そ よ 風 に 乗 っ て (マネージャーの独り言)
吉沢 武久
私の70歳の誕生日は6月中旬なので、第三日曜日の父の日と重なることはありません。よって誕生祝いと父の日の
プレゼントを続けてもらえるはずなのですが、なぜか毎年一つです。作者は5月母の日、7月誕生祝いで二つ、いいな・・・
さて、この作者への誕生日プレゼントですが、48年前に初めて私から作者へ送ったプレゼントがきっかけで、今の
私たちがあります。当時私は大学4年生、就職も決まり卒業したらもう作者とは会えなくなるので、趣味で作っていた
詩集を思い出にプレゼントしたのです。三部作の詩集「少女の好きな花」第一部 イメージ 15編の詩を手書きで書
き、32ページにまとめた物でした。後書きに「とにかく一部が誕生日に間に合ってよかったと思っている」と記され
ています。この詩集を私の告白と思ったらしく、次の日作者から長い手紙が届きました。淡い恋心だったので、そっと
終わる片思い、と思っていたのに、一気に真剣な恋の炎が燃え上がりました。もう真っ直ぐに進むしかありませんでし
た。そして、卒業式の一週間後に結婚式となっていたのです。
15編の詩の中に「あじさい」という詩がありその最後の一節です。 《 このあじさいの花 少女の好きな花だという 》
1950年(昭和25年)6月に茨城県で私は生まれました。半月ほど前に誕生日を迎えて70歳、古希の仲間入り
です。一年前にその域に達したアトリエ作者に追いつきました。でも、あと数日後に作者の誕生日が来ます。せっかく
同じ年になったというのにまた年上の女(ひと)です。子供の頃には二人とも体が弱く、70歳まで生きてこられたこ
とは、奇跡といってよいでしょう。今の時代二人に一人は癌になる、と言われていますが、8年前に二つ目の癌(胃癌)
が発見されました。幸い早期発見でしたので、たちの悪いスキルス性癌でしたが摘出手術で生還し、現在いたって健康
で過ごしています。
作者も幼い頃のことを考えると、短命の可能性があったようですが、3人の子の母親となり今なお現役講師を務めて
います。結婚後はそれほど大きな病気をせずにいまに至っています。それでも今年になって帯状疱疹という病気になり
ました。この帯状疱疹、80歳までに3人に一人は罹患する病気とのこと、私も気をつけたいと思っています。