答えは三番チューリップです。理由はプロポーズ求婚の花（球根の花）でした。（親父ギャグは私の創作、忘れ

て下さい）。

　さて、恥ずかしがり屋で心優しい少女は一人を選ぶことができず、花の女神フローラにお願いして、自分の姿を

花に変えてもらいました。頂いた王冠は花に、剣は葉にそして黄金は球根へとなったのです。やがて人々はこの花

をチューリップと呼ぶようになりました。

　これはギリシア神話ではなく、チューリップ産地として知られるオランダの伝説です。本家のギリシア神話では

チューリップという名前の少女に一目惚れした秋の神、ヴェルツーヌがはげしく彼女を追い慕いました。あまりに

もはげしい思いに戸惑ったチューリップは、貞節の女神ディアナに頼んで一輪の花に変えてもらいました。これが

チューリップ誕生の神話です。いずれにしても、可愛い心優しい少女が女神にお願いして変身した花チューリップ。

言われてみれば、冠のような花の形、剣のような葉を持った可愛い花ですね。

　今月はアトリエ作者が鉢植えのチューリップを購入してきて、たくさんの作品を描きました。絵画教室のモデル

にもなったみたいです。それで、私もチューリップの伝説、神話を紹介した次第です。ベランダで球根から育てる

のは、難しい花ですが今年も挑戦しています。現在、４～５個の芽が出てきたところです。咲くといいなぁ。

　若かりし頃（高校生の頃）ギリシア神話に夢中になった時期がありました。興味を惹かれた内容はいくつもあり

人や神が花の姿に変えられてしまう、という話もその一つでした。有名なのは水仙、アネモネ、ヒヤシンスなど。

これらは皆美少年が花になった話です。又、女性や女神から生まれたとされるのは、ハス、ユリ、アイリスなど。

そして今回紹介する花も可愛い少女から変身した花です。

　昔ある町に可愛らしくて心の優しい少女が住んでいました。その少女に恋した３人の騎士が、少女に気に入ら

れようとして、一人は王冠、一人は剣、そしてもう一人は黄金を持ってプロポーズしました。それらの贈り物に

加えて、一輪の花を添えました。さてその花とは次のどれでしょうか？　①バラ ②ヒマワリ ③チューリップ

　答えとその理由を考えて下さい。　

そ よ 風 に 乗 っ て　　　（マネージャーの独り言）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　吉沢 武久