そ よ 風 に 乗 っ て (マネージャーの独り言)
吉沢 武久
ちなみに、花が終わると小さなエンドウ豆になり、そのサヤの色が真っ黒で鳥のカラスを連想させることから「カラ
スノエンドウ」と呼ばれているのです。カラスが大好きな「カラス の エンドウ」と思いがちですが、カラスは食べま
せん。漢字で書くと「烏野豌豆」です。(カラスで切れるのです)似たような雑草でカラスノエンドウより小さいのが
スズメノエンドウです。こちらもスズメが食べるからではなく、スズメ野豌豆です。話がそれてしまったので戻します。
こうした雑草に限らず花や植物には、その年々でとても元気で綺麗に咲く年があるように私は思うのです。今年はこ
のカラスノエンドウ、そして今あちこちで咲き誇っている姫女苑(今年は特に元気です)がいい例です。逆にその年は
勢いのない花もあるようです。今年は紫陽花が心配なのです。我が家のベランダで育てている紫陽花の鉢が幾つかある
のですが、花芽を付けているものは一つもありません。葉っぱは元気いっぱいなのですが・・・我が家のベランダだけ
かと思ったら、毎年きれいな花を咲かせ、作者お気に入りの市内の公園の紫陽花も期待できないようなのです。
6月、紫陽花の季節ですがどうなるでしょうか。私の杞憂に終わればそれに越したことはないのですが。
前回の「野の花」でアトリエ作者からホトケノザを採ってきて欲しい、と言われたことを記しました。次に4月に
なったときのお願いは、「カラスノエンドウが欲しい」でした。これも簡単なお願いでした。今年は畑であれ、道端
であれ、空き地であれ、どこへ行ってもカラスノエンドウの元気な姿を目にすることができたのです。さすがに5月
後半になると、その季節は終わりましたが、4月~5月は卓球の練習後に寄ってくる畑から毎週、採って来ました。
地味な雑草で小さい花ながらよく見れば、ピンクのスイトピーのようです。このカラスノエンドウのどこがいいの
か、私にはさっぱり分かりませんが、作者にとっては格好の絵のモデルで絵心がそそられるというのです。花が終わ
って葉っぱと小さなサヤエンドウだけになっても魅力的なモデルというのですから、余程お気に入りの花のようです。