リキリキ ハワイ
〜第2日〜
第3日につづく

その11「 おうち は ご」

外国旅行でてこずるのが
コインの見分け

十円色は 1セント だけなのでわかりやすい
百円色は 25セント 10セント 5セント の三種類

むっちゃんが 教えてくれた。
「おおきいのが25セントであと おうち は ご!」(建物の絵が5セント)

なんども 「おうちはご」を合唱して
その夜の反省会が終了した

さあ 明日も がんばるぞ〜!


その10 動く絵会話

ワイキキ・ショッピング・プラザにある
中華レストラン ラウ・イー・チャイ

厳かなたたずまいに 躊躇する 女4人
「どうぞ! いろいろ ございますよ」
と やさしく 親切な 日本人の 店員さんが 声をかけてくれる

「すみません!メニューをみせてください」
店の外で メニューを 注文?する まちこさんってすごい!

「軽いお食事も できますよ!」 親切な店員さんに ほだされて
入店!

軽い セットと 飲み物は ちち!にした。
(ココナツ味の飲み物。アルコール入りと ノンアルコールがあるが
はっきりいって区別がつかない)

食事が終わると
やさしい 店員さんが
動く絵 の 説明をしてくれた。

「此方から見ると こちらをむいていますね。そして はい あちらに
移動して ごらんください。 はい! どうですか? そちらを むいているでしょう!」


なるほど これが 動く絵か

以来 私達は 何をみても この「動く絵会話」
かわすように なりました。 とさ!


その9 ハワイ州政府の謎

シーライフパークから57番バスアラモアナ行きに乗る。
途中のダウンタウンで下車 ホノルルの官庁街を探索。

ローマ時代の建物のようなものがある
ハワイ州政府庁舎だった。
まだ4時半というのに 仕事帰りの公務員らしき姿がちらほら。

ハワイ最後の王朝をしのぶイオラニ宮殿に向かう。
その時
ふと 州政府のそばに たたずむ 一つの像が目にとまった。

リリウオカラニ女王。
アメリカ併合に抗し 最後までハワイ王朝の存続を維持しようと戦った
女王の像だった。

そして 反対側の 正面入り口には
ハワイのらい病患者のために 生涯をささげた
あの ダミアン神父の像が置かれていたのだった。ダミアン像

輝く太陽。コバルトブルーの海。
サーフィンに興じる若者達
アメリカのリゾート ハワイ。

その 州政府庁舎を守るように たたずむ二人の像の
意味するものは 何なのだろう。


その8 飯河梨貴さんのこと

私達は学生だったころ  「らい」に対する差別をきっかけとして始まった「交流の家建設運動に参加していた。

奈良の地に交流の家が完成し
そこに 管理人として志願して東京からやってきたのが 飯河梨貴さんだった。

飯河さんは いつからか 「おばさん」と呼ばれるようになり、
交流の家の おかみ として 精力的に らい の人を 迎えた。

里帰り や 囲碁将棋大会。

全国のらい療養所を駆け巡った。


おばさんは みずから タイプを打ち みずから製本した らい の人たちの著書 「復権文庫」を立ち上げた。

私達はその情熱に叱咤激励され 学生時代を過ごしていた。

おばさんは 日本国内にあきたらず ハワイ モロカイ島のらい療養所にまで足跡を残している。

今 私達はそのころのおばさんの年齢をこえRabbit Island
マカプウ岬に来ている。

おばさんが かつて 訪ねた  はるか モロカイ島
を 思い

おばさんを偲んだ。 


その7 マカプウ・ビーチ


ダイアモンドヘッドを後にして再び バスに乗る。
ブルーハワイで有名なハナウマ湾を過ぎ
58番バスの終点 シー・ライフ・パークに到着

同じバス停でおりた
親切そうなお兄さんが
「こっち こっち」と先導してくれる。

「ここは 景色もいいし、海洋動物もいっぱいいるよ。イルカのショウもあるし
ほんま ええとこでっせ!」
と 言わんばかり。(言ってないって!)

「ぼかあ ここのもんだす。」 とも言ってない!

パークには入らず
すぐ横のマカプウ・ビーチにおりる。


その6 必需品はヒャッキンで

一人1ドルの入山料を払ってゲートを入る。
サンドイッチを朝食にして
いざ 登らん。

バスを降りた時には ちらほらだった登山者が
気がつくと 行列になってきている。先導
始めは さわやか気分で 楽しく 歩く

ワイキキからはなれて わざわざ 苦労?をしにきている者同士の
連帯感が心地よい。


かなり登ったと思うころ 頂上からの下山者が今まで以上に
やさしく 声を掛けてくれる。

最後に 大変な難所があったのだ。
76段の急階段〜 真っ暗なトンネル〜 99段の急階段 

私達は まちこさんが 百均で調達してくれていたおそろいの眼下に広がるワイキキ
懐中電灯を点灯!

99段の急階段も乗り切って
息を切らしながら
ダイアモンド・ヘッドについたのだった。






その5 ダイアモンド・ヘッドへ

ハワイ 第2日 バスに乗ってダイアモンド・ヘッドに向かう。
例によって 降りるところがわからない。
「ダイアモンド・ヘッドがどうのこうの。。」
と 4人できこえるように つぶやく。
「ダイアモンド・ヘッド?」
と 上品な白人老夫婦がきいてくれた!
「そう そう」
「運転手さん。この人達 ダイアモンドよ」
「がってん!承知のすけ!」

「お客さ〜ん。ここでおりるんだよ〜」

上品白人老夫婦も ダイアモンド だった。

坂道を登り 展望台を左にみて カハラトンネルをぬけると
受付センターがみえてくる。

観光バスが展望台のところにとまっている。
「私達 普通の バスで ちゃんと きたんです」
なんとなく 嬉しい気分。

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