4連休のバイパス混み混み
黒いカーテンで世界を闇に隠す時、
無数の星は輝きを増す。
月明かりの光は、人間の潜在意識を引き出し
暗闇の似合う自分に出会う。
夜と言うのは、人々の心を
ロマンティックにもセンチメンタルにもさせる。
PM8:00過ぎ。会社帰りの私は、
愛車の中から並んだテールランプの波を眺めている。
4連休最終日の今日。混みあう道路。
地球に優しいユーロビートを聴きながら気長に
この流れに乗ろうと思う。前は進まない。
ふと、私と並んだ車が左折。
追い越し車線の私は左折した車の訳が分かった。
ここはラブホテルが建ち並んだバイパスなのである。
ホテルに左折した車の後の車が、私と並んだ。
私の隣の車はカップル。
そのカップルも2人でホテルに左折した車をみている。
私は、くわえタバコで見ている。
道路は相変わらず前は進まない。
ホテル左折車は、「サ00ウェイ」にするか、
姉妹ホテルの「ク00ウェイ」にするか
決めかねていたが、「ク00ウェイ」に決定!
ウィンカー挙げて入って行ったぞ!
私は隣の車のカップルの反応を見る。
彼氏が「ムカつく!」と言っていて中指を立てている。
今でも、そんなリアクションとる人もいるものだ。
しかし、隣のカップルと、私の心の距離は近いと思った。
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