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富士山・精進湖口(船津口)三合目〜富士山駅の旅 富士山5日目 

2017.10.31 船津口登山道 下山の旅 

 今日は、三合目バス停〜船津胎内樹形〜中の茶屋〜富士山駅を予定。
富士山駅に8:20頃着。バス待ちの間、先月取り損ねた山腹の拡大写真を撮る。
4−5日前に初冠雪したはずだったが、昨夜のお天気番組で報道されたとおり、季節はずれの雨台風ですっかり消滅。
バスは4−5人の客。運転手によると日本人は9月の中頃までで、それ以降は外国からの方がほとんどらしい。服装は軽装の方も重装備の方も多々。日本人は今日は私一人。
今日も河口湖駅で10名ほどが乗り込むが、日本人とおぼしきは総勢2名。

スバルラインを登って行くと、前方に雲が湧きやや不安に。それでも先頭の席に陣取った甲斐あって、時折現れる山頂を撮りつつ・・。

 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

左:8:09富士山駅から  中:9:00 料金所手前付近  右:9:03 1−2合目付近

やがて、三合目バス停着。防寒準備して降りる。さすがにこの時期、行き交う車の数は少ない。
向かいのバス停下にキノコがないかと眺めて見るがさすがに無い。
身支度を整え出発。出発直後、雨台風の影響か、水の流れた痕が幅・深さ共10−15cmほどうねうねと20−30mほど続いている。
上手に登るに連れ、深さは浅くなる。
見覚えのある柵(ゲート)を過ぎると、富士山方向の空が開けていたので高見に登ってみると、バスの車窓から見たピークが林の向こうにみえる。
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左:9:28三合目スタート 中:9:42途中のカラマツの紅葉 右:9:48三合目手前。白山岳の段差がくっきり

振り返ると、林の中に古い建物が有ったり。

寒い三合目の広場。霜柱とご対面。富士山に向かって右手に御庭・奥庭バス停に繋がる林道のゲート:その左に同じく奥庭に進む登山道。
左手には、広い広場が広がり、歩きにくい溶岩の小石が敷き詰められている。
30mほど先に精進湖口登山道(船津口登山道でもある)の五合目方向の登り口:車止めゲ−ト有りと、その左に船津口登山道の下山口が見える こちらはゲート無し。
両登山道とも小型車なら通過できそうな道幅。
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左:登山道・林道の入口  中:三合目広場の南端・北端からの眺め  右:登山道・林道の入口 

日溜まりで餌補給し、下手側にあった林中の小屋に向かうとなんとトイレ。もう使えそうもないが。そのほかにも小屋が有った痕らしく木片・瓶・缶、トタン板などが朽ち果てている。森永ミルクキャラメルと書かれた鉄柱なども。
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左:10:05森永キャラメル  中:10:05柱・トタンの残がい  右:10:08トイレの跡 

10:11二合目に向け出発。昭和39年に富士スバルラインが開通するまで船津登山道をバスが五合目までこのルートを走っていたらしい。歩いた感じはほとんど車道。始めは溶岩小石で歩きにくかったが、すぐに土混じりの歩きやすい緩い下り道。
と思ったら倒木が多々。新旧・大小10本は数えたが・・・。
ただ、登山者が乗り越えた痕はしっかりあり、そこそこ通行者は多そうだ。
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左:10:08船津口登山道下山方向  中10:16倒木1  右:10:58倒木4 

スバルラインに近づくと眼下に車をみるようになり、苔むした樹林帯を下る。たまに狩り払われた先に青空も。

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左:11:03スバルラインを行くバス  中:11:07苔むした森林  右:11:09切り開きの青空 

やがて、船津口二合目から直接船津口四合目に行くルートの分岐点に着く。
この道は、昔の船津道であったらしく、あまり踏まれていないようだが見わたせる範囲では問題なく歩るけそう。
、 その入り口に小さな倒木が通せんぼ。
幹の根元を見れば、半分以上腐っていてほとんど皮一枚の有様ながらまだ生きていたので、枝でつっかい棒して立て直し・・・余計なお世話だったかも。
下って行くと道の真ん中に深い溝。大雨の為せる業。
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左:11:17分岐点  中:11:17倒木の旧態と11:27今  右:11:30雨台風の爪痕 

ここからすぐに二合目でスバルラインと出会う11:35。この辺りに二合目のバス停があるはずだが、近くには無いようだ。
左手(山手)方向に道があるので、その先かも。
くぐり抜けるとその先にも大きな倒木が2つ。少し行くと緩い下りの樹木の眺めの良い所を行く。
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左:11:33スバルライン二合目近く  中:11:48倒木  右:11:51眺めの良い秋の山 

道がUターンする辺りからはカラマツの植林帯に入り、東軒林道入口のゲート(=開いていた)着11:58。
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左:11:57分岐点近く 黄矢印は東軒林道方向 中:11:58東軒林道 右:12:01少し進んで振り返りる。

20mほど進むと、朽ちた割竹が多数斜面に転がっている。高見に人工物が有るかもと登るが、なにも無し。
ただ、開けた高台なので、なにかが有った痕跡。
ふと山頂方向を見ると樹林の先に何かありそう。はじっこに裾野がみえるので、昔(=植林前)は、この位置から山頂を眺められたのかも。
下りにヤブで左太ももにひっかき傷をつくる。
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左:12:05高台のてっぺん:何かあった雰囲気  中右:12:06・12:25そこからの山頂方向2題  

ここから再び林道下り。2つめのUタ−ンで谷をわたり、谷沿いに尾根の腹をトラバースする道。
ここに1年以上前に起きたであろう山側の土砂崩れで道が塞がれている。乗り越え道もくっきり。その先で、河口湖方向の眺め良し。

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左:12:34土砂崩れ 上流からの図  中:12:35同左下流から  右:12:37河口湖方向 

色づいた木々を眺めつつ、狩払いされた場所に出る。ここから頂が見えないかと仮払いの端っこの高見まで往復7−8分。
雲に覆われまったく見えず。
登山地図にはこの辺りに「祠と石碑」のマーク(標高1420m付近)があるが見つけられず。樹林帯の中の紅葉を見つつ左に回って下るととやっと祠・石碑に出る。12:58(標高1200m付近)
登山地図上の「祠と石碑」の位置は東西に進む道上だが、実際の位置は約250mほど歩いた所で、登山地図上の『林道分岐』・『「迷」登りの時左に進む』の辺りに相当。
『林道分岐』の通り、スバルライン方向に分岐する道がくっきり
これを林道とすると、登山地図上の表現は合うが、『「迷」登りの時左に進む』とあるのはその下(1375m辺り)で、「く」の字に曲がる分岐点の事らしい。

「特別名勝富士山」と書かれた石碑は昭和31年に建てたとあるが、スバルラインが昭和39年にできたためであろう。今は寂れて・・・。
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左:12:41紅葉  中:12:51狩り払い場所から富士を 緑点は林道位置  右:12:58祠と石碑 

先を進むと、谷側の道脇には石積みの補強があったりして車が通ることを想定していたようだ。さすがバス道。
そうして10分ほど下る。ふとザック下に手をやるが、鈴(御鈴)が無い。
そういえば途中から音がしなくなっていた。とりあえず祠の所まで戻るが無い。仮払い場にもない。さらに戻って、ほどなく河口湖を見た近くまで戻ると・・有った。
ただ、括ってあった綿糸のひも(4φ)+予備で着けてあったナイロンテグス(0.5φ4重)は見あたらず。
河口湖が見えたところまでたどるが、紐の痕跡は無し。金属リングに付け替えし、今来た道を返す。

祠・石碑を13:49通過。往復50分のロス。これが後々アクシデントを生む。

林道を下り、舗装道路着:富士林道交差点14:14
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左:13:10大雨の痕(引き返す前) 中:13:53(石畳引き返し後)  右:14:12富士林道交差点 

東側(右手)に行けば中の茶屋に行けるが、ここは真っ直ぐ下る。今日の時点では車は通行止め。左右は唐松林が続く。登山地図はこの辺りをダートと書いてあるが簡易ながら舗装道路。
14:27傍らにキノコ。見た感じスギヒラタケみたい。
15分後、船津林道ゲート(開いている)を通過、地図上左手に建物(別荘?)があるようだが、そこへの道は見あたらず。
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左:14:20船津林道  
中:14:33船津林道から西に分岐する道(=ゲートで閉)付近で、船津林道下手方向 
  船津林道・「キノコ採取控えて」看板有り。
右:14:48船津林道ゲート。登山地図ではこのすぐ下手から、西側に隣接する別荘への道が有るように書かれているが見あたらず。

やがて、船津墓地が現れる。墓の回りに紅葉する灌木が植えられていて、この時期見た目が良い。
墓地の下部に開けたところがあり、そこから富士を見るが雲の中15:10。すぐに9/13に通過した三叉路着。やっと船津登山口が接続。

これでいままで(9/30)の吉田口五合目−中の茶屋−船津胎内樹型−船津口登山入口−河口湖ルートに加え、
吉田口(船津口)五合目−精進湖口(&船津口)三合目−船津口胎内樹型−船津口登山入口−河口湖ルートが接続。


ここから以前たどった道を進み、車道脇の無料の船津胎内樹型の一部をみて、胎内樹形の無料案内所で一休み。
ザックにかけてあった合羽を羽織り、バス停へ15:32着。ただ、バスは13分前に出た後。つぎは47分後。
で、隣の自然センター(もっとも外観のみ)を眺め、散策路を経て福沢橋東口着15:55。

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左:15:10富士五湖聖苑近くの広場 中:15:19県道脇の無料の船津胎内樹型 右:15:46福沢橋下流の橋上から 

ここから林道に入り中の茶屋に向かう。
途中から1.5ヶ月前にたどったルートに合流し、16:16やっと茶屋に着く。段々と薄暗くなる。
さすがにここは車数台がやって来る。

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左:16:16中の茶屋       右:16:18中の茶屋東手の林道

ここから、車道に平行する登山道を下る。薄暗さが増し、少々不安になるが、歩かなければ帰り着けないし・・・。この下りは雨(先週の台風?)の爪痕が多々残っており、しかも延々と続く。
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:16:06雨の仕事  中:16:24雨の仕事  右:16:34雨の仕事 

やがて県道716号(富士スバルライン入口−船津胎内−福沢橋−ここまで)を横断。
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:16:36 県道716号から上手方向  中:16:36同左 下手方向  右:16:50ウスタケ発見 

高速道路下を16:52通過し一休み。ヘッドランプを点け、以外と歩きにくい道をひたすら下る。 突然、吉田口登山道と書かれた所に付く。すでに周りは真っ暗。道標に従って右折し、車道に着く。
 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:16:52高速道路下 上手方向  中:16:57高速下下手方向  右:17:17吉田口スタート地点 

車道を下り、見たような場所に着く17:20。(=富士浅間神社870m地点)
確かトイレがあり、水が補給できるはず・・・・は工事中で閉鎖。「東側の駐車場のトイレをご利用のほど」
とあるが、そこまで行くのは・・・。

前回同様参道を下り、渋滞中の車列を横切り、ひたすら下る。
やがて、以前来たコンビニを見つけ、左折して進み、富士山駅ビルに入る。ビル内売店にふじやまビールがあった。
それを横目にまずは用足し。その後、電車の時間確認:あと6分。売店でビール1L=1350円を入手し、
発射2分前に乗り込み席に座る。

ザックを足元に置いて、ザックの背をふと見ると、もぞもぞと上に動く黄と黒の縞模様。
すわ、アシナガバチだ・・・・車内の気温で暖まると飛び始める。処分しなきゃ・・・。
手元にはパイル地のハンカチ、これを使うはもったいない。ほかにないかと、ポケットにあるものを座席に並べる。
パスケース、財布、お菓子の袋・・・ティッシュペーパー・・。
ティシュの束をつくり、もぞもぞ動く蜂をキャンディの要領で包み、指先でつぶす。
そのまま持ち替える気がしなくて、つぶした蜂をホームと電車の隙間から蜂のみを捨てる。
まだ潰し切れていなかったらしく弱々しく動いていたが・・バイバイ。

帰路、大月の飲み屋で、あいつはアシナガにしては腹が丸かったな・・・などと想い出す。
ひょっとしてスズメの仲間だったりして・・・。
コースタイム
 三合目バス停−0:25−三合目−1:00−二合目
−0:20−東軒林道ゲート−0:25−祠・石標
−1:05−船津林道ゲート
−0:30−船津胎内樹形−0:40−中の茶屋
−0:35−高速下−0:40−神社−0:30−富士山駅  総計:6:10
実績
9:20三合目バス停9:27−0:23−9:50三合目10:11−1:45−11:35二合目11:40
−0:23−11:58東軒林道ゲート12:26−1:00−12:58石標・祠12:58
−1:49−(14:33富士林道交差点14:34)−14:47船津林道ゲート14:49
−0:35−15:22船津胎内樹型15:27-0:54-(15:55福沢橋15:55)-16:16中の茶屋16:22
−0:36−16:52高速道下16:57−0:28−17:20浅間神社17:30−0:25−17:55富士山駅
総計:8:35(休憩1:23 引き返し0:50含む) 



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