらりと書けるのは、恋愛の酸いも甘いもかみ分けた御大だからなのです。 数々の修羅場をくぐりぬけ、今日を築き上げてきた御大だからなのです。 島耕作もシッポを巻いて逃げ出すしかありません。 しかし、この格言すら、御大が一番伝えたかったことではないのです。 御大は、あえてそれを完璧には明記しませんでした。 一から十まで教えてしまっては、ただのマニュアルになってしまいます。 マニュアルに頼ってしまっては、肝心なところで自分を出すことができません。 でも、ここまで読んできて、御大の真実の愛に 御大の真意を、わかっていただけることでしょう。 なので、ここで最高の真実を、皆さんと一緒に唱和したいと思います。 御大がこのシナリオで言いたかった真実の愛!それは! 人には、いろんな性癖があると。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最初と最後が王道のシナリオにそんなもん 組み込むなああああああああああッ!!!! ちっきしょお!鈴かわいかったのに! マジでさわやか系だと思ったのに! レイプして恋愛が始まったら出生率なんか低下しねえっての!! 年金の心配なんかする必要ないっての! 俺の老後にも幸せを!! このシナリオ終わったとき、マジでがっくりと膝をつきました。 清香で受けたダメージが皮膚を切り裂くものなら、鈴は内面からくるもの。 共通なのは、どちらもじわじわくるなんて生易しいものではなく、 一気にきて、しかも後々まで残るということです。 御大・・・・・・・罪作りな漢だぜ・・・・・・・!! くっ・・・・・・ここで負けてはならないのです! この、初心者も猛者も関係なく試練を与え続ける御大に追いつくには! こんなとこで歩みを止めてはならないのです! 茨の道を抜けた後には、楽園が広がっているのです! さわやかの真骨頂が、待っているのです!! そう!俺たちには、まだ由美さんがいます!! 赤い車を颯爽と乗りこなす由美さん! ホラ!颯爽って文字には爽やかって字が入ってるじゃないですか! 年上の魅力!たっぷり堪能させてもらいましょうよ! 年上。それは女の魅力を秘めた魔性の響き。 酸いも甘いもかみ分けてるんなら、由美さんだって負けてませんよ! そんな年上が、年下の男と繰り広げる爽やかな物語(テイル)! きっと、年下の主人公に、今まで忘れていた素直な恋愛というものを 思い出すという、感動のストーリーなんですよ! 王道?いいじゃないですか! 鈴シナリオだって、王道を走っていたじゃないですか! 肝心なところは轢き逃げしながら逃走してたけど! そんな由美さんに、期待しようじゃありませんか! お前らハンカチの用意をしろ!そして正座! 一字一句読み逃さずに、、目の前のモニターに集中するんだ! さあ、みんなで呼ぼう!ゆーみさーーーーん!! ・・・・・・・俺にどうしろと。 由美編 さて、最後の由美です。 清香でダウンを奪われ、鈴で上からストンピングをくらった状態の俺にとって、 由美は最後の砦なわけです。 ・・・・・・・が。 あのいでたちを見て、まともな話になるとはとても思えません。 さあ、次はコスプレ物か? 「あなたのたくましいもので、由美を貫いてくださいにょ」とか 言っちゃうのか? よーしOK!もうなんでもいいぜ! 版権なんかクソくらえ! イメージプレイでも鈴のすきまに皮をはさむプレイでも かかってこいやああああ!(高田本部長ばりにフンドシを引き締めながら) 今回の由美も、まずは落とした手帳を届けるための捜索から始まります。 「雑貨屋」「花屋」「会社」からの選択。 しかし、由美編では鈴みたいな間違い即バッドというのはありません。 間違った場所へ行っても「知らないなあ」だけで、普通に進められます。 場所へ行く理由も手帳に住所が書いてあったからと、筋が通っています。 正解は「雑貨屋」なわけですが、ここも鈴のような超展開はなく 「白石由美さんてご存知ですか?」 「しってなくもないけど、どういったご縁で?」 「俺、手帳拾ったんです。それでとどけてあげようかと思って」 「えらいねえ、いまどきの若者にしては」 と至って普通。 名前を尋ねただけで即通報される喫茶店がある街と 同じとはとても思えません。 問題があるとすれば雑貨店なのに本しか置いてない ところくらいでしょうか。 さすが御大。リサーチもカンペキですネ! それにしても、やっぱあのマスターがDQNだったのかなあ。 それとも、鈴に気があったのでしょうか。 ならレイプすればよかったのにね(プゲラ 犯されて「ありがとう」とか言っちゃうユルイ娘ですから! そんな過去の古傷はどうでもいいんです。いいんだよ!(泣きながら) 「時々買いに来るお客さんなんだけどね。なんでも光延寺の専門学校で 教えているそうだよ」 あ れ で 講 師 か よ 「先生なんですか?」 主人公もアレで?と言わんばかりに聞き返します。 そりゃそうです。で○こコスで車を乗り回すような女が まともな職に就いているなんて普通思いません。 まあ、オタク趣味を持ってる偉い人もいますけど。 最高峰は本気でアキバに住む気っぽいサー(削除されました)。 今までの遅れを取り戻せ! しかも講師て!専門学校とはいえ、聖職ですよ! そんな人が、顔の半分はある鈴を常に身につけてるわけですよ! ガヤガヤ・・・・・・ ちりんちりーん・・・ちりんちりーん・・・ 「やべ、鈴(ひねりもなんもないニックネーム)きやがった」 「ウッソー!今日もあのデカいのぶら下げてんのー?」 「生理中にあの音聞くとムカついてしょーがないんだけど」 「試験でもつけてきやがるかんな、あの女」 「『授業中は静かに』って一番うるせーのはテメエだっつの」 「あの先生、ちょっとおかしくない?」 「ああ、あの服、コスでもなんでもなく普段着らしいぜ」 「マジ?ドンキとかじゃないの?」 「バーカ、あんな安っぽい生地じゃねえよ。完全なオーダーメイドだ」 「・・・・よくわかるね。趣味?」 とか、 生徒:「先生」 由美:「どうしたのかなー?」 生徒:「ここがわからないんです」 由美:「どれどれ・・・(ノートを見ようと前かがみに)」 ちりんちりーん 生徒:「(うわ・・・・耳元から脳に響く・・・・・・)」 由美:「ここはね・・・・・・って聞いてる?」 生徒:「あ・・・すいません」 由美:「ダメよーちゃんと聞いてないと・・・・・あー」 生徒:「な、なんですか?」 由美:「(自分の胸と生徒の顔を交互に見つつ)・・・・・・エッチ」 生徒:「はぁ?」 由美:「胸じゃなくてノートを見ないとダメよー」 生徒:「見てねえ!」 由美:「まだ若いからね、目の前でこんなの揺れてたら・・・・・・ね」 生徒:「揺れてるのは鈴だ!耳に響くんだよ!」 由美:「もーテレちゃって♪うるさいからあんまり大きな声出しちゃダメよ」 ちりんちりんちりん クラス全員:「うるさいのはお前の鈴だああああああっ!!」 ・・・・・・・ろくな教育現場が浮かんでこないんですが・・・・・・ ちなみに俺なら速攻で毟りとります。 鈴を窓から投げ捨てろ。 そんな学級崩壊を招きかねない由美の勤務先に関しても 4ヶ所の選択がありますが、やはり間違えてもどうということもなく。 「白石先生ならネイルアート課の先生ですけど・・・・・・」 美容専門学校でネイルアートを教えていることが判明。 あー・・・なら、あのいでたちでもなんとかなりそうですね。 なんたって芸術ですから。万人に理解できない服のセンスなのも頷けます。 鈴も、 バカにしてごめんね、由美さん。 俺には芸術性というのが全くないので、理解できないんですよ。 こんなデザインを作るのとか。 遊び心、ファッション性を補うより先に元メンバーとの仲を補ったほうが いいと思いますがそれは由美さんとは関係ないので割愛。 この日は休講ということで、翌日、専門学校の前で由美さんを待つことにします。 大きな建物ではないので、ほどなく由美さんを発見。 俺はあの日のことを思い出した。 あらためて見るまでもなく由美はなかなかの美人だった。 服装のことには意図的に触れずに冷静に思い出す主人公。 まるで脱がしちまえばセンスなんか関係ねえと言わんばかりに。 裸のつきあいって大事ですからね。 それにしてもあの日って、由美さんの車に轢かれそうになったときだよね? 確かあのときは清香とホテルに行こうとしてたときだよね? さっすが僕らの主人公! どんなときでも女の顔のチェックは忘れないぜ! よりよいものを選ぶのは人間としての宿命。 主婦だって野菜とか目利きするでしょ? 腐りかけがいちばんおいしいってときもありますが(清香)。 なので、鈴含め3人の どの女が一番かを計算してしまうのが漢のサガなのです。 それくらい貪欲に、アンテナを張り巡らせてないと、 彼女なんてゲットできないのですよ若者たち! まあ、大抵は二兎を追うものは一兎を得ずなんだけどな! そんな計算の末、由美さんを選んだ主人公。 普通ならお前の恋愛センスを疑いたくなるところですが、 残り2人があのザマだったので結果的には彼女しかいないのです。 よくやったぞ主人公。 そして、アプローチが始まります。 さて、この手帳を返すか? それとも、ストーカーをするか。 変に嫌われても困るし、さて、どうする? お前のアプローチはなんでいつも 犯 罪 と 隣 り 合 わ せ なんだ? これも女を手に入れるには全力を尽くせという 御大のメッセージなのでしょうか。 彼女を手に入れる前に前科を手に入れても仕方ないと思いますが。 さらに、ここで2択が。 話しかける。 ストーカーする。 おいおい、こんな当たり前の選択をわざわざ選ばせるのかい? 嫌われたら困るって、自らも言ってるだろ? じゃあみんな、この物語(テイル)を素晴らしい恋愛へと導くために、 全員で正解を叫ぼうじゃないか。 せーの! レエエエエエエッッッッッツ! ストーキイイイイイイイイイイング!!(コンバトラーVチックに) よーしOKお前ら、そろそろわかってきたな。 超 空 間 に よ う そ こ 。 再び歌舞伎でいう待ってました!が炸裂。 普通に手帳を渡すとそのままお礼を言われて別れてしまい、 即攻略不可という、相変わらず俗世の常識なぞものともしない超展開。 由美がお礼に1000円くれるのがせめてもの救い。 まずは自宅を押さえようという刑事か犯罪者しか考えないような 思考の主人公、由美の後を華麗に追跡します。 10分ほどストーキングの末、由美のアパートを発見。 まったく気づかれないのはさすがとしか言いようがありません。 そして、マンションがわかったところで由美に声をかけるのかと思いきや 由美のマンションは2階建ての低層のマンションだ。 昔風に外に階段がついていた。 どうやら由美の部屋は2階のようだ。 別に自動ドアがあるわけでもなかった。 由美が階段を上っていくのを俺は見送りながら郵便受けを見た。 「白石」201号。 進入方法と部屋番号を即座に確認。 コレ、本当に由美に手帳返すためにやってるのか? 下調べをする空き巣と何ら変わらない気がします。 とりあえず、本人が知らないところから見ているのを 見送るとは言わないと思うのですがどうか。 よく考えたら、これって鈴シナリオにちょっと近い流れですよね。 まず住所を知って、それから2人の関係が進んでいくとこ。 一瞬鈴シナリオの悪夢がよぎりましたが・・・・・ まさか・・・御大が2度も同じことを繰り返すはずが! と、とにかく、由美の住所をゲットした主人公。 いよいよ手帳を返して、年上のおねーさんとの大人の恋愛の始まりですよ! 服装が大人には思えないとかそんなこといっちゃいけません。 三次元にだって全力で老化に逆らったご婦人とかいるんですから。 「うふふ・・・・・・おねーさんが教えてあげる」ですよ! ヘタなおねーさんより経験豊富なってゆーか既に免許皆伝な女と セックス済だったりしますがそれはそれ。 そろそろ由美さんに声をかけて・・・・・・ 俺は部屋番号を確認すると、今日のところは退散することにした。 帰んのかよ!! 何でだよ! 返せよ!手帳返して話を進めろよ! マジでストーキングしただけじゃねえか! 何しに行ったんだよ! これ、通報したら普通に捕まえられますよね? てゆーかどんな引っ張り方だよこれ・・・・・・ なにかそうせざるを得ない理由でもあったのでしょうか。 服装がちょっとダサくて出づらかったとか? いやいやそれは相手の服装を見れば理由にならんて。 アニメやマンガなら強引なヒキと捕らえられるんですが、 御大のことだから 俺は由美のマンションに向かった。 今日こそは由美に会おう。 美人の専門学校の先生だからといって、びくびくすることはない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。 あっさりと疑問が解決しました。 お前先 生 だ か ら ビ ビ っ て た だ け か よ。 なんのことはありません。主人公、実は存分なヘタレでした。 この男、車に轢かれそうになったときには由美に対して 「どこ見て運転してんだあ」 「あの人(鈴)のおかげで助かったようなもんだ。 いいよ怪我していないから、行っていいよ」 と、かなりのデカい態度をとっていたにもかかわらず いざ相手が先生だと知ったらビビって顔を出せないほどの体たらく。 先生に対してコンプレックスでもあるのでしょうか。 女教師もののエロビデオをワクワクしつつ借りてきたら パッケージと真逆の女が喘いでいたとか。 お 前 誰 だ よ ! じゃなければクラスの担任が主演だったとか。 それはそれで違うフラグがたつので否。 「ビデオではできて生徒の前ではできないのかい?(教卓の上で脱衣を強要しながら)」 「ああ、許してもとぬき君!(心なしか上気しながら)」 こんなフラグがたってたら俺ももう少し三次元で生きていけたのにね。 (どっちにしろ社会的には抹殺) おっと、そんな自分の人生を振り返ってヘコんでいるうちに 主人公が201号室へとたどり着きました。 マンションの周りは静かな住宅街。 聞こえるのは、自分の足音と、高鳴る心臓の鼓動だけ。 他にはなにも・・・・・・ 「はあ、はあ、はあ」 201号室。間違いなく由美の部屋。 そこから聞こえるのは、聞き覚えのある悩ましげな声。 「ううう」 女と交わったときに聞こえる、艶のある、本能が上げる声。 なんてこった。どうやらセックスの真っ最中らしい。 思わぬ事態に、主人公は慌てます。 なんといっても、このシナリオの主人公はヘタレですから。 誰しも、知っている人の痴態を見ると、動きが止まってしまうもの。 もちろん主人公だって例外ではなく、 どうしよう。俺はそっとドアノブを回した。 鍵はかかっていない。 ま っ た く 悩 ま ず に 覗 き や が り ま し た 実際、どうしようと俺はそっとドアノブを回したの間には 改行も空白も一切ございません。 つまり、声を聞いてから覗くまではノーシンキング。 それが自然の摂理であるかのようにスムーズに行動。 田代だってちょっとは考えたと思います。 その結果がネ申なわけですが。 まさか・・・・・由美シナリオはセックスの相手との三角関係なのか? やがて由美を巡って修羅場になるのか? 相手の男:「お前が!お前さえいなければ由美は!」 主人公:「ごめんなさい・・・・でも、この想いは止められないんです!」 由美:「やめて!私のために争わないで!」 ちりんちりーん 相手&主人公:「鈴 う る せ え !」 覗かれた男に寝取られる相手っていったい・・・・・・ まあミスターエンターテインメントである御大ですから あくまでも2人をクローズアップするはずだよなあと思いつつ 扉の向こうを覗いてみると、 「はあ、はあ」 そこには、由美一人しかいませんでした。 部屋の扉を開け放ち、全裸でソファーに座り、 バイブを股間にあてている由美の姿だけでした。 「ああん、うう、ううう」 学校でイヤなことがあったのか、彼氏がいないが故の寂しさか。 一心不乱に胸を、股間をまさぐります。 部屋の扉を開けたままなのは、欲望を少しでも多く発散しようとする気持ちの表れか。 年上の美人、しかも教師の破廉恥な姿。 こんなのを見せられたら、いくら属性がなくてもたまったもんじゃありません。 俺はじっと由美のことを見つめた。 そりゃ男なら目が離せないというもの。 ヤバいのはわかっていても、足が動いてくれないのは仕方ないのです。 でもね、主人公? 玄関に入りこみ、廊下の向こうに見える由美を見つめた。 それはやりすぎ。 ストーカー、覗きに加え不法侵入までついてしまいました。 さすが主人公。背中に影を背負った男はカッコいいぜ! でも全て性犯罪と知った瞬間台無し。 背中が煤けてるぜ。 扉を開け放っているため、オナニー会場から玄関までは一直線。 さすがに、由美に気づかれてしまいます。 自慰という、自分の一番恥ずかしい姿を見られてしまった由美。 しかも、由美は講師。他人の目を常に気にしなければいけない職業です。 でも、まずはいきなり家に入られた驚きが上回るはずです。 普通は叫ぶなりなんなりするはず。 部屋にいきなり入られる恐怖。 少なくとも、胸や股間を隠し、身をすくませてしまうことでしょう。 そんな突然襲ってきた恐怖に、由美は思わずこう言ってしまいます。 「ああん!だ、だれ?」 バイブをあてたまま日常会話をしてきました 隠すどころか、ぐりんぐりん動かしながら玄関の男に向かって返事。 女は一度始めると止められないとでもいうのでしょうか。 御大放尿か何かとカン違いしてませんか? 由美はやめる様子はなかった。 まあ、ここまで見られたのだから、いまさら止めても仕方ないと言えるかもしれない。 勝手な理屈をつけて、さらにまじまじと視姦する主人公。 ここで画面が切りかわります。 すると、さっきまではバイブを当てているだけだと書いていましたが よく見るとごんぶとのが二穴にズッポリと刺さっておりました。 おいおいこんな高レベルなオナニーしてて隠そうとしねえのか由美! だれ?じゃねえよ。 「こないだ、轢かれそうになった者です。手帳を拾ったので届けにきました」 そんな由美に素で返答する主人公。 女の裸を見てすっかり冷静さを取り戻してしまいました。 このシナリオの主人公はひときわヤバイですな。 しかし、さすがにオーラスを飾る女です。 主人公の狂った回答も意に介さず 「あ、ああん、そ、そうなの、じゃあ、こっちにおいていってくれる、ああん」 顔も覚えてない相手を部屋に誘ってきました 何だこの女。 「俺もてつだいますよ」 俺はそう言うと同時に由美の股間の濡れている部分にいきなり指を突っ込んだ。 こうして、セックスになだれこんでいく・・・・・・・ ってうおおおおおおおおいいいぃぃ!!(銀魂風に) 清香・・・・・・出会って2日で合体。 鈴・・・・・・自己紹介して2日で合体。 由美・・・・・・出会ったその場で開始。 最短じゃねえか。 鈴とシナリオかぶってる?冗談じゃねえ! 鈴はああなるまでには多少心の交流があったじゃねえか! だけどなあ!由美にはそんなもん一切ねえんだよ!! ――由美シナリオ―― 主人公が車に轢かれそうになった運転者の女の家に行ってみると オナニーをしていて、見ていたら誘われました。 で話が終わっちまうんだよ!! 原稿用紙3行しか書けねえんだよ!(400字詰め) 起?承?転?結?なんだそりゃ? これが・・・・・これが超空間クオリティ!! 前フリなぞ何の意味も持たぬとばかり、怒涛の勢いで由美の中をかき回す主人公。 今の主人公の状態は、社員が一人のゲーム開発と同意。 ヤバくなっても誰も止める人がいないという意味です。 ですよね 唯 一 の 社 員 の 御 大 !! 「あああああ」 指で由美の壷の中をかき回した。指の先が由美の壷の内側の襞をなぞる。 べっとりした感覚と、壷の中の熱が俺の指に伝わってきた。 いくらなんでも、知らない人にいきなり触られたらさすがに我に返る・・・・・・ 「うう、いい、いいきもち、や、やめないで、あああ」 ・・・・・・最後の砦、由美。 清香と鈴で轟沈した俺が、一縷の望みを託した女、由美。 「きっと由美シナリオのテーマは、『見た目の奇抜さに惑わされてはいけない。 本質を見抜くことこそ、恋愛の醍醐味なんだ』ということなんだ」 そう俺が考えていた、由美。 「さわやか系」を訴えた唯一のシナリオだと思わざるを得なかった、由美。 そんな、最後の女性は、 最 強 の 痴 女 で し た 。 鈴のレイプ癖?かわいいかわいい! わーい清香が遥か後方に見えるおー(^^)(壊れました) では、由美とのセクースの模様をダイジェストでお送りします。 一応念のため言っておきますと、由美は主人公のことを覚えてません。 ということは、見知らぬ人と初めて会ったときの模様でございます。 もう、言葉はいらない。存分にご堪能ください。 「だ、ダメ、もっとやって、ねえ、おねがい、あああん」 「でも、指じゃ届かないんです」 「指でなくてもいいから、おねがい、はあ、はあ、はやくして」 「指でなくても?って?」 「そ、その大きくなっている太い指を入れて!」 「はあ、ああ、いいきもち、突いて、お願い、突いて」 「もっと、もっと、突いて、わたしのアソコを壊して!ああん」 「ああん、いい、太い、太いのすきだわ」 「いきますよ」 「ああん、壊れる、こんな太いの、わたしだめ、ああん」 「いきますよ、いいですか?」 「ま、まだだめ、もうちょっと」 「ああん、あああああう!っ!」 恋愛ってなんですか? ―――――由美編あらすじ(宣伝用)――――― ある日主人公は、車に轢かれそうになる。 運転していたのは、由美という女性。 落とした手帳を届けに、由美の家へと向かう主人公。 ドアを開けると、由美は一人で自分を慰めていた。 「俺もてつだいますよ」と部屋に押し入りバイブをかき回す主人公。 由美は主人公を受け入れ、二人の間に絆が生まれる――― 交差点から始まる、男と女の物語(テイル)。 ―――全米が、泣いた、「ているらんぷ」 Coming Soon・・・・・・ ああ泣くさ!違った意味でな!! 外人AAなんてメじゃないぜ! 一戦を終えた由美さんは、改めて主人公を見ます。 どんなに凝視しても、やはり主人公のことは覚えていませんでした。 轢きそうになったとはいえ、謝るのに精一杯で、まじまじと顔を見たりは できなかったというのが正直なところでしょう。 つまり、由美視点からみると、主人公は 単なる覗きの現行犯でしかないわけです。 そんな主人公を部屋にも体内にも受け入れてしまった由美さん。 確かにセックスとは、本能で行なうのが生き物としての性でございます。 それと同時に、人間のみがもつ能力として、理性というものがあります。 理性があるからこそ、人は恋愛に真剣になれるのです。 発情のままに受け入れてしまったら、動物と変わらないじゃないですか。 しかし、清香をもブッちぎる淫乱さに加え、自慰による極度の興奮状態だったため、 理性をあっさり食いちぎって本能のままに見知らぬ男と交わってしまったのです。 改めて思い出すと、自分はなんてことをしてしまったのだろう。 この目の前の彼に、なんて言えばいいのだろう。 きっと、一瞬のうちに悩んだことでしょう。 でも、由美さんには主人公よりも長く生きてきた経験というものがあります。 ましてや、彼女は人に物を教える講師という立場。 「ふう、気持ちよかった。ありがとう」 まずはお礼から入ります。 そうそうありがとうの気持ちって大事だよねって違うだろううああ!! 「俺もきもちよかったです」 「私びっくりした。とつぜん私の前に男の人がいるから」 してねえ!お前グリングリン突っ込んだまま日常会話してたじゃねえか! 「すみません、勝手に入って、俺、手帳を届けにきたんです」 「知っているわ、さっきそう言っていたもの」 「それが、とつぜん、こんなことになって」 「誠 実 そ う だし、ちょっとよさそうだったから、そのまま続けちゃった、ごめんね」 ・・・・・・・・・・痴女・・・・・・・ッ!!! ストーキングして! 勝手に家の中覗いて!! そのまま犯してきた男の!!! ど こ が 誠 実 な ん だ よ この淫売ッ!!! 「今日のことは秘密よ、誰にも言わないでね」 と、にこやかな笑顔で優しく釘をさす由美さん。 もしかしたら、ウインクの一つでもしてるかもしれません。 安心してください。 一字一句間違いなく話したって誰も信用しねえよこんなん。 「え?どこのエロゲー?」と聞かれて終わりですよ。 そこで勝ち誇ったように「ハイパースペース、つまり超空間さっ」 とさわやかに答えるのが信者の証。 少しでも食いついてきたらしめたもの。 スレ5か条にのっとってパケ絵に抵抗のないものをお勧めしてあげましょう。 おおっ!ているらんぷなんか最高じゃないですか! パッケージに輝くさわやか系の文字が恋愛に疲れた友人の心にクリーンヒット。 購入して家に帰るまで、彼の心は忘れていた純真さを取り戻しているでしょう。 そして痛恨の一撃(プレイ後)。 「言うっていっても、俺知ってる人いないから」 「ウフフ、そうね、ところでどうしてここがわかったの?」 突然鋭い質問をしてくる由美さん。 いきなりここを尋ねてきたのですから、当然の疑問ともいえますが。 「あ、専門学校で聞いたんです、落し物届けるって言って」 おっと、主人公にしては随分ヘタなウソをつきますね。 生徒でもない一般人に、そうやすやすと個人情報を教えるわけがありません。 ウソとなれば、誰かに聞いた? でも、知ってる人はいないって言ってたし・・・・・ まさか・・・・・・ついてきた? ちょっと警戒心のある女性なら、こう考えてもおかしくはありません。 ましてや由美さんは風貌はともかくまともにしてれば美人。 ね?笑顔かわいいっしょ? そんな由美さんですから、生徒などにつけられたこともあるかもしれません。 今の主人公の言葉は、明らかにマイナスです。 疑いのまなざしを主人公に向け 「そっか」 にっこり。 って納得すんのかよ!! このご時世に住所まで教えるわけねえだろ!! なんだよ!淫乱痴女の上にバカなのかよ! 「専門学校で教えているんですね。すごいなあ」 俺はこの講師にあたったら速攻で辞めます。 先に生まれたから先生なんて理屈はこの女にだけは言いたくねえ。 「教えてるって言ってもネイルアート、つまりマニキュアだから」 疑うどころか主人公の賛辞に気をよくして、さらに微笑み倍増の由美さん。 謙遜してはいますが、「もっとほめて」オーラが丸見えです。 そのまま流れるようにネイルアートの話で盛り上がる二人。 俺にはその流れがまるっきり見えません。 「ネイルアートには選手権だってあるの。私も出たことがあるのよ」 「マニキュアは粘度が高くて描きにくいから、普通はアクリル絵の具で(爪に絵を)描くの」 「描いた後でトップコートという透明のマニキュアを塗るとこうなるのよ」 普段、あまり男性にはわからないネイルアートの話が結構細かく述べられています。 御大の雑学の深さには感心することしきりです。 いつのまにか気兼ねなく話をしている二人。 ここだけ見ていれば、普通に恋愛に発展していってもおかしくありません。 レイプしにきた男とそれを更なるレベルで受け入れた女という さっきまでの話がなければな! 「へー、覗きでエッチして、マニキュアまで見せてもらって、 これでいいんですかねえ?」 それは俺 た ち が 貴 様 ら に 問 う セ リ フ だ。 「そうねえ。でも気持ちよかったから、いいんじゃないの?」 覗 き も レ イ プ も 全 肯 定 な さ れ ま し た 「今日のところは私が誘ったようなものだし、許してあげるわ」 そのうえ超高飛車。 最終的に部屋に招き入れたのはオマエだ。 「ところで君はいったいなにしてるの?」 「俺っすか、俺は学校でパソコンを勉強中です。将来は技術者になろうと思って」 そんな散々このゲームやってきて初めて聞いたぞそんな設定を 聞いて、もう弱々しいツッコミしか入れられなくなったところへ 「えらいわね、若くてたくましいし、そのうえ太くて大きいわ」 やっぱり顔も犯罪もどうでもいいのか・・・・・・ 所詮この世は男と女。 チ○ポが世界を支配するということでしょうか。 だとしたら俺は超負け組です。ヒーローはどこにいった。 そんなことないよ!一番大事なのはハートだよ! といってくれる清純な娘だっているかもしれません。 だったら、犯された女がこんなセリフ吐きますか? 「どう?また気が向いたらこない?」 自 ら 再 合 体 を 要 求 し ま し た ・・・・・・この世界ってこんな女しかいないの? 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