そ よ 風 に 乗 っ て (マネージャーの独り言) 吉沢 武久
「少女の好きな花」紫陽花の季節が終わり、太陽の季節、夏到来です。その太陽に向かって咲くヒマワリ、夏の
代表的な花の筆頭でしょう。
6年前に初めて市民農園の畑を借りたとき、真っ先に蒔いたのはコスモスでしたが、一緒にヒマワリも蒔いたの
です。畑の中央部に横一列で10本ほどが、背丈も2メートル近くに伸び、元気な大輪の花を咲かせました。以降
我が家の夏の畑は、ヒマワリが主役です。
今年はアトリエ作者から「小振りのヒマワリにして」との注文があり、ミニヒマワリと花丈が1.5メートル程度の
小さなヒマワリにしました。2メートルを超えるヒマワリは壮大ですが、小さいヒマワリもそれなりに可愛いもの
で、作者も描きやすいと歓迎のようです。
トップページで作者も記していますが、このヒマワリが東京五輪のビクトリーブーケに使用されている、とのこと
で、ちょっと調べてみたところ、ヒマワリに込められた深い思いがあり、心打たれるとてもいい話でした。
今回のオリンピックは復興五輪ということで、メダリストへの副賞は、東日本大震災で被災した東北3県(福島、宮城
岩手)と東京の四つの地域が産地である花を用いたブーケとなりました。
福島はトルコギキョウ、岩手はリンドウ、東京はハラン、そして宮城がヒマワリです。宮城のヒマワリ・・・・ピンと
きませんが、津波で小学生の子供を亡くした8人のお母さんたちが、子供たちが避難するために目指した丘にヒマワリを
植えたそうです。ヒマワリの好きな子供たちだったのでしょう。「ヒマワリが咲いたらきっと喜ぶよ」芽が出たヒマワリ
をお母さんたちは我が子を育てるように、大切に大切に育てました。そして、その丘は毎年ヒマワリが咲くようになり、
「ひまわりのおか」という絵本にもなっています。
そうした被災者たちの思いも込められているヒマワリが入ったビクトリーブーケ、手にした勝利者の笑顔、素敵です。
なお、8月24日から始まるパラリンピックでは、ヒマワリがピンクのバラに変わるそうです。