5月16日、東海地方に史上2番目に早い梅雨入りが発表されました。爽やかな五月ちょうど真ん中なのに・・・

 昨年や平年と比べても20日以上も早いのです。「梅雨は好きな季節です」と言うアトリエ作者ですが、さすがに

 青葉若葉の気持ちの良い五月の梅雨入りには、ちょっと残念な思いもあるのでは、と推測しています。そして自然

 界はどうなのでしょう?ベランダで咲き始めた紫陽花に聞いてみたくなります。

  五月と言えばバラ、コロナ禍がなければ、毎年全国のバラ園を作者と共に訪れる旅に出掛けます。でも、昨年も

 今年も自粛です。自粛と言えば昨年のこの時期、紫陽花祭りや花菖蒲祭りが全て中止となりましたが、今年は静か

 に実施されているようです。近場の菖蒲園や紫陽花の名所では、雨の似合う花達が一段と綺麗に咲いていて、早い

 梅雨入りを喜んでいるようです。

  五月半ばの梅雨入りは想定外でしたが、今年はもう一つ驚くことが我が家の農園で起こっています。  

そよ風に乗ってへ

そ よ 風 に 乗 っ て   (マネージャーの独り言)
                                     
    吉沢 武久

第 37 回   梅 雨 の コ ス モ ス    (2021年 6月 1日)
 当然、家の中も採ってきたコスモスが一杯。花粉症の作者からは

「杉花粉が終わったのにコスモスの花粉でまたくしゃみが出るようになったわ」

「バラや花菖蒲を描こうとしているのに何で今コスモス・・・」などとお叱りを受けるありさま。

 さて、初めて経験するこの梅雨のコスモス、秋にいつものコスモス畑にするには、次の種をいつ蒔いたらよいのか

悩んでいるところです。

  豊橋の石巻地区に市民農園を借りて今年で6年目となります。狭い(1m×6m)ベランダでは育てられない花や

お店では売っていない野の花等でお花畑を作りたい、というのが目的でした。初めての年、一番真っ先に蒔いたのが

コスモス、ヒマワリ、矢車草でした。以来、毎年コスモスは欠かさず種を蒔き、夏から秋の畑はコスモス畑になりま

す。昨年は作者の義姉が育てていた故郷長野の種を蒔いて、義姉を偲ぶコスモス畑となりました。初冬にはその種も

たくさん採れました。

 毎年3月、4月となると、前年のこぼれ種から芽が出て蒔かなくても数本の苗は育ちます。ところが今年は3月に

なると、畑全面にこぼれ種の芽が出始めたのです。6年目で初めてのことです。しかもぐんぐん成長して間引きする

のが大変でした。そして5月に入ると一斉に咲き出したのです。背丈はさすがに秋とは違って1m足らずですが、花

の大きさや綺麗さは秋と全く変わりありません。梅雨なのにコスモス畑の出現です。80区画ある市民農園ですが、

我が家の畑だけは、梅雨の季節に秋の装いを見せています。