以下、アトリエ作者のコメントです。


  
最近話題の本を購入したわけは切実です。これを認知症と言わずして何と呼べるだろう、と思える

 出来事が私自身の身に起きているからなのです。具体的な事例は恥ずかしくてとても公表できません。

 とにかくどうかしたいと藁にもすがる思いで手にしたのが、池田 義博 著「見るだけで勝手に記憶力

 がよくなるドリル」でした。ちなみに著者は2019年度の記憶力日本選手権大会優勝者だそうです。

  本の内容を簡単に紹介すると、今までにも出回っている頭の体操的なのですが、著者のコラム欄に

 共感する記事が載っていたので引用します。

  「加齢で脳が衰えるのは避けられないけれど、筋肉と同様、何歳からでも鍛えることができる」

 ただし、そのために心掛けることが3つあると。

  一つ目は覚える意志を持つこと。記憶力が衰えない人は「歳だから覚えられない」とは、考えない

 そうです。低下するのは記憶力ではなく、意志だというのです。二つ目は復習です。何度も復習する

 と強い記憶になるという脳の性質があるそうです。三つ目は感受性で、これは扁桃体のエネルギー源

 となり、結果として記憶力を高める役割を果たすそうです。

  日常的に絵を描いているので、三つ目の感受性に関しては手応えはあるのですが、覚える意志を持

 つことと、日々復習することは、早々と諦めていたことを大反省したことでした。

  古希を迎えて思うことはいろいろありますが、工夫できることは惜しまないでやってみて、とにか

 く生涯現役で絵を描き続けることができますように、とそっと胸の前で手を合わせたことでした。



以上ですが、50年近く共に過ごしてきたマネージャーの独り言 「今に始まったことではない」

  令和になって初めてのお正月、1月がもう過ぎてしまいました。そのお正月の朝日新聞で前回触れた将棋の
 
藤井聡太七段と作家の小川洋子さんが対談をしていました。小川洋子さんといえば「博士の愛した数式」の著者

であり、数学が得意で大好きな女性と思われます。藤井七段との対談の中でも、彼が塗り替えた連勝記録28が

完全数であるとか、数字の話をしていました。さてその藤井七段もやっていた4つの数字で10を作るというの

は、メイクテンというパズルであることを知りました。そして前回宿題にしていた1,1,9,9はメイクテン

の中でも難問の一つでした。答えは(1÷9)+1=10/9  (10/9)×9=10です。

 アトリエ作者はこうした数字や数学の話になると、途端に眠気を催したり、頭痛が始まるとのことですので、

私の大好きな数学の話は、ひとまずこれで終わりにします。ですが眠気や頭痛を催す数学・数字に加えて作者を

悩ませていることがもう一つあります。作者自身がそのことについてコメントを書いてくれたので、今回はその

小文を以下に記します。

 

そ よ 風 に 乗 っ て   (マネージャーの独り言)
                                         
吉沢 武久

第 21 回   作 者 の 悩 み 事  (2020年 2月 1日)