アトリエ作者が先月号のトップページで「桜雪」と書いて「さゆき」と読む女子高生の投稿を紹介していました。
今回、5月下旬に作者も私も「すずらん」という名前の女子高生の投稿が、目に留まりました。彼女の親戚には、
さくら、すみれ、ゆり、らんのように花の名前がつけられた女性が多いとのこと。そうした名前には、私も何の違
和感は無いのですが、「すずらん」という名前の女性がいることは初めて知り、とても新鮮な気持ちになりました。
桜雪さんもすずらんさんもご両親がそのような清楚な女性になって欲しい、との願いを込めて、付けられたので
しょう。お二人の投稿の文章や内容からすれば、名前に相応しいお嬢さんに成長なされているのでは、と思います。
名は体を表す、ということわざもあることですしね。お会いしたことのない二人のイメージは、次の絵です。
そ よ 風 に 乗 っ て (マネージャーの独り言)
吉沢 武久
ことわざといえば、もし二人が並んだならば「何れ菖蒲か杜若」と表現するのではないでしょうか。(いずれ
あやめか かきつばた)ことわざとして言葉は知っていましたが、漢字が難しい。菖蒲は(しょうぶ)と読めて
も(あやめ)とは読めません。まして、杜若を(かきつばた)と読むとは。卓球をやっている私は杜若といえば
豊田市にある卓球強豪校である杜若高等学校(とじゃく高等学校)を思い起こします。
読み方だけでなく、あやめ、しょうぶ、かきつばたの花の見分け方も難しいのです。そこで私は、独自にその
見分け方を発見しました。このエッセイを読まれている方だけにそっとお教えしましょう。
「白杜、黄菖蒲、網あやめ」(しろかき、きしょうぶ、あみあやめ)です。
咲いている花びらの付け根のところにそれぞれ模様があります。その模様の色が白だったら杜若(白カキ)黄
だったら菖蒲(黄ショウブ)網目だったらあやめ(網アヤメ)なのです。「地震・雷・火事・親父」の語呂合わ
せのように、「シロカキ・キショウブ・アミアヤメ」と覚えておくのです。
現在、あちこちの菖蒲園で花の見頃を迎えていることと思います。もし行かれるようなことがありましたら、
是非この方法で、三つの花を見分けてみて下さい。
ちなみに豊橋市の賀茂菖蒲園では、6月9日まで花しょうぶまつりが開催されています。今年も作者は現地
取材、スケッチに行く予定を立てています。来月号にその成果が紹介できるのではと期待しています。
付け根黄色なので黄ショウブ ショウブの花です